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2008/02/21

★☆★ 北の大地・発 《No,63》★☆★

=====================================2008/02/20(vol.63)===
  ★☆★  メルマガ 北 の 大 地 ・ 発  ★☆★
         発行:北海道生活科・総合的な学習教育連盟
           http://www.fan.hi-ho.ne.jp/douseiren/
============================================================

 2月19日は二十四節気でいうところの「雨水」にあたるそうで
す。気温が上がり出したために、雪が雨にかわり、氷がとけ始める
ころとされています。農耕の準備を始めるのは雨水が目安ともされ
ていたそうです。本連盟がある北海道は、「雨水」にはまだまだ遠
い感じの毎日です。
 さて、学校の中は、年度末に向けて、いろいろと慌ただしく日々
が過ぎていくという感じではないでしょうか。

 北海道生活科・総合的な学習教育連盟が発行するメルマガ「北の
大地・発」63号の巻頭記事は「生活・総合の1年間のまとめはど
んな形で?」です。
 今号では、特に生活科にスポットを当てて、1年間の振り返りに
ついて考えてみました。総合的な学習であれば、ポートフォリオを
使ったまとめなどがあると思いますが、生活科ではどうでしょうか?
 生活科と総合的な学習の時間に取り組む先生たちに、本メルマガ
の情報が少しでもお役に立てればと考えています。


○●○ INDEX ○●○
【1】巻頭特集
   「生活・総合の1年間のまとめはどんな形で?」     
【2】連載1
   「生活科再入門」<9>
【3】連載2
   「総合的な学習の時間再入門」<9>  
【4】連載3
   「ネット研NOW」<9>
【5】リレー連載
   「北の大地発」 <後志地区>      
【6】生総ニュース
   「小中学校の学習指導要領改定案が公表される!」
【7】読者の声
   
   編集後記
                            
  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】「生活・総合の1年間のまとめはどんな形で?」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
生活科や総合的な学習の時間も、他教科と同じように1年間の学習
が終わります。
みなさんの学校、学年、学級では、生活や総合で、1年間のまとめ
を特別に行っているでしょうか。行っているのであれば、どんな形
でそのまとめを行っているでしょうか。
例えば、総合的な学習の時間における学習の履歴の代表的なものと
して、ポートフォリオがあります。ポートフォリオでは、一年間の
まとめとして、ポートフォリオを凝縮ポートフォリオにする作業が
あります。
今号では、特に生活科にスポットを当てて、1年間の振り返りにつ
いて考えてみました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

そう問われたときに自分は何をしているかと自問自答してみました。
結果は・・・「1年間のまとめとして単元を組んだことはなかった!」
でした。以前低学年を持った時、最後の単元は成長を確かめるもの
にしていました。自分の体の成長を確かめ、祝福されて家族の一員
となり、その成長を喜ぶ親がいる。そんなことを感じる単元でした
が、生活科のまとめではない気がします。

そこで、自分がきちんとできていないことを棚に上げ、理想的な生
活科のまとめについて考えてみることにしました。

さて、他の教科、たとえば国語でも算数でも、まとめといえば、こ
れまでの学習内容を振り返り、自分の身に定着しているかどうかを
確かめるのではないでしょうか? それは、漢字だったり計算だっ
たりするわけですが、もう一度同じ問題に挑戦したりして、定着度
を確かめるわけです。

ならば、生活科も数々の活動で身につけた力を確かめる必要がある
のではないでしょうか。かといって、他の教科のように同じような
問題をもう一度解くという形は「生活科」にはなじみません。ここ
はやはり、1年間かけて積み上げてきた「気づき」をもう一度確か
めるような形にするのがいいのではないかと思います。
たとえば、春から冬まで、1年間かかわってきた公園で積み重ねて
きた気づきを「公園カレンダー」にまとめてみる。とか、育ててき
た生き物(動物や植物)の成長や様子を絵本などに表す。とか、工
夫やこつを見つけた遊びを他の人にも伝える催しを開く。とか、で
す。

貧相な私の発想ではこんな程度なのですが、これまでの気づきを改
めて子どもたちに返してあげることで、1年間のまとめになるので
はないでしょうか?

