2009/11/15
週刊 お奨め本 第368号『アジア未知動物紀行』
*********************************************** 週刊 お奨め本 2009年11月15日発行 第368号 *********************************************** 『アジア未知動物紀行』 高野秀行 ¥1,400+税 講談社 2009/9/1発行 ISBN978-4-06-215673-8 *********************************************** ベトナムのエンジン「フイハイ」 奄美の妖怪「ケンモン」 アフガニスタンの凶獣「ペシャクパラング」 以上3件の未知動物を探す旅。 今回もタカノらしさ全開です。 まずはベトナム。 海外行きの予定が続けざまにポシャって、どこでもいいから海外だ! とばかり に衝動的に決めたベトナム行き。準備が足りなくて現地で右往左往。 フイハイのネタ元は船戸与一。「三日いたら見られるんだとさ」との言葉を信じて 行ってみたら、ガイドの言うことが違う。「ハイフイを見るのはバナ族だけ」それ って、UMA(未確認不思議動物)じゃなくて、妖怪なのでは…。 奄美のケンモンは、最初から妖怪。なんだけど、タカノ的には「未知動物と妖怪 の中間的存在」のような気がしている。例えば、島の若者に聞いた話。「校長先生 がケンモンを見て、カメラを取りに家に帰って戻ってみたらいなくなってたって」。 ふつう、心霊現象に遭ってカメラを取りに帰る人はいない。それは珍しい動物や 昆虫などを見たときの行動ではないか。このときの校長先生にとって、ケンモン は実在の動物だったのだ。 ところで、この話のキーパーソンは図書館の司書さん。グッジョブ! そしてアフガニスタン。 これがいちばん長編で、アフガニスタン編で本書の半分占めてます。 それだけに読み応えもいちばん。ほとんどUMA探求の真髄に迫っている。よう な気がする。 ペシャクパラングはわりと最近登場のUMA。戦死したタリバン兵の肉を食べた 野犬とキツネの混血説、米軍が自軍の空軍基地に人を近づけないために放した動 物説、イスラム教の熱心な信仰者の化身説、等がある。付近の住民を襲撃し、死 亡者も出ている。 ここでのキーパーソンはガイドのヘワッド。若干24歳の、性格温厚、純真、素 直な好青年。ガイドの経験は未熟で、市外の山はだに張り付くように建っている 家々に「あそこでは水はどうしているんだ?」と訊くと、「ボクも今まさにそれを 考えていたんだよ!」か、かわいい~~(笑)。 アフガニスタンは外務省「危険度4=退避勧告」レベル。 それでも入国する方法はあるし、入国する人々はいるし、そこで人々は暮らして いる。タカノの魅力は、こうした国の普通の市民と、普通に接して、普通に触れ 合うところだ。 > 「あれ? こいつらガイジン?」という純粋な驚きと好奇心で、子どものよう > に無心に見入ってしまうようだ。なかにはにっこりと微笑んで「おい、お茶を > 飲んでいきなさい」と声をかけてくれる人もいる。その笑顔は不思議なくらい > 純真だ。 > 二十年も内戦が続き、辛酸をなめ続け、誰が敵か味方かわからない環境に暮ら > していながら、どうしてこんな純真な笑みが浮かぶのだろう。(223頁) UMA探索記としても、僻地紀行文としても、楽しめます。 つーか、まあ、ぶっちゃけ、発行人がタカノのファンだってことなのです(笑)。 オススメだ! ☆★☆★☆★☆★☆ Amazon ☆ 購入はこちらから ☆★☆★☆★☆★☆ 『アジア未知動物紀行』 高野秀行 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062156733?ie=UTF8&tag=sivabookpage-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4062156733 *********************************************** ほぼ週刊 お奨め本(ID:0000099780) 発行者:siva:ksivasiva@yahoo.co.jp 読書とかいろいろ日記: http://blog.goo.ne.jp/ksivasiva/c/ae2c0c3c85c365822876c18e384024c9 ご意見お聞かせください♪ ---------------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して 発行しています。 解除は http://www.mag2.com/m/0000099780.htmからできます。 ----------------------------------------------------------------------


