民主主義と資本主義の折り合いを目指す理念と方策
――TontonSystemのメールマガジン 第132号―――――――――――――――
★ 民主主義と資本主義の折り合いを目指す理念と方策
日本発のグローバルスタンダードへ!
2006年04月03日号(不定期発行)
---------------------第132号の目次-------------------------------------
1 今回のコラム
■「ワンセグ」から考える
■ インターネットの「民放テレビ化」
■ 市民記者の限界
2 次号(第133号)の予告
3 TontonSystemとは
4 TontonSystemのホームページ
5 利用配信システム
6 登録・解除・アドレス変更
7 バックナンバー
8 注意事項
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1 今回のコラム
■「ワンセグ」から考える(ダブルインフラ)
4月1日から「ワンセグ」がスタートした。
従来のアナログテレビ放送と違い電車内でも切れず、かつ鮮明に観ることができる。
もちろん「ワンセグ」だから画面は小さいが、携帯端末の画面にはちょうど良い大
きさである。
この「ワンセグ」どれだけ需要があるか、今多くの業界が成り行きを見守っている
だろう。特に危機感を持っているのは新聞と夕刊タブロイド紙ではないだろうか。
出勤途中で新聞を買うサラリーマンは少なくない。売店で買う新聞の多くは宅配購
入していない「日経」や「スポーツ紙」だと思う。そして帰りに買うのは夕刊タブ
ロイド紙である。
それが移動中に朝はニュース番組、帰りは野球やサッカーなどを携帯で観ることが
可能になった。
「ワンセグ」を観られる携帯の普及率はまだ小さいが、電車内で観ている人がいれ
ば周りの人はきっとのぞき込むだろう。
携帯にデジカメが付いていても邪魔にならないように「ワンセグ」機能が付いてい
ても邪魔でなく何かの時には便利と考えるのが自然である。今後「ワンセグ」付き
携帯が標準になる可能性は高い。
たしかに小さな画面でどこまで需要があるか不透明ではあるが移動時間には結構需
要があると思われる。
携帯でインターネットとつながり、かつ「ワンセグ」でテレビ放送を観ることが
「通信と放送の融合」とは思わないが今後多くの可能性を秘めていることは確かだ
と思う。
電話とインターネットが融合し、今度はデジタル放送も同じ回線で配信される。なお、
回線の一部は無線LANの場合もある。一方、電波塔からの電波を使ったデジタル放送
もこれと平行して進む。
要するに「有線通信」と「無線通信」のダブル配信になる。これはある意味ダブっ
たインフラとも言えるが、どちらも普及が進むだろう。
電波で受信してリアルタイムで観るか、それともHDDに溜めるか、それともイン
ターネットで好きなときにダウンロードするか、それともストリーミングで観るか、
また、リビングの大型テレビで観るか、それとも各自のパソコンモニタで観るか、
それぞれ人によって対応が異なるだろう。
■ インターネットの「民放テレビ化」
「通信と放送の融合」という言葉が広く使われるが、これは正しくない。元々、放
送は通信の一部である。今までの通信では不特定多数の人に同時に大量のデータを
送れなかっただけである。
それが技術的にできるようになり、テレビ局や新聞社、そして大手広告会社などが
「通信と放送の融合」を目指してインターネットに本格的に参入してきたのである。
しかしこれによりもたらされるのはインターネットの「民放テレビ化」なのである。
新聞代を払う人が少なくなれば、新聞社は広告が収益の柱になる。これは新聞社の
「民放テレビ化」、すなわちスポンサーや監督官庁、そして政府に気兼ねすること
を意味する。
ネット上でも有料サイトは集客が伸びず、人が集まるのは無料サイトである。しか
しこれでは企業はビジネスとして成り立たない。そうなれば広告収入がやはり大き
な柱になる。これもサイトの「民放テレビ化」である。
では個人のサイトやブログはどうかと言えば、自由気ままに意見を言うことができ
る。一方、無数にあるため広く意見が伝わることはない。ただし一部のブログは1
日数万のアクセスがあるという。しかしそれでも視聴率に換算すれば0%に近いだ
ろう。
すなわちネットの影響力は無視できないと言われるが、「通信と放送の融合」が進
めばネットでも同じ情報を多くの人が観るようになる。つまりネット上でも「プロ
パガンダ」が充分可能になる。
よくメディア・リテラシーの話題が出る。大事なことには違いないが「無い物ねだ
りの議論」が多い。一番大事なのは権力者の巧みなメディア対策、メディア操作に
対抗できるようなネットジャーナリズムの具体的な構築である。
各ネット新聞の「掲示板」を見ていても盛り上がるのは本質から離れた感情的な対
立ばかりである。まさにコップの中の争いで肝心の話が先に進まない。
■ 市民記者の限界
もちろんジャーナリズムを貫く人達のサイトも多数存在するが、職業がジャーナリ