              (紋別市立紋別小学校 高橋祐之)


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「生活科の…1年間のまとめぇ…???生活科の最後は、成長教材
で締めでしょ??…って違う??」
この原稿のお話をいただいて、声を大にして叫んだ私。
そんな私の答えは勿論
「はい、"1年間のまとめ"というものは、何もしてません。」
…どうしようもない答えですみません。

とりあえず、1年間クリアファイルにためておいた子どもたちのカ
ードを、作品集のように画用紙に貼っていく作業は行ったことがあ
ります。
そして、その作品集?を私自身が読み返し、「果たして子どもたち
に、力をつけるためのカードづくりができたのだろうか、子供たち
が読んで実感できるコメントを書くことができているのだろうか。
」と自己反省することはあるのです。
ですが、本当にするのは、それぐらい。
子供たち自身が、1年間のまとめをするという機会はもっていない
のです。

そもそも、1年間のまとめって、どんなことなのでしょう。
そこがまず今の私にはわかっていません。
自分の成長を感じる、自己評価の場でしょうか?

私は、生活科であっても総合にあっても、「○○をするためには、
△△という手段を使って、◇◇をする。そのためには、●●と▼▼
を◆◆が必要。」などと子どもに追究までのプロセスをねちっこく
考えさせるので、子どもたちは(多分心の中で)ひいこら言いながら、
毎度カードを書くこととなります。
でも、回を重ねていくたびに、考え方もカードの書き方も上手にな
っていくので、「考え方がよくなったね。○○というところは、な
かなかいい視点なんじゃない?すごい!」などと言いながら、私は
カードにちゃちゃっと印や文を書き込むわけです。
子供たちは、その後「やったー、俺ってすげぇ。」と、自己評価の
カードに印を付けたり、感想を書き込んでいるので、常に私の言葉
によって、過去と照らされている(…と言えば、そうなのかしら?
な)状態にあります。
そのため、私自身、「子どもたちは、過去の自分と比較して成長を
実感してるはず」と満足しちゃってる部分が多かったように思える
のです。
…それは、子どもにとってどうなんでしょう?
やっぱり1年間の自分を振り返る場が、必要なのでしょうね。

でも、最後の成長教材の中で、"大きくなった自分を確かめる"とい
う中で、1年間のまとめをやっていくことはありなのかな…とは思
いますが、子どもたちからは
  ・以前より絵や字が上手になった
  ・何が必要か考えられるようになった
というありきたりな答えしか得られないような気がして、正直、そ
れ以上のイメージがわきません。
子どもたちの言葉として貧困だったとしても、そのように考えさせ
る場を設けていくならば、私自身が、子どもたち一人ひとりに、
「そうだね。○○がとてもよかったね。さらに、▽のところが、も
っと力がついて、よくなったよ。」
と言葉を添えていくことが重要なのかな、とは思ってしまいます。
低学年であればあるほど、他人からの評価がないと、子どもたちは
成長の実感が高まらないように思えるのです。
レベルは全く違うのですが、息子が褒め言葉をもらって、何でもう
れしそうにがんばる姿を見ていると、人からの評価が大事なように
思えたものですから…。

本当、みなさんどのように1年間のまとめを行っているのか、知り
たいものです。
いい実践が載っている本があったら誰か紹介してください、よろし
くお願いします。
                              (札幌市立鴻城小学校 角井陽子)


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【2】連載1・「生活科再入門」<9>
〜生活科シロウトによる、生活科シロウトの方のための入門帳〜
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※今回のお話は、書いたところ、かなり長くなったため、最初に『
  前置き』をあらすじのように書かせていただきます。

▽▼ある教師のオハナシ▼▽
数年前の冬休み期間中、メダカぐらいしか育てたことのない教師K
は、学校が飼い始めたハムスターの1匹を預かることになった。
Kは、中途半端なことをしたくはなかったので、マニュアルを読む
と、"ハムスターはストレスに弱いので、初めて来た場所に慣れる
までは、あまり手出しはしないように"とある。
Kはマニュアル通り、ストレスを与えない生活を目指し、ハムスタ
ーとの生活を始めたのだった。
すると、3日ぐらいした頃から、ハムスターは、餌をくれる人がK
で、特に何かをする人ではないとわかったのか、大変愛嬌のある表
情で餌をねだるようになり、学校では見せないだらけぶりも見せる
ようになった。
Kは、あまりのかわいらしさにハムスターに愛着を持ち始め、
「夜行性のハムスターをなぜ、日中子どもたちがこねくりまわさね
ばならないのだろう。落ち着いた生活をしていると、こんなに愛嬌
がある姿が見られるのに。」
と思い始め、学校に返すのが嫌になってくる。
しかし、自分がこのハムスターを飼いたいと切に学校側に言っても、
「子どもたちのためのハムスターだから。」
と相手にされるわけもなく、Kは泣く泣くハムスターを学校に戻す。
勿論、そのハムスターが学校に戻ると、以前と同じ、大勢の子ども
たちにこねくりまわされる毎日、どこか恐怖におびえたハムスター
に戻ったのは言うまでもなく、Aは心に何か真っ黒な思いだけが残
るのだった。

