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2009/02/18

食生活について語ろう[09/2/18〕83号 拒食症の食事 

〜☆ようこそ、食生活館へ☆〜
2009年2月18日(水)発行・第83号 
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 ■食生活について語ろう■ご愛読者の皆様にお届けしています。
 若年層の女性の痩せ志向は、根強いようです。そのことが進み過ぎると拒食症ま
でに陥ってしまうことがあります。そのような人のための食事療法です。
 
 家族では対応しきれなくなってしまい入院という形での治療になります。
元気な赤ちゃんの出産のためにも標準体重の維持に努めてほしいと思います。
今回は、拒食症になってしまった方のための食事についてお届けすることといたし
ました。
不定期に最近話題の食生活について気になる最新情報をお届けします。
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《テーマいろいろ》
◎拒食症の食事療法

 なんだかの精神障害、痩せ志向などから拒食症に陥ってしまうことがあります。
摂食障害、神経性食欲不振症、神経性食思不振症とも言われ量的食欲障害に対する
食事になります。
病気となる原因が見当たらず著しく痩せている状態ので若年層の女性に多く無月経
を伴います。
極度に痩せていることは、疲労感、細菌感染に対する抵抗力の減退、何事に対して
も集中力が無くなり日常生活の全般的な機能が充分に果たせなく、病気がちな体質
になり改善、治療の必要があるのです。

厚生労働省特定疾患・神経性食欲不振症調査研究班 神経性食欲不振症の診断基準が
あります。
1.標準体重の-20%以上のやせ 2.食行動の異常(不食、大食、隠れ食いなど) 3.体
重や体型についての歪んだ認識(体重増加に対する極端な恐怖など) 4.発症年
齢:30歳以下 5.(女性ならば)無月経 6.痩せの原因と考えられる器質性疾患がない
の項目となります。

原因として
家庭内で干渉的、過保護、またはその反対に無関心な状況下に常にさらされている
ことによる事。
大人になりたくないという気持ちから食事をこばむ。
思春期になり、痩せていることが、格好がよく綺麗で単なる願望より食事を拒否す
る。
自分にとって大きな事件が起こり、食事を受け付けなくなる。
間脳の食欲中枢の異常に関係している。
などがあります。


 診断は、痩せの原因となっている器質性疾患(代謝異常:シモンズ病・アジソン
病、吸収障害:胃腸・膵・肝疾患など)との識別診断として一般検査、消化器、内分
泌、神経学的検査が行なわれています。内因性精神病の精神分裂症、うつ病は除外
されています。標準体重の-20%以上の状態が3ヶ月以上持続し、低体温、低血圧、徐
脈、無月経、便秘などの身体的症状とともに、肥満を異常なまでに嫌悪感を持つこ
ともあります。病気であるとの観念性に乏しく、よく動き活動的であることもあり
ますが対人関係に孤立した感情を持っています。食事を食べないばかりでなく時に
は過食をして、しかも、あえて嘔吐しながら(自己誘発性嘔吐)多食する時期もあ
ります。
 
 治療としては、食事に対する正しい知識の習得に努めることがまず最初に行なわ
れます。重症な場合には、精神薬・食欲増進剤・消化剤の薬物療法、経口栄養剤の
投与、経管鼻腔(びくう)栄養、輸液、ホルモン療法などがおこなわれています。精
神面でのケアに正しい食習慣の学習、形成に努め、時には入院し家族からの離脱を
はかり、問題の解決のための話し合い、家族の病状への理解を深めてもらうことの
調整がされています。人とのつながりの交流について分析調整がなされます。1精神
療法 2運動療法 3食事療法 4適度な睡眠・休養 5薬物療法 6総合判断をした全
体的な治療がおこなわれるのです。

食事をしていく上で守っていくべきこととして、
 食べないことへの、むしろ無関心を装うことも必要です。食事を強制することに
よって、反発して食べない、食事を取らないことを心配して話しかけることによっ
て、話しかけてもらえることを求めてさらに食事を取らなくなることもあります。
家族間でのやり取りでは、上手に食事を取らせることができなくても、入院するこ
とによる、入院療法によって医療従事者の医師、看護師、栄養士らも「食べないこ
とへの、むしろ無関心を装うこと」によって、しばらくすると自ら食事を取ること
ができることが多いといわれます。医療従事者は、このようなことをわきまえた上
で患者とよく話し合いをすることが必要です。

 食事をすることによって胃腸の具合が悪くなるという人には、始めは食べられる
だけ食べればいいことを伝え、食事へのこだわりをとき、徐々に食事への関心を高
めていくような方針をとります。胃腸への負担へのこだわりをなくすようにしま
す。

 栄養士、医師の指示を抵抗無く受け入れられる場合には、一日に摂るべき一定量
を決め、摂取状況を記録しながら、一緒に進めていくことによって次第に自身でコ
ントロールできるようにしていきます。

