2006/02/27
熱帯魚繁養殖場の情報誌『大磯だより』
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■
■■■■■■■■ 熱帯魚繁養殖場の情報誌『大磯だより』
■■■■■■■
■■■■■■
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■【2006年2月27日号】■□□
╋╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━*∞∞*∞∞*
┃┃■ 魚とビジネス ■
┃┃ 熱帯魚と自然を売っては・・・
┃┃ ・・・ 土方 了順 ・・・
┃┃ mail: hijikata@seedwin.co.jp
╋╋━━━━━━*∞∞*∞∞*
気温は高くなってきました。雨が降り、乾燥する時期が遠ざかり、次第に暖かさを
ましてきます。
睡蓮鉢の水も凍らなくなってきて、メダカたちが泳いでいる姿が目立つようになって
きました。もう直ぐ、大量の稚魚が生まれることでしょう。
しかし、天候不順のようです。昨年は、1月26日に咲き、2月頭には満開になって
いた梅の花がまだ咲きません。
元温室の前に、3本の梅の木がありますが、まだ2分咲き程度です。
今年の夏はどうなるのでしょう。猛暑ですね、きっと。温暖化がかなり進んで、大雪
も猛暑もその兆候です。
睡蓮鉢のメダカたちは、冬は越せても、夏は越せないかもしれません。
水温管理がとても重要でしょう。
日本の自然は、まだ、そんなに温暖化を感じさせませんが、生き物たちは、恐らく大
変なことになっているのでしょう。
生き物を飼うことは、自然を知ることです。特に、熱帯魚は、水温の管理から始まっ
て、水質管理、そして、産卵までも見ることができます。大きい魚が小さい魚を食べ
ていますし、水草を食べる魚もいます。
産卵では、いろいろなスタイルがあります。
卵をばらまく魚たち、石などに産み付ける魚たち、水草に生みつける魚たち、石の下
の隙間に産み付ける魚たち、水面に泡を作り、その泡の中に産みつける魚たち、親の
お腹の中で孵化し、魚の形で生まれてくる魚たち、本当に様々です。
熱帯魚を飼っていて、ブリーダーと言われる人以外は、ほとんどの人が、その生態を
知りません。売っている人が知らないのだから、買う人は知らなくても当然かもしれ
ません。
しかし、魚の姿だけで、魚は他のペットたちに負けてしまうでしょう。
だから、飼育備品を増やすは、本末転倒です。
恐らく、これを読んで頂いている方々は、産卵スタイルや適切な水質などは、魚別に
ご存知でしょうが、お店に人にもっと勉強してもらいたいものです。
商品知識ばかりが増えて、魚の雌雄も分らないようであれば、熱帯魚を扱う資格など
あるはずもありません。
他の趣味のお店は、プロと言われる方々が多く居ます。
熱帯魚店では、魚のプロは少ないようです。
それでは、魚が売れないのは当然でしょう。
汽水を除くほとんどの熱帯魚は、水槽の中で産卵させることが可能です。絶対に産卵
させようと言う気持ちが大切です。じっと見ていると、雌雄の区別もつくし、その産
卵形態もおよそ想像は付くはずです。暖かくなってきました。ボツボツと、水もぬる
み、手入れもしやすくなります。
いろんな熱帯魚の産卵に、是非、挑戦してみてください。
╋╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━*∞∞*∞∞*
┃┃■ 飼育環境を考える 濾過槽 ■
┃┃ ・・・山下 光一 ・・・
┃┃ mail: yamashita@seedwin.co.jp
╋╋━━━━━━*∞∞*∞∞*
魚を理解し、適切な環境を整え飼育する事は難しい。
自然環境とまったく同じにしてやろうと、考えるのはさらに難しい。
飼育環境を整えるポイントとして、濾過槽は大事です。
水族館では、水槽の裏に、濾過槽を数本完備し、濾過槽担当の方がいます。
濾過槽は、3〜4タイプの装置を使用してます。代表的なタイプは、私達が使ってい
る外部式の濾過槽を大きくした物に似ています。
他のタイプも、それぞれが、上部式や底面式などの濾過槽と似た形をしています。
それぞれの水槽の濾過槽の大きさは、水槽の大きさで異なり、例えば、幅×奥行き×
高さ 約3m×約3m×約3mの水槽で、使用される濾過槽は、中に人間が2〜3人くら
い入れる程の大きさの濾過槽を使用しています。
大水槽になると、さらに大きい濾過槽が必要となります。
東京にある某水族館では、一番大きい水槽に対して使用される濾過槽は、中に人間が
5〜7人くらい入れる程の大きさの物を数台使用していました。
