2009/11/05
往生院メールマガジン No.74-1 訂正号
2009年11月5日発行 第74号-1 訂正号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [往生院メールマガジン] ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 岩瀧山 往生院六萬寺 http://oujyouin.com/ ---------------------------------------------------------- ▼INDEX▼ ■ インド仏教思想・中期から後期の展開について ■ 仏教を学ぶためのお薦め本 2 ■ 小閑雑感 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 少し前号配信の内容に若干の誤りがありましたので、訂正させ て頂きまして、ここに再送させて頂きました。深くお詫び申し上げ ます。 ■ インド仏教思想・中期から後期の展開について さて、これまで初期仏教から中期大乗仏教までの学びを私 なりに進めさせて頂いて参りました。 現在は、特に龍樹論師以来の中観思想から、仏教の論理 学と認識学について学びを進めております。 中観思想・唯識思想の発展に伴い、インドにおいてキラ星 のごとくに学者が輩出し、仏教論理学・認識学は大いに議論 が展開されて参ります。 唯識思想から初期仏教論理学を大成したディグナーガ論師、 ディグナーガ論師の論理学を中観思想の立場から方法論を 確立させたバーヴィヴェーカ論師(中観自立論証派)、その バーヴィヴェーカ論師を批判したチャンドラキールティ論師 (中観帰謬論証派)、ディグナーガ論師の論理学を唯識思想 の立場から更に発展させたインド論理学最高峰とされるダル マキールティ論師、更にダルマキールティ論師の立場を中観 思想の立場から発展させたジュニャーナガルバ論師・シャーン タラクシタ論師・カマラシーラ論師・ハリバドラ論師が登場し、 唯識思想とも統合して論理学・認識学を発展させた瑜伽行唯 識学派が形成されました。 やがてインドにおいて仏教が衰退すると、その後はチベット においても議論が展開されますが、チベットでは、代々のダライ ・ラマが所属するゲルク派(黄帽派)の開祖であるツォンカパ 論師によって、チャンドラキールティ論師以来の中観帰謬論証 派の思想発展が最高潮に達し、チベット仏教教学が確立される こととなりました。 チベットの仏教と言いますと、どうしても「密教」が前面に出て 参りますが、私はチベット密教を理解する上では、中観思想の 学びは欠かすことができないものであると考えております。 とにかく、後期大乗仏教の学びのためには、中観思想・唯識 思想の学び、論理学・認識学の学びは非常に重要であり、難解 ながらもしっかりと進めなければならないと存じております。 これまで私なりに学びまして理解して参りましたことにつきまし ては、これまで発行させて頂いております「施本シリーズ」をお読 み下さいましたら幸いでございます。ホームページでも公開させ て頂いております。また、更に来春には最新の論考をまとめて 発行できましたらと考えております。 さて、前号に続きまして裏面に、「仏教を学ぶためのお薦め本 2」を載せさせて頂いておりますので、是非、ご参考頂けましたら と思います。 川口 英俊 拝 施本「仏教・縁起の理解から学ぶ」 http://oujyouin.com/enginorikai.html 施本・「仏教・空の理解から学ぶ」 http://oujyouin.com/topengi.htm 施本「仏教・空の理解」 http://oujyouin.com/sunyatop.htm 施本「仏教 ~ 一枚の紙から考える ~」 http://oujyouin.com/buddhism1p.html 施本「佛の道」 http://oujyouin.com/hotokenomichi.html これから更に仏教の学びを進めるための文献・第三弾 http://blog.livedoor.jp/oujyouin/ これから更に仏教の学びを進めるための文献・第二弾 http://blog.livedoor.jp/oujyouin/archives/51552614.html これから更に仏教の学びを進めるための文献・第一弾 http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/2008-11.html#20081110 ■ 仏教を学ぶためのお薦め本 2 ○ 初級 ◎ 中級 △ 上級 般若思想 ○「般若心経とは何か」宮元啓一著 春秋社 ○「理性の限界内の『般若心経』」黒崎宏著 春秋社 ◎「般若心経講話」鎌田茂雄著 講談社学術文庫 ◎「唯識でよむ 般若心経」横山紘一著 大法輪閣 △「般若思想史」山口益著 法蔵館 △「講座 大乗仏教2 般若思想」春秋社 △「チベットの般若心経」春秋社 維摩経 ○「維摩経をよむ」菅沼晃著 日本放送出版協会 △「維摩経講話」鎌田茂雄著 講談社学術文庫 大乗仏教全般 ○「大乗仏教の根本問題」小川一乗著 法蔵館 大乗起信論 ○「大乗起信論」宇井伯寿・高崎直道訳注 岩波文庫 △「現代語訳 大乗起信論」池田魯参著 大蔵出版 △「意識の形而上学―『大乗起信論』の哲学」井筒俊彦著 中央公論新社 唯識思想 ○「やさしい唯識」横山紘一著 日本放送出版協会 ○「はじめての唯識」多川俊映著 春秋社 ○「認識と超越〈唯識〉」服部正明・上山春平著 角川ソフィア文庫 ◎「世親」三枝充悳著 講談社学術文庫 ◎「唯識の探求」竹村牧男著 春秋社 ◎「唯識の構造」竹村牧男著 春秋社 ◎「講座 大乗仏教8 唯識思想」春秋社 ◎「唯識思想入門」横山紘一著 第三文明社 ◎「唯識とは何か」横山紘一著 春秋社 △「唯識の哲学」横山紘一著 サーラ叢書 △「中観と唯識」長尾雅人著 岩波書店 △「唯識思想論考」袴谷憲昭著 大蔵出版 華厳思想 ○「無限の世界観〈華厳〉」鎌田茂雄・上山春平著 角川ソフィア文庫 ○「華厳経をよむ」木村清孝著 日本放送出版協会 ◎「華厳とは何か」竹村牧男著 春秋社 ◎「講座 大乗仏教3 華厳思想」春秋社 △「琿沌への視座」山田史生著 春秋社 △「初期華厳教学の研究」大竹晋著 大蔵出版 ・・次号に続く ■ 小閑雑感 仏教思想の学びにおきましては、学問だけでは当然にいけ ないところであり、聞慧・思慧・修慧の三つが大切となります。 聞慧は、師から教えを聞くこと、また仏典・注釈書・論著を 読むこと、思慧は、学んだことをよく考えて理解すること、 そして、修慧は学んだことを実践することであります。 また、戒律を守ること、禅定(瞑想)を行うことなども大切と なります。 もちろん、聞慧・思慧で留まってしまってはいけませんが、 実践のための大前提でありますので、中途半端にはせず に、誤りなきように進める必要があります。 とにかく一歩一歩です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【WEB】 岩瀧山 往生院六萬寺 http://oujyouin.com/ ------------------------------------------------------------ 【編集】 川口英俊 ------------------------------------------------------------ 配信の解除、メールアドレスの変更は http://www.mag2.com/m/0000098047.htm ------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------------ 読者の皆さんから寄せられたメールは、事前の告知なくメルマガに掲載 させていただく場合がございます。匿名にて。 また、掲載を望まれない場合は、その旨、明記をお願いします。 記載された範囲でのプライバシーの公開から生じる、いかなる事態、 また何人に対しても一切責任を負いませんのでご了承ください。 このホームページおよびメールマガジン上の情報に関して正確であるよう 注意を払っておりますが、その正確性を保証することはできません。 お気づきの点があれば、ご意見・ご感想を頂ければ幸いでございます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright(C) 2009 Oujyouin Rokumanji. 許可無く転載することを禁じます。
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