 ときには、食事をしたことに対して、ほめる事により、摂取量の増加が見られる
こともあります。行動療法といわれ心理的なことを応用しながら摂食を可能にもっ
ていきます。食事量が増加、体重が増えたりしたら、報酬として自身の好むものを
物品として渡す、外出、外泊を許可するなどして食事への関心を強めていくので
す。

食事摂取基準は、女性1750〜1350kcal 、男性2300〜1600kcal たんぱく質:60〜
50g 脂質:エネルギー比率15〜30%(平均50g) として示されています。
 
最初から、今まで以上の食事を出されてもなかなか全部を摂取することは難しいこ
とと思われますので、その人の状況に合わせて、流動食から、また常食が取れるよ
うならばエネルギーを抑えて960kcal程度から開始していくのもよいでしょう。計算
しやすい糖尿食の食品交換表を使うとよいです。
 
食事の回数を4〜5回食とし、食事の時間を充分に取り、規則正しくする、心地よ
い、楽しい雰囲気で食事ができる環境を整えます。当初は、本人が忌避(きひ)する
食品は避けるようにしたほうが良い場合もあります。
 少量で栄養価の高い良質の蛋白質で高エネルギーな食品を摂るように心がけ消化
吸収がよく、胃にもたれない食品を選ぶようにし時には、食欲を促す意味で酒、嗜
好品、香辛料なども適宜用います。
スキムミルク、黄な粉を味噌汁、牛乳、ヨーグルトに混ぜて使うことにより、より
濃厚にすることができます。
油脂類は、高エネルギーな食材です。
粉飴は、甘味が少なく、ショ糖と同じエネルギーで多く使うことができます。

例:おにぎり、握り寿司、まぜごはん、カレーライス、チャーハン、サンドイッチ、
スパゲティミートソース、ピザ、ポタージュ、けんちん汁、揚げ出し豆腐、納豆、
魚から揚げ甘酢あんかけ、しらすおろしあえ、牡蠣フライ、ビーフステーキ、トン
カツ、豚肉生姜焼き、焼き鳥、しゃぶしゃぶ、鍋物、オムレツ、卵豆腐、フレンチ
サラダ、ポテトのベーコン焼き、キンピラゴボウ、青菜の辛しあえ、バナナのホイ
ップクリームかけ、お抹茶など

 960Kcal(エネルギー量960Kcal.糖質137g.たんぱく質60
g.脂肪39g)
                                      
960Kcal献立表へ
http://www3.ocn.ne.jp/~eiyou-km/newpage183.htm

  普通の食事では、基準量を満たすことができない、または残してしまうような
時が長期に続く場合には、経口栄養として市販されている味や臭いが工夫され、経
口的に摂取できるものもあります。アイソカル、 メディエフ、テルミール、ベスビ
オン、エンシュアリキッド、ハイネックス、カロリーメイトなど口から食べ物を摂
ることによって体内の諸機能が稼動することになり回復が早まります。点滴(輸液)
よりは、できるだけ経口摂取が望ましいのです。

 経口摂取が殆どできていない重症の人では、食欲と消化機能にあまり関係なくお
こなえる経管栄養法の鼻腔栄養、瘻管栄養(胃瘻【いろう】・空腸)法などをおこな
うこともあります。
腹部膨満感があり心理的な要因の強い場合には、瘻管栄養とすることもあり強制的
栄養補給で快適な食事にはなりませんが強度の拒食が続く場合に実施されていま
す。濃度が濃かったり、注入速度が速かったりすると下痢することもありますので
注意が必要で、あきが来ないように味、色、香りに配慮するようにします。
 

以上の方法でも低栄養状態が続いている時には、高カロリー輸液(点滴)が25〜
30kcal/kg/1日、たんぱく質1〜1.5g/kg/1日、ビタミン、ミネラルに配慮されたもの
より開始し肝機能などのチェックをしながら50〜60kcal/kg/1日ぐらいまでもってい
くこともあります。

体重の増加の目的が果たされてきたら共に、賞賛、関心を持ち、注目し喜びを分か
ち合うことが必要です。積極的に体重を増やすことに意欲を持ち始めたら本人自身
で計画を立て実行していくようにし、達成された時には、外泊などの許可をして自
立を促していきます。食事は、本来情緒的活動に強く結びついているもので、本人
の自主性、自発性を促し好ましい人間関係を築くのに最適な場なのです。さらに料
理教室などを通して行事食、野外食、お茶会などで食事の楽しみを知って頂きたい
のです。





ときどきちょっとした注目の食品、話題(食育推進基本計画など)につい
てトップページで記載してますので覗いてみてください。
http://www3.ocn.ne.jp/~eiyou-km/

※表現の誤り、加筆したりしていますので今までに配信致しました分についての最新
情報は、ホームページよりご覧いただければと思います。
 
 ◎次回は、「エディブルフラワー」を予定しております。

気になる食生活情報を随時掲載お届けしてまいります。
ご購読有難うございます。 

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