2006/06/05
◆クラシックカー、スーパーカー総合研究所◆ 2006/6/5
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ◆クラシックカー、スーパーカー総合研究所◆ 第112号 発行日:2006年6月5日 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ このメールマガジンではバリバリ売れ筋のワゴンR、環境に優しいヴィッツ などの現行一般受け自動車には目もくれずに、 輸入車、さらに一歩突っ込んでクラシックカー、スーパーカーを皆さんと一緒 に紹介、再考していこうというものです。 紹介するのは ========================================================= '70年代までをメインとしたマニアックなクラシック、ヴィンテージ車、 '70年代半ばからブームになったスーパーカー達、 さらに'90年代から現在に至るまでのハイパフォーマンススーパースポーツ、 ========================================================= ・・・などなど、 一部日本の旧車も交え、総じて言うと『コレクターズカー』と呼ばれる古くな っても価値を見出されて、解体にならない名車を取り上げていきます。 <<過去の紹介車種>> ●デロリアンDMC−12からオートザム・AZ−1まで、 様々な本編車輛とバックナンバーの画像はこちら → http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/backnumber.htm 【ご挨拶】 皆さんこんにちは。 梅雨入り前に、全国的に良い天気続きのようですね♪ さて、今回は第112号。 112と言えば、このメルマガ的にはアウトビアンキかな?!なんて事も思う のですが、そうは問屋が卸さないのがクラ・スパ総研です。 (でもチョッピリ関連車です^^*) 今回は、Nobuさんから寄稿頂きました。 Nobuさんは以前にあの衝撃の号、 「ロータスヨーロッパ」を寄稿してくれた方です。 第72号ロータスヨーロッパ → http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back72.htm 超ロータス派であるNobuさんは、熱烈に口説かれてヨーロッパを手放したそ うで、現在はロータス23Bにしようか昔から好きだったストラトスにしようか と悩んでいるそうです。 何にしても、ますます乗りにくいキャブのミッドシップを考えているのは、ほ とんど病気だと自分で思っているのだとか。私もそう思います(笑 本編の車は、Nobuさんが初めて買った外車だそうで、Nobuさんが書いた部分 はヨーロッパの号と同じく、走りや実体験、思い出などを盛り込んでくれた非 常に面白い仕立てとなっていますヨ。 実は私も好きな車で、一昨年に既に書いていたので、今回も私とNobuさん2 人分の、合作です。 ■■■■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■□ 第112回 ■■□ 【フィアットX1/9】 ■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ “プアマンズ・ポルシェ”と言えば何の車を指すでしょうか? バックナンバー18号に正解があります。 第18号→ http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back18.htm では“プアマンズ・フェラーリ”、または“ベビー・フェラーリ”の異名を取っ た車は何だったでしょうか。 そう、今回のフィアットX1/9。 優れたパッケージングと工夫で安価に提供された名車です。 フィアット850スパイダーの後継として、ショー出展を経て1972年に市 販を開始します。 スーパーカーブームにデビューのイタリア車でミッドシップレイアウトと言え ば、高価なスーパーカー、大排気量・少量生産車というのがお決まりですが、 安価提供にて大量生産の秘密は発想の転換と流用です。 FFレイアウトの構造をそのまま前後逆にして、リア置きのMRの車を作り出 したのです。 フィアット128のパワートレインを流用していました。 流用とは言えエンジンは改良型の1.3Lで75馬力を発生し、ブレーキは4 輪ディスク、サスペンションは新設計という力の入った内容でした。 デザインはカロッツェリア・ベルトーネの作。 リトラクタブルヘッドライトに低い車高と世間を惹き付けるのに充分な魅力を 備えていました。 直線基調のウェッジシェイプはガンディーニらしいデザインで、小さいながら ワイド感も表現しており、斬新でありながら完成度は高いと言えます。 ストラトスの号でも触れましたが、X1/9は同世代。 ベルトーネのガンディーニ繋がりですので雰囲気が近いです。 実際に1969年のショー出展スタディモデル(ベルトーネ・ランナバウト・ バルケッタ)はフロントフェンダーのコブや各所の処理がよりストラトスに近 かったように思います。 2シーターでフロントのラゲッジスペースは合格点。 またタルガトップボディ採用で、走りの楽しさにプラスしてオープンエアも楽 しめるようになっています。 1978年にはロングストロークのリトモの1.5Lを流用して85馬力へと アップ。 トランスミッションも5速へと進化しました。 シートやダッシュボードなどの内装も変更が見られます。 1983年からは生産を引き継いだベルトーネの名前を冠する 「ベルトーネX1/9」へとなります。 カラーリングをツートン化し皮シートなどの豪華装備となった他には、大きな 変更はありませんでした。 この後も小さな変更を加えながら、1989年まで製造されます。 