闘う保守〜日本保守主義研究会〜 529号 会員による『チベット大虐殺と朝日新聞』其の二
闘う保守
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┃ ● ┃────────────────◆ vol.529/ 平成20年8月25日 ◆─
┗━━┛ 日本保守主義研究会 ( http://www.wadachi.jp/ )
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NPO法人日本保守主義研究会のメールマガジン。日本再生のための良書紹介、ニュ
ース分析、識者へのインタビューなどを掲載。日本を愛する日本人のためのメー
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会員の書評『チベット大虐殺と朝日新聞』其の二
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8月30日(土曜日)に弊会代表の岩田の新刊本『チベット大虐殺と朝日新聞』
の発売記念講演会を行います。皆様ぜひお誘い合わせのうえご参加くださいますようよろしくお願い申し上げます。
●日本保守主義研究会講演会「チベット大虐殺と朝日新聞」
講師:岩田温(弊会代表・拓殖大学客員研究員)
日程:8月30日(土曜日)
時間:14時開会(13時半開場)
場所:神宮前穏田区民会館(渋谷区神宮前 6‐31‐5)
アクセス:JR山手線原宿駅より徒歩6分
地下鉄千代田線明治神宮前駅四番出口より徒歩2分
会場分担金:2000円(学生無料)
参加申し込み、お問い合わせは事務局まで。当日直接お越しいただいてもかまいません。
※尚、当日は会場にて新刊『チベット大虐殺と朝日新聞』(税込1575円)を特別価格
1200円にて販売いたします。
TEL&FAX 03(3204)2535
090(4740)7489(担当:山田)
メール info@wadachi.jp
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著、岩田温『チベット大虐殺と朝日新聞』(オークラ出版)
購入はこちらから宜しくお願いします。
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〈前回からの続きです〉
朝日のそのおぞましき偏向報道は、これは本書で非常に実証的に述べられている
ことであるが、特にチベットに関する報道にその異常さが端的に滲み出ている。
では朝日新聞のチベット報道に関する姿勢とはいかなるものであったか。
本書から引用してみたい。
「占領下ではGHQの顔色を窺いながら媚び諂い、一九五三年にGHQがいなくなると
突如豹変し、一貫して中共を礼賛しチベット大虐殺の真実を伝えるどころか隠蔽し
てきた朝日新聞。・・中共のプロパガンダを行っていたのは中共のプロパガンダ機
関・新華社だけではない。日本国内で朝日新聞はその役割を堂々とになってきたの
だ。朝日新聞が中共の代弁者となって、チベットの人権の弾圧を容認し、大虐殺を
容認してきたのは紛れもない事実である。」(本書P151)
端的に言って朝日は親共的なのである。つまり中共が好きで好きでたまらない。
それゆえに中共に都合の悪い事実を歪曲もすることができるし、中共の主張の代弁
者にも喜んでなり下がることができるのである。
以下本書で紹介されている朝日新聞のチベット報道に関する悪質な手口を少し紹
介したい。
まず、朝日が中共に有利な報道をするために論理構成を転倒させ事実を歪曲する方
法を見ていただきたい。
たとえば、中共がチベットに侵入したために、チベットと国境を接するインドと中
共の間に緊張が高まったことがあったが、その時の朝日の記事を見ていただきたい
。
「両国の話し合いを妨げているものの一つとして、インド国内における反中国感情
の高まりがある。それはインドを“侵略的”ときめつけたネール首相の態度にもあ
らわれているが、インドの右翼政党や新聞の動きはさらに攻撃的である。・・中国
が最も警戒しているのは、こうしたインドの右翼勢力とチベット反動分子との結び
付きで・・ある。・・ここにチベットが中国がチベットに対する支配を固め、今度
の国境問題にも強い態度を取っている理由の一つがあると思われる。」(朝日新聞
一九五九年九月十九日)
これは噴飯ものの記事である。インドは隣国が侵略されているのを見て、中共に対
して危機感を抱くのは当然のことである。両国の緊張の高まりのそもそもの原因は
