2008/09/18
食生活について語ろう[08/9/18〕 78号 照射食品
〜☆ようこそ、食生活館へ☆〜 2008年9月18日(木)発行・第78号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■食生活について語ろう■ご愛読者の皆様にお届けしています。 昨年にアメリカ製の大豆たんぱく質の粉末に、殺菌目的に照射された疑いがある としてキ○コ○○ンが輸入し関連食品会社などが2007年6月から製品としたソイア クトの自主回収している問題が報道されていました。 照射により生じるシクロブタノン類の遺伝毒性・発がん性の問題が指摘されています。 日本での放射線照射は馬鈴薯が知られ、これ以外の食品への照射は禁止となってい ます。遺伝子組み換え食品と共に気になる照射食品について検証してみました。 不定期に最近話題の食生活について気になる最新情報をお届けします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「食品・栄養メモ」は2002年12月1日(日)創刊以来、まる6年になろうとしていま す。 これからもよりよい情報をお届けするために努力しております。 9月14日号で300号となりました。 「食品・栄養メモ」購読いただきますと、300号を記念し特集として配信しています。 食料自給率が40%と騒がれ、食用とうもろこし、燃料の石油価格の上昇により、 私たちの食卓は、にわかに危機感をただよわせています。 ということで、日本人の主食となる米(9/4)、小麦(9/11)、話題となっている、と うもろこし(9/25)について特集とし、お届けです。 日々情報は、変化し、また、まだまだ収集し切れなかった部分多々あります。 新しい情報を付け加えながらますます中身の充実した、皆様のお役に立てる 「食品・栄養メモ」としてまいります。ご愛読いただきたくよろしくお願いします。 http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/06/P0000697.html 上記のホームページにサンプルと定期購読申し込み用バーナーが設置されて います。 ご利用よろしくお願い致します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━ 《テーマいろいろ》 ◎放射線照射食品 ほうしゃせんしょうしゃしょくひん 日本での放射線照射食品として、馬鈴薯が知られ、これ以外の食品への照射は 禁止されています。食品に放射線を照射したかどうかは、その現物の検査方法がな いといいます。日本は1974年から北海道の士幌町農協でジャ ガイモの芽止め、ソ ラニンの有毒物質の生成阻止に放射線が照射され市場に出荷されています。 放射線照射食品は、遺伝子に影響を与えるわけですから、過剰摂取は人体に何らか の影響が考えられるのではないでしょうか。品種改良の延長として遺伝子組み換え 食品(GMO)などと同様に、食べたからといってただちに健康に害があるものでは ありませんが、長期にわたり摂食することで、 どのような影響が出てくるか分か らないものです。 放射線照射、変異原性薬品などの突然変異誘発剤でバイオテクノロジーのひとつ として有利な品種を獲得させた作物は、遺伝子組み換え食品とはみなされていませ ん。放射線照射などは、食材を個別にピンポイントで遺伝子を変更するのに対し、 遺伝子組み換え食品は、種子に変異をもたらし子孫にまでランダムに変化させた品 質を獲得できるものです。遺伝子組み換え食品などとともに意図としない品質の生 成などの危険性や安全性に対する不安は高いように思われます。多くの医薬品がす でに経口、注射で遺伝子組み換えの技法で製造されています。しかし食品は、常時 の摂取する食物です。 アメリカ製の大豆たんぱく質の粉末に、日本では禁止されている放射線(ガン マ線)が殺菌目的に照射された疑いがあるとしてキ○コ○○ンが輸入し関連食品会 社などが2007年6月から自主回収している問題が報道され回収されたのは販売量の 2%(126kg)程度にとどまっていることがわかりました。2002年ごろからといい主に 健康食品などに使われています。