実に17年間、台数にして16万台のロングライフ、大ヒット車でした。 では、違う視点から捉えたNobuさんの本編を楽しんでみましょう。 〜〜〜〜〜転載 ここから〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 X1/9はイタリアのFIAT社で造られた、鉄製のモノコックシャシーのタルガ トップを持つ、可愛らしいスタイリッシュなミッドシップ2シータースポーツ カーです。 おそらく、パッケージングといいデザインといいその後に出た初代MR−2に かなりの影響を与えていると思われます。 さて、X1/9はスポーツカーと言っても、ぶっちゃけノーマルはとても遅いで す。 初代ゴルフに加速でも最高速でも負けました。(1500ccで!) それは、タルガなので車体を構造上、頑丈に造らざるをえず、そのスチールボ ディは、小さなボディなのに1トン弱あります。 それに抜けの悪い排ガス規制の触媒とウェーバー製?の変な単キャブのせいで、 快活さは全然ありません。 また、熱も溜まりやすいらしく、エンジン停止後にエンジンのクーリングファ ンが回ります。 バッテリーが弱かったりすると、熱の逃げが十分でなくパーコレーションを 起こして停止直後の再始動は難しくなります。 何台かはわかりませんが、何故か80年ごろのディーラー車は寒冷地仕様で入 ってきました。 巨大なバッテリーと、これまた巨大なウインドウォッシャータンクが付いてい ます。(多分、排ガス対策と関連しているかも?) 82年ごろに輸送船が嵐に遭い、中のX1/9が海水を被った事件があり、その車 を日本の業者が買い叩いて、並行物として売りに出したことがありました。 この時の車はやっぱり良く無かったですね。 あまり良い話を聞きませんでした。 また、イタ車といったらサビです。 ご多分にもれずX1/9もサビやすいですね。 ドア下の部分、ホイールアーチの後端、リトラクタブルライトの周りが要注意 です。(ディーラーから新古車を買ったのに、トランクに少しサビが出始めてい た) サビはボディだけとは限りません。 触媒とマフラーを支えるステーが熱による腐食でサビが進行してマフラーごと ゴッソリと落っこちている1300を道端で見た事があります。 また、この車はカムをタイミングベルトで駆動していますが、タイベルの劣化 が早いですね。 4万キロあたりで交換したほうが無難です。 おそらくミッドシップの為の熱の影響があるのかも知れません。 さすがイタリアンミッドシップ、フェラーリと一緒! そこで、改造と言う事になります。 幸い日本でも本国でもチューニングパーツは当時はかなり出ていました。 FIATと言ったらアバルトやFAZAの出番ですね。 お手本はワークスのアバルトX1/9です。 (当時、日本に3台中2台もありました) まずはエンジン、キャブをウェーバーのダンドラのツインに変えます。 触媒を取り外し、タコ足やマフラーをアバルトの4本出しに変更 (アンサの4本出しもありますが、いまいち抜けが悪い) これで、エンジンは本来のフケ上がりを取り戻します。 余分なモノが無ければ、このエンジンはフラットで扱いやすく、上まできれい に回ります。 1300ならあの不恰好なバンパーをオッ外ずして、アバルトのアルミホイールと ステアリングを付ければ、ひとまず完成。 もっとやりたいのなら、ハイカム、FRPの外装パーツ、エアスクープのつい たエンジンカバーなんてのもありました。 走りはアンダーパワーだけどコントロールはしやすく、とても素直な操縦性で す。 コーナーで攻めてもそれなりに限界は高く、ケツの流れ出しもミッドシップに しては穏やかでした。 シフトフィーリングも悪くなく、楽しい車です。 ミッドシップのくせに後方視界も良く、取り回しも楽でした。 トップはFRP製で思ったよりは軽くトランクの上部にスッポリ入ります。 やれてくるとトップから多少音が出ますが、それは仕方の無いことでしょう。 この車は女の子とデートするのにはピッタリの車です。 ちっちゃくてスタイルも良く手軽にオープンエアになり、荷物も前と後に十分 積めます。 当時(80年代前後)は国産オープンなんてほとんどありませんでした。 ZのTバーがあったくらいです。 だから、この車はタルガトップを外してマルミッテ アバルトを響かせながら、 春と秋に颯爽と峠道を走るのは、何よりの快感でした。 プアマンズ フェラーリと呼ばれようとも、この車にはこの車しかない魅力をも った素敵な車です。 〜〜〜〜〜転載 ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Nobuさん、オーナーでしか分からない細かな部分まで、 本当にありがとうございましたm(_ _)m。 モデルの傾向としては初期ほどスパルタン、後半ほど豪華な仕様となっており、 その重量差は100kg以上にもなるほどです。 数も多いので入手難易度は「★★★☆☆ 3」くらい。 相場は店頭では30万円くらいから、高くても100万円くらいでしょうか。 安くても良いモノはありますが、やはり傾向としては下回りにサビがまわって いる物も多いですし、この年代のイタ車だけにある程度手が掛かるのは覚悟し ておいたほうが良いでしょう。 新車時から故障が多かった上に、エンジンルーム・スペースの関係上メンテナ ンスを怠った車も多いです。 電装が弱いのは当然のお約束で。 私の知人は中古車を見に行って、フードを開けようとレバーを引いたらポキッ と折れて試乗どころでは無かったのだとか・・・ 他、あちこちスイッチ外れたり隙間がビミョーだったりもこの手の車のお約束 かな?!。 ただ、機関的な物は安く交換出来る傾向がありますし、車両価格から考えると 破格値でクラシカルなイタリア風味が手に入り、ハンドリングや走りの楽しさ を考えるとお得な入門編(?!)かと思います。 さらに意外なのですが、この車は丈夫で安全なのです。 