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2009/09/26

あの日、欲望の大地で こんな映画は見ちゃいけない!

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2009/9/26 号  Vol.1048 ☆
         
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 こんにちは、発行人のオテロです。

 本日、俎上にのせる作品は

                「あの日、欲望の大地で」 です。
 
赤茶けた荒涼とした大地と陰鬱な雲に覆われた街、トレーラーハウス
に通う人妻と奔放なセックスにふける女。舞台となる風景は対照的で
もそこで繰り広げられる欲望は相似形をなす。それは彼女たちが血の
つながった母娘だから。現在と過去、都市と荒野、それぞれの登場人
物がランダムに語られ、やがて複雑に絡み合った情念と愛の糸となっ
て一本に紡がれてゆく。心に重大な秘密と深い罪の意識を抱えながら
生きるヒロインの姿を通じて、家族の崩壊と再生を描く。

お互い家庭を持ちながらも密会を続けるジーナとニックは、ベッドで
抱き合いながら事故で同時に死ぬ。ニックの息子・サンティアゴはジ
ーナの娘・マリアーナと話すうちに、お互い魅かれあっていく。

有能なマネージャーとしてレストランを切り盛りするシルヴィアとい
う女は、私生活では男出入りが激しい。ある日、農薬散布中に墜落し
た男の娘がシルヴィアに会いにくる。エピソードは脈絡なくつなぎ合
わされ、まるで今暮らしている世界を仮の居場所と思い込んでいるシ
ルヴィアの感情を象徴しているよう。おそらく彼女の時間はトレーラ
ーハウスのガスに火をつけた瞬間から止まっていたのだろう。

それゆえ時制の前後など重要ではなく、過ぎ去った日々を忘却の彼方
に追いやろうとしている一方で、自傷行為で犯した過ちを再確認する。
そのあたりの微妙に揺れ動く心情を、シャーリーズ・セロンはどこかあ
きらめの混じった悲しげな表情で表現する。

       お勧め度=★★★ (★★★★★が最高)

                   「あの日、欲望の大地で」  
                         についての詳細は、

         http://www.otello.com.ua/

    を参考にしてください。解除もこちらからできます。  




 本日はもう一本

               「ココ・アヴァン・シャネル」 です。
 
きっと父が面会に来てくれる、そう願って孤児院での生活に耐えてい
た少女時代。その原体験が後の彼女の人生において、男性不信を植え
つける。恋をしても愛するな、言葉だけの約束は信じるな、己を安売
りするな。常に男に対して挑発的な態度をとり続け相手に主導権を取
らせない、そんな高慢で自我の強いのヒロインが唯一心を許した男も、
やはり他の女のもとに走る。映画は、若き日のココ・シャネルにスポ
ットを当て、彼女が愛よりも仕事を選ぶまでを描く。

昼間はお針子、夜はクラブで歌っていたガブリエルはココのニックネ
ームで人気を得ていた。ある夜、客のエティエンヌに誘われ、別荘に
招待される。そこにでココはボーイという英国人に惹かれていく。

タイトルに「avant」とあるように、ここで語られるのはあくまでシャ
ネルの前半生。彼女がもたらした革命がどんなものだったのかが克明
に記される。エティエンヌとの別荘ライフの中で、コルセットに固め
られた女性のウエストを解放したり、シンプルな麦わら帽をデザイン
したり、華やかなドレスを競う舞踏会にシンプルな黒の衣装で登場し
たりと、彼女の先進ぶりは示すエピソードが随所にちりばめられる。

父親、エティエンヌ、ボーイ。ココが思いを寄せた男はこの3人だけだ
が、彼らはみなココをいちばん愛してくれたわけではない。誰のものに
もなりたくないという叫びが、女が女のためにデザインした男に媚び
ないファッションの原点なのだ。

       お勧め度=★★* (★★★★★が最高)

