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2008/12/18

食生活について語ろう[08/12/18〕81号 アミノ酸

〜☆ようこそ、食生活館へ☆〜
2008年12月18日(木)発行・第81号 
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 ■食生活について語ろう■ご愛読者の皆様にお届けしています。
風の冷たさが気になる季節となりました。
 以前にたんぱく質のところでもアミノ酸について簡単に触れていましたが、
もう少し掘り下げて個々のアミノ酸の作用を調べてみました。現在の日本人の
食生活では、殆ど不足することはありません。食事のバランスに注意しない
と、思いもかけずにアミノ酸バランスが崩れてしまうことがあります。特に幼
児期からの食育には、配慮が必要です。

不定期に最近話題の食生活について気になる最新情報をお届けします。
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 いよいよ「食品・栄養メモ」の初版が12月いっぱいでひとまず完結します。
2009年1月より改訂版として再出発したいと考えております。そこで、12月号、
2009年1月号は特集編となります。
ご期待ください。日々情報は、変化し、また、まだまだ収集し切れなかった部
分が多くあります。
ますます中身の充実した、皆様のお役に立てる情報誌としてまいります。
http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/06/P0000697.html     
上記のホームページにサンプルと定期購読申し込み用バーナーが設置されてい
ます。
ご利用よろしくお願い致します。
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《テーマいろいろ》
◎アミノ酸Amino acid あみのさん
  たんぱく質は、消化酵素の作用によってアミノ酸に分解されて腸管から吸
収されていきますので、アミノ酸の行く末によってその生理作用が明らかにさ
れています。アミノ酸は、循環している血液中から各組織に運ばれ各組織のた
んぱく質に合成され組織の新生、補修に用いられているのです。腸粘膜、肝臓
のたんぱく質はおよそ10日間ほどで半分以上が入れ替わるといわれています。

血液中の主要成分であるヘモグロビンは、ヘム鉄とたんぱく質(複数のアミノ
酸)からなる複合たんぱく質です。アミノ酸は、免疫体、酵素、ホルモン窒素化
合物を含むビタミン、核酸の原料となります。合成に用いられたアミノ酸の余
分なものは肝臓で脱アミノされ熱源として、また糖質、脂肪に代えられて体内
に貯えられます。
アミノ酸を正常に活性化させるためには、さらにビタミンB群、C、カルシウ
ムなどの必要量を確保することが重要とされています。必要量に不足の必須ア
ミノ酸があると、そのアミノ酸のために栄養が制限されてしまうので必須アミ
ノ酸が必要量そろっていることが重要なのです。

アミノ酸は、アミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)をもっている物質の
総称として、アンモニア(ammonia+ine)に由来し、アミノaminoという名前が
つけらています。自然界では500種もの多くのアミノ酸が確認されていますが人
体を作っているアミノ酸は、20種程度でタンパク質を加水分解してできる最終
の化合物です。アミノ酸には、動物の体内で合成されるものと食物から直接取
らなければならないものがあり人の体内で合成できないアミノ酸を必須アミノ
酸(不可欠アミノ酸)と呼びます。

動物の種類、成長によって必須アミノ酸は異なって成人した大人では8種、必須
アミノ酸は、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニ
ン、スレオニン(トレオニン)、トリプトファン、バリンで多くに苦味が感じら
れます。成長期の乳幼児ではヒスチジン、アルギニンが加わり10種です。非必
須アミノ酸としてヒスチジン、アルギニン(準必須アミノ酸)、アラニン、アス
パラギン酸、グルタミン酸、グリシン、プロリン、セリン、アスパラギン、グ
ルタミン、シスチン、チロシンの12種で合計20種類でたんぱく質を構成してい
ます。
 たんぱく質を構成する20種以外のよく知られるアミノ酸としてタウリン、
GABA、オルニチン、ヒドロキシプロリン、シトルリンなどがあります。


  アミノ酸の混合物で、ある程度の生命維持が可能とされ、食物に含有され
ているアミノ酸の種類によって栄養価が決められており体内で合成されない必
須アミノ酸を一定の水準で含んでいる食品をアミノ酸スコアが高いと評価して
います。たんぱく質が生合成される時には、素材となるアミノ酸が同時にすべ
て存在することが必要であり、3〜4時間後に欠けていた必須アミノ酸を補って
もあまり役立たないことが知られています。必須アミノ酸のひとつの不足で合
成される蛋白量が決められてしまい、体たんぱく質の消耗、体重、免疫力の低
下などが進行することになります。