余談なのですが、’60年代の後半にアメリカの安全基準変更が予定され、小型 でタルガながらもそれをクリアするべくX1/9は作られたのですが、クリアし たのはフィアットとボルボくらい(苦笑。 アメ車は全く問題外だった為に急遽基準レベルを引き下げたという皮肉な経緯 があったのです。 よってX1/9は、Nobuさんも指摘するようにこのクラスにしては重めですが、 (最終モデルどうしのロータスヨーロッパ比較では約300kg差があります) しかしながら衝突や横転に対して安全だと証明されています! よりハイパフォーマンスを安く望むなら、フィアット・ウーノのターボエンジ ンが簡単に載るとの話を聞いた事もあります。 ※参照バックナンバー 第35号 フィアット600ムルティプラ → http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back35.htm 第72号 ロータスヨーロッパ → http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/back72.htm FIAT X1/9 ボディーサイズ: 3830×1570×1170mm ホイールベース: 2202mm 重量: 880kg 乗車定員: 2名 駆動: MR4速 エンジン: 水冷直列4気筒SOHC 排気量: 1290 cc ボア×ストローク: 86×55.5mm 圧縮比: 8.9:1 燃料供給: ウェバーキャブレター 最高出力: 75PS/6000rpm 最大トルク: 9.9kgm/3400rpm 燃料タンク容量: 46L 最高速度: 170km/h サスペンション前/後: マクファーソンストラット ブレーキ(前/後): ディスク/ディスク タイヤサイズ: 前後145HR13 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◆◆ヤフオクぶらり漫遊記♪ ────────────────── ここでは名品、珍品の巣窟と言われるヤフーオークションの出品物を幾つか取 り上げてみたいと思います。 ☆でら安! トヨタ クラウンMS41☆ http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g44973071 でら安(?!)ってのが凄いです!愛知県では普通なのでしょうか。 多分「メチャ安」って意味なのでしょう。 広島だと「ぶち安」、岡山だと「ぼっけぇ安」・・・まぁどうでも良いですが♪ 車両はもう数が少ないMS41。西陣織の内装なのですね! 画像と説明の程度で10万円売り切りですから、「でら安!」は間違いないようです。 フェラーリ★ディスプレイにいかがですか? http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/87183096 凄いです! 一言で言えば「大きいエンツォのプラモデル」、といった感じでしょうか。 一体どんな人が何の為に?!って作った動機や経緯なども気になりますが、実 力派は間違いないのでしょうね!素人レベルでは有りませんし。 欲しいようで、置き場に困ります・・・ ポルシェ 356 お風呂なスピードスター スパスター http://page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r23267019 置き場に悩むシリーズ、2(笑 ずっと以前に一度紹介しました趣味の良い?!ポルシェです。 機関の保障はできない&現車確認を希望する、のだとか(笑 画像は以前と同じですが新しい事実として、当時700万円、ボディはレプリ カその物を使用、トノカバーlookの浴槽蓋があるのだとか。 記憶が確かなら検討した昨年より値段は上がっていますが、依然として魅力的 だと思います。 ●●━…━…━…━ あなたも書いてみませんか? ━…━…━…━●● この手の「この1台!」はそれぞれ思い入れの有るオーナーやマニアなど 皆さんが知識、経験など勝っているモノです。 あなたの愛車のバックグラウンドやウンチクを原稿として書いて見ませんか? もちろん憧れの車や興味のある車種でも結構です。 好き嫌いや故障しがちな弱点、クセなども含めて頂けると面白いですね。 ◇現在もれなく寄稿に対してプレゼントあります!◇ なにぶん物が物だけに書籍によって情報が違ってたりという事もよくあります。 双方向でお互いに情報交換や指摘、手助けなどが出来るメールマガジンになれ ばいいなと考えています。 ●●━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━●● ■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■ 自動車輸入取り扱い業務に付きましてはHPに詳細を載せております。 本メルマガのご意見・ご感想・リクエストもお待ちしてます。 輸入車、希少車に関するご相談、雑談などもお受けしております。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ■発行・編集 M&Mインターナショナル ■URL http://www5b.biglobe.ne.jp/~atc/ ■Eメール mac525@anet.ne.jp 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 このメールマガジンは、『まぐまぐ』を利用して発行しています。 まぐまぐ http://www.mag2.com/ <ID:0000101452> 解除はこちら http://www.mag2.com/m/0000101452.htm ■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■



