2009/09/30
◆『闇鍋LOVERs』◆
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎ ◇◆◇ エンタメ言いたい放題 『闇鍋LOVERs』 ◇◆◇ ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎ あらゆるジャンルと角度でエンタメ界を弄びます(笑) 《 INDEX 》…………………2009年9月30日第164号 1)『愛と哀しみの果て』でれすけ、2度の鑑賞を振り返る byでれすけ 2)松山ケンイチ、今度は忍びじゃ『カムイ外伝』 byGON所長 3)モデルの日航またもや大揺れ『沈まぬ太陽』 byGON所長 4)編集後記 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【1】『愛と哀しみの果て』でれすけ、2度の鑑賞を振り返る 人は誰でも一度や二度、映画を見ながら寝てしまったことがあるものだ。 それは、どんなに緊張する状況であっても起こり得る。 その映画に何の思い入れもなければ。 だから、世の若者に言いたい。 デートで映画を見るのなら、見たいモノを選びなさい、と。 アクションとかね。子供っぽいと思われたとしても。 背伸びして文芸作品に手を出すのは危険だ。 ましてや本作、よっぽどブンゲーな人間なら別だが、 「愛と哀しみ」と聞いて「ハテ?」と首を傾げることしかできない ガキンチョには向かないのでご用心。 人生経験を積んでから見るべし。 ちなみに、この作品は1985年のアカデミー賞で作品賞を含む7部門を 獲得した名品。 しかし、雄大なアフリカをバックに資産家の人妻(メリル・ストリープ)と 風来坊(ロバート・レッドフォード)の大人の恋愛を描きながら、 夜の方はNHK中学生日記ばりのおとなしさ。 なんとアートなラブシーンも一切なし。 公開当時、劇場で熟睡してから24年、そんなことにようやく気づいてる 今更な私は、その時、どのシーンも全く記憶にないことに驚いた。 もしかしたら、上映前に既に寝てたんか? とか、新宿(渋谷だったかなぁ)で切符を2枚買った記憶そのものが 妄想か?とか、そんな心配が頭をよぎる。 唯一はっきり覚えていたのは、レッドフォード演じるデニスという男が 象牙を肩に担ぎながら、列車を止める場面。 情けないことに、せいぜい2分程度のシーンのみ。 しかも、これは主人公カレン(ストリープ)とデニスが出会うところだから、 覚えていても何の自慢にもならん。 では私が寝ている間に、スクリーンの中ではどんな事が起こっていたか。 この時カレンはケニアにいる婚約者のところに向かう途中で、 直後に結婚して男爵夫人になってしまう。 しかし夫の男爵は、アフリカで酪農を営む計画を勝手に変更、 コーヒー園を始めていた為、カレンと衝突。 既にこの時点でストリープには将来、烈女の代名詞になる可能性が見える。 おまけに男爵は女癖悪く、2人の仲は悪化、デニスの入り込む余地が 出てくるのだが、なかなかレッドフォードの出番が増えない。 というかトータル的にレッドフォード出演シーンはかなり少ない。 2人が同格の主演でなかったことにも今更気づく私。 この後、アフリカには第一次世界大戦の戦火が迫り、 カレンは様々な試練を経験しながら、信念に目覚め、 そして全てを失ってアフリカを去る。 その過程でカレンの高慢なキャラも変貌し、 その生き様にはいろいろ考えさせられるが、161分は余りに長い。 おかげでこっちは、あの時、2時間以上も寝ていたことに気づかされたしね。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【2】松山ケンイチ、今度は忍びじゃ『カムイ外伝』 なりきり俳優である松山ケンイチは、原作がコミックという 紙の上でしか存在しないキャラに100%なっちゃう。 彼自身、表現を探り、肉付けしてキャラクターに近づくのは楽しいそうだ。 『デスノート』(06)の“L(エル)”には誰もが驚いたはずだ。 松ケンのLが原作のLを飲み込んでしまい、松ケンのL以外Lはナシ。 まったくの別人になれる俳優ってすごいなぁ。 そして、本作では貧しさゆえに忍びとなったものの、 自由を求めて掟破りの抜け忍(ぬけにん)となった“カムイ”を演じる。 抜け忍は絶対に殺さねばならない忍びの掟。 地の果てまで追いかけてくる追忍(ついにん)たち。 追忍は決してあきらめない。カムイは死ぬまで命を狙われる。 逃亡の旅を続けるカムイに安住の地はなく、常に極限状態といっていい。 ゆえに、カムイは最強の忍びとなっていく。 劇中で繰り出される忍術に懐かしさを覚えるのは、 子どものころ、修行すれば忍者になれると頑張っていたからか。 冒頭からすごい戦いが展開し、一気に引き込まれるものの、 問題は後半の鮫のシーン。 CGに凝りすぎて、安っぽくなっちゃった。 