そして、Kは、結局別のハムスターを飼うことに。
何匹も飼っていく中で、
○ハムスターはストレスに弱い
○ハムスターは腫瘍ができやすい
ということを、知っていく。
そして、Kは、ハムスターを連れて何度も病院に通ううちに、
「学校で動物が病気になった場合、予算はあるのだろうか。子供た
ちにハムスターの実態をたいした知らせずに飼うことはいかがなも
のだろうか??」
と頭をひねり続けたのだった。

▽▼…その後。▼▽
…勿論Kとは、私のことです。
結局2年前から、ハムスターと暮らす生活はやめて、うさぎと暮ら
す生活を始めたのですが、飼い始めると、ハムスター以上に大変な
ことがたくさんありました。
前の飼い主が飼いきれなくて、お店に返してきたうさぎをいただい
てきたせいもあるのですが、おしっこや糞のしつけは勿論、すごい
脚力に翻弄され、うさぎも人をかじるという事実を知ります。
そして、ハムスター同様、非常に縄張り意識が高い、ストレスに弱
い、やはり病院とのお付き合いが欠かせないし、お金がかかる…な
ど、(息子が家族に加わったせいもあり、関わり方が少し変わった
ということもあって、)今もなお、学び続けることが多いのです。
するとやはり気になってきたのが、学校にいる動物。
動物は、子どもたちといい関係を築いているのでしょうか。

▽▼学校の現状▼▽
学校の飼育小屋を見ると、ニワトリとうさぎが同居しています。
ニワトリが強いのか、唯一のうさぎが萎縮しているようです。
これから、ニワトリも縄張り意識が高いということがわかります。
また、土に穴ぼこがいくつかあります。
これを見ると、うさぎが穴を掘って生活する動物だということがわ
かり、「野生はみんなそうだしな。なるほど。」などと感心するの
ですが、ここにもぐってしまっては、うさぎの様子を知ることはで
きないということにも気付かされます。

…お恥ずかしい話、この学校に来てから、生活科を担当していたわ
けでもなく…自分がうさぎを飼うまでは、飼育小屋に全く、まぁ〜
たく興味がなかった私。
飼育委員会で、児童が動物と触れ合う機会をもっているということ
も、うさぎを飼ってから知りました。
でも、学校のうさぎに、ポケットマネーで何かをしてやろうという
気力も出ず…積極的に何をする…ということもなく、産休に入って
しまったのです。

▽▼嶋野先生の文章に思う▼▽
『学校飼育動物と生命尊重の指導』(編集 鳩外太郎・中川美穂子
発行 教育開発研究所)を読むと、嶋野道弘先生が、"生活科にお
ける生命尊重の指導と動物飼育"として、
  飼うということは、自分中心ではいられないことを学ぶことであ
  り、自分の生活がかわることを学ぶことであると言える。
と書いています。
実際、私自身、ハムスターやうさぎを飼うことで、自分中心でいら
れないことを学びましたし、もうすぐ2歳になる息子は、うさぎに
対して、優しく接しようとすること、餌を器に入れようとすること
などを学んでいるため、非常に動物を飼うということは、心や態度
を育てる上でも大切なことだということがわかります。
また、ハムスターを飼ったときは、夫との話の話題が増え、責任の
重さ以上に動物を飼うことのよさを感じたものです。
しかし、
 低学年の時期における生命尊重の心は、理屈ではなく、実感であ
  る。(略)動物に対しては、ただ眺めて観察するだけでなく、手
  で触ったり、抱いたり、水や餌をやったりする、というように自
  分から働きかけるようにする。それに対して動物は、気持ちよさ
  そうにしている、(略)などの反応をする。(略)生活科では、
  子どもと動物との間に、そうした双方向の関係が生まれるように
  することが重要である。また、そうした関係を創り出していく過
  程が生活科の学習である。
という文章を読んで、ますます感じたのです。
前述のハムスターのように、動物の習性を無視した飼い方で、果た
していい"関係"が生まれるのでしょうか。
果たして、飼育小屋のうさぎと子どもたちは、果たしていい"関係"
をつくれるのでしょうか。
飼育小屋は、はたしていい"関係"がつくれるような環境にあるので
しょうか。
いい"関係"を生むために、動物への予算はあるのでしょうか。

