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夢はTSUTAYA大型店舗の住み込み店員。映画と名がつきゃ観ずにはおれぬ。そんなシネマジャンキー“GON所長”と、闇ラバ居候の気ままな男“でれすけ” が贈る、映画愛あふれるマガジン(のつもり)

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2009/04/01

◆『闇鍋LOVERs』◆

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   ◇◆◇ エンタメ言いたい放題 『闇鍋LOVERs』 ◇◆◇

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   あらゆるジャンルと角度でエンタメ界を弄びます(笑)

《 INDEX 》…………………2009年3月31日第152号

1)人生に悔いを残すな、ということか『いつか読書する日』 byでれすけ

2)天地真理が住みついた
  『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』 byGON所長

3)20世紀の100人の英雄のひとり『ミルク』 byGON所長

4)編集後記

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【1】人生に悔いを残すな、ということか『いつか読書する日』

2005年に公開された本作を遅ればせながらBSでチェックした。
人生についてしみじみ考えてしまった。
言ってみれば小品。キャストも比較的地味。
心揺さぶる感動があるわけでもない。
むしろ、全体のトーンは静かで淡々。
にもかかわらず、その印象は味わい深いのだ。

舞台はとある地方都市。
そこに本作の主人公・大場美奈子は暮らしている。
美奈子は独身の50歳。
父を早くに亡くし、高校時代には母にも先立たれ、身寄りなき境遇。
親しい存在といえば母の親友だった女性のみ。

朝は牛乳配達、昼はスーパーのレジ打ちで生計を立てている。
その生活は極めて規則正しく、牛乳を届けるのもスーパーに向かうのも
きっちり同じ時刻。
だから毎日同じ人達と顔を合わせる。
美奈子は、そんなささやかなつながりを大切に感じる人間で、
できれば町の全ての家に牛乳を配りたいと願っている。

市役所の児童課に勤務する高梨槐多(たかなし・かいた)は、
美奈子が毎朝ニアミスを繰り返す1人。
朝の通勤バスから高梨が向ける視線の先で、スーパーに向かう美奈子は
いつも自転車をこいでいる。

この時既に、我々は2人が少々ワケありだということを知っている。
自宅で不治の病に伏す高梨の妻・容子の述懐がそれを悟らせるからだ。
すなわち美奈子と高梨は同じ高校に通う同級生であった。
しかも当時の2人は恋人同士。
美奈子の母親と高梨の父親の不幸な事故をきっかけに
2人は疎遠となったのだが、どうやらそれは彼らの本意ではなかったらしい。
そんな過去の経緯を伝え聞いた容子は確信する。
今も2人は互いを想っていると。
そして死期の迫る容子は2人を再び結びつけようと一計を案じるのである。

高梨の幸せを願うあまり差し出がましいことをしてしまう容子。
高梨の自分への気持ちを確かめたいが、
高梨に自分の気持ちを知られたくはない。
それゆえ素直に喜びを表せない美奈子。
なんだか煮え切らない高梨。

美奈子と高梨が両思いだったという設定は、
少々都合が良いようにも思うが、一体いつから?という疑問はさておき、
美奈子を演じる田中裕子と高梨役の岸部一徳の
リアリティ・カップルのもどかしさに気を揉もう。
おまいら、こんなチャンスまたとないやろ!
みすみす逃してどうすんねん。そんな風にさ。

でも嵐の急展開、あるけどね。
激流ほとばしり、高梨は浮いたり沈んだり。
この運命に翻弄される美奈子は気の毒だが、
悔いなき人生を生きた高梨に勇気づけられるラストの余韻が良い。

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【2】天地真理が住みついた
  『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』

『マーリー』のポスターを見ると、
脳内に天地真理が登場して「恋する夏の日」を歌い出す病になった。
白雪姫よ、消えるんだ〜といくら言い聞かせてもエンドレスで歌う姫。
どっかりと住みついてしまい、かなりの重症。
原稿打っている今も・・・彼女は歌っている。

原因は、試写後、“マーリー”命名の由来をクイズにして、
でれすけ氏にメールしたのがいけなかった。
さてここで問題です。
“マーリー”の由来は?
A.日本の新潟地震で絵本になった“マリ”から。
B.レゲエの神様、“ボブ・マーリー”から。
C.アメリカのポピュラーなお菓子“マーリー”から。

返信は三択無視の
「テニスコートであなたを待ってた天地マーリーから」。
本当の答えはBですが、はてこの歌の題名は何だったかな?と調べ、
You Tubeの「恋する夏の日」に辿りついてクリック、
あまりにも懐かしくて数回続けて見てしまった。
それ以来『マーリー』を見かけるとスイッチONで天地真理が歌い出す。
人間の脳って不思議ですね。

