2009/06/28
週刊 お奨め本 第348号『江戸の数学教科書』
*********************************************** 週刊 お奨め本 2009年6月28日発行 第348号 *********************************************** 『江戸の数学教科書』 桜井進 ¥1,200+税 集英社インターナショナル 2009/2/28発行 ISBN978-4-7976-7187-2 *********************************************** 発行人、和算好きです。 すみません、今回も趣味と独断で紹介します。 江戸の数学、明治維新とともに終焉に向かった和算の世界。 ああもったいない! とはいえ、和算に詳しいというわけでもない。 和算で計算できるかといえば、読むこともできなかったりする。 私のような雰囲気和算好きに、本書はピッタリ。 和算の歩み、その特徴、そのおもしろさ、美しさを、すっきり簡潔に紹介してい ます。 なかでも発行人が嬉しかったのは、算木と算盤の説明。 算盤はさんばんと読み、ソロバンとは違います。和算小説にたまに出て来るんだ けど、どうもイメージが掴めなくてねえ。調べれば済む話なんだけど、なんかき っかけがなくて(^^;ゞ。ようやく理解できましたよ! この算木と算盤を使った算額が58頁に紹介されていて、これがまた美しい〜。 なんと8次方程式の問題と解答が書かれている! 8次! しかもその答が「888」という。うっとり。 算額というのが、これまた和算独特の文化で、算術の問題や解答を額にして神社 仏閣に奉納するというもの。多くは解答なしで問題のみだったりする。「解ける ものなら解いてみろ」という挑戦状なワケです。 腕に自慢の算術好きが挑戦を受け、解答をまた額にする。 この挑戦システム、額だけでなく、本でも行われている。 遺題継承といって、算術書を発行する際、解答なしの問題を記載するのである。 みごとに解いた算術家は、次に自分が出版する算術書に、その解答を載せ、さら に新しい遺題を載せる。そしてまたそれを解いた算術家が…。という仕組み。 もちろん算術家じゃなくても、市井の算術好きたちも腕を鳴らす。 江戸時代、算術は「趣味」なのである。 円周率に挑戦した和算家たち、世界に先駆けてさまざまな公式や法則を発見した 和算家たち。たとえばベルヌーイよりも早く「ベルヌーイの公式」を発見した関 孝和のように。 しかし和算が万能だったわけではなく、実は和算には致命的な弱点があった。 なんと、「ゼロ」と「無限」の概念がなかったのである。だから微分積分も生まれ なかった。 しかしまたユニークなことに、微分積分がないにもかかわらず、「無限級数展開の 公式」は誕生した。天才、建部賢弘。 おもしろい! こーゆーの、大好き! この本には、和算の問題も収録されてます。遺題じゃなくて、解答つき。 鶴亀算、からす算、流水算、俵杉算、虫食い算…etc… 聞いたことがある名前もあるのでは? どうぞチャレンジしてみてください♪ ☆★☆★☆★☆★☆ Amazon ☆ 購入はこちらから ☆★☆★☆★☆★☆ 『江戸の数学教科書』 桜井進 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4797671874?ie=UTF8&tag=sivabookpage-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4797671874 *********************************************** ほぼ週刊 お奨め本(ID:0000099780) 発行者:siva:ksivasiva@yahoo.co.jp 読書とかいろいろ日記: http://blog.goo.ne.jp/ksivasiva/c/ae2c0c3c85c365822876c18e384024c9 ご意見お聞かせください♪ ---------------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して 発行しています。 解除は http://www.mag2.com/m/0000099780.htmからできます。 ----------------------------------------------------------------------