▽▼課題・課題・課題がいっぱい▼▽
そんな私に、一つの答えを下さったのが、
全国学校飼育動物獣医師会連絡協議会の中川美穂子先生の【学校飼
育動物を考えるページ】という、HPです。
(http://www.vets.ne.jp/~school/pets/)
また、中川先生は、『学校飼育動物のすべて 子供とゆとりある飼
育を楽しむために』(発行 株式会社ファームプレス)という著書で
も、動物を学校で飼うことのよさを伝えながら、どのように動物を
飼うべきか、道筋を照らしてくださっているのです。
(この本は、本当に学校飼育本としては、本当に最高のものだと思
います。学校に飼育小屋のある方は、必見です。)
しかし、では、実際にこの本の通りに
 ※飼育を楽しむためには、動物の生活に無理のない、かつ世話の
    負担が少ない飼育場所、動物の種類、飼育数を選び、また、地
    域や親御さんの理解を得て休日の管理を行う。
 ※触れ合い方など動物の知識、また病気時の治療など、地域の動
    物病院を利用する制度を、行政とともに整え利用する。
ということが今の自分にできそうかというと、「ぐぐっ(汗)」。
うさぎのために、飼育小屋をコンクリートの床にして、ニワトリの
住処としっかり区別した、運動場のある飼育舎を作れるかというと、
「ぐぐっ(汗)」胸が痛くなってきます。
休日にお世話を保護者にお願いするためには、お世話ができる環境
づくりをすることが必須。
本気で飼育に取り組むためには、やることが、いっぱい、いっぱい
あるのです。

職場復帰後、小さい子を抱えて、家庭のことも以前より真面目にし
なければならない、職場のこともおろそかにはできない…という状
況下で、声高らかに「飼育のことを考えましょう!」と叫べるよう
な度胸は、私には今ちょっとありません。
…かと言って、見過ごすことは子どもたちにもよくないこと。
…どれだけ私はやれるのでしょうか…?
…自信は全くない私…授業より大きな課題となりそうです。
                             (札幌市立鴻城小学校 角井陽子)


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【3】連載2・「総合的な学習の時間再入門」<9>
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9の1 編集の重要性

編集とはなんぞや?
これは、総合的な学習の時間としては、とっても大切な取組の時間
であると考えます。この連載では、ビデオニュース作りを具体例と
して記述していますが、全ての総合的な学習の時間にも、この編集
と同じ様な作業の時間をもつべきです。
辞書をひいてみると、編集とは「資料をある方針・目的のもとに集
め、書物・雑誌・新聞などの形に整えること。」とあります。
「なんだ。いつもしていることじゃないか。」
と思ってしまうのですが、大切なのが『ある方針・目的のもとに』
という部分です。編集をする場合次のことを考えなければいけませ
ん。

1.番組の中心の再確認
2.番組の中心につながる良い場面の選択
3.選んだ場面の並び替え
4.テロップや解説の付け加え
5.まとめのコメント作り

自分たちが撮影してきた事柄を、どのようにまとめるかということ
を真剣に考えさせる学習となるのです。学習における振り返りは誰
もが重要だと考えていることでしょう。しかし、あまりよく吟味を
しないと振り返りもやらせっぱなしとなりかねません。

9の2 実際の編集方法(超アナログ的手法)

編集をさせるにも、この当時は学校には十分な編集機材はありませ
んでした。(現在は学校として動画が編集できるパソコンが7台設
置されており子供たちが自由に使える環境が整えられています。)
そこで、教室にビデオデッキを持ち込み、必要な場面をDVカメラ
からダビングする方法で取り組みました。最終的には、教師のパソ
コンで編集作業を行うことになるのですが、子供たちのレベルで編
集作業ができるようにと苦肉の策でした。テロップ計画は、画面を
みながらこのタイミングでこのテロップを入れるという案を画用紙
に書き、手で画面に当てはめました。この手作りテロップは子供た
ちにも好評でした。さらに、画面にかぶせる言葉などは、アナウン
ス担当の子が、画面を見ながらマイクで話をするということにしま
した。
3つの取材チームがこの方法で、編集案を組み立てました。これを
仮作品と呼ぶことにしました。