消費者団体の集会が開かれ、消費者保護の観点か らこの粉末を使ったすべての企業と製品名を公表するよう厚生労働省にもとめてい ますが、検知方法がなく混入していてもわからないことから一部しか公表されてい ません。 放射線照射は、殺菌、殺虫、発芽抑制のために行い保存性を高めることができ ます。問題とされるのは、放射線照射によって生成される物質(放射線照射生成 物)が有害なのではないかという疑いがもたれる点です。放射された食品中に放射 線が残っていて食品中の成分、栄養、味覚、性質に変化し毒性を示したり、人体に も影響を与える場合も考えられます。 実際にラットによる実験で生殖機能の卵巣に変化が見られたり、死亡率が増加した という結果が得られています。1998年ドイツ・カールスルーエ連邦栄養研究センタ ーで、照射によりできる化学物質の一つの2-ドデシルシクロブタノンをラットに与 えて細胞内の遺伝子(DNA)を傷つけるという報告をしています。その後、この生 成物質は発がん物質と一緒に体内に入ると強い発ガン増強作用のあることが分かっ ています。 また照射食品は、食品添加物や残留農薬の問題とは異なり、過去に照射が行なわれ た食品かどうかという検知法が確立されてないということです。発癌性のあるアフ ラトキシン(カビ毒)は、放射線照射食品の中で増加傾向があるといわれます。 1997年にWHO(世界保健機構)では、放射食品に対して10kGy(キログレイ:放射線の 吸収量の単位)以下で健全性に問題は無いとの見解を示しています。 実用照射が行なわれているのは海外では、アメリカ、ベルギー、フランス、ハンガ リー、オランダ、ウクライナ、デンマーク、フィンランド、イスラエル、ノルウェ ー、クロアチア、アルゼンチン、バングラディッシュ、チリ、オーストラリア、ニ ュージーランド、中国、イスラエル、フィリピン、タイなど30カ国です。照射食品 としては、穀類、タマネギ、ジャガイモ、ニンニク、冷凍魚介類、肉類、香辛料、 果物などがあります。香辛料、乾燥野菜への利用の多くがアメリカ、中国、韓国、 カナダなど20カ国以上です。 アメリカはハンバーガーショップでのO157食中毒による肉への不安が広がったこと があり、1997年12月に牛肉および肉製品への放射線照射を許可、鶏肉(1990年)、豚 肉(1996年)、食肉全般に2000年より認められています。他に香辛料、果実、野菜類 などとなっています。 中国は、馬鈴薯、玉葱、ニンニク、リンゴ、スピリッツ(蒸留酒:焼酎類)、香辛料 に認められているようです。 放射線照射食品は、食品に放射線をあてることで、放射線(コバルト60など)の作用 によって食品や食品についている虫、菌などの遺伝子(DNA)の一部を壊し、傷 つけたり、細胞死をおこさせるなどしたものです。 遺伝子操作によって食品についている虫や寄生虫を殺す(殺虫)、病原菌や腐敗 菌を殺す(殺菌)、ジャガイモやタマネギが発芽できないようにする(芽止め)な どの目的があります。 放射線をあてますが、あてた食品が放射能(誘導放射能)をもたないように、コ バルト60、セシウム137からのガンマ線、 10MeV以下の電子線、5MeV以下の X線のみが使われることになっています。 日本では1970年代頃より研究が開始され、過去30年間、士幌町農協以外では、ジ ャガイモの発芽防止に放射線照射を行おうと考えたところはないようです。表示に ついては、「義務」表示であり、実際に箱には「ガンマ線照射済、芽止め、じゃが いも、日付」のスタンプが押されています。しかし、箱から出されて小分けされて からは表示義務がないため、照射食品であることは分からなくなっています。 じゃが芋 じゃがいも(馬鈴薯) ナス科(いも類)、原産地は南米。じゃが芋は、寒冷、冷害に強い作物であり日 本で主に栽培されるようになったのは明治時代に入ってからで北海道の生産量が最 も多い。一年生で収穫まで2、3ヶ月と短く地下茎で肥大した塊茎を食料とする。男 爵、メークイン(粘質で主に調理用とし用いられる)、農林1号、紅丸(べにまる)が ある。新じゃがといわれるものは、5、6月を旬とし皮が薄く粘質で煮物にして煮崩 れしない。10、11月(男爵、寒冷に強い・コロッケ)に収穫されたものは、でん粉質 に富んで粉吹き芋、じゃがいもでん粉を作るのに向く。 