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夢はTSUTAYA大型店舗の住み込み店員。映画と名がつきゃ観ずにはおれぬ。そんなシネマジャンキー“GON所長”と、闇ラバ居候の気ままな男“でれすけ” が贈る、映画愛あふれるマガジン(のつもり)

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2010/01/31

◆『闇鍋LOVERs』◆

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   ◇◆◇ エンタメ言いたい放題 『闇鍋LOVERs』 ◇◆◇

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   あらゆるジャンルと角度でエンタメ界を弄びます(笑)

《 INDEX 》…………………2010年1月31日第172号

1)スウェーデン発大ベストセラー『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』
                             byGON所長

2)冒頭から集中せよ『ゴールデンスランバー』 byGON所長

3)『インビクタス/負けざる者たち』大統領とラグビーワールドカップ
                             byでれすけ

4)編集後記

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【1】スウェーデン発大ベストセラー『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』

人口が900万人のスウェーデンで、3部作累計350万部を売り上げた。
いかにスウェーデン人が読書好きか、驚くべき数字である。
ちなみに日本での売り上げは30万部らしい。
私だったら図書館から借りて読むので、よっぽどでなければ買わない。
映画を観てすぐに読んでみたいと思ったが、予約殺到中につき
そのうち借りるとしよう。

ストーリーは月刊誌ミレニアムのジャーナリスト・ミカエルと、
女性調査員リスベットがタッグを組んでミステリー事件を解決する。
中年男と若い天才ハッカーの組み合わせだが、とにかくリスベットが
今まで見たことがないキャラクターなのだ。
かなり小柄で、孤高の女豹みたいにクール、背中全体にドラゴンタトゥー、
型破りな上、頭脳明晰で凶暴、悪いやつは平気で見殺しにする。
しかも背負っている過去がとんでもなくダークで、精神病院帰りのよう。
ノオミ・ラパス(79年生まれ)が放つ強烈キャラは、原作通りだろう。
日本でこんな役ができる若手女優はいるまい。

洗練された北欧のイメージとかけ離れた社会の暗部に、
心底おののいた傑作であった。
映画は本国では第3部まで公開され、大ヒットしているようだ。
日本でも間違いなく公開してくれるでしょうね。
ハリウッドでリメイクするようだが、リスベット役は誰が演じるのだろうか。
いろいろと楽しみが続くスウェーデン映画を見逃すな。
『羊たちの沈黙』系が苦手な人は観ないでね。
1月16日(土)より全国公開中。

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【2】冒頭から集中せよ『ゴールデンスランバー』

絶対に冒頭を見逃してはならない。
そこには重要な伏線があるからだ。
よって、トイレは早めに済ませ、ポップコーンは予告編で食べきるべし。
あちこちに仕掛けられた伏線が終盤ビシビシ決まる心地よさに酔い、
冒頭と繋がるラストシーンの巧みな構成にビックリさせられる。
出演している誰もが上手く、贅沢な起用で、
面白さの相乗効果が大爆発してしまった。
これは原作もすごいが、監督もすごいということだ。

原作は伊坂幸太郎の同名ベストセラー小説。
仙台に住む30歳の宅配ドライバーの青柳雅春(堺雅人)は、
大学時代の友人・森田(吉岡秀隆)と釣りに行こうと待ち合わせをする。
その日仙台では、野党から初めて誕生した金田首相の
地元凱旋パレードが行われていた。
森田の車に乗り込んだ青柳は、眠り込んでしまい、
金田首相の暗殺犯に仕立てられてしまう。

もちろん青柳は犯人ではない。
しかし、とてつもない権力のワナに嵌められた青柳は、
なぜか暗殺犯の証拠を全部揃えられていた。
すべての交通機関が閉鎖され、道路に検問が置かれ、
全部のTV局で青柳が暗殺犯と報じている状況の中、
犯人射殺で壮大な計画に幕を下ろそうとする国家権力組織が
青柳を追いつめる。
善良な一般人をメディア操作で犯人に仕立て上げ、
繰り返しオンエアして世間の人に信じ込ませる恐ろしさ。
首相を暗殺した犯人は射殺されて死亡、一件落着という手口なのだ。

