2008/09/15
猫のおきてVol.184「猫の毛並みの妙」
猫は人の足を踏みながら通る。猫が膝に来るとトイレに行きたくなる。などなど、どう いうわけでだか猫たちが決まってする行動の数々。このメールマガジンでは、そんな愛ら しくも不可解な行動、習性を「猫のおきて」と呼び、それにまつわるあれやこれやについ て大まぢめかつ勝手気ままに考察してまいります。筆者の飼い猫、黒猫の「ち」や、通い 猫の「ヘディ猫」の日常を、覗いていただけます。 さて、今回はブログ「猫のおきて」にいただいたコメントに対するお答え。ヘディ猫の 観察で気付いた、猫の毛並みについての考察です。ブログのヘディ猫画像と合わせてご覧 いただけると、一層お楽しみいただけます。 ======================================== 猫のおきて 184号 番外編 猫の毛並みの妙 ======================================== 猫って面白いなあ、と思う。 物心ついたころ既に身近に猫がいたので、付き合いだけは長いのだが、未だに、猫につ いて新たな発見がある。空気のようにそこにいる存在で、ぼーっと眺めてはいても、意識 的に観察し始めたのは、この「猫のおきて」を書くようになってからだからであろう。 そして今更のように「猫ってこんなふうなんだ」と気付き、「猫って面白いなあ」と思う。 最近そう思ったのは、猫の毛並みについてである。 現在当家を訪れる、通い猫の「ヘディ猫」。彼女の毛並みはなかなか複雑な模様だ。腹側 は白で、背側は「きじ」のようでもあるが、やや淡い。そしてその縞模様は、つながった 線ではなく、分断され、点線状になっていて「スポッティド・タビー」風でもある。 私はそれをニュアンスに富んだ毛並みだと思っていたが、その「ニュアンス」の醸し出 される理由に、最近になって気付いた。 それは彼女の毛の特徴によるのだった。 ヘディ猫には、表面から見て次の5つの毛色がある。 (1)白:腹側や鼻面、四肢の先っぽ (2)黒:背骨の上にしゅっと通っている線と、しっぽの先のほうの縞模様など (3)暗褐色:スポッティド・タビーの点状部分 (4)グレイ:スポッティド・タビーの地色の部分 (5)淡赤褐色:スポッティド・タビーの地色の部分、白地との境目あたり 厳密に分ければ、もっと色数は増えそうだし、(4)も「グレイ」というより正確には「霜 降り」だ。そして、面白いことに、姿勢によって色の見え方が微妙に違う。体を伸ばして いるときのほうが、「霜降り」部分が若干白っぽく見えたり、赤みが増して見えたりするこ とがある。(→の画像ご参照を) なぜ姿勢によって色の見え方が違うのか? その理由は彼女の毛の特徴にあった。彼女 の毛は、その1本1本が複数の色で“段染め”になっている。例えば、霜降り部分の毛は、 先端部は暗褐色で、その次が薄いクリーム色、その次がまた暗褐色で毛の一番根元の方は 白、といった具合に、1本の毛が4段くらいに染め分けられている。 そして、表面の毛の下に、通常は表に見えない下毛もある。ヘディ猫の下毛は、先端が 淡赤褐色でだんだん淡くなり、根本はグレイというグラデーションがかかっている。 よって、体が伸びると、表面の毛の先端だけでなくその下のクリーム色部分が見えるの で、白っぽくなるのだ。また、下毛も見えるので、赤みが増すのである。 この見え方の変化は、体を伸ばしたときだけでなく、毛の表面が不揃いになって乱され、 中の色が見えることによって、部分的に起こることもある。 そうか、この何色もの毛色が、彼女の毛並みの「ニュアンス」のカギなのだ。 と、そんなことを書いていたらヘディ猫がやってきた。彼女はデスクに飛び乗り、どた ん! と横になる。私はこれ幸いと、彼女の毛並みを確認した。すると、上記は間違いで はないものの、大雑把であるのに気づいた。表面の毛も下毛も、色の入り方が違う何種類 もの毛があるではないか! これは一体ヘディ猫には何パターンの毛があるのだろうかと数え始めたが、途中で面倒 になって私はそれをやめた。そしてヘディ猫の脇の下に手を入れ、前肢を持ち上げるよう にしてう〜んと伸びをさせながら、彼女の体の伸びによる毛色の見え方の変化を楽しんだ。 そのとき私はつくづく、「猫が豚のようにつるんとしていず、毛だらけで良かったなあ」 と思ったことであった。 *−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−* ●ブログ「猫のおきて」書き込みの不具合のお詫び● えー、まずお詫びとお知らせです。 ブログ「猫のおきて」に、コメントや掲示板の書き込みの不具合がありました。 スパム対策で禁止ワードをいくつか設定していたのですが、禁止ワードを含まない文章 でも書き込み制限される状態になっていました(原因は不明です)。 書き込んで下さって、制限メッセージが出てしまった皆様、誠に失礼いたしました! 現在は問題なく書き込めるようになっていますので、またどうぞコメント、メッセージ などお寄せ下さいませ! <もしコメント書き込みできませんでしたら、お手数ですがbon-neko@mbi.nifty.comまで ご一報下さい> ●で、今回は、ブログ猫おきにいただいたふらん様からの質問を受けて、猫の毛色のお話 でした。ふらん様、ご質問ありがとうございました! ヘディ猫のような複雑な毛色も楽しいですが、黒猫「ち」のような単色もすっきりして またヨシ♪ お宅の猫さんはどんな毛色ですか? 毛色自慢を、どうぞ不具合の直ったブ ログ「猫のおきて」へのコメントにお寄せ下さい。 今回のメルマガに関連した毛色のエントリはこちらです。↓ 「猫の毛並みの妙」http://plaza.rakuten.co.jp/nekonookite/diary/200809150000/ ●毛色については「シェーディング」とか「ティッキング」、「ティッピング」、「アグーテ ィ」という言葉も、一応知ってはおりますが、今回はそういうキャットファンシー用語は 使わない範囲で。自分で今一つ把握できていないということもありますが。 その辺もご教示のコメントありましたら、ぜひ。 ●2年前の夏にレポートしていました「子猫の町蔵日記」。現在はnifty語ろ具の「子猫の 町蔵日記」に掲載中。ブログでも未発表の町蔵画像満載、ぜひお楽しみ下さい♪ 「子猫の町蔵日記」 http://golog.nifty.com/feature/koneko/ ●その他も御感想、メッセージなど、メールやコメントで、ぜひお寄せ下さいませ。 ======================================== 「猫のおきて」(184号)2008年9月15日発行(本来は、ほぼ2の日発行) 【著者・発行者】 馨歩 【E-MAIL】 bon-neko@mbi.nifty.com 【サイト「盆猫」】 http://homepage2.nifty.com/bon-neko/ 【ブログ「猫のおきて」】http://plaza.rakuten.co.jp/nekonookite/ 【配信システム】購読申込、購読解除、バックナンバー閲覧は下記にて。 melma! http://www.melma.com/mag/84/m00052884/ ( melma!の購読解除 http://www.melma.com/taikai/) カプライト http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/5925.html まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000096408.htm (まぐまぐの購読解除) http://www.mag2.com/m/0000096408.htm 【解除ならびに配信停止について】ご利用の配信システムの手順に従い、ご自分でお手続 き願います。(上記に「購読解除」記載のないシステムは記載してあるURLで解除手続 きできます)※このメールへの返信や発行者宛メールで解除依頼をなさっても、配信停止 はシステム上できませんのでご注意下さい。また、そのメールへの返信も致しませんので ご了承下さい。 ======================================== ■誤字、脱字、文字化け、不具合、御不明点がありましたらご連絡いただければ幸いです。 ■「猫のおきて」に掲載されている内容は、ご家族、ご友人などまわりの皆さんにどんど んお広め下さい。その場合「『猫のおきて』で読んだんだけどさ」と言っていただけると 嬉しいです。転載などなさる場合もお知らせいただけると嬉しいです。 ―――――――記事内容の全ての著作権は著者・馨歩に帰属します―――――


