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猫は人の足を踏みながら通る。猫が膝に来るとトイレに行きたくなる。など、なぜだか猫が行う「猫のおきて」の数々をつぶさに検証。飼い猫「ち」の思わず笑える日常ものぞいていただけます。

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2008/07/22

猫のおきてVol.182「ヘディ猫の水ぼうそう見舞い・前篇」

 猫は人の足を踏みながら通る。猫が膝に来るとトイレに行きたくなる。などなど、どう
いうわけでだか猫たちが決まってする行動の数々。このメールマガジンでは、そんな愛ら
しくも不可解な行動、習性を「猫のおきて」と呼び、それにまつわるあれやこれやについ
て大まぢめかつ勝手気ままに考察してまいります。筆者の飼い猫、黒猫の「ち」や、通い
猫の「ヘディ猫」の日常を、覗いていただけます。

 すっかりご無沙汰して失礼いたしました。今回は久々の読み物です。筆者自ら身を挺し
て(?)得たモティーフ、失笑していただけると思いますので、ウチワでも使いながらし
ばし、お楽しみくださいませ。

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 猫のおきて 182号 番外編

          ヘディ猫の水ぼうそう見舞い・前篇

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 7月半ば、水ぼうそうで寝込んだ。
「水ぼうそう」や「はしか」などというと「子供の病気」という感じであり、事実全くそ
うなのだが、上の兄弟とやや年が離れているため、彼らが一緒にやった病気も私だけやっ
ていなかったりするのだ。

 そんなわけで、水ぼうそうである。しかし、私は当初、水ぼうそうだとは全く気付いて
いなかった。その週の月曜くらいから、どうにもこうにもやる気が出ず――そう、最初は
やる気、即ち精神的な低迷と思っていたのである――、約束があるのに外出したくない。
家に居ても仕事に取り掛かる気が起きない。しかしさしたる原因も思い当たらないので、
「ああこんなにモチベーション下がってしまって、私はこのままヨボヨボの隠居になって
しまうのであろうか」と暗澹たる気持ちでいたのだ。

 何とか1週間を過ごし、金曜日のこと。昼過ぎから2時間ほど取材があって、その最中
にもどんどんダウナーになっていく自分がわかる。それでも周囲に迷惑をかけないように
こなし、しかし終わったころには、前頭部の前あたりに腫れぼったいもやがかかっている
ような感じがしていた。
 そこに至ってようやく、「ああ、この感じ、何かに似てる。何だっけ、これ?」と私は思
い至り、「……そうだ、熱が出たときの感じだ」と気づいたのだった。

 帰宅し、体温を測ってみたら、案の定の37度9分。ああそういうことだったか、精神的
な問題ではなく肉体的な問題だったのだな、と原因がわかってむしろややほっとした。そ
れにしても自分が、自らの肉体に対してロクに注意を払っていないことが、こういうとき
に露呈してしまう。そのことに反省しつつ、この晩はすぐにやすむことにした。

 一晩寝て土曜日の朝。相変わらず熱は続いている。私は当初、水ぼうそうだなどとはゆ
めゆめ気付かず、風邪だと思っていたので、風邪の熱なら、夜は上がるが朝にはやや下が
るというようなサイクルがあるのが普通なのだが、といぶかりつつも、頭がぼーっとして
いるので深くは考えなかった。残り物の飯を温めて食べてまた眠り、しかし日曜になった
ら熱は38度台に上がっていた。
 うー、こりゃどういうこと? 風邪ならさすがにそろそろ下がってもいいはずだが、そ
ういえば、いつもは喉が痛くなって風邪の気配に気づくが、今回は喉はまるっきり痛くな
い。風邪ではないのだろうか、などと思いつつ、熱のせいで動きたくないものの、何か食
べなくては、と冷凍飯を解凍し、冷たいほうじ茶をかけて食う。熱が高くてそういうもの
しか食べたくないのであった。
 こういうとき、一人暮らしはしんどい。おとなしく寝ていて、起きれば粥が出てくるよ
うな、静養に専念できる状況ではないのだ。

