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2005/03/30

【3分ビジネス誌拾い読み】『不況の子供写真館も優れたビジネスモデルが生き残る』

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━━━━━━━━━━━━━【2005/03/28発行】━━━━━━━━━━━━
【現在の発行総部数:7934部】
―――――――――――――――【目 次】―――――――――――――――

1.今日の記事テーマ『不況の子供写真館も優れたビジネスモデルが生き残る
           〜スタジオアリス』 
2.ふたこと日記『遊びを時間単位で売るアミューズメント』

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│このメルマガでは、他業種ビジネスのネタから、自分の仕事などに活か │
│すために、あれこれ思考するための視点を提供したいと考えています。 │
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◆■『「非常識」な写真館 選択権を客に渡したスタジオアリスの快進撃』■◆
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写真館が激減している。日本写真館協会の加盟点数はピーク時7800社から
半減した。経営者の高齢化、消費者の写真館の利用の減少などが大きな原因で
ある、その逆境にも関わらず、「スタジオアリス」は急成長。その記事をみる。
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<今日の気になる雑誌記事>[ 03/26号 ][60P]
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「スタジオアリス」は0〜7歳児までを対象とした子供写真館。

92年の1号店から、現在は約300店で、既存店の売上高が一度も前年を割
ったことがないという。02年には株式公開、2年で売上高40%、営業利益
64%伸ばした。

★参考HP「スタジオアリス」http://www.studio-alice.co.jp/
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アリスのビジネスモデルは、写真館の常識を崩したものである。

●カメラマンは職人がするものというイメージが強く、利用者も敷居が高い。
●写真(商品)はできるまで確認できない。
●料金が不明瞭(極端に高額の場合がある)。
●自分たちで事前に写真の衣装などを準備する必要がある。
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アリスは写真館のメインターゲットとして子供に特化した。
そのために、まず開放感のある店作り、料金の一律化というように、密室性を
取り払ったのである。

●子供の写真は表情で決まるものと考え、女性スタッフが接客から撮影まで行
う。カメラマンの人件費よりも、スタジオの光源などの設備にお金をかけた。

●特許も取得する「フォトセレクトシステム」は、撮影した複数の写真をモニ
ターに同時に映し、その中から自由に選べるのである。このシステムは、特別
な撮影技術を必要としないため、他に費用をかけられるメリットがあった。

●フィルム以外の製品は自社開発(アルバムは韓国、衣装は中国ベトナムで開
発し輸入)し、材料費を他社に比べ1割カットでき、料金を一律に設定できた。

●衣装から着付け、ヘアーメークが写真館ですべてそろう。1店舗には、衣装
400着そろえており、普段着で来店できるのだ

400着そろえると、初期費用は9百万円、スタジオの初期費用は、35百万
〜4千万円かかるという。衣装の入れ替えを行うとさらにかかるため、他社は
アリスのビジネスモデルをなかなかまねできないという。
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アリスでは、全体の売上の役47%が七五三(業界全体では6、7割ほど)。
そこで、アリスは繁忙期にあわせ、アルバイトの育成、マニュアルの整備、他
の行事の利用促進のため、既存顧客にダイレクトメールをうまく使っている。

現状では、まだ0〜7歳児の総人口の約22%しか写真館を利用しておらず、
アリスは30%まで高めれば、800店舗出店できると考えている。

アリスの社訓の一つに、「努力するは駄目。変えること」があるという。

直営店の出店を中心に、写真館縮小の中で、写真館の需要を掘り起こしながら、
アリスは、今までの常識にしばられず、新しい発想で事業を拡大していく。

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▲▲ビジネスな視点▲▲
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多くの写真館、特に子供写真館はほとんどが赤字になっているという。私の近
所にもさびれた写真館がある。とにかく入りづらい感じがする。サービスにし
ても、料金にしても不透明感を感じるのだ。

いっそのこと、近所に店の人の顔や人柄がわかるようなポスターやビラなど作
れば面白いのにと思ってしまう。

アリスでは、確かに入店しやすい雰囲気がある(女性スタッフが多いのも、原
因の一つかもしれないが)。
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アリスの店舗展開当時、コニカなどの大手が続々と参入してきた。しかし、既
存写真館とのつながりやシステムの効率化がうまくいかず、ほとんどが撤退し、
「ライバルがいない」とアリス社長はいう。

