2008/01/24
猫のおきてVol.178「雪が降るとますます眠る」
猫は人の足を踏みながら通る。猫が膝に来るとトイレに行きたくなる。などなど、どう いうわけでだか猫たちが決まってする行動の数々。このメールマガジンでは、そんな愛ら しくも不可解な行動、習性を「猫のおきて」と呼び、それにまつわるあれやこれやについ て大まぢめかつ勝手気ままに考察してまいります。筆者の飼い猫、黒猫の「ち」や、通い 猫の「ヘディ猫」の日常を、覗いていただけます。 さて前号を昨年11月16日に配信して以来、2か月ぶり、今年初の配信となりました。 ご無沙汰続きで恐縮です! 昨日1月23日、東京に雪が積もりまして、そんな気候に関 連した読み物です。モティーフはヘディ猫。さてどんな様子か、ご覧ください。 ======================================== 猫のおきて 178号 雪が降るとますます眠る ======================================== 昨日の朝は、いつになく静かだった。 寝床から手を伸ばし、時計をつかんで見ると意外なことに8時半過ぎ。意外だったのは、 普通はその頃なら、車の通る音や通勤する人々の靴音など、一日の生活が動き始めている 気配がもっとあるからだ。それが殆ど感じられなかったので、まだ早朝かと思っていた。 部屋履きに足をすべり込ませて窓辺に行き、カーテンを開けて私は納得した。 雪が、積もっていたのである。 木々や屋根は、既に白く雪に覆われていた。 雪のせいで車通りが減ったり、ハイヒールでなく長靴で歩いたり、そのため物音が少な くなる。さらに、雪によって音が反響しなくなり、防音の効果を果たすこともある。だか ら、雪が積もると街は静かになる。 カーテンを開けた部屋は、雪の照り返しでほの明るい。 晴れた日は上の一方向から照らす日差しだけで、明暗がくっきりと分かれるが、雪の照 り返しは様々な方向から反射光が来るので、部屋全体がぼんやりと明るい。地面からの照 り返しで、いつもは照らされるはずがない天井の面まで明るくなり、常にはない、不思議 な印象を部屋にもたらす。 そんなほの明るい部屋で、私は静けさの別な理由に気づいた。 「ヘディ猫」が、起きないのである。 当家馴染みの通い猫「ヘディ猫」は、このところ夜半に来ては私の布団の上で眠る。そ して、朝寝の甚だしい私よりたいていは早く起き、にゃーと鳴いて私を起こし、出ていく から戸を開けろと要求する。たまに私が早く起きるときは一緒に起き、のびのび〜と猫ス トレッチを決め、少しばかり猫フードをかじったりすると、すいと外に出ていく。 それがこの日は、にゃーと鳴いて要求するどころか、いつまでも起きてこない。私が朝 食を作り、食べ終えてもまだ眠っている。「どーした〜、お前今日は起きないのか?」と、 丸くなって眠る彼女のお腹に顔を埋めても、起きる気配はない。 加藤由子は『雨の日のネコはとことん眠い』(PHP刊)の中でこんな説を述べている。 雨が降っていると、猫の獲物となるネズミや鳥も出歩いていず、狩りの成果が望めない。 だから活動もせず、空腹を感じなくて済むよう、眠って過ごすべく、猫は雨の日は眠くな るようにできている、というのだ。 ましてや、雪ならなおさらだ。濡れたところをちょっと歩いただけで肢先をぷるぷるさ せる猫たち、冷たい雪の上など冗談じゃない、という感じだろう。 まあ猫に限らず誰だって、雪降る日、寒い戸外に出かけていくよりは、室内で眠ってい たいに決まっている(除:ウィンタースポーツ好きの人間や、雪橇を引っ張って駆け回り たくてたまらない犬)。ただ、人間にはそれでも出かけなければならない社会的な枷(仕事 とか、休めない行事とか)があるため止むを得ず、滑らない靴で足元を固めたり、車のタ イヤをスタッドレスに変えたりして、出かけていくのである。 その日私は家での仕事で、外に出る必要がなかったのは、ありがたい限りであった。 雪は降り続け、私は仕事を続け、へディ猫は眠り続ける。 そうして静かな時間が流れて午後2時過ぎ、窓の外を見ると雪が止んでいた。ふと見る と、へディ猫が目を覚まし、眠そうにこちらを見ている。起きるかと思ったが、体の向き を変え、また眠り始めた。 そうして彼女が本格的に起きたのは、午後5時45分ごろ。折しも大相撲初場所11日目 の結びの一番、朝青竜と琴欧州の取り組みが始まろうという頃だった。 ほぼ連続17時間睡眠。さすが猫、「寝子」である。 「雨の日のネコはとことん眠い」は蓋し名言である。そこに「雪が降るとますます眠る」 という「猫のおきて」を付け加えたいと思った、雪の日のことであった。 *−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−* ●2か月ぶりの配信となり、ご無沙汰しまして恐縮でした! まぐまぐ!