9の3 完成前の交流会

作品ができあがると交流会をするという学習の流れはよくあります
よね。私も何度もやってきたわけですが、ビデオニュース作りをや
っていて完成前の仮作品の段階で交流することが大切であることに
気づきました。完成した後だと、交流後修正しようという考えには
なかなかなりません。だって、完成したのですから。仮作品の段階
であれば、交流後にもっと良くしようと子供たちは動くのです。
取り組んでみると、仮作品での交流という段階でも、子供たちはな
かなか意欲的でした。1回目の仮作品ができた段階では
「この部分は、交流会で指摘されるであろうな。」
という部分が多数あったのですが、自分たちの仮作品を見直した後、
「これじゃ、だめだね。」
と直しに入ってしまうのです。交流会までに仮作品も何度が作り直
されました。そして、完成度は上がっていきます。
それでも、交流会では、互いの作品に対する意見が出されました。
それらを受けて、さらに作品を作り直して完成へと向かうのです。
この部分は教師がコンピュータで行いました。

現在は、上述したように、学校で編集する環境を整えてもらうこと
ができたので、超アナログ的編集法からデジタル編集へと変わりま
した。子供たちの能力は素晴らしいもので、ソフトの基本的な使い
方を教えただけで、編集ソフトを自由に使っています。あっという
間に切り貼りからテロップ、さらにはトランジッション(違う場面
をつなぐ時の効果)なども使い方を覚え、効果音などもつけるよう
になりました。
「それって、どうやったの?」
と私の方が教えてもらったりもしています。

いよいよ連載は残り1回となりました。

              (札幌市立北都小学校 紙谷健一)


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【4】連載3・「ネット研NOW」<9>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「生活・総合は生き残ると思う?」このテーマについてMLで議論
してきた内容をお伝えしてきました。議論の最後に「生き残る総合
とは」という内容について意見を求めてみました。およそ次の2つ
の意見に集約されました。

・英語
・PISA型学力

英語については総合とは別に高学年へ導入されそうです。以下にあ
る横浜の状況のように進められていかないとも限りません。
▼横浜は、英語を高学年だけでなく、全学年でやるという横浜版学
習指導要領を現在作り上げているところです。

総合の当初のねらいがさらにわからなくなり、一層の縮減へ…、と
ならないとも限りません。

では、PISA型学力でいけばすべては上手くいくのでしょうか。
そこにも不安はあります。次のような意見もありました。
▼PISA型読解力の育成など各教科でも取り組みを始めているように
総合だからとか生活科だからこの力がつくとも思いません。

今後、総合が生き残っていくためにはより私たちの実践の「質」が
一層問われます。教室でしっかりとした実践を重ねることはもちろ
ん。「教科ではないというところから、多くの教師に理解されてこ
なかったのかもしれません。」総合について、このようなところが
あったのではないでしょうか。世の中(教員へも一般へも)のアピ
ールも必要だと感じます。

会員からある講演会の控え室での話が紹介されました。「時間は減
ったが、教科とは角度が異なる知の使い方ができる総合を大切にし
たい。」このような考えを持っている方がいる限り、総合は生き残
っていくのではないでしょうか。

今回の削減で、どの学校も総合的な学習の時間のカリキュラムにつ
いて見直しが検討されるでしょう。そこがチャンスとも考えられま
す。もう一度、初志に立ち返り、総合について考えたいと思います。

         (文責 石狩市立生振小学校 山本和彦)

★ネット研とは、生活科や総合的な学習について学ぶ意欲があって
も地理的な事情や家庭の事情などで機会に恵まれない人たちのため
に、学びの場を提供する研究会です。北海道生活科・総合的な学習
教育連盟の12番目の地区として、ワールドワイドな活動をしてい
ます。遠隔地に住む人同士をインターネットで結び、生活科・総合
的な学習教育の質の向上を図る者同士のネットワークを構築するこ
とを目指しています。

★ネット研ホームページURL(http://net-ken.org/index.htm


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【5】リレー連載・「北の大地発」<後志地区>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

後志生活科・総合的な学習研究協議会は成立して8年目を迎えまし
た。

昨年度(平成18年度)は第16回北海道生活科・総合的な学習教
育研究大会〜後志(倶知安大会)を道連盟からご指導をいただきな
がら、開催することができました。この研究大会では「後志の豊か
な自然や地域の優れた人材、特色ある施設・文化財などの教育資源
を生かす」という主張を前面に出して実践を行ってきました。

