猫のおきてVol.179「サン・ジョルディの日記念 猫たちからのブックレビュー」
猫は人の足を踏みながら通る。猫が膝に来るとトイレに行きたくなる。などなど、どう
いうわけでだか猫たちが決まってする行動の数々。このメールマガジンでは、そんな愛ら
しくも不可解な行動、習性を「猫のおきて」と呼び、それにまつわるあれやこれやについ
て大まぢめかつ勝手気ままに考察してまいります。筆者の飼い猫、黒猫の「ち」や、通い
猫の「ヘディ猫」の日常を、覗いていただけます。
さて、長らく本編をお休みし、告知ばかりで恐縮でした。今回は久々のブックレビュー。
猫たちからのおすすめ本をご紹介します。
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猫のおきて 179号
サン・ジョルディの日記念 猫たちからのブックレビュー
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4月23日は「サン・ジョルディの日」。スペインのカタルーニャ地方由来の、「花と本を送
りましょう」という記念日で、日本に紹介されたのはかれこれ20年程前だが、今一つ影が
薄い「日」である。
ともあれ、花も本も贈られて嬉しいものである。特に本は、「ねえねえこれ読んだ? 面
白かったよ」と、お気に入りを紹介しあうこともできて、楽しいものである。
猫たちにも、お気に入りの本があるようだ。
「うそ〜ん、あの享楽的な猫らが本なんていう辛気臭いもの好きなわけないじゃ〜ん」と
お疑いの向きは、猫たちを観察してみてほしい。この説が嘘ではないのがお分かりいただ
けると思うから。
まあ尤も、拙「猫おき」のごとき、毎回2000字以上はあるメールマガジンを奇特にもご
購読いただいている読者諸賢におかれては、文字を読む作業を辛気臭いと捉えることはあ
まりなさらないと拝察申し上げ、かつ、生活の中に書物と猫が共存する環境でもあると思
われ、「猫」と「本」の相性が必ずしも悪くないことをご納得いただけると思う。
というわけで今回は、私のまわりの猫たちのお気に入りの本をご紹介していこう。
●黒猫「ち」のお気に入り
『ネコの行動学』(ISBN4-88622-303-6 C0045)
パウル・ライハウゼン著、今泉吉晴+今泉みね子訳(どうぶつ社)1998年4月刊 3500円
ネコ研究の先駆者、ネコの大家といえばこの方、ライハウゼン博士! 「猫のおきて」
でも、何度も引用、紹介している。同書のカバーに曰く、「これは『ネコ博士』として世界
的に有名な著者の40年にわたる調査研究の集大成であり、ネコをより深く知るための必読
書である」と、必読書とまで言い切られているが、それも過言ではない大著で、猫研究に
おいては基本図書、古典と呼ぶべき一冊であろう。
学術書特有の「図らずも醸し出されるおかしみ」が満載なのもチャームポイント。そん
なところが、本猫は大まぢめなのに家族らを笑わせてしまう、黒猫「ち」の気分にあった
のかもしれない。
●通い猫「ヘディ猫」のお気に入り
『猫の時間割』
前田義昭 写真・文(画房ルル)2004年2月刊 880円
「いいなぁ、猫のいる風景は。……」で始まる、モノクロの猫写真と掌編猫小説からなる
一冊。何の変哲もない風景も、猫が登場するだけでがらりと趣を変え、哀愁、ノスタルジ
ー、のどかさ、不可思議さ等々、様々な表情を帯びるものだが、それをさらにモノクロで
撮られちゃあ、弥が上にも雰囲気横溢になろうもの。風景の中に存在する猫、即ち「外歩
きの猫」。自分自身も自由猫であるヘディ猫、そこにシンパシーを覚えたのかもしれない。
安全面からは完全室内飼いに如くはないと理解していても、風景の中での猫との出会い
が一切ない世界というのもなぁ……と優柔不断に思ってしまう当方も、しみじみと読ん
だ。
●2年前の夏に保護していた子猫「町蔵」のお気に入り
『「死後の世界」研究』(ISBN4-620-31171-5 C0036)
隈元浩彦・堀和世 著(毎日新聞社)1997年8月刊 1300円
ともすればオカルティックになりかねない「死後の世界」というテーマに、「中立的」、
「科学的」が身上の新聞記者が取り組んだ本。通常の報道のように「それが真実か否か」
を明らかにすることは不可能だが、狂信的ではないごく普通の常識を持つ人々が、「生まれ
変わり」を宗教的にではなく語る状況が数多く取材されている。まあ猫の場合、とっくの
昔から「九生ある」と、死後どころか、さらにその先の生まで言われているのだったが。
ちなみに、幼きものは、生まれる前の世界、死後の世界に近い。乳幼児死亡率が高かっ
た昔は「七歳までは神のうち」と言い習わされたほどであるから、子猫の町蔵がこの本を
選んだのもゆえのないことではなかろう。
三匹三様のお勧め本、如何だっただろうか? ……って、は? なぜ彼らがその本をお
気に入りだとわかるのか、ですって?
