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2008/03/22

ポストマン こんな映画は見ちゃいけない! 

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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2008/3/22号  Vol.826    ☆
         
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 こんにちは、発行人のオテロです。
 
 本日、俎上にのせる作品は

                      「ポストマン」です。
   
手紙を預かり届けるという職務に忠実な一方、亡き妻への想いと年頃
の娘との関係に戸惑う男。ゆるぎない信頼と頑固なまでの信念、そし
て巌のごとく頑丈そうな後姿。長嶋一茂の広く大きく分厚い背中が、
言葉でも表情でも決して表現できない、まっすぐに生きてきた主人公
の人生を饒舌に物語る。

千葉県外房の小さな漁村の郵便局員・龍兵はいまだ配達は自転車、ケ
ータイも持たないアナログ人間だが実直な働きぶりで村人から頼られ
ている。ある日、亡き妻の遺品を整理しようとする。

「手紙は人と人をつなぐ心の架け橋」という郵便局長のセリフに象徴
される手紙の重み。便箋に思いをしたため、封をして切手を貼ってポ
ストに入れる。そこにはメールや電話にはない、相手への濃縮された
感情がにじみ出る。その大切さを龍兵は知っているからこそ一通の誤
配も許さない。態度の悪い後輩を聾唖の娘の元に連れ出すシーンなど、
効率や利潤の追求だけが郵便局員の仕事ではないことを描く。

しかし終盤、龍兵が独居老人の手紙を富士山近くのあて先まで自転車
で手渡しに行くという奇妙な展開になる。そもそも投函されていない
手紙を私情で配送してもいいものだろうか。もちろん龍兵の強烈な使
命感を強調したかったのは理解できるが、ここはファンタジーではな
くリアリティを持たせたほうが説得力はあったはずだ。日本郵政の広
報色が濃く、郵便局員を理想化しすぎているのが少し鼻についた。 

        お勧め度=★★* (★★★★★が最高)

                      「ポストマン」  
                         についての詳細は、

         http://www.otello.com.ua/

    を参考にしてください。解除もこちらからできます。  




 本日はもう1本

                「ジェリーフィッシュ」です。
   
身の回りに次々と起きる小さな不幸が思い通りにならない人生をさら
にいらだたしいものにするが、最後に希望を見出そうとする。しかし、
エピソードにヤマ場が乏しく、淡々とした描写と抑えた感情、象徴的
なシーンからは登場人物の熱意が伝わらず、3つの平行して進む物語が
ラストで有機的に結合するといった構成上の仕掛けもない。結果的に
肌理細やかな映像が丁寧に綴られているだけの印象しか持ち得ない。

バティアはビーチで少女を保護するが、少女は一切語らない。介護士
のジョイは訪問先の老婆に振り回される。新婚のケレンとマイケルは
新婚旅行の代わりに滞在したホテルで謎めいた女と出会う。

バティアは離婚した両親との関係がいまだにギクシャクしており、そ
れは子供のころの記憶が原因になっている。つまり彼女の前に現れた
少女は5歳の彼女自身。それは口を利かない少女の年齢をバティアが知
っていたことからもうかがえる。バティアの心の整理がついたとき少
女は海に消えるが、これは親の苦悩を理解できたということだろう。

人間、生きていればいやなことのほうが多い、それでもくじけずにが
んばっていればいつかはいいことがあり、自殺した女の詩のように「
永遠に果てぬ苦悩」などこの世にはないのだ。そういった主張は理解
できるのだが、この作品の描き方ではひとつの物語だけでは足りなか
ったので3つのストーリーをミックスしてみました、というような安易
さが匂ってくるのが非常に残念だ。 

         お勧め度=★★ (★★★★★が最高)

                     「ジェリーフィッシュ」  
                         についての詳細は、

         http://www.otello.com.ua/

    を参考にしてください。解除もこちらからできます。  




        余|談|
       ━┛━┛

先日、「もっこりもっこり、まりまりまりまりもっこり〜」という歌
に乗って、身長140センチくらいの着ぐるみが東京・渋谷の109前を歩
いていました。

1年半ほど前札幌に行ったときに、「まりもっこり」というキャラが北
海道で大ブレイク中と現地の女子アナに聞いていましたが、ついに東
京に進出してきたようです。

しばらく観察していましたが、まだ渋谷での知名度は低く、街行く若
者の反応はほとんどなし。

冷たい雨が降る中、ひとりでキャンペーンを張っていたまりもっこり
の後姿、どこか寂しそうでした。。。

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