他企業の失敗の大きな原因は、政治の世界と同じように、「癒着・談合・利権」
などのしがらみから逃れられなかったことだろう。革新的に事業を進めようと
した時にぶつかる壁で、乗り越えたり、うまく調整したりしなければならない。
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さらに、アリスはコンビニ業界ではおなじみ、ドミナント方式(高密度多店舗
出店方式)で店舗展開し、ブランド力を強化している。

これからも、物流コストの削減などを進めながら、さらに需要の掘り起こし
で業績を伸ばしていく戦略をとっていくだろう。:

業界全体が下り坂にもかかわらず、毎年前年比で売上高、経常利益を伸ばすア
リス。今までのやり方、常識に固執していれば、業界の好不況に影響を受け、
収益は下がってしまうのは当然である。

まして、少子化が進み、家庭で簡単に現像できるようになっており、環境は
めまぐるしく変わっている。

子供写真館の場合、七五三など、集中した時期に依頼が集まるため、いかに他
の行事での利用を増やすかが課題になる。スタジオでとってもらうためには、
正月、クリスマスなどの年間行事、入学、卒業、合格、誕生日などの記念日と
いうように、ハレの写真をとってきれいに残す良さを伝える必要があるだろう。

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◆◆◆ まとめ「今日のビジネスの気づき」 ◆◆◆
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業界の常識や慣習にとらわれていると、企業の業績も業界の動きに比例する。
衰退業界ならそのまま衰退してしまうものである。
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◆◆◆ 「その他の注目記事」 ◆◆◆
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前回、日本マクドナルドの記事を取り上げました。新社長の活躍を取り上げま
したが、マクドナルド前八木社長はいずこに。今回の雑誌に載っていました。

なんと、長崎ちゃんぽんの「リンガーハット」の次期社長なのです。マクドナ
ルド時代のことを振り返り、「サイズが大きくなればなるほど、意思疎通や意
思決定が複雑化する。店舗は情報過多に戸惑い、本社やマーケティングが十分
に補佐できないと難しい」と言っています。

個人商店の発想で仕事がしたいという思いの強かった八木氏。うまくまとめら
れる企業規模は、経営者それぞれで違うのでしょうね。強気のリンガーハット
は結果が出せるか注目です。今日、早速、田町で食べてみました。
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ふと、本屋で目にした本。くだらないといいながら、楽しむ書籍。ついつい買
ってしまった。「座りたければ降客リストを作れ」など、真剣に座るためのコ
ツが書かれている。自分がやっている座席取りの仕方と比べてみると面白い。
この本を参考に明日から戦略をたてて、電車の空席を探して見ましょう。
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★ふたこと日記★『遊びを時間単位で売るアミューズメント』
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札幌のJJクラブ100に行ってきました。15分105円で、ゲームやダー
ツ、卓球、釣堀などなど、施設内にあるものは自由に使い放題のアミューズメ
ント施設でした。

★参考HP『JJクラブ100』 http://www.jjonline100.jp/

アクティビティーはまだまだ整備されていない感じでしたが、遊園地のフリー
パスの感覚で、時間単位で遊べる発想は面白いですね。ゲームも失敗を恐れず、
挑戦できましたし(1ゲームいくらだと、すぐゲームが終わらないように、レ
ベルを下げる必要がありません)。

カラオケの歴史にも似ています。昔のレーザーカラオケの時代は、一曲いくら
という設定でした。そのため、確実に歌える曲を選択しがちでした。それが、
通信カラオケになって30分いくらというように今では当たり前のように時間
単位で払っています。

しかし。時間になると、カラオケでもそうですが、変に集中力がきれます。
お金を出している感覚が鈍り、適当にやってしまう場合があるので、一回ごと
に払うシステムも必要なのでしょうね。

たとえば映画も時間単位で支払うようになったら、1つの作品ではなく、複数
の作品のおいしいシーンだけつまんで見るような気がします…。

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