【賢者の道】VOL.286
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<賢者の道〜Vol.286 -In Christ Alone- 2008-6-14>
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■【今週のテーマ】「聖別されたナザレ人キリスト」
■【聖書】創世記49:22〜26
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ヤコブ12人の息子たちの中でただ3人だけがキリストの予表でした。
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それは、ユダ、ヨセフ、ベニヤミンです。ユダは罪に打ち勝つ勝利
の獅子なるキリスト、ヨセフは世の人を養うキリスト、ベニヤミン
は昇天し高く上げられたキリストの予表でした。
さらに、ヨセフとベニヤミンは、かつてヤコブが恋に陥り、心は
彼女に結び付けられたラケルから生まれたのです。
ヨセフという名は、創世記30:23、24で説明されていますが、
一つは「アーサフ」(アーレフ・サメフ・フェー)つまり動詞
「取り除く」に由来し、ラケルの長い間の恥を「取り除いた」
ことを意味します。
もう一つは、「イャーサフ」(ヨッド・サメフ・フェー)つまり
動詞「付け加える」に由来するわけで、後にもう一人の子ベニヤ
ミンが生まれることを予言しています。
つまり、ヨセフだけでは完全でなかたったので、ベニヤミンを
加えてヨセフが完成すると見たのでした。
ヨセフとベニヤミンは二人で一つです。またこのヨセフの名前は
49:22で「実を結ぶ若木」のように増殖・付け加えとして表現され
49:26では彼が、聖別され、取り除かれた、分離された者となる
よう暗示されています。
また申命記33:17では、ヨセフは力に満ちた雄牛に譬えられてい
ます。
雄牛としてヨセフには二本の角があり、それは息子のエフライム
とマナセを意味しますが、この二本の角をもって、ヨセフは地の
果てまで人々を突き刺し、邪悪なる者を突き倒し、狼に譬えら
れたベニヤミンのように噛み裂くのです。
高ぶりをずたずたに裂き、神に従順になるのです。
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さてヨセフはヤコブの子であり、「実を結ぶ木の息子(ベン・
フォラート)、泉のほとりの実を結ぶ木の息子、その枝は垣根を
越える」(創世記49:22)とあります。
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これにより「実を結ぶ木」がヤコブであることを知ります。
ヤコブに先立つ誰も十二人の息子を持ちませんでした。
彼は実に豊かな実を結んだのです。ヤコブはイサクの子であり、
イサクはアブラハムの子でした。
聖書では、神は「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」と
呼ばれています(出エジプト3:6、マタイ22:32)。
それは父なる神、子なる神、聖霊なる神を指し、三一の神の称号
です。
ヤコブは、聖霊の到来を表徴します。御父は御子の中におられ、
御子は十字架と復活を通して「命の霊」となられました。
聖霊は神から流れ出たようにヤコブは生み出す神である聖霊を表徴
しています。
神の具体化としてキリストはぶどうの木であり、実を生み出します
(ヨハネ15章)。
一方、旧約聖書ではキリストを「若枝」(エレミヤ23:5、ゼカリヤ
6:12)とも見ています。
ですからキリストが木であり枝であるように、ヨセフもまたヤコブ
の一部であり、聖霊の実そのものであったのです。
しかもヤコブが泉としての神の傍らで生活し、水を得て成長した
ように、ヨセフもまたこの水を得て大枝を張り、垣根を越える
象徴的な言葉で語っています(49:22)。
これはヤコブが垣根を越えて行動したことを意味します。
彼は良き地に制限されずに、垣根を越えて異教の国エジプトに行き
別の領域へと広がっていきました。
私たちの内側のキリストもまた制限されません。
自由に枝を伸ばし、すべての制限を越えます。例えば、家族の制限
学校の制限、職場の制限、国家の制限、教会の制限、反対者の拘束
すら超えていきます。
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そのヨセフに対して「弓を射る者たちは彼に敵意を抱き、矢を放ち、
追いかけてくる」(49:23)。
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これはヨセフの苦難を言っています。彼の兄弟たちは、攻め、矢を
射るように攻撃してきました。
しかし、彼らはヨセフに勝ち得ませんでした。24節は言います。
「彼の弓はたるむことなく、彼の腕と手は素早く動き。ヤコブの
勇者の御手により、それによって、イスラエルの石となり牧者と
なった」。
それはヤコブを顧みる神によってイスラエルの牧者、石とされ、
ヨセフもまたこの全能者によって強くされ、祝福を受けたのでした。
この祝福はすべてキリストの嗣業でした。ヨセフはここでキリスト
を代表しています。御父のすべての祝福は、御子に与えられたのです。
このキリストは、「兄弟たちから選べれ、 聖別された方でした」
(49:26)。
「選ばれた」と訳された言葉ネジール(ヌン・ザイン・ヨッド・
レッシュ)は、「聖別された人」という意味もありますが、ナジル人
(民数記6章)という言葉でもあります。
ヨセフは、真のナジル人であって、すべての人から聖別され、
神の為に生きたキリストを予表しました。
ナジル人というのは、民族名ではなく「強い酒を飲まず、髪を
切らず、死者との接触を絶つことによって、神への誓いを果たす人」
のことです。
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さて主イエスは幼少期ガリラヤのナザレという町に住み、そこで
育ちました。そこでイエスは「ナザレ人」と呼ばれました。
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このナザレ移住が「彼はナザレの人と呼ばれる」との預言成就で
あったとマタイは記します(マタイ2:23)。
これは旧約聖書のどこからの引用なのかはっきりしません。しかし
これは新改訳聖書の脚注を見ますとイザヤ書11:1のメシヤ預言が
参考箇所として示されます。
そこでは「エッサイの株からひとつの芽が萌えいで、その根から
ひとつの若枝が育ち、その上に主の霊がとどまる」とあります。
ダビデの父エッサイの名で呼ばれる株から新芽が生え、そこから
若枝が出るわけです。
「若枝」と訳された言葉は、ネツェル(ヌン・ツァディ・レシュ)
で、「子孫」の意味の他、「ナザレ人」を意味するノツリと同じ
綴りです。
ナザレは、ナゼラートと言い、キリスト教はナゼルートと言います。
このようにナジルとナザレの発音の近さからか、ヤコブのヨセフに
対する「ナジル人(聖別され人)となるように」との祝福を預言の
成就としてマタイ2:23で「若枝」と「ナジル」を結合させたようです。
ヨセフは、キリストを予表し、全祝福を頭に与えられました。
私たちも命の実を結ぶ若枝でありたいものです。
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