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猫は人の足を踏みながら通る。猫が膝に来るとトイレに行きたくなる。など、なぜだか猫が行う「猫のおきて」の数々をつぶさに検証。飼い猫「ち」の思わず笑える日常ものぞいていただけます。

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2007/07/22

猫のおきてVol.172 猫たわけ的「蚊遣り」考察

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 猫は人の足を踏みながら通る。猫が膝に来るとトイレに行きたくなる。などなど、どう
いうわけでだか猫たちが決まってする行動の数々。このメールマガジンでは、そんな愛ら
しくも不可解な行動、習性を「猫のおきて」と呼び、それにまつわるあれやこれやについ
て大まぢめかつ勝手気ままに考察してまいります。筆者の飼い猫、黒猫の「ち」や、通い
猫の「ヘディ猫」の日常を、覗いていただけます。

 さて、先日配信のVol.170「猫はロハスである」でちょっと触れた蚊取り線香の件。今
回は派生し、蚊取り線香をたく蚊遣り容器についてです。

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 猫のおきて Vol.172

               猫たわけ的「蚊遣り」考察
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 夏の夕方、一っ風呂浴びて浴衣に着替え、団扇を使いつつ縁先にくつろぐ。傍らには
長々と寝そべる猫、キンキンに冷えたビール、塩をきかせ加減にゆでた枝豆、うっすらと
煙を漂わせる豚型の蚊遣り。あやかりたいような、実に絵になる光景である。
 しかしちょっと待った! この光景を思い浮かべていただくと、懸念される点がないだ
ろうか? え? それはプリン体が気になるから、ビールよりホッピーにしとけば、って
こと? いやいや。じゃあ、塩分が気になるから枝豆は塩控えめにしたら? いいや、
否! そういう我が身の経年変化に用心深くなって、思わずしょんぼりするようなことで
はなく、猫に関してである。そう、豚型の蚊遣り容器だ。

 豚型の蚊遣りは、暑中見舞い葉書の図柄にも使われるほど、日本の夏風物詩としてオー
ソドックスである。しかし、猫的にはこれはちょっと心配だろう。ご存知のように豚型蚊
遣りは前後に開口部があるから、猫が鼻や前肢を突っ込んで火のついた部分に触れると、
火傷の危険がある。
 しかしまあそれも、猫によりけりだ。訳知りの老練な猫は、初めて蚊遣りを出したとき
に一度くらい匂いを嗅ぐことがあっても、すぐに興味を失い、近寄ることもしなくなるだ
ろう。冒頭で描き出した情景では、「長々と寝そべる猫」は、悠揚迫らぬ成猫という感じ
なので大丈夫だろうが、これがちょこまか走り回る子猫の場合、予測しない反応を見せる
ことがあるので、危険は予め回避しておくに越したことはない。

 当家の歴代蚊遣りも、猫的状況によって変遷してきた。
 オーソドキシーを愛する当方は長年、豚型蚊遣りを愛用してきた。その横で寝そべる気
楽な独り者として過ごしていたところに、黒猫「ち」が登場。彼女はそのころまだ1歳前
で若かったので、上記のような懸念もあり、豚型を廃止。かといって、よく蚊取り線香と
一緒に売られている、金属性の丸い薄型は気に入らない。上部が金網で覆われているので、
火に触る危険はなくなるが、見た目がどうにも散文的である。しかし市販品で適当な物も
見つけられなかったので、結局自作。陶製で、蜻蛉型に穴を開けたドーム状のふたを皿に
かぶせる形だったが、実にそれが、やきものを始めて最初の作品であった。自分の全ての
行動が猫に誘導されていることを示しているようで、暗示的である。

 そして数年後、黒猫「ち」が実家に引っ越すとき、その蚊遣りも彼女の身の回り品とし
て実家に運び、当家はまた以前の豚型蚊遣りが復活。
 黒猫「ち」がいなくなった後に、近所の顔見知り、「ヘディ猫」が家の中に自由に入り
込むようになるが、彼女はもののわかった大人なので危険はないと判断し、そのまま豚型
を継続。案の定ヘディ猫は蚊遣りに全く興味を持たなかった。