それで映画はどうなのよ、って話ですよね。
ラブラドール・レトリーバーは賢く従順で辛抱強いことから、
盲導犬に向いている。
ところが、ジョン・グローガン(オーウェン・ウィルソン)と
ジェニー(ジェニファー・アニストン)夫妻が子育ての予行演習で
飼うことにした“マーリー”(オス)は、まったく手に負えないやんちゃっ子。
「お前は世界一のバカ犬だ」と罵られながら、のびのび育つマーリー。
数々のバカっぷりを披露し、グローガン夫妻の危機を救い、
夫妻の3人の子供たちが小学生になったころ、
マーリーはいつの間にか老犬になっていた。

やがて訪れた別れのとき、
マーリーは本当にどうしようもないバカ犬だったけれど、
家族にとってかけがえのない一員だった。
マーリーがいてどんなに幸せだったかを悟るジョンとジェニー。
既婚者なら思い当たる夫婦の危機や問題、仕事の悩み、
さまざまなエピソードはきっと観客の共感を得るはずだ。
実は、未熟な若夫婦だった2人が成長するストーリーだから。

世界一のバカ犬マーリーを演じたのは、子犬から老犬まで22匹!の犬。
さすがハリウッド。犬のバックアップにも妥協なし。
マーリーは元気に暴れまくり、変に演技させていないところがいい。
素直に撮った好感の持てる愛犬物語になった。
3月27日(金)より全国公開中。

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【3】20世紀の100人の英雄のひとり『ミルク』

99年にタイム誌が選んだ“20世紀の100人の英雄”に
入った男ハーヴィー・ミルクという政治家を描く。
同性愛者だったミルクをチャーミングに演じたショーン・ペンが、
2度目となるアカデミー主演男優賞を貫禄受賞。
作品賞・監督賞にもノミネートされたものの受賞はならず。
しかし最優秀脚本賞は受賞した。
脚本のダスティン・ランス・ブラック、監督のガス・ヴァン・サントもゲイ。
ゲイのために戦った英雄を映画化し、認められた作品なのだ。

72年、ミルクは恋人スコット(ジェームズ・フランコ)と
ニューヨークからサンフランシスコに引越し、カメラ店を開く。
同性愛者のコミュニティで、みんなのまとめ役になっていくミルク。
当時はまだまだ差別の厳しい時代で、ゲイは迫害されていた。
アメリカは日本よりずっと進んでいると思っていたが、
本作を観るとそうでもなかったんだなと分かる。

やがてミルクは、サンフランシスコの市政執行委員(日本なら市議?)に
出馬し、3度落選したが、77年ようやく4度目で当選した。
ゲイであることをカミングアウトした初めての政治家として注目され、
差別のない平等な社会を築こうと奮闘する。

ほとんどがアメリカの近代史であるから、詳しくない分ピンとこなかったが、
ミルクがマイノリティや弱者のために立ち上がり、
世の中を変えよう。みんな平等に幸せに生きようと邁進し、
あっという間に全米に知られる人物になったのは分かった。
しかしミルクは同僚の市政執行委員に撃たれ、78年に亡くなった。
当時のコミュニティの仲間たちは彼の信念を引き継ぎ、
ずっと活動を続けている。

あれから30年、アメリカはずいぶん同性愛カップルに寛容になっている。
日本はまだまだ遅れているなぁと感じるところ。
でもこの映画が日本でも何かの動きになるかも知れません。
そういう力強さのある作品だ。
20歳年下の恋人を演じたジェームズ・フランコのゲイっぷりが、
一番カッコよく、愛に溢れていたのを特筆しておく。
4月18日(土)より全国公開予定。

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【4】編集後記
《でれすけ》
1週間前の野球日本代表のWBC優勝は盛り上がりました。
しかし、あの日程はなんとかならんもんでしょうかね?
韓国代表との試合ばかりになったのもさることながら、
決勝戦が平日ですからね。
しかも日本だと昼間の時間帯。
これだとお勤めのある人や学生さんは、なかなかLIVEで見られませんよ。
てなわけで、次回もし日本が決勝に進出したら、
その日は自動的に祝日になれば良いのにね。

《GON》
ドイツ警察が追っていた凶悪犯「ハイルブロンの怪人」の正体が、
先日判明した。
ドイツ・ハイルブロンで殺害された女性警察官の事件を筆頭に、
隣国オーストリアにも及ぶ07年から40件の犯行現場に
残された犯人のものと思われていた同一女性のDNAは、
綿棒を納入していた業者の女性従業員のものだったというのだ。
プププ・・・、映画のネタにされちゃうね。

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