ストの場合は原稿料、本の印税、講演料などが収入の中心である。ネットからの課
金収入はほとんどない状況である。
まして有名でないサイトならビジネスとしては成り立たない。支援者からの会費や
寄付がなければ運営資金だけでなく生活費にも困るだろう。
よって個人サイトやブログはほとんどの人が本業を持っている。だから自由に書け
るかというとそうでもない。普通の人には滅多に書く材料がない。ブログは日記風
ホームページとも紹介されるが、よほど読ませるだけの材料と文章力がなければ読
みたい人は少ないだろう。
つまり有名なブログのように一般人が知らないことが多く書いてあれば読みたい人
は多いかもしれないがそういう人は希である。
よって市民記者と呼ばれる人達の記事に掘り下げたものは期待できない。そもそも
無理がある。仮に掘り下げた記事を書けたとしても相手側から「訴訟攻撃」を仕掛
けられたときに普通の個人がどれだけ耐えられるだろうか。例え裁判で勝ってもそ
れまでの間、金銭的にも時間的にも不利な状況に追いやられる。
また時間だけでなく取材費、交通費など余裕がなければ掘り下げた取材など不可能
である。また相手も取材に応じてくれない場合が多いだろう。
これが朝日や日経の記者なら名刺を出せば、またテレビ局員ならTVカメラ持参で
取材すれば市民記者より遙かに取材はやりやすいだろう。
得られる情報は玉石混合でその分しっかり裏を取る必要がある。しかし内部情報者
がどれだけ信用できるのか、どれだけ客観的な証拠を得られるのか、基本的に市民
記者には困難である。
まして闇の部分を取材するのは市民記者には危険が多すぎる。暴力団を取り締まる
のは警察だが、暴力団に個人で対抗できる市民記者はいない。参加するネット新聞
が頼りになるかも疑問である。
これがマスコミの記者なら警察の協力は市民記者よりはるかに得られやすい。
一流のジャーナリストなら命がけで取材するだろうという意見もあると思う。たし
かに立派なジャーナリストは存在するし、命を落とす人もいる。
しかし一流のジャーナリストは僅かである。よって権力の監視には数が足りない。
やはり多くの監視の目が必要である。
監視なら市民記者でもできるが、それを掘り下げることは無理である。ここは組織
的な取材や裏取りができる「プロ記者」が必要である。この観点がネット新聞には
欠けている。その大きな理由はプロ記者を雇うだけのカネがないからである。
前にも書いたが本当の内部告発はネット新聞には流れてこない。対立政党やマスコ
ミ、週刊誌、そして有名なフリージャーナリストの所へ来る。
内部告発者の立場になればこの気持ちはわかるだろう。いざとなれば誰が一番頼り
になるか、それは現状のネット新聞ではない。
追伸
次回はインターネットの進歩と新しいネットジャーナリズムについて考えてみたい。
インターネットの進歩は早い。しかしネットジャーナリズムは停滞したままである。
そこで個人はどう発信していくのか、また市民記者によるネット新聞はどうなるのか、
など改めて一から考えてみたい。
トントンシステムから言えば「コマーシャリズムとジャーナリズムの両立」が「個人
の自立」と「ネット新聞の自立」につながるのだが具体的には非常に難しい。
小さなサイトが広げる大風呂敷ですが是非筆者と共に考えてみてください。
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2 次号(第133号不定期発行)の予告
「インターネットの進歩と新しいネットジャーナリズム」を検討したい。
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3 TontonSystemとは
TontonSystemとは民主主義と資本主義の折り合いを目指す理念と
その具体的方策です。TontonSystemを理解するには、現状の民主主
義と資本主義の問題点、そして経済原則とは何か、市場原理とは何
か、を理解する必要があります。TontonSystemは、現状ではハード
ルはかなり高いですが、やるだけの価値はあると思います。
★TontonSystemの全文はホームページに記載してあります。
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4 TontonSystemのホームページ
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TontonSystemのホームページはリンク自由です。
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8 注意事項
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★発行者 孟 宗竹 ■メールアドレス take3@tontonsystem.com
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