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2008/04/22

大いなる陰謀 こんな映画は見ちゃいけない! 

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2008/4/22号  Vol.839   ☆
         
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 こんにちは、発行人のオテロです。
 
 本日、俎上にのせる作品は

                    「大いなる陰謀」です。
   
自分たちの利益を安全保障にすりかえるネオコン政治家の指揮の下、
不確かな情報で戦争が起こされて若い命が散っていく。いまや星条旗
を掲げて戦場で闘うのは下層階級のマイノリティという現実と、その
陰で国が間違った方向に進もうとしていることに無関心でいる罪。ロ
バート・レッドフォードは自ら教授に扮し、若い学生、つまり観客に
向かってたいそうなご高説を垂れる。

アーヴィング上院議員はジャニーンというジャーナリストのインタビ
ューを受け、米軍が新たに展開するアフガン侵攻作戦の意義を訴える。
アフガンでは敵の反撃を受けた特殊部隊員のロドリゲスとフィンチが
雪山で孤立する。カリフォルニアの大学ではマレー教授がトッドとい
う学生に教え子だったロドリゲスとフィンチの向上心を語る。

エリートのアーヴィングと貧困層出身のロドリゲスとフィンチが好対
象だ。自由かつ平等であるべきはずが、その出自だけで差別される。
アーヴィングは才能を野心の実現に利用するのに対し、ロドリゲスら
は社会の貧困層に教育の機会を与えようという目標を持っている。地
位と理想は前者が高くなるほど後者はエゴにまみれていくのだ。

ジャニーンはスクープを手にしたにもかかわらず、放送をためらう。
またトッドはロドリゲスらの戦死の報に触れ、世界に広く目を向け不
正義を感じ取る意識に目覚める。ただその過程で「レッドフォード大
先生のお説教を拝聴する」という映画のトーンは鼻に付いた。 

        お勧め度=★★ (★★★★★が最高)

                      「大いなる陰謀」  
                         についての詳細は、

         http://www.otello.com.ua/

    を参考にしてください。解除もこちらからできます。  




 本日はもう一本

                    「ファクトリー・ガール」です。
   
自由奔放に生き、今だけを楽しむ若い娘。その美貌と他人と違う考え
方が、最先端のポップアートの世界の価値観ににマッチしたことで時
代のアイコンにまで上り詰めていく。革命的アーティストの側近とな
ったことでイメージだけが先走り、やがて押しつぶされてしまうヒロ
インの短い人生を通じて、無意味なものに意味を見出すという'60年代
の商業アートの雰囲気をリアルに再現している。

名門出身のイーディはニューヨークでアンディ・ウォーホルと出会い、
彼の製作工房「ファクトリー」のアイドルになる。やがてアンディの
映画やファッション誌に出て、一躍有名人になっていく。

奇抜なアイメイク、大きなイヤリング、そして思わせぶりな発言。セ
ックスとドラッグの香りが強烈に漂うファクトリーはさまざまな先進
的なアートを生み出し、消費大国となった米国の「何でもいいからカ
ネを使ってやろう」というバブリーな世相がイーディをもてはやす。
その中でイーディが何を考え何を追い求めていたのかがまったく語ら
れておらず、関わった人々との交流を客観的に描写しているだけだ。

その後、イーディはアンディの元を離れビリーというロックスターの
恋人になる。しかしその恋もすぐに終わり、家族からも見放されてド
ラッグに溺れていく。そんなイーディの悲劇を映画は描こうとしてい
るのはよく分かるが、エピソードが散文的で、彼女の感情にあまり踏
み込むこともなく、焦点の定まらない作品になってしまった。 

        お勧め度=★★ (★★★★★が最高)

                      「ファクトリー・ガール」  
                         についての詳細は、

         http://www.otello.com.ua/

    を参考にしてください。解除もこちらからできます。 


 

        余|談|
       ━┛━┛

文明社会から少し距離をとり、緩やかな結びつきのコミュニティで生
活に必要なだけの食料を得るための有機農法を試みる。そんな主人公
たちの心の彷徨を描いた「光の指で触れよ」を読みました。

著者の池澤夏樹は早くからエコロジーを提唱する作家で、その思想は
ラジカルですが、「にわかエコロジスト」にはない説得力で、地球に
優しいは自分に優しい、ということを説きます。

ただ、夫の浮気を知った妻が幼い娘を連れて欧州に逃避するくだりは、
どうも納得いきません。

エコよりもエゴを優先させるあたり、人間らしい感情という気もしま
したが。。。

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                        「プルミエール」

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