主に天然に存在するアミノ酸がL-体で非天然型のアミノ酸は甘味度が強い傾向
が認められています。医薬品などでは天然型のL-体ではなく、たんぱく質に含
まれない非天然型であるD-体のアミノ酸が合成原料として使われる傾向にあり
ます。蛋白質を構成しているアミノ酸を結合アミノ酸、蛋白質の構成成分とし
てではなく個別になっているアミノ酸を遊離アミノ酸といいます。側鎖の性状
により中性(NH2とCOOHを1個づつ)、酸性(NH2を一個とCOOHを二個)、塩基性(NH2
を二個とCOOHを1個)アミノ酸に大別され2つのカルボキシル基を持つアミノ酸
(アスパラギン酸およびグルタミン酸)は酸性を、2つ以上のアミノ基を持つア
ミノ酸(リジン・アルギニン・ヒスチジン)は塩基性を、その他の多くのアミ
ノ酸はほぼ中性を示します。



●人の必須アミノ酸における幼若白ネズミでの単一アミノ酸欠乏の際の症候(ア
ルバニーズ)と、作用について
イソロイシン
 欠乏により貧血、低蛋白血症。筋力に働く・神経機能調整、苦みがある。バ
リン、ロイシンとともに分岐鎖アミノ酸といわれる。まぐろ赤身、とり胸肉皮
なし、プロセスチーズなどの食品に多く含まれる。

ロイシン
 欠乏により低蛋白血症。筋力に働き苦みがある。赤身の蓄肉、魚肉、チー
ズ、卵、大豆製品に多く含む。

リジン
  欠乏により貧血、突然死。疲労回復・免疫力強化・体脂肪の燃焼に働き苦
みがある。動物性蛋白質に2〜10%と多く含まれ植物性食品に少なく、穀類中心
の食生活で不足、欠乏しやすい。

メチオニン
欠乏により貧血、低蛋白血症、脱毛、出血性腎、脂肪肝、肝硬変。
体脂肪の燃焼・肝機能強化に働き、味は苦い。穀類、動物性食品に多く含む。

フェニルアラニン
  欠乏は不明。脳の活性化似関与する。味は微かな苦味を感じる。多くの食
材の蛋白質中に存在する。

スレオニン
  トレオニンともいい欠乏により浮腫。甘みがあり動物性タンパク質に多く
含まれる。精白米に不足の必須アミノ酸としリジンとともにスレオニンの2種が
ある。

トリプトファン
  欠乏により白内症、脱毛、歯牙(しが)発育不良。とうもろこしを主食とす
る民族に見られたペラグラ(皮膚炎・胃腸障害・精神神経症状)は、トリプトフ
ァンが不足して、ナイアシン(ニコチン酸)の生成ができなかったことによるも
のといわれる。神経機能調整に働く。苦みがありおよそ動物性タンパク質に
1.4%、植物性タンパク質に1.0%含むとして計算されている。

バリン
 欠乏により運動機能不全。筋力に働く分岐鎖アミノ酸のひとつ。少しの苦味
と甘味があり。殆ど全ての食品に含まれ、動物性食品、米ではアミノ酸バラン
スがよく含む。

ヒスチジン(準必須アミノ酸)
 欠乏により白内症。血流改善・食欲抑制作用・エネルギー代謝に関与する。
グルタミン酸より供給される。乳幼児では、窒素平衡が保てなく必須アミノ酸
としている。かすかな苦味、酸味を感じる白身魚に少なく赤身(かつお、まぐ
ろ、さばなど)の表層回遊魚に多くなっている。

アルギニン(準必須アミノ酸)
  欠乏は不明。筋力に働く・疲労回復・体脂肪の燃焼に関与している。成人
の体内でグルタミン酸から合成されるが乳幼児では十分に合成できない。乳幼
児では、窒素平衡が保てなく必須アミノ酸としている。旨みのある微かに苦味
を感じられ魚の白子、穀類に多く含まれる。


●非必須アミノ酸
アラニン:生体内ではピルビン酸にアラニントランスアミナーゼの作用を受けて 
グルタミン酸よりアミノ基が転移されて生合成される。肝機能改善・糖質代
謝・体脂肪の燃焼に関与、甘味があるアミノ酸。

アスパラギン酸:生体内では炭素連鎖は糖の代謝生成物に起源を持つ。 オキザ
ロ酢酸にグルタミン酸よりアミノ基が転移されて生合成される。疲労回復によ
く発芽植物に多い。少し旨みがある。