         「ココ・アヴァン・シャネル」  
                         についての詳細は、

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 本日はもう一本

                     「カムイ外伝」 です。
 
濃厚な森の緑に身を同化させ追っ手に罠を仕掛ける様は「ランボー」
の如く、群青の大海原から襲いかかる巨大サメを仕留める様子は「ジ
ョーズ」のよう。江戸時代、被差別階級に生まれたゆえに苦難の人生
を送るハメになった男がたどる道程は、70~80年代のハリウッド映画
を彷彿させる。しかし、キャラクターや時代背景の設定の説明ばかり
に時間が割かれ、ストーリーがおろそかになってしまった。そもそも
社会をドロップアウトしてまで主人公が目的とした、「自由に生きる
こと」とはどういうことなのかが全く見えてこない。

忍者の世界の厳しい掟に耐えられず「抜け忍」となったカムイは、追
っ手に命を狙われる日々。ある日、殿様の馬の前足を切り取った半兵
衛と出会い、カムイは半兵衛の住む漁村に行く。

「非人」階級のカムイと、一応「人」の農民、権力を握る殿様。同じ
赤い血が流れる人間なのに、生まれついた身分で運命は全く違ったも
のになる。だが、差別される人々の心情を語ってこそカムイの渇望が
表現できるはずなのに、中途半端なアクションシーンばかり繰り返さ
れ、肝心のカムイの怒りや苦しみが見えてこない。

大規模なロケとオープンセットにカネがかかっているのはよくわかる
が、原作の読み込みが足りず完全な失敗作に終わってしまった。絵師
が殿様に見せる地獄絵図が、この作品が製作者にもたらす現実を暗示
していた。 

       お勧め度=★★ (★★★★★が最高)

                  「カムイ外伝」  
                         についての詳細は、

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 本日はもう一本

                  「サマーウォーズ」 です。
 
意思、心、感情etc. さまざまな言葉で表現される人間の精神活動は
コンピュータのプログラムで再現できるのか。巨大サーバー内に構築
された仮想空間ではあらゆる人間がアバターを持ち、実生活さながら
の行動をとっている近未来、その世界を支配しようとする悪意が暴走
する。高度にデジタル化されたネットワークに君臨するプログラムに
対し、究極のアナログ・家族というネットワークで対抗する。ネット
社会に対し、人の良心を最大の武器に立ち向かう姿が素晴らしい。

健二は先輩・夏希に頼まれて彼女の曾祖母・栄の家に行く。そこは栄
の誕生日を祝う一族が集合、健二は夏希の婚約者と紹介される。その
夜、健二が解いた数式のせいで、OZという仮想空間が大混乱をきたす。

山深い砦といった様子の栄が住む古い豪邸がディテールまで描きこま
れていて目を見張る。昔ながらの木造建築、大広間から洋室、中庭、
厨房、周り廊下まで備えた武家屋敷。30人近い親類縁者が集ってもな
お余裕ある作りは格式を思わせる。そして屋敷で過ごす人々誰一人と
しておろそかに扱わず、何らかの役割を持たせるという几帳面さ。

家長主義、かいがいしく働く女たち、古いしきたりといった伝統的な
血縁で結ばれた人間関係が丁寧に描写された前半が、OZ内のパラレル
ワールドと対比をなす。嘘がばれた健二が、大家族が楽しかったとい
うシーンに、文明に対する鋭い批判が込められていて、人間同士が顔
を合わせてコミュニケーションをとることの大切さが身にしみる。

       お勧め度=★★★★ (★★★★★が最高)

                  「サマーウォーズ」  
                         についての詳細は、

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        余|談| 
        ━┛━┛

巨人がセ・リーグ三連覇を果たした翌日から、プランタン銀座で「ジ
ャイアンツSALE」が開催中でした。

巨人の優勝セールといえば有楽町そごうが定番でしたが、倒産後は三
越に、そしていつの間にかプランタン銀座に移っています。

ただ、プランタンといえば元々ダイエー系のデパート。ダイエーが球
団を手放したとはいえ、なんか違和感を感じます。

まあ、女性客がほとんどのプランタン、野球よりも値段にしか関心が
ないと思いますが。。。

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      大型連休のため、次回配信予定は9/29、作品は 

                 「のんちゃんのり弁」
    
                              です。
  
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