この水族館の濾過槽の中に入る濾材は、セラミック式の濾材や、高価なメーカーの濾
材を使用しているだろうと思っていましたが、実は、中に入る濾材は、活性炭のチッ
プや砂や石だったんです。淡水の場合です。
海水魚の場合は、濾材が違うものになり、枝珊瑚や珊瑚砂などを使用します。
さらに殺菌等やプロテインスキマーが使われています。
淡水も海水も共通しているのは、粗めの石や珊瑚から始まり、最終的には砂を入れる。
単純に砂の層を作り、上から下へと水を流しているだけなんです。
もっと、大袈裟な装置があるという事を想像していましたが、淡水はそうでもなかっ
たんです。濾過槽がただ水槽の大きさにあわせて大きくなっただけで、これでは、私
達の水槽の濾過システムとほぼ変わりません。
それでも皆さんも見てのとおり水族館の水槽はとても綺麗です。
もちろん手間をかけていますが、私達も、それなりに努力しているはず。
なぜ、このような管理が出来るのか気になり、濾過槽担当の方に、色々と説明してい
ただいたことがあります。
濾材は、いい物を使う事に越した事はないが、その装置の性能(水流の強さや、濾過
面積など)を理解し、水槽の中の生き物の生活周期をイメージし、濾過槽をセットす
る事で充分な飼育環境を作ることができると言っていました。
つまり濾材にいい物を使用しなくても、良い環境を作ることができ、濾過バクテリア
をイメージした濾過槽のセットがポイントだということです。
そもそも、濾過とは、濾過バクテリアによる分解の事をいいます。
濾過バクテリアは、水中で魚の糞や食べ残しにより発生するアンモニアを分解します。
アンモニアは亜硝酸になり、やがて硝酸になる。これが有害となります。
アンモニアを分解する濾過バクテリアが、ニトロソモナスで、亜硝酸を分解する濾過
バクテリアがニトロバクターという。このバクテリアの作用によって、分解され、浄
化されています。
濾過バクテリアをイメージした濾過槽のセットがポイントとあげましたが、このイメ
ージをするには、もちろん知識が必須になりますが、経験や感覚、感性も必要だと考
えられます。
経験や感覚から分かる事として、「水の透明度」があります。
掃除をした水槽は、水が濁りますが、濾過バクテリアが安定した水槽では、水が5分
もしない間に綺麗になります。透き通るような透明度です。
また安定した濾過バクテリアの水槽は、下にひいてある砂にゴミが溜まりません。
病気も出ずらくなります。
水族館だからこそ、装置に、頼っているものだと考えていましたが、そうではなかっ
たわけです。
装置に依存した技術よりも、生物に合わせた、水に合わせた技術の方が魅力的です。
濾過槽を、理解しようとする事は、生物に合わせた、水に合わせた技術を磨いている
事と同じ事ではないでしょうか。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
▼ 言いたいこと、書きたいことがあればメールをください ▼
熱帯魚情報、こんな飼いかた、こうしたら産まれた、こんな魚いないかな?
などなど。または、観察記録など。
そして、熱帯魚業界についてのご意見などなど
お問い合わせは hijikata@seedwin.co.jp【土方 了順】
yamashita@seedwin.co.jp【山下 光一】
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
╋╋━━━━━ 当社配信メルマガ ━━━━━━━━━╋╋
《『復活版』ちょっと頑張ろう》
2005/11/7より、土日祝日を除き、毎日、発信しています。少しでも、毎日が元気
になればいい、と願い配信しています。
配信先をご紹介ください。メルマガサイトからの配信もあります。
http://www.seedwin.co.jp/melmg.html
《ベンチャー文道》
文道の使い方、文道がしていることなどのご紹介です。不定期配信です。
メルマガサイトからのみの配信です。
http://www.seedwin.co.jp/melmg.html から購読できます。
〜◆☆◆☆〜〜◆☆◆☆〜〜◆☆◆☆〜〜◆☆◆☆〜〜◆☆◆☆〜〜◆☆◆☆〜
▼有限会社 シードウィン
TEL 03-5442-8856 FAX 03-5443-6717
http://www.seedwin.co.jp
----------------------------------
▼お問い合わせ
info@seedwin.co.jp
▼人文組織学会 〜発見と創造の快感〜
http://www.jinbunshaka.org
〜◆☆◆☆〜〜◆☆◆☆〜〜◆☆◆☆〜〜◆☆◆☆〜〜◆☆◆☆〜〜◆☆◆☆〜