グルタミン:生体内では炭素連鎖は糖の代謝生成物に起源を持つ。 グルタミン
酸とアンモニアからなりグルタミナーゼによる分解(deamidation)によりグル
タミンよりグルタミン酸が生成される。人体に最も多く存在する非必須アミノ
酸で血液中に放出され筋肉(アミノ酸の約60%)のタンパク質合成の促進、胃や小
腸などの消化器の機能維持や構造を保つための主要なエネルギー源となる。
非必須アミノ酸のなかで最も成長効果が大きく、発芽植物、肉(牛・豚・鶏な
ど)や、魚、卵などに多く含まれて旨みがあるが、加熱、酢など酸を加えると
変成する。アラニン、ヒスチジン、アルギニンなどの数種のアミノ酸の生成に
関係している。

グリシン:スレオニンから供給される。保湿・体脂肪の燃焼・睡眠の質の改善に
関与する甘みが感じられる。

プロリン:グルタミン酸より供給され体脂肪の燃焼に関与している甘味があるア
ミノ酸(イミノ酸)として存在する。

セリン:スレオニンから供給される。脳の活性化・免疫機能の強化に働く微かに
甘みのあるアミノ酸。

シスチン(システィン):メチオニンからイソクエン酸より生ずるグリオキザール
酸から、イオウ部分はメチオニンから供給される含硫アミノ酸。シスチンは水
に溶けにくく、システィンは水に溶けやすく酸化によりシスチンとなる。有害
物質の排泄・酵素、ホルモンを活性化させる。

チロシン:フェニールアラニンに由来する。脳の活性化・神経機能調整にはたら
き、味は微かに苦味があり無味に近い。

アスパラギン:エネルギー生産に関与1806年アスパラガスより発見される。1932
年麻の実のタンパク質より分離された無味のアミノ酸。

グルタミン酸:ドイツで1866年小麦のグルテンから分離されたアミノ酸で、種子
からの発芽植物に多く見られ、小麦、とうもろこし、大豆のタンパク質にグル
タミンの形でほとんどすべての動植物食品に存在している。
加水分解で旨みのあるグルタミン酸を生じ必須アミノ酸以外のアミノ酸は、体
内で摂取された食物より合成されているがそのときに多くがグルタミン酸が必
要であり大切な位置を占める。日本では、池田によって1908年昆布より見出し
ている。グルタミン酸ナトリウムの原料でありナトリウムと中和させ一層旨み
のあるものになっている。
小麦、トウモロコシなど、さらにでん粉とアンモニアを原料として大量生産さ
れている。昆布、醤油の旨み成分でもありいわゆる旨み調味料として出回る。
特にアミノ酸のギャバは、玄米の発芽によってグルタミン酸から合成される。
神経伝達物質として知られる。



  非必須アミノ酸の多くがグルタミン酸(アラニン、アルギニン、、グリシ
ン、シスチン、プロリン、ヒスチジンなど)を原料として体内で合成されています。
糖をエネルギー源としてその代謝によって生成される炭素化合物と無機の
窒素化合物から、酵素の働きによって多くが生合成されているのです。BCAA(バ
リン、ロイシン、イソロイシン)、グルタミンが筋力アップに、脂肪を燃焼させ
るアミノ酸にリジン、プロリン、アルギニン、アラニンといったものがあげら
れています。保水作用のあるコラーゲンのアミノ酸組成は、グリシン25%、イミ
ノ酸(プロリン、オキシプロリン各々14%程度)が多く、シスチン、トリプトファ
ンを殆ど含まずアミノ酸スコアゼロとなっています。特に海洋性のコラーゲン
が肌の張りを保ち、骨粗鬆症、関節痛によいとされていますがまだ十分な臨床
実験結果が得られていません。

 アミノ酸も、単独で摂って生理作用を発揮するものではありません。アミノ
酸の代謝とビタミンB6、ビタミンC、コリンとの関係、成長期にはビタミンB
2が強く関与しています。日頃からのバランスの良い食生活をした上で、疲労回
復、筋力を高めるのに利用するのが最もよい使い方なのです。






ときどきちょっとした注目の食品、話題(原料米の原産国表示など)につい
てトップページで記載してますので覗いてみてください。
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※表現の誤り、加筆したりしていますので今までに配信致しました分についての最新
情報は、ホームページよりご覧いただければと思います。
 
 ◎次回は、「脂質」を予定しております。

気になる食生活情報を随時掲載お届けしてまいります。
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