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2008/01/23

★☆★ 北の大地・発 《No,62》★☆★

=====================================2008/01/23(vol.62)===
  ★☆★  メルマガ 北 の 大 地 ・ 発  ★☆★
         発行:北海道生活科・総合的な学習教育連盟
           http://www.fan.hi-ho.ne.jp/douseiren/
============================================================

 みなさん明けましておめでとうございます。今年も本メルマガを
ご愛読いただけますよう、よろしくお願いします。
 本州の学校は、すでに3学期が始まっていると思いますが、ここ
北海道は、今週からが今週から始まるところが多いです。涼しい北
海道は夏が本州の休みよりも短い分、厳しい冬の休みを長く取って
いるのです。学年のまとめに向けて、仕上げる学期、いよいよスタ
ートです。

 北海道生活科・総合的な学習教育連盟が発行するメルマガ「北の
大地・発」62号の巻頭記事は「生活・総合の追試の可否を考える
!」です。
 生活科や総合的な学習は、その教科、領域の特色から、地域や学
校の特色を生かすカリキュラムになっています。そうした状況の中
で、先行実践を「追試」するということについて考えてみました。
 生活科と総合的な学習の時間に取り組む先生たちに、本メルマガ
の情報が少しでもお役に立てればと考えています。


○●○ INDEX ○●○
【1】巻頭特集
   「生活・総合の追試の可否を考える!」     
【2】連載1
   「生活科再入門」<8>
【3】連載2
   「総合的な学習の時間再入門」<8>  
【4】連載3
   「ネット研NOW」<8>
【5】リレー連載
   「北の大地発」 *休載      
【6】生総ニュース
   「総合的な学習の時間の時数削減、ほぼ決定的に!」
【7】読者の声
   
   編集後記
                            
  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】「生活・総合の追試の可否を考える!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
生活科や総合的な学習の時間の学習内容は、地域性を反映させるこ
とが1つの特色になっています。
例えば、冬に雪遊びができる地域にとって、生活科の雪素材は欠か
せません。また、校区に川がある学校にとって、総合で川に関連し
た学習をしない手はないでしょう。 
さて、通常の教科学習では、先行実践をほぼそのままの形で実践す
る「追試」という教育活動があります。たとえ先行実践であろうと、
大事なことは、子供たちに力をつけることであり、実践のオリジナ
リティーよりも力をつけることを優先すべきという考えが基本とな
っています。
では、生活科や総合の追試はどうでしょうか?
実際のところ、あまり広まっていないのが現状ではないでしょうか。
理由としては、
1)生活科や総合は地域の特色を生かさなくてはならないという縛
  りがあると先生方が感じていること。
2)総合などは、自分たちの創意工夫でカリキュラムを作っていか
  なければならないと感じていること。
3)十数時間の単元の追試など無理であること。
4)通常の教科学習のように、つけるべき力が学校によって、異な
  るという点から追試が難しい。
などなど、様々な側面があるようです。
しかし、「追試」には、子供たちに力をつけることを優先すべきで
あるという重要な側面に加えて、「追試」できるような先行実践を
「追試」することで、私たちが身につけなければならない「教材開
発力」や「指導力」などに、触れることができるという側面もあり
ます。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

生活、総合にはオリジナリティのある実践が数多く存在する。道の
各地区にも実践した指導案がある。しかし、すばらしい実践であっ
ても、「地域の実態に合わない」「うちの学校では難しい」などと
敬遠する先生も多いのではないだろうか。生活、総合は教科と違っ
て幅が広いから何をやっていいかわからないと思われているようで
もある。
そこで、今回のテーマ「追試の可否」、個人的には「可」である。
他の授業でも同じであるが、私は優れた実践は追試してみようと思
う派である。何をやっていいか迷っているならば、まずはやってみ
ることが大事だと思う。
 総合で考えられる追試の形態を3つあげてみる。
 1)体験を追試してみる。
  〜車いす体験をした実践をやってみよう
 2)発問や学習形態を追試してみる。
  〜インタビューをしに街へいこう。
 3)テーマを追試してみる
  〜川の学習を自分たちの街なりにやってみよう。
ただし、一つの実践を全部同じく追試することは無理なので、必要
な部分をやってみるのがよいだろう。
しかし、大事なことは、児童にどんな力を身に付けたいかを教師が
もっておくことである。それでも、優れた実践を使わない手はない
と思う。まずは、試してみること。それが生活・総合の実践力を高
めることに結びつくはずである。さらには、その反省にたって自分
なりの実践(オリジナル)を生み出す基になるはずである。  
自分は、現在TT(チームティーチング)担当教員なので、今は実践
がなかなかつくれない。でも、やってみたい実践はいくつかある。
本やホームページで調べたり、研究会などで触れてみたりして「あ、
これやってみたい!」と思えることが実践力をつける第1歩になる
と考える。
          (文責:和寒町立和寒小学校 平田 考寿)


