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2008/06/17

JUNO こんな映画は見ちゃいけない! 

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2008/6/17号  Vol.860   ☆
         
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 こんにちは、発行人のオテロです。
 
 本日、俎上にのせる作品は

                      「JUNO」です。
   
本人は傷つかず、ボーイフレンドも苦しまず、両親や周りの大人も物
分りがよいのか反対しない。女子高生のヒロインが、望まない妊娠を
したにもかかわらずほとんど逆風が吹かない上に、おなかの中で胎児
が確実に大きくなっていっても他人ごとのように距離を取る。映画は
通常起こりうるような苦悩や葛藤、軋轢とはまったく無縁に進展し、
あらゆる予想に肩透かしを食わせる。

ポーリーとのセックスで受胎してしまったジュノは中絶を思いとどま
り、生まれた赤ちゃんを養子に出すことにする。養父母となるマーク
とヴァネッサは高級住宅街に住むセレブ夫婦だった。

出産といえば当人や家族にとって一大事のはずなのに、この淡白さは
なんなのだろう。登場人物たちの心理や振る舞いが少しずつズレてい
るのだが、それが当然のことのように描かれていて、日常風景なのに
どこか異次元の出来事を見ているような不思議な感覚にとらわれる。

ジュノと継母、ヴァネッサと赤ちゃん、その他友人や恋人などさまざ
まな人間関係が描かれるが、共通しているのは人間同士の付き合いは
お互い努力しないといい関係を保てないということだ。血縁があろう
となかろうと相手を思いやる分だけ自分も愛される。そう考えると、
たとえ自分が産んだ子供でも他人の子供になる赤ちゃんに対するジュ
ノの態度も理解できるのだが、理性を超えたところにある母性本能に
目覚めることはないのだろうか。。。 
 
        お勧め度=★★★ (★★★★★が最高)

                       「JUNO」  
                         についての詳細は、

         http://www.otello.com.ua/

    を参考にしてください。解除もこちらからできます。  




 本日はもう一本

                    「ぐるりのこと。」です。
   
憎悪、怒り、悲しみ、後悔・・・その他あらゆる災厄と負の思念が詰
まったパンドラの箱のような法廷の中で、最後に残った希望であり続
けようとするかのような主人公。世の中にあふれる悪意を強く感じれ
ば感じるほど、精神のバランスを崩した妻を優しく受け入れるように
なっていく。「好きだから一緒にいる」という言葉の向こうにある、
胸の奥底で相手を思いやる気持ち。押し付けがましくなくそっと支え
あう、そんなふたりの風景があたたかい気分にさせてくれる。

絵描きのカナオは口うるさい妻・翔子とつつましく暮らしていたが、
刑事裁判被告人の似顔絵を描く仕事を引き受ける。一方、翔子は生ま
れたばかりの子供を亡くして繊細になっていく。

パニックを起こす翔子の背中をカナオがさすり、彼女の鼻をかんでや
るシーンがたまらなく切なく美しい。翔子が自分でも持て余してしま
うほどの感情の爆発を、カナオは何ひとつ否定せずに受け止める。世
間にはもっと悲惨な目にあった人がいるということを傍聴席からさん
ざん見つめてきたカナオは翔子よりずっと成熟しているのだ。

冒頭のセックス談義から一族集まってのバースデイパーティまで長回
しのシーンが多く、その自然な会話の流れが逆に緊張感をもたらす演
出は見事だ。ただ、セリフに緩急が乏しくて間延びした感は否めない。
それがいたずらに上映時間を長くしてしまい、結果的に弛緩した印象
を覚えた。 

        お勧め度=★★★ (★★★★★が最高)

                      「ぐるりのこと。」  
                         についての詳細は、

         http://www.otello.com.ua/

    を参考にしてください。解除もこちらからできます。 




        余|談|
       ━┛━┛

2週間の日本滞在を楽しんでNYに飛び立ったヨン様ですが、どこに行っ
ても「家族」と呼ばれるおばさんたちの追っかけファンが待ち受けて
いました。

彼のスケジュールは極秘のはずなのに、なぜかいつもファンに囲まれ
る。その影には「家族」たちの人海戦術による情報網があるそうです。

ヨン様が現れそうなところを手分けして張り込み、姿を確認したらす
ぐにケータイで仲間に連絡。その資金力と労力には頭が下がります。

ただ、成田空港での離日時のファッションは、また鼻を整形したマイ
ケル・ジャクソンのよう。あのサングラスと帽子はやめたほうがいい
と思います。。。

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         次回配信予定は6/19、作品は 

                          「REC」

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最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは、よい一日を!

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