言うまでもなく中共のチベット侵略である。
しかし朝日によるとどうも真相はちがうようだ。
インドと中共の間に緊張が高まったのはどうやら、まずインド側にその原因がある
というのである。チベットを「解放」している中共に対して危機感を抱くほうがお
かしいという具合に。もはや言葉もない。
さらに朝日が中共のプロパガンダを何の吟味も加えることなく(もちろん加える気
などは、はなからないのではあるが)垂れ流しているという事実を見ていただきた
い。
以下紹介するのは朝日新聞に掲載された、中国の国営通信社、新華社からの配信
記事である。
「チベットの反国家分子の反乱活動は、その由来はすで久しいものがある。これら
の反乱分子は帝国主義およびチベットのもっとも反動的な大地主を代表している。
一九五一年、中国人民解放軍がチベットに進駐し中央人民政府とチベット地方政府
がチベットの平和解決についての協定に調印して以来、彼らはこの協定をホゴにし
ようと図り、武力反乱を準備した。」(朝日新聞 一九五九年三月二十九日)
これは全くの虚偽報道である。その詳しい過程は本書に詳しいのでそちらをお読み
いただきたいのだが、記事にある「平和的解放についての協定」は一九五一年に中
共がチベットに強制と嘘によって結ばせたものだ。そしてこの協定をチベットの「
反動勢力」が反故にしようと武力反乱を準備したとあるが、事実はその正反対のも
ので、中共はこの協定を無理やりチベットに結ばせたのにもかかわらず、それを一
切守ることはなかったのである。
中共による上記のようなプロパガンダ報道がそのまま日本国民に事実として報道さ
れてきた。朝日新聞とはまさに新華社の東京支社といって差し支えないのであるま
いか。
ほかにもまだまだ様々なあの手この手の手口を使って朝日は中共のために尽くし
ている。
ここではそのすべてを紹介することはできなので是非本書を読んでいただきたい。
日本を虎視眈々と狙う中共。そしてその中共に媚び諂う政治家と中共の手先として
プロパガンダを垂れ流す朝日新聞。
以上のことからわかるように我が国は着実に亡国の道を歩みつつある。
そしてチベットは明日の日本の姿かもしれないのである。
以下の著者の言葉はからこそ我々は教訓を学びとるべきではないだろうか。
「チベットの例は我々日本人にとって対岸の火ではありえない。それは明日の日本で
はないと誰が断言できるであろう。平和で非暴力的で善良な国民が、その国防の貧弱
さゆえに侵略され、虐殺され、同化されつつあるのだ。」(本書P191)
一度失った国家を取り戻すことがいかに困難であるかはほかならぬチベット人を見れば明らかである。失ってからでは遅い。
ではチベットと我が国の最大の違いは何か。
それは端的に言って軍事力の差に他ならない。だが、我が国は一人「平和な国際社会
」に生きていると勘違いをしており、現実を見ようとしていないのだ。どの国家であ
ろうと国際社会の厳しさというものを認識し、みずからに危機が迫れば武器をとる覚
悟もあるのである。
ドイツの憲法学者であるC・シュミットは、戦争とは「政治的なもの」の究極形態であ
ると言った。朝日新聞のプロパガンダにより、「政治的なもの」へのまなざしが遮ら
れてしまい、それゆえに「政治的なもの」から隔絶されてしまった幻想の世界を生き
る日本国民には、まず以下のシュミットの言葉を噛みしめてほしい。
「一国民が、政治的なものの領域に踏みとどまる力ないしは意志を失うことによって
、政治的なものが、この世から消え失せるわけではない。ただいくじのない一国民が
消え失せるだけにすぎないのである。」
我々は「意気地のない一国民」となって「消えうせ」ていくことは許されない。なぜ
なら国家とは単なる共時的な共同体としての側面をもつだけのものではなく、過去・
現在・未来を結ぶ「垂直的共同体」の側面をもつものでもあり、そして先人達が我々
に護り伝えた国家を、次の世代に譲り渡していくことこそが国家という共同体の成員
としての我々に課された義務だからである。
国家危急存亡の秋となればそれを正しく認識し立ち上がる気概を持たなくてはなら
ない。
そのためにはまず本書を読み、朝日の呪縛から解き放たれることが肝要であろう。
そのとき我々が真にとるべき道がおのずから明らかになるはずである。
〈山田祐一郎〉
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著、岩田温『チベット大虐殺と朝日新聞』(オークラ出版)
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