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現役の超プロ講師が「中学受験算数」の「超高速解法」を講義します。詰め込みではなく、素頭(スアタマ)を鍛えながら「やわらかい思考回路」を作ってグングン成績ア〜ップ♪(吉武瞳言/算数の勉強法/算術/和算/数学の勉強法/日能研/四谷大塚/SAPIX/SPI/中学入試)

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2008/04/29

☆中学受験「算数」超高速解法【GW第3回】

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THE 算数革命!  

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■■■■■■■  〜 素頭(スアタマ)を鍛える超高速解法♪ 〜

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こんにちは。
「超高速解法」の吉武瞳言です。

GW連続配信第3回です。
書いているうちに日付が変わってしまいましたが、
一応、月曜日の配信分とさせてください。笑

では、早速やっていきましょう。

前回の問題はこれでした。



             ≪問題2≫

   AB間を飛行船が飛ぶ時、「順風」では10時間、
   同じ気流の「逆風」の時は12時間かかる。
   では「無風」の時は何時間かかるか?
   ただし、AB間は120kmである。
     



答は、ぱっと見、「11時間」、と言いたくなるのですが
それは違う、という話からスタートなわけです。

まず、なぜ「11時間だぁ」と叫びたくなるのかを考えてみます。

それは、10時間と12時間のちょうど真ん中として
「11時間」が自然と浮かぶからですよね。

これは、人間としての当然の感覚、直感といってもいいでしょう。
しかし、それは違う、と否定され打ちのめされるわけです。笑

でもめげずに、もう少し深く考察してみたいと思います。

なぜ、10時間→11時間→12時間と連続した数字を
気持ちよく感じてしまうのか?

それは、無意識に、速さ(時速)を

12→11→10

のようにカウントダウンした数字に対応させているからだ、
とは言えないでしょうか?

速さが、12→11→10だから、
時間は、10→11→12

だと。

いかにも逆比っぽくてよさそうなのですが・・・

ここに大きな落とし穴があります。
そのあたりをゆっくり検証していきましょう。

実は、飛行船の3種類の速さは
「順風時12」→「無風時11」→「逆風時10」
でOKです。

無風時の飛行船の速さ(エンジンの速さ)を11として、
風の流速を1とすれば、

・順風時は、11+1=12
・逆風時は、11−1=10

という具体的計算によって間違いないと確認できます。

しかし、この「時速」のカウントダウンに対応する
「時間」のカウントアップは矛盾を含みます。

なぜかというと、三つ巴(ミツドモエ)だからです。

12:11:10 の逆比は
10:11:12 ではありません!

検証は簡単です。
上段と下段の左から2つを取り出して見てください。

「12:11」:10 
「10:11」:12 

そうすれば、
「12:11」の逆比は「10:11」でないことは
明らかですよね。

そう、三つ巴(ミツドモエ)の逆比は要注意!です。

例えば、
3:4:5の逆比は5:4:3ではないのです。

では、3:4:5の逆比はどうやって求まるのか?
その方法のひとつは最小公倍数を基準にすることです。
3と4と5の最小公倍数は60ですから、

60÷3=20
60÷4=15
60÷5=12

よって、

3:4:5 の逆比は、
20:15:12

となります。

これを見れば、
3:4の逆比が20:15とか、
4:5の逆比は15:12とか、
どこをどう見てもしっかり逆比の形になっているのが
わかると思います。


話をもどして・・・

「時速12:時速11:時速10」の逆比はどうやって
求めるのか?

そうです、最小公倍数を基準にします。
この3数の最小公倍数は660なので、

660÷12=55
660÷11=60
660÷10=66

よって、
12:11:10 の逆比は、
55:60:66
となります。(うぎゃぁ〜)

っと、ちょっとわかりにくいですよね。
ぱっと見、逆比のイメージが非常につきにくい。
(もちろんあってるんですけど。。。)

で、こういうときは、しょうがないので、
3数ではなくてまず2数でやるわけです。

最初に戻って問題文を見てください。

----------------------------
「順風」では10時間
「逆風」では12時間かかる。
----------------------------

となっているので、
この2数の逆比でそれぞれに対応する速さを出しちゃうの。


「10時間:12時間」の逆比は「12:10」と
直感的にひっくり返してOK(2数なので)なんだから、
これで、順風の時速12と逆風の時速10が決定。
そして、無風の時速11が決定。

ここで、最小公倍数を660と置いちゃうと、
さっきの「うぎゃぁ〜」の繰り返し。笑

どうすりゃいいんだ、と問題文をふと見ると、
なななんと、

  ■AB間の距離は120km

とちゃぁんと書いてある。

ということは、
最小公倍数の代わりにこの120を使えばいいのか・・・

120km÷時速12km=10時間
120km÷時速11km=□□時間
120km÷時速10km=12時間

この□□が答です。
っと、ここまでほとんど禅問答の世界。笑

まあ、要するに解説に苦労しているわけですが(笑)、
それだけこの問題の数字設定は人間の数的感覚のウラを突く
巧みなものといえるわけです。

少なくとも、前号の問題1から問題2へ「距離120km」
という条件を追加した意味をわかってもらえれば
いいかなという気持ちです。

最後に、今回の問題文をさらに以下のように
数字変更したものを用意しました。笑
これを解くことでここまでの解説の理解の助けに
なると思います。


 
             ≪問題3≫

   AB間を飛行船が飛ぶ時、「順風」では55時間、
   同じ気流の「逆風」の時は66時間かかる。
   では「無風」の時は何時間かかるか?
   ただし、AB間は660kmである。



この数字設定にしたにもかかわらず、
(55+60)÷2=60.5とやってしまった人は・・・
もう一度最初から解説を読み直してください。
まあ、禅問答ですから、読めば読むほど謎が深まるかも
しれませんが。笑


さて、いろいろと引っ張りすぎましたので、
最後はあっさりと問題3の解答を書きます。


------------------------------------------------
■解答解説
660km÷55時間=時速12km
660km÷66時間=時速10km
(時速12km+時速10km)÷2=時速11km
660km÷時速11km=60時間
正答 60時間
-----------------------------------------------

※次回に続く・・・

 
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