さんからも「最 近発行されていないメルマガについて」ってメール来ちゃいました…(汗) えー、イイワケですが12月、1月、当方も世間様並みに、年末年始は他事多端でして…。 あえっ?「ウソつけ! ブログでクリスマス関連のエントリしてはしゃいでたじゃねーか。 ほらこんなふうに→http://plaza.rakuten.co.jp/nekonookite/diary/200712210000/」と おっしゃる? あーー…、そ、それはその通りなんですけれどもー。 ●お詫びになるかどうか、今日の原稿中に登場した、爆睡する&眠そうな顔のへディ猫の 画像をブログ猫おきにアップしています。どうぞご覧ください。 http://plaza.rakuten.co.jp/nekonookite/diary/200801240000/ ●21日は大寒でしたが、その通りここ数日の東京は、とても寒くなっています。その上に 23日は雪。難儀と考えれば難儀ですが、これも季節感と捉えると、俳句の格好の題材。身 近な猫さんたちは、この季節、どんな様子でしょうか。 ぜひ句になさって、ブログ上で開催中の猫句会、「1月の猫句会」にご投句ください。 http://plaza.rakuten.co.jp/nekonookite/diary/200801050001/ ●今回アンケートは久々にアンケートをします。ブログからもリンクしてます。エピソー ドなどは、コメントボードへどうぞ。 問:雪が降ると猫はいつもよりますます眠る。 ◆その通り ┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000072Q0024498A1a719 ◆そうでもない ┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000072Q0024498A2ae68 ◆どちらとも言えない ┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000072Q0024498A36bf4 ○結果を見る ┗ http://clickenquete.com/a/r.php?Q0024498C62d0 ○コメントボード ┗ http://clickenquete.com/a/cb.php?Q0024498P00C90be 締切:2008年02月01日23時00分 協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/ ●その他コメント、ご感想など「猫のおきて」ブログへもぜひどうぞ。 http://plaza.rakuten.co.jp/nekonookite/ ======================================== 「猫のおきて」(178号)2008年1月24日発行(通常は、ほぼ、2の日発行) 【著者・発行者】 馨歩 【E-MAIL】 bon-neko@mbi.nifty.com 【サイト「盆猫」】 http://homepage2.nifty.com/bon-neko/ 【ブログ「猫のおきて」】http://plaza.rakuten.co.jp/nekonookite/ 【配信システム】購読申込、購読解除、バックナンバー閲覧は下記にて。 melma! http://www.melma.com/mag/84/m00052884/ ( melma!の購読解除 http://www.melma.com/taikai/) カプライト http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/5925.html まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000096408.htm (まぐまぐの購読解除) http://www.mag2.com/m/0000096408.htm 【解除ならびに配信停止について】ご利用の配信システムの手順に従い、ご自分でお手続 き願います。(上記に「購読解除」記載のないシステムは記載してあるURLで解除手続 きできます)※このメールへの返信や発行者宛メールで解除依頼をなさっても、配信停止 はシステム上できませんのでご注意下さい。また、そのメールへの返信も致しませんので ご了承下さい。 ======================================== ■誤字、脱字、文字化け、不具合、御不明点がありましたらご連絡いただければ幸いです。 ■「猫のおきて」に掲載されている内容は、ご家族、ご友人などまわりの皆さんにどんど んお広め下さい。その場合「『猫のおきて』で読んだんだけどさ」と言っていただけると 嬉しいです。転載などなさる場合もお知らせいただけると嬉しいです。 ―――――――記事内容の全ての著作権は著者・馨歩に帰属します―――――



