2009/11/03
詩人・小山正孝の伝言
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詩人・小山正孝の伝言 NO.234 2009.11.03
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★★★ 第六回感泣亭例会 ★★★
日時 11月8日(日) 午後2時半~5時半
場所 喫茶店「望」 東急東横線 田園調布下車 2分
関心のある方は、fwis7893@mb.infoweb.ne.jpまでご連絡ください。
先にお伝えしたように、今回の感泣亭例会は、小山正孝の杜甫詩訳に
焦点を当てる。
小山の杜甫詩訳は、平凡社の古典文学大系の「唐代詩集」。編集方針
からであろう、全くの現代語訳となっている。
詩を詩として訳すこの作業が成功しているか否かは別としても、この
作業が杜甫詩の訳の中でどの様に位置づけるかが、第一の論点で、佐藤保
氏のお話はこの点を中心にして展開されるだろう。
佐藤氏と並ぶメインスピーカーは、坂口昌明氏である。
氏は、小山の作風が「愛し合ふ男女」以降、明確な変貌を遂げたことには、
杜甫詩の影響が大きいと考えている。杜甫の詩が正孝の詩にどの様な影響を
与えたのかを論証したいと考えておられる。
この2点を中心として対話が進むと予想される。
また、当日には、感泣亭秋報の第4号が発行される予定である。
今回の号では、新たに発見された 小山正孝の詩「牛肉-松田一谷風に-」
を皮切りに、小山正孝と松田一谷の交友とその意味についての坂口昌明氏の
論考が巻頭にあり、佐藤保氏の杜甫詩訳に関する論文、渡邊啓史氏による小山
の初期の小説と詩の関係を論究した論文、里中智沙氏による 未刊ソネット集
を読み解いた評論など多彩である。
更に、弘前詩塾の藤田晴央氏、秋報に連載されている近藤晴彦氏の論考。
立原道造を偲ぶ会当時の諸問題を描いた渡邊俊夫氏の回想、中教出版時代や
巻頭短期大学時代の思い出を宮崎豊氏、新井悌介氏が書いている。
詩では、馬場晴世氏、森永かず子氏、大坂宏子氏、桃生氏のソネット逍遥4。
送料共500円。関心のある方は、ご連絡下さい。
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散ル木ノ葉
1 つきはなせば
つきはなせば すぐそこでは
水は急に早く流れてゐるのだから
木の葉のやうに流れて行ってしまふだらう
着物のすそのみだれが もみぢの色だ
つきはなしてしまへば いいのだ
その女の肩の厚みからは
油がにじんでゐる
半分ひらいたくちびるからは 犬の歯だ
冬の朝はしづかだ
冬はしづかだ
最後に お前を拝見しよう
俺は自分がお前かと思つてしまふよ
俺だつたら 目をあけて
滝つぼに落ちて行くね
2 両手を
両手をひろげますと 両手の上に
人が乗つてゐるのです
歩きますと 足の所に
人が落ちて来るのです
泣き叫び
遠くから一人の人が
石のやうに
飛んで来るのです
目をつぶれば俺が
外に出て行つてしまひさうなので
目をあければ
両手の上に人が乗つてゐるのです
別の一人と別の一人とぶつかり
俺の上に落ちて来るのです
3 雪の山が
雪の山がそびえ立つてゐる
俺は立ちどまつた
「おお 山の向ふではがやがやしてゐる
人間のからだの音がする」
俺には俺の声が岩のやうに感じた
ちらり ちらり
雪がふりかかつた
膝を折つて しぱらく考へてゐた
「小さい盃の中で白い光をしづめてゐる
この水は銀の水」
その夜に 俺は見た 俺が踊つてゐた
足早にそこに近づいてくる俺を意識して
くるり くるり
一人で俺は踊つてゐた
詩集『散ル木ノ葉』より
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★ホームページ「感泣亭・詩人小山正孝の世界」
http://homepage3.nifty.com/kankyutei/
★ 小山正孝著作集
「感泣旅行覚え書」 3500円
「詩人薄命」 3500円
「未刊ソネット集」 4000円
小説集「稚児ヶ淵」 4200円
「小山正孝詩集」 1200円
「立原道造詩集」(小山正孝編)1400円
「感泣亭秋報一」 500円
「感泣亭秋報二」 500円
「感泣亭秋報三」 500円
ご希望の方は、管理人fwis7893@mb.infoweb.ne.jpまでご連絡ください。
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●立原道造記念館 2009.10.6-12.20 秋季企画展
「造形家 立原道造[前期]」
詳しくは、
http://www.tachihara.jp/ をご覧ください。
立原道造記念館の場所は、地下鉄千代田線根津駅下車7分
東京大学弥生門の前です。電話 03-5684-8780
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