本物以上でウソくさいというか。 まだ『ジョーズ』の機械鮫の方がマシじゃないか。 小雪は意外なほど小汚い格好で、熱演している。 続編があるならば、カムイの内面をもっと掘り下げた松ケンが見たい。 9月19日(土)より全国公開中。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【3】モデルの日航またもや大揺れ『沈まぬ太陽』 あくまでも“この映画はフィクションである”と断わっているが、 モデルは日航と明白。 山崎豊子氏が週刊新潮に「沈まぬ太陽」を連載中(95年~99年)、 日航は機内サービス誌に週刊新潮を取り扱わなかった。 日航側とすれば、我が社の恥部をここまで書きやがっての 報復だろうが、それが話題になり、結果新潮の部数を伸ばした。 そんな因果関係のあるモデル小説の映画化である。 そして、公開前のプロモーションでもあるまいが、 ここにきて日航の経営不振と再建問題がクローズアップ。 映画の追い風なのか逆風なのか。 主人公の恩地元(おんちはじめ=渡辺謙)は、国民航空の社員。 昭和30年代、労働組合委員長として3000人の組合員をまとめ、 労働条件の改善を訴え、スト決行。 粘り強い交渉術で恩地は要求を勝ち取り、ますます人望を集めた。 半官半民の国民航空の経営陣は組合潰しにかかり、 恩地を島流し(海外の僻地勤務)、徹底的に非情な懲罰人事を強いる。 人間性を破壊させられそうな境遇の中、恩地は耐え忍び、 信念を曲げず、正しい心を持って試練を克服していく。 それは恩地個人だけではなく、妻りつ子(鈴木京香)と子どもたちもだった。 アフリカ篇(10年におよぶ僻地たらい回し時代)、 御巣鷹山篇(ジャンボ機墜落で亡くなった520名の遺族担当係時代)、 会長室篇(総理特命で国民航空にやって来た会長の室長時代)の 3部からなる5巻の長編で、 組合委員長になってから辛酸を舐め尽した25年以上を描く。 アフリカでは孤独を、遺族係では事故に対する贖罪を忘れず、 何年も補償交渉を続ける。その間、恩地のライバルはどんどん出世。 会長室長では国見会長(石坂浩二)と共に、 大事故で信用の失墜した会社の再建に尽力するも、 政界の黒い壁は乗り越えられず、会長は卑劣な手段で辞任させられ、 恩地は再びアフリカのナイロビへ飛ばされる。 3時間22分の超大作だ。 どうしてここまでされながら恩地は会社のために働くのか。 ずっと戦ってきた恩地が、アフリカの大きな夕陽の中に見いだした境地、 沈まぬ太陽のクライマックスともいえるラストシーンに、 すべてが込められていた。 渡辺謙が素晴らしいのはもちろんだが、恩地を見捨てのし上がっていく ライバル役の三浦友和が凄すぎる。 壮大な人間ドラマ、巨大組織の恐ろしさ、政府の癒着と介入、 どれも見応え十分な重厚作品に仕上がった。 10月24日(土)より全国公開予定。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【4】編集後記 《でれすけ》 沢尻エリカが重大な契約違反を理由に 所属事務所から解雇が決まった。 主演映画の舞台挨拶でのあの一件以来、さっぱりだった本業に 復帰の目処が立ちかけた矢先のこと。 間が悪いね。 しかし、復帰作になるはずだったのが実写版『宇宙戦艦ヤマト』というのは、 あまりにミスマッチでは? あのピチピチのボディスーツを着るつもりだったのだろうか。 《GON》 私が住む区の定額給付金申請期限は明日10月1日。 申請書は半年以上前に届いていたが、昨日ようやく記入して投函。 「申請書が届いていませんが申請はお済みですか」という親切なハガキを 2度も受け取っていながら、(まだまだ先だ)とのんびり。 「申請の意思がない場合は、本状をお送りしたことをお詫び申し上げます」 いえいえ、意思はあるんです。 ギリギリにならないとやらない人間なんです。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ◆発行者webページ(当メルマガのプロフィールなど) http://www7.plala.or.jp/nbreport/yamilove.html ◆バックナンバー閲覧 http://blog.mag2.com/m/log/0000100060/ ◆旧メルマガ「so be it ! CLUB通信」閲覧 http://www7.plala.or.jp/nbreport/mmsobn/top.html ◆配信停止、登録メルアド変更 http://www.mag2.com/m/0000100060.htm このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を 利用して発行しています。 http://www.mag2.com/ マガジンID:0000100060