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

私は配属学年の関係で、最近5年間は総合の指導に携わってきまし
た。各学年で毎年行う総合の中心単元で見てみると、新しい単元を
ゼロから立ち上げたのが1回、残りの4回は全て追試によるもので
す。
私は追試を「ある先行実践をそのまま、あるいは一部改善しながら
行うこと」と考えています。
巻頭記事「生活・総合の追試の可否を考える!」は非常に面白いテ
ーマだと思いますが、私は追試を可否でとらえるのではなく、本来
は追試できることを前提にして実践が行われる必要があると考えま
す。これは4回の追試を行ってきた経験から感じたことです。

ここから先は、過去に行った総合の追試の中から具体的な例を挙げ
ながら私の考えを述べようと思います。


□□ 課題に基づき、改善策を盛り込んだ追試の例 □□

6年生で35時間の単元です。内容は、区役所と6年生が契約を結
び、自校の校区の清掃活動を主体的に行うというものでした。
5月に区役所の担当者を招いて調印式を行い、清掃用具一式の貸与
を受けるところから学習が始まります。計画では定期的に清掃活動
を行い、3学期に地域保護者への活動発表、そして5年生への引継
ぎを行うことが示されていました。

さて、メルマガをお読みの皆さんはこの単元をどのように追試され
ますか?
お気づきの通り、上の例では学習活動の大きな枠組みが示されてい
るだけで、このままスタートすれば漫然とした体験活動ばかりが続
き、育てたい力が子供一人一人につかないことは目に見えて明らか
です。追試を行う場合は、先行実践を通して課題をあぶり出し、そ
の解決のための新たな手段(改善策)を講ずることが不可欠です。


〈追試で加えた改善策 「課題も引き継げ!」〉−−−−−−−−

先行実践に取り組む時、前年度の学年からどのようなことを引き継
ぐでしょうか?
まず、考えられるのは

(1)「活動内容」
(2)「実施時期」
(3)「連携していた関係機関・人材」
(4)「学習資料」

この4つはどれも重要で、いわば「学習活動を維持するための要
素」と言えます。
これに加えたいのが、

(5)「課題」です。

課題の中身は様々ありますが、前述した6年生の単元の場合、引き
継いだ最も大きな課題は、

■「清掃活動を重ねるうちに、活動がマンネリ化してくる」

というものでした。
清掃活動自体が学習の目的になってしまうところに検討の余地が見
えてきたのです。

そこで、これまで不定期だった清掃活動日を1ヶ月ごとに行い、そ
の結果を毎回、詳細に記録するようにしました。
清掃によって集めたゴミを
「燃やせるゴミ」
「燃やせないゴミ」
「プラスチックゴミ」
「びん」
「かん」
「ペットボトル」
「その他の廃棄物など」
の7種類に分別し、その数量(数や重さ)を記録するようにしたの
です。

すると、ゴミの種類や量から
■夏場は、飲料水に関係のあるペットボトルやビール缶などのゴミ
 が増える
■清掃活動を続けていると、確実にゴミの総量が減っていくなどが
 分かってきました。

また、ゴミを見付けた場所をマッピングしていくことで、
■ゴミは、茂みの中や排水口の周り、建物と建物とのすき間のよう
 に、「人目につきにくいところ」に捨てられる
という傾向も見えてきました。

こうした新しい発見は、次に続く活動への意欲につながります。

このように考えると、引継ぎ内容の (5)「課題」 は、「学習
活動の質を高めるための要素」と言えると考えられます。

今回の指導要領改訂にあたって、総合的な学習の時間が70時間に
精選されます。
これによって、これまでの実践の検証が各学校で行われることにな
るはずです。
これはつまり、追試可能な学習活動であるかが一層問われることで
あると言えるでしょう。
そして、追試によって単元における学習内容の精度をさらに上げて
いかなければならないと考えます。

           (文責:札幌市立幌南小学校 渋谷一典)


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

今回のテーマは非常に興味深いテーマです。率直に自分の考えを書
いてみます。あえて刺激的に述べようと思いますので、反論のある
方は当メルマガへの投稿をお願いいたします。