道内各地の参加者の皆さんからは、「特産物=地域らしさ」という
安易な教材化ではなく、学ぶ目的と内容・方法を明確にした上で地
域の"もの・こと・人"を活用した実践であった、また、教材開発
における「学ぶことに価値を見出すことができる教材」、授業づく
りにおける「自分ごととして本気になっていく学習展開」は、道連
盟の研究主題に迫る手立てとして大いに参考にできるものであった、
と後志らしさを出した研究活動を高く評価していただきました。

さて、全道大会での経験をバネに、一層の高まりを期してスタート
した今年度(平成19年度)ですが、主力?メンバーの異動などが
重なり、残念ながら検証授業を実施することができませんでした。

唯一の成果は、例年、夏季休業中に管内の温泉施設に一泊しながら
実施している「夏季宿泊研修会」です。今年度は札幌市立栄南小学
校の熊谷雅史先生に蘭越町までお越しいただき、2年生の生活科「
竹スキー」の実践についてご講演いただきました。子どもにとって
は身近な素材とはいえない竹スキーですが、地域の環境や取り組み
方によって、ここまで身近なものとなり、一人ひとりの子どもの成
長を促すものとなるのか、と非常に感心させられる内容でした。

やや休眠気味だった今年度の後志地区でしたが、来年度は全国大会
北海道大会に向けて、できるだけ「後志から後志らしさ」を発信し
ていきたいと考えています。

次号の「北の大地発」は、ネット地区にリレーします!
              (小樽市立高島小学校 藤後新吾)


<後志地区とは?>

後志とは、北海道の南西部の一帯の地域です。北部西部は日本海に
面し、東部は石狩地域に接しています。
後志の総面積は4,305.65平方kmで全道の総面積83,454.71平方kmの
5.2%を占めており、この面積は山梨県(4,201.17平方km、境界未定
区域を除く)の総面積を上回る面積です。総人口は、258,171人で
北海道全体の4.5%を占めています。
また、後志地域は、観光地として有名な小樽市があります。その他
スキー場リゾートとして、世界から注目されているニセコなどの町
もあります。


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【6】生総ニュース 
   「小中学校の学習指導要領改定案が公表される!」
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前回の本メールマガジンで、「小中については2月中旬までに、学
年ごとの具体的な学習内容や時間配分などを盛り込んだ改定案をま
とめ」と記載しましたが、今月15日に、正式に文部科学省より、
学習指導要領改定案が公表されました。
前回の記事と重なるところがありますが、主な内容は次の通りです。

1.主要教科(国語、算数・数学、理科、社会、英語)と体育の授
  業時間を約1割増やす。
2.学習項目などの内容を理数を中心に約40年ぶりに増やした。
3.道徳や古典指導を充実する。
4.小学校は11年度、中学校は12年度に完全実施する予定。
5.「総合的な学習の時間」の総授業時間を最大150時間削減し、
  算数を142時間、数学を70時間増加させる。理科は小学校
  55時間、中学校95時間増やす。
6.小学校5、6年生を対象に週1回英語の授業を必修化する。

小学校学習指導要領案
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/news/080216/002.pdf

中学校学習指導要領案
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/news/080216/003.pdf


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【7】読者の声
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本メールマガジンは、双方向性の誌面づくりを目指しています。
皆様からのお声をお待ちしております。

○第64号「新年度の向け、改善したい・見直したい
           『生活・総合』」 に関する疑問やご意見。
             * 締め切りは3月10日

○生活科や総合に関する素朴な疑問や日頃感じていること。
○本メルマガに関するご質問やご意見。
             * こちらは随時受け付けております。
 
いずれも下記アドレスにてお待ちしております。
       douseiren@fan.hi-ho.ne.jp


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本メルマガがリニューアルして、もうすぐ1年がたちます。
少しでも、みなさんに役立てる情報を…と編集・発行してきました。
4月からの新年度メルマガも、さらにバージョンアップしていきた
と思っています。
今後もよろしくお願いします。

ぜひお知り合いの方にも、本メルマガをご紹介下さい。
下記アドレスからお申し込みが出来ます。
 http://blog.mag2.com/m/log/0000096407/

次号64号は、3月20日の発行です。

  (北海道生活科・総合的な学習教育連盟・情報部 大野睦仁)
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