いや、ふっふっふ。それは結構わかりやすいのだ。知りたい方は「ブログ猫おき」http
://plaza.rakuten.co.jp/nekonookite/diary/200804110000/をご覧あれ。一目瞭然である
から。
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●と、そんなわけで今回はメディア・ミックスでの展開と致しました。長いテキストに向
いたメールマガジン、ビジュアルで訴えられるブログ、それぞれの長所がありますよね。
(まあ、両方を兼ね備えたHTMLメールというのもありますが。好みの問題として、アマリ
ツカワナイので…)
また、ブログのほうでは、「サンジョルディの日記念、あなたのおすすめ猫本は?」のコ
メントも募集中です。そちらにもどうぞご参加くださり、お気に入りの本をご紹介下さ
いませ。
ブログ「猫のおきて」http://plaza.rakuten.co.jp/nekonookite/
●本文中でご紹介した『猫の時間割』は自費出版で書店販売はしていませんが、版元さん
が通販しています。以下、同書奥付のインフォメーションより――
◎通販での価格(本体+税+送料)
一冊=1214円、二冊=2188円、三冊=3112円、4冊以上=924円×冊数+450円均一。
郵便振替 郵便局備付けの払込み用紙の通信欄に、お求めの冊数を明記の上、送金して下
さい。
▲加入者名=画房ルル
▲口座番号=00190−4−425584
◎画房ルル
〒105-0014 東京都港区芝1−15−3 藤ビル402 TEL・FAX03−3453−1170
Eメール/lulu@crocus.ocn.ne.jp
●今回のアンケートはテーマに即して。エピソードなどもコメントボードへどうぞ。
問:猫は本が好き。
◆その通り
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000072Q0025340A1f01f
◆そうでもない
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000072Q0025340A263ff
◆どちらとも言えない
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000072Q0025340A3e671
○結果を見る
┗ http://clickenquete.com/a/r.php?Q0025340Cf1de
○コメントボード
┗ http://clickenquete.com/a/cb.php?Q0025340P00C172e
締切:2008年04月20日18時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/
●その他コメント、ご感想など「猫のおきて」ブログへもぜひどうぞ。
http://plaza.rakuten.co.jp/nekonookite/
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「猫のおきて」(179号)2008年4月12日発行(ほぼ、2の日発行)
【著者・発行者】 馨歩
【E-MAIL】 bon-neko@mbi.nifty.com
【サイト「盆猫」】 http://homepage2.nifty.com/bon-neko/
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ご了承下さい。
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■誤字、脱字、文字化け、不具合、御不明点がありましたらご連絡いただければ幸いです。
■「猫のおきて」に掲載されている内容は、ご家族、ご友人などまわりの皆さんにどんど
んお広め下さい。その場合「『猫のおきて』で読んだんだけどさ」と言っていただけると
嬉しいです。転載などなさる場合もお知らせいただけると嬉しいです。
―――――――記事内容の全ての著作権は著者・馨歩に帰属します―――――


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