生活科、特に総合的な学習の時間が学力低下問題の原因とされたこ
とがありました(今もそうかな?)。これって、追試ができる、で
きないということに関係があるように思えるのです。
私は、ここ最近は、総合的な学習の時間に力を入れて取り組んでい
るので、総合を中心に今思っていることを展開していきます。

総合的な学習の時間は、具体的な目標や内容までも学校に任された
時間です。これを、
「おお!!面白い。やってやるぜ。」
と何でもおもしろい事ととらえて、意欲的に取り組むタイプの人は
好意的に受け入れたことでしょう。
しかし、
「ただでさえ、忙しいのに、また仕事が増えるのかよ〜。」
ととらえた人もいるはずです。まあ、いろいろな問題が起きたり、
すると
「○○の教育が必要だ!!」
ということになり、次々と学校教育でやろうとするので、仕事は増
える一方という現実は確かにあります。
私はどちらの立場かと言うと?正直に言えば両方です(それは卑怯
ダベヤという非難の声<北海道弁です>が聞こえてきます。)。そ
の当時は、まあ、よく分からないし、面倒だけど、好きにできるん
のなら楽しんじゃおうという考え方でした。
ただ、決められていないことを教えるという、なかなか私たち教師
がこれまで体験してこなかったことをやらなければならない状態に
なったのです。計画を一から作るために時間はかかるし、学校の外
との連携はしないといけないし、とりあえず、大事といわれる直接
体験はさせたけど、学習の成果があがったかどうかも良く分からな
いしという状況なのでした。(この部分は生活科にも当てはまるか
な?)これなら、ドリルをやらせてた方が良い時間の使い方なのか
な?と思うことも多々ありました。
教材の開発能力、単元の作成能力などといった創造的な能力などが
育っていない教員の世界に突然それが求められたのです。
ですから、その当時、総合的な学習の時間の研究会だとなると、多
くの教員が集まったわけです。
つまり、基本的にかなりの教員は創造的な仕事はできません(筆頭
が私か?)。だからこそ、追試のできる実践、いや教科書が必要な
のです。
追試のできる総合的な学習は当然ながら必要です。しかし、追試の
仕方が間違っているのではないでしょうか?何を言いたいのかとい
うと、表面上の活動の追試のみが行われているように感じるのです。
形から入るというスタイルが巷ではそれなりに確立されているわけ
で、そういう進み方もあるわけですが、いつまでもそれではいけな
いのです。総合的な学習の時間でも、『仏作って、魂入れず!!』
状態が続いていたのではないでしょうか?一見同じような活動はし
ていても、その本質を分かっているのかよ?という世界です。
そういう追試をさせてしまっている理由の一つが、ビジュアル重視
の指導案なんかじゃないかなぁ〜と思っています。見た目はきれい
だけれど(レイアウトに凝っているけど)、哲学が見えな〜い。何
をすればよいのか具体的に分からな〜い。というようなものです。
これじゃ追試ができな〜い。というようなものです。
総合的な学習の時間だからこそ、逆にきちんと指導をするというこ
とが必要になってくるのではないかと考えるのです。「なんとなく、
体験させた結果として、なんか良いことがあったよ。」じゃだめな
のです。
意図的な総合の授業と、その意図を周りに納得させるような強烈な
価値を含めた追試をすることが必要だと考えます。表面上の追試で
はない本物の追試ができる方法を考えないと日本は苦しいなぁ〜。
誰か考えて?という弱気な私!!

           (文責:札幌市立北都小学校 紙谷健一)


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【2】連載1・「生活科再入門」<8>
〜生活科シロウトによる、生活科シロウトの方のための入門帳〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▽▼m(._.*)m新年あけましておめでとうございますm(._.*)m▼▽

みなさんは、新年をどのように迎えたのでしょうか?
私は朝から昆布と鰹節で出汁をとり、お雑煮の準備をしてから、
「はいはい、ご飯ですよ。食べられるかい?」
と新年の挨拶とは程遠い言葉掛けで夫を起こすことが、毎年の恒例
となっています。

毎年の恒例…と言えば、そう、年末年始の時期になると掲載されま
すよね、"全国によって雑煮の種類が違う"という記事が。
毎年毎年どこかそこかでこの記事が掲載されているので、見飽きて
いるようなのですが、どっこい食いついてしまうのが私。
この記事のおかげで私は、(雑煮を好まない夫に有無を言わせない
ようにするためにも)
  元日〜昆布と鰹節、醤油ベースの雑煮
  2日〜ぜんざい
  3日〜味噌仕立ての雑煮
と、三が日雑煮生活を続けることができました。