 そんな中、子猫の「町蔵」を保護してしまったのは、去年の夏の最中。何にでも興味
津々な頃であり、蚊遣りの危険性を懸念。そのときは自作している暇もなかったので店に
買いに走った。すると、蚊遣り界は数年で目覚しい発展を遂げており、黒猫「ち」のため
に探した頃よりずっとバリエーションが豊富で、適当なものを発見。やや扁平な半球形の
素焼きで、穴のあいたふたをぴったりかぶせるので、町蔵が火に触る心配はない。穴はア
ラベスク模様のように配置されていた。
 買って来た日、それに蚊取り線香を入れて置くと、漂い出る煙を町蔵は遠巻きにじっと
見ていたが、怖かったのか、近くに寄ってくることはなかった。昼間、煙が出ていないと
きには、傍らを走り抜けたりしていたけれど。

 やがて町蔵はY岡家にもらわれ、蚊遣りが残った。そんなわけで今、私とヘディ猫が寝
そべる傍らでは、豚型と素焼きアラベスク型が、気分に応じて使い分けられている。

 先般、「07年7月7日記念、猫のおきて初キリ番」を行い、受賞者のふえきのり様から
の賞品のリクエストが「皿付き蚊取り線香」であった。先日、選びに行ったところ、去年
の夏より商品展開がさらに広がっているようで、「へー、こういうのも」というような蚊
遣りもある。私はアジアンテイストな青磁風の品を選択。
 丸型で、ふたの中心につまみがあり、そこには硝子珠を連ねた紐飾りが付いている……、
とここまで書いて気付いたのだが、この紐飾りは、猫の無用な関心をひくおそれもあるか
ら、外したほうがいいかもしれない。

 猫と暮らしていると、様々な家財道具が猫の影響で、変化、変形、変遷することがある。
新しく買うときも、猫の反応や受けを気にする。
 そんな「猫本位制」にどっぷりとひたっている自分の生活……。蚊遣りについて考えつ
つ、改めてそのことを思い知った次第であった。

 勿論、全然嫌じゃないけど。

*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*−*

●そんなわけでキリ番ゲットのふえきのり様には、蚊取り線香と蚊遣りをお送り致しまし
た! おめでとうございます! 今後のキリ番のときは、また皆様奮ってご参加下さい。
いつやるかわからないけど。

●「蚊遣り」の語は「蚊を追い払うために煙をたくこと」、すなわち「行為」を意味しま
すが、そこから転じて、その「たくもの」や、「たくための道具」なども指しますので、
題名・本文中の「蚊遣り」は、「蚊取り線香をたく容器」の意味で使用しました。
 本文中に登場した各種蚊遣りはブログ猫おきにアップしています。どうぞご覧下さい。
http://plaza.rakuten.co.jp/nekonookite/diary/200707210000/

●本文中「キンキンに冷えたビール」は、このシチュエーションならキリンクラシックラ
ガー中瓶希望。小瓶だと物足りず、大壜だとぬるくなりますからね。

●蚊取り線香と猫についてのアンケートにご参加を。身近な猫たちのエピソードや、蚊取
り線香をたくとき、猫のために気をつけていることなどがありましたら、コメントボード
にお寄せください。

問:お宅の猫は、蚊取り線香を気にしますか?

◆嫌がる!
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000072Q0022045A183a3
◆多少気にする程度
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000072Q0022045A28580
◆全然気にしない
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000072Q0022045A3d98a
◆なんか、好きみたい
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000072Q0022045A44b29
◆場合によりけり
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000072Q0022045A53ac0
◆わからない
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000072Q0022045A6af3e

○結果を見る
┗ http://clickenquete.com/a/r.php?Q0022045C51c7
○コメントボード
┗ http://clickenquete.com/a/cb.php?Q0022045P00Cc5b9

締切:2007年07月29日23時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/

※アンケートへのご回答、ご記入いただいたコメントにつきましては、「猫のおきて」や
他の媒体に掲載することがございます。予めご承知おきください)
※アンケートのシステム自体についてのご質問は、
クリックアンケート http://clickenquete.com/に直接お願い致します。

●猫句募集●
 ブログ「猫おき」では、現在「節気の猫句会」として、毎月猫句を募集しています。現
在7月の猫句会開催中。投句もご感想も、ブログ猫おきのコメント欄へお願いします。
http://plaza.rakuten.co.jp/nekonookite/diary/200707030000/
 今年10月のオフ句会の詳細も近日中にご案内します。句作に親しみ、ぜひご参加を!

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「猫のおきて」(Vol.172)2007年7月22日発行(ほぼ、2の日発行)

【著者・発行者】 馨歩
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―――――――記事内容の全ての著作権は著者・馨歩に帰属します―――――

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