 おまけに、ヘディ猫もやってくる。
 熱に浮かされてまどろんでいると、ドアの向こうから「にゃあん〜」と聞こえる耳慣れ
た声。その声を聞いたからには、どんなにしんどかろうと、何とか起き上がって行って、
ドアを開けねばならない。
 すると、彼女はいつもと全く変わらぬ軽やかな足取りで入って来て、猫フードを食べ、
床にころりと横になってう〜んと伸びをする。
 毛並みはつやつやと光ってケラチンたっぷり。全身のバネは柔軟でコラーゲンたっぷり。
病んで弱っている目には、健康な猫は、命の輝きそのもののように健やかに見える。
 そんなヘディ猫は、例によってご機嫌で、ぐうるぐうると言いながら私の手にヘディン
グするように頭をこすりつけるのもいつも通りで、私が病んでいることなど、気づいても
いないふうだ。
「世の中には、病気を嗅ぎあてる犬もいるらしいから、ヘディ猫が全く意に介していない
ということは、私の病気は大したことがないのかもしれない」と、そんな気分になったの
で、彼女の来訪は、「しんどい上に、おまけに」ではなくて、「しんどい中、幸いなことに」
であったかもしれないのだが。

 しかし、そんな彼女が、いきなり態度を変えたことがあった。
 一体彼女は、私の何に対してそれほどの危機を感じたのであろうか?(後編に続く)

*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*

●さあヘディ猫の反応の理由や如何に? 後篇で明かされる意外な理由と、ヘディ猫のこ
れまた以外な行動をお楽しみに〜!

●そしてお詫びです。
先日、猫おきブログでのプレゼント応募をお知らせして、その告知エントリには、「●送り
先:このブログの左上、『Mail』の下の『メッセージを送る』クリック」と書いていました
が、「Mail」はブログの各ページには表示されず、ブログのトップにしか表示されませんで
した。そのことに気付かず、告知が不備ですみません。
 この不備のため、ご応募なさろうと思われたのに、「『Mail』も『メッセージを送る』も
ないよ〜」という状況だった方々もおいでと思われます。伏してお詫びを致します。

 そのお詫びに、ご住所をお知らせくださった皆様全員に、暑中/残暑見舞をお送りいた
します。件名を「暑中/残暑見舞希望」として、bon-neko@mbi.nifty.com まで、メールに
て、宛名、ご住所をお知らせください。
 締切は、大体8月いっぱいくらいまで。発送は、当方の水ぼうそうの跡が癒えて外に出
られる状態になりましてから順次お送りいたしますので、気長にお待ちくださいませ〜。

●「子猫の町蔵日記」@nifty語ろ具
 一昨年夏におなじみいただきました子猫の町蔵のお話、当メルマガでご紹介していた時
期以降のレポートを「nifty語ろ具」に掲載しています。
 未公開画像の数々もご覧いただけます。最新号では久々に黒猫「ち」も登場中。

○子猫の町蔵、乳幼「猫」健診を受ける 〜 子猫の町蔵日記 その9
http://golog.nifty.com/cs/catalog/golog_article/catalog_003723_1.htm

 そちらにもぜひコメントをお寄せ下さいませ〜。

●アンケートはお休みです。
 ご感想や、ヘディ猫の意外な反応の予想は、メールやブログ「猫おき」へのコメントへ
どうぞ〜。

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「猫のおきて」(182号)2008年7月22日発行(ほぼ2の日発行)

【著者・発行者】 馨歩
【E-MAIL】 bon-neko@mbi.nifty.com
【サイト「盆猫」】 http://homepage2.nifty.com/bon-neko/
【ブログ「猫のおきて」】http://plaza.rakuten.co.jp/nekonookite/
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■「猫のおきて」に掲載されている内容は、ご家族、ご友人などまわりの皆さんにどんど
んお広め下さい。その場合「『猫のおきて』で読んだんだけどさ」と言っていただけると
嬉しいです。転載などなさる場合もお知らせいただけると嬉しいです。
―――――――記事内容の全ての著作権は著者・馨歩に帰属します―――――
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