そもそも実家では、三が日の朝は醤油ベースのお雑煮なのですが、
夫にしてみればそれは「ありえない」話。
もっとも、夫の実家は、祝い事をほとんどしない家だったので、最
初から「話にならん!」のですが、他の家庭ではどうなのか、こう
いった話をクラスの子どもたちから聞けたらなあと、毎年毎年思っ
てしまうのです。
今回は、今年もそう思うきっかけとなった話題の紹介と共に、どん
なことが子どもたちとできそうか、考えてみることにしました。

▽▼しめ飾りに違いなんてあるの?▼▽

そもそも今年もこの話題を思い出すきっかけとなった記事は、12
月18日の朝日新聞に載っていた記事。
それは、「うちのしめ飾りは普通だよ」と思っていても、実は全国
で全く違うという内容のものでした。
※一部は
http://www.asahi.com/edu/nie/kiji/kiji/TKY200712230080.html
 に掲載されています。

北海道では、お多福と鯛の飾りがついたお飾りが主流なのですが、
他にそんなお飾りの地方はないようです。
自分の祖先のルーツでもある北陸になら似たようなものはあるので
はないかと思ったのですが、新聞記事によると、そんなものは影も
形もありません。
自分が馴染み、当然のように思っているお飾りが、実は北海道独自
の飾りであるということに、本当に驚きを隠せませんでした。
「雑煮に違いがあるように、しめ飾りにも違いがあるの???」
早速しめ飾りについて書かれた、たくさんのふしぎ1月号(しめか
ざり 森須磨子著)を買いに出かけたのは、言うまでもありません。

その後、AFCプレミアムプレスvol.16(朝日新聞北海道支
社発行)を見て、再び驚嘆。
この小冊子のメイン記事には、最初に"道産子はおせちを31日に
食べる"という記事が、最後には例の如く"雑煮"の記事が載ってい
たのですが………驚いたのはそれらの記事ではありません。
驚いた記事とは、"年越し蕎麦をいつ食べるのか"という記事だっ
たのです。
「えー、年越し蕎麦なんて31日に食べるものでしょ?」
確かに、私も31日に食べるのです。
ですが、そのそばをどのタイミングで食べるかということが、北海
道民の一般意見と違っていたのです!ショック!

我が家の場合、
 31日夕方に蕎麦を食べる→夜に年越しのおせち料理を食べる
ことが、(実家の親戚でも)ごく普通のことでした。
しかし、道民の半数は、年越しのおせちの後や、除夜の鐘の前の前
に、そばを食べるんだそうです。
…私んちの年末の過ごし方って、実は少数派????

おまけに検索してみると、「北海道で1番寿司が売れるのは大晦日
だ」という情報も発見。
うちでは寿司なんて、大晦日には食べませーん!

…少数派と聞いて喜んでいいのか悪いのか、ちょっぴりブルーな気
持ちになったわけのですが、こういった年末年始に関する違いを人
と話し合う、経験し合うことは、自分の地域を知る上でも、文化を
感じるという面でも、いいのではないか…そう感じたのです。

▽▼年末年始から考える生活科▼▽

さて、学習指導要領の生活科を読むと、
『第2 各学年の目標及び内容 2 内容』に
(5)身近な自然を観察したり、季節や地域の行事にかかわる活動
   を行ったりして、四季の変化や季節によって生活の様子が変
   わることに気付き、自分たちの生活を工夫したり楽しくした
   りできるようにする。
と、あります。
そう考えると、年明けの生活科では、お正月の遊びを学びつつも、
 自分の家の雑煮の中身、年越しの仕方などを、家の人、遠くに住
 む親戚などへのインタビューをしながらまとめてみる
または、できることなら
 仏壇や神棚、玄関のお飾り、など実物を手にしてみて、時期はず
 れのお正月を楽しむ
こともいいのではないかと思うのです。

私はあまりにしめ縄の件が驚きだったので、母に
「あのお多福と鯛ついているしめ縄って、北海道独自のものなんだ
って。知ってた?」
と聞いてみたのですが、母は
「私の小さいときなんて、みんなお金もなかったし、家は木造だっ
たから、みんな山から松を切り出して、それを玄関に打ち付けてた
よ。勿論、今みたいなお飾りは見たこともなかったけどね。」
と、自分の知らない話をしてくれました。