手に汗握る青柳の逃亡劇と、彼の無実を信じる仲間のやりとり、
過去のエピソードにちりばめられた伏線が集大成となって、
巨大なパズルが完成した瞬間、冒頭のシーンが繰り返される。
ここまで完璧に作られていたのかと気付き、思わずニヤリ。
中村義洋監督、面白すぎるでしょ。
1月30日(土)より全国公開中。

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【3】『インビクタス/負けざる者たち』大統領とラグビーワールドカップ

かつて南アフリカ共和国にはアパルトヘイトという人種隔離政策があって、
白人の支配する国で有色人種は様々な迫害を受けていた。
住む場所や職業を制限され、国としてはアフリカ有数の豊かさで
ありながら、その恩恵を享受するのは白人ばかり。
有色人種、主に黒人は教育も受けられず、
貧しい暮らしを余儀なくされていた。

既にアパルトヘイトは過去のものとなったが、
白人と黒人の格差は今日も残っており、首都ヨハネスブルグなどは
近代的な建築が建ち並ぶ一方で、世界一危険なスラム街も抱えており、
そこでは光と影の鮮明なコントラストを見ることができるのだ。

アパルトヘイトが撤廃された直後の1994年、
まだ人種間の確執を払拭できずにいた南アフリカに、
ネルソン・マンデラという有色人種の大統領が誕生した。
このマンデラ大統領が、人種の壁や過去のを超えた国の一体感実現を
託したのが1995年に開催されたラグビーワールドカップだった。
そんな大統領の思いに強い影響を受けた代表キャプテン・フランソワの
もと、下馬評低く国民からも見放されていた南アフリカ代表チームが、
奇跡の優勝を果たすまでを描いたのが本作だ。

ラグビー強豪国でありながら大会から締め出され、
自国開催で初めてその舞台を踏むことが許された南アフリカが、
決勝で当時世界最強と言われたニュージーランド相手に
番狂わせを演じたことも確かに奇跡であった。
しかし、南アフリカでは白人のスポーツとされた(95年の代表チームでさえ、
非白人プレイヤーはわずか1名)ラグビーで、
一時はこれまでのチームカラーやエンブレム、
愛称(=スプリングボクス)の変更まで検討された代表チームが、
全国民を熱狂させ、誇りを与えた事実こそ奇跡と言えよう。

本編ではネルソン・マンデラという人物の描写に力が置かれ、
ラグビーファンには競技部分に不満が残るかも知れないが、
クリント・イーストウッド監督のメガホンでなければ再現できなかったであろう
決勝戦の会場の模様は圧巻。
今まで南アフリカに全く思い入れのなかった人でも、
国歌を聞いて胸震える感動を味わうに違いない。
2月5日(金)より全国公開予定。

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【4】編集後記
《GON》
ここ2ヵ月のうち、新宿ピカデリーでタイガーマスクさんを3度見かけた。
彼は昔から新宿にいるド派手なコスチュームとマスク姿の名物おじさんだ。
自転車で疾走してただ目立つというだけで、悪いウワサはない。
チケットカウンターに並んでいるのを初めて見たときは、
同じ映画だったらイヤだと思い、彼が何のチケットを購入したのか
オネーサンに確認したら、『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』だった。
しかもオネーサンは、「タイガーマスクさんはよくいらっしゃるし、
いい人ですよ」と微笑むのだった。
先日、そこで『ラブリーボーン』を観終わって出ようとしたら、
最前列のど真ん中にタイガーマスクさんが座っていた。
様子を見ていると、気を使っているのが分かり、いい人説は本当だった。

《でれすけ》
1月下旬の首都圏は、急に暖かくなったと思えばまた寒くなったりと、
気温が激しく乱高下。
これで体調を崩された方は少なくないのでしょう。
心なしか、街には鼻声の人が増えた様な気もします。
鼻声人口の増加と連動してマスク人口も増加傾向です。
思えば、新型インフルエンザの騒動で増殖したマスク族は、
ほぼ減少することなく今日まで至り、このまま花粉の季節には突入すれば、
さらに勢力の拡大が予想されます。
特需に沸くマスク屋さん業界の皆さんには、めでたい限りですね。
その一方で化粧品屋さんは泣かされているのかも知れませんが。

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