味が淡白で貯蔵性がよく北欧、ドイツ、ソ連では、黒パンとともに主食的に食べら れ又和洋中のさまざまの料理に利用され、特に肉、油との相性がよいが、味噌汁の 実、付け合せ、ソテー、コロッケ、から揚げ、煮込み、グラタン、サラダ、スナッ ク菓子にと応用範囲が広い。02年4月にポテトチップス(でん粉質の高温加熱[スウ ェーデン食品庁])より高濃度(1200倍ともいう)にアクリルアミド(遺伝子、神経に 障害を起こし発癌物質として知られる)が検出され話題となった。 休眠期間を過ぎると発芽部分の有毒なソラニン(苦味がある)は、芽、皮を取り除く のがよい。切り口の褐変は光、空気に触れて起こりやすくポリフェノールが酵素 (ポリフェノラーゼ)、チロシンがチロシナーゼ(酸化酵素)によって酸化されメラニ ン(着色物質)を生じたことにより起こる。チロシナーゼは水溶性なので切ったもの は水につけたり、保存は冷暗所(5〜0℃)に置くようにする。 カリウム (410mg/100g中)、ビタミンB1(0.09mg/100g中)、ビタミンC(35mg/100g中)、グルタ チオン(シスチン、グリシンよりなるトリペプチド:解毒、抗酸化作用、肝機能強 化)13.6mgを含む。 *ソラニン 希硫酸によって赤くなり、加水分解でソラジンと糖(グルコース、ガラクトー ス、ラムノース)に分解されるグリコアルカロイドで苦味がある。ソラニジンが、 ステロイド(抗炎、免疫抑制作用がある)系のアルカロイドで腹痛、メマイなどを起 こし、神経障害、瞳孔拡大、赤血球破壊作用を呈する。 シャガイモの新芽、緑色部分に多く幼芽の半分ぐらいであるが皮にも含まれ毒性を 有する。生芋で20〜40mg/100gで中毒を起こすといわれる。 植物の有機酸塩とし存在することからアルカリで分解し溶剤抽出、蒸留により分離 される。水に不溶、アルコールに溶け、加熱して分解されない。ソラニンは、日の 当たるところで保管すると発芽し皮が緑がかって増加する。芽、皮を取り除いたほ うがよい。他にトマト、ほうずき、ヒヨドリジョウゴ(多年草)、なす、ピーマンな どナス科の植物にじゃが芋ほどではないが含む。 照射食品は、アメリカの陸軍で第二次世界大戦中に研究が始められ、1963年に FDA(米国食品医薬品庁)がアメリカ陸軍向けのベーコン、小麦(カビの抑制)、そ の後ジャガイモ(発芽防止)に照射が認められました。しかし、その後、実験の結果 に問題があるとして1968年に使用が一時禁止されています。 その後アメリカでは、1972年に宇宙飛行士向け食品に照射が認められ、1985年に は一般向けに1986年に香辛料、果物、野菜(昆虫・微生物の除去、シェルフライ フ:賞味期限の長期化など)、豚肉(旋毛虫の不活性化)など、 92年に鶏肉、2000年 に食肉全般の牛肉、家禽類、鶏卵に認められました。これは食中毒の原因とされる 病原性大腸菌O157、サルモネラ菌対策でした。 なお、NASAはその後、宇宙飛行士が照射食品の特有の臭い(照射臭)によっ て食欲を落とすという理由から、ほとんどの食品について食品照射を取り止めてい ます。実際に市場に出回っている照射食品の種類はさほど多くなく最も多いスパイ ス類でも全体量の約15%程度でアメリカの消費者は照射食品に対して否定的な意識 が強い(アメリカ農務省見解)と、国民に受け入れられていない旨を報告していま す。 EU共通で1999年スパイス・ハーブ類を統一許可品目にしています。フランスで は、照射食品は全て輸出に回して、国内での販売を認めていません。 オーストラリアとニュージーランドは2001年に香辛料・ハーブ類、2002年に熱帯果 実(スターフルーツ、チェリモア、ライチ、リュウガン、マンゴ、マンゴスチン、 パパイア、ランプータンなど)が殺菌の目的のみにおいて許可されています。 これまでに、日本国内で1978年9月ベビーフード用の原料の粉末野菜に放射線照 射されていた事件や、ホッキ貝やサケに違法照射したことが発覚しています。2004 年2月中国で加工したカナダ産ホッキ貝が放射線照射され日本に輸入されて一部流 通していた事件などがあり輸入健康食品や海産物などで放射線照射による食品衛生 法違反があります。他の加工方法ではみられない臭い「照射臭」があり、食味低下 がみられなんらかの変化が起きているのです。労働者の被爆の問題も考えられま す。 