…山から松をとってくる、それを玄関前に釘で打つ…
実に今の時代では考えられない話です。
しかし、この年になっても、"自分の知らない昔の話を身内から聞
く"ことの面白さを感じましたし、実際松を持ってきて、黒板を玄
関に見立て、その両脇に松を飾ってみたならば、
「他にどんな飾りがあったのかな?探してみよう聞いてみよう」
と低学年の子の気持ちを弾ませことができるのではないかと感じる
ことができたのです。

"自分たちの知らないお正月の過ごし方"を聞いてみるのであれば、
やはり、おじいちゃんおばあちゃん世代に聞いてみることがベスト
でしょう。
母と話をした後、「北海道の年中行事」(小田嶋政子著・北の生活
科文庫企画編集会議)に掲載されている、昔から伝わるしめ飾りの
写真を母に見せたところ、「そうそう、これこれ。」と納得してい
たことを考えてみても、(難しいことなのですが)あらかじめ教師
側で写真をある程度用意しておくことで話を広げられるかもしれま
せん。
さらにその話を絵に表してもらうことができたなら、子どもたちの
イメージがより広がることでしょうし、その絵に表されたお正月を
実際に自分たちで表現してみることができるなら、自分たちの正月
との違いを改めて感じることができますよね。
また、お年寄りの方々に正月の過ごし方を聞いてみながら、しめ縄
作りを親子で体験する、昔正月に遊んでいた遊びをする…など、年
末ごっこ正月ごっこをして楽しむことができるなら、さらに季節の
行事を自分の中に取り入れようとする意識が高めていくことができ
るのではないでしょうか。

改めて調べているうちに、北海道には、"豆まきに落花生""七夕に
ローソクもらい""木製の下の句かるた"など、他とは違った独自の
行事および遊びの文化があることを思い出しました。
みなさんも正月に限らず、そういった"地域の行事"あるいは"文化"
に目を向けてはいかがでしょうか。
子どもたち以上に、自分たちがないがしろにしていた行事のよさに
気付き、実際の生活に生かしていくことができる、よい機会になる
かもしれませんね。
               (札幌市立鴻城小学校 角井陽子)


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【3】連載2・「総合的な学習の時間再入門」<8>
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8の1 さあ本番!撮影開始

番組の中心は決めたものの、間に挟む映像なども必要になるため、
子供たちが仕入れて来た子供会の行事予定をもとに、色々な行事の
撮影へ行きました。持ち込むビデオカメラは2台。1台はアナウン
サーのマイク付で、インタビューなどに使うメインのカメラです。
もう1台は、全体の風景を捉えたり、撮影している様子を記録する
カメラです。つまり、1台がアップ専用でもう1台がルーズ用とい
うことです。私の場合、自分専用のカメラも一応持参しました。
撮影は、夏祭りの様子(盆踊りを含む)、秋のお神輿の様子、旭山
動物園ツアーの様子、などを撮影してきました。
アップ用カメラは、アナウンサーの子による実況と、参加している
子供たちへのインタビューを撮影します。楽しそうに子供たちが参
加している様子を撮影するのがテーマとなります。準備していたイ
ンタビュー内容だけではなく、アドリブでインタビューもします。
勿論、このアドリブのインタビューには、意図的な教師のかかわり
が必要になります。そんなに、みんながその場に応じた、計画以外
のインタビューができるわけではありませんが、だんだん慣れてき
ます。
ルーズ用のカメラは、その撮影の様子を撮影したり、全体の行事の
様子が分かる様に撮影します。こちらのカメラは、わりと気ままに
撮影ができます。
私は教師用カメラで、地域のために頑張っている人を紹介するとい
うテーマに沿って、ボランティア活動をしている大人を中心に追っ
てみました。まだまだ、撮影に慣れない多くの子供たちは、行事の
様子を記録することで精一杯になってしまうようです。
教師はかなり意図的にボランティアさんを中心に撮影をしました。
これはとても大切なことで、総合的な学習では情報の取り出しとい
うことを重視しますが、番組の中心になる情報をきちんと収めてお
くように意識しないと満足のいく学習結果が得られないのです。
意図的な教師のかかわりはとっても大切です。

8の2 さて振り返り

撮影がある程度進んだ段階で、VTRを見直していきます。撮影初
心者の子供たちですので、正直使えない部分が多いです。一番の難
点がやはり画面のブレやズームの使い過