2006年の内閣府の原子力委員会照射食品推進の動きで「放射線照射の意義は高まっ ており、2003年時点で、53ヵ国、対象食品で230品目が許可され、このうち32ヵ国 40品目が実用化されている。世界の照射食品量は現在、年間約30万トン(スパイス9 万トン)に及び、 食品の安全に貢献、実績を蓄積してきている。」という認識があ ります。安全性についても、現在のところ有害と認められる研究はなく、臭いなど の問題は安全性とは別の問題だとしています。推進側は、発がん性についての実験 と実際の照射食品の安全性には適用できないとしているようです。 しかし、放射線照射食品には「照射臭」があり、なんらかの変化が起きているこ とは明かです。さらに脂質が分解されることで2−アルキルシクロブタノン類が生 成され、この物質は発ガンを誘発するという実験結果があり、安全、安心とはいえ ません。 遺伝子組み換え食品と同様に、安全性についての疑問が解消されず、またその必 要性について疑問が持たれています。政府や特定の企業などの管理に置かれている ことなどの問題があります。 照射により、ビタミン類の葉酸など栄養素が破壊されることはないのでしょうか。 照射量により、一定程度の微生物等が死滅するでしょうが、生き残る菌もあるので は、さらに放射線に強い菌ができることも考えられます。必要以上の強い放射線が 照射された食品はどのような状態となるのでしょうか。確立された検知法のない放 射線照射食品は、実際に照射した人だけが知るのみです。馬鈴薯のソラニンによる 放射線照射以前の中毒事件の多発の状況などを調査する必要があります。消費者 は、行政のみを頼りとせず健康維持のための監視の目を緩めてはいけないのです。 遺伝子組換え食品について http://www3.ocn.ne.jp/~eiyou-km/newpage65.htm よりご覧ください。 ときどきちょっとした注目の食品、話題(がん予防など)につい てトップページで記載してますので覗いてみてください。 http://www3.ocn.ne.jp/~eiyou-km/ ※表現の誤り、加筆したりしていますので今までに配信致しました分についての最新 情報は、ホームページよりご覧いただければと思います。 ◎次回は、「さつま芋」を予定しております。 気になる食生活情報を随時掲載お届けしてまいります。 ご購読有難うございます。 ご意見、ご感想をお寄せ下さい。 ━━━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ロイヤルゼリーは、中国では古くから「王乳」とも呼ばれ不老長寿に使われていまし た。美肌の持ち主クレオパトラも愛用いていたと伝えられます。 近年では、1956年の国際会議でローマ法王ビオ12世が老衰で危篤状態に陥った時ロ イヤルゼリーによって奇跡的な回復をしたことが報告されています。 体内で自律神 経を支配するアセチルコリン、生命力を活性化させるビタミンB群、皮膚の栄養を保 つパントテン酸、ロイヤルゼリーにしか含まれないデセン酸は、殺菌、抗菌作用があ り蜂蜜より効果的といわれています。 女王蜂を育てるための特別な食べ物で、花粉を働き蜂が消化吸収し下咽頭線から分 泌する乳白色の液体です。更年期を迎え基礎代謝、新陳代謝の衰えに、そして「元 気」を維持したい方に滋養、強壮と美肌に「ロイヤルゼリー」を、お薦めします。 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<2007年8/6(月)〜8/10(金)号>に紹介されています ---------------------------------------------------------------------- 発行:むらかみ URL:http://www3.ocn.ne.jp/~eiyou-km/ お問い合わせ:TEL/FAX 042-773-0966 メール:http://www3.ocn.ne.jp/~eiyou-km/page3.html 「食生活について語ろう」は、転載、複写自由、お友達への転送大歓迎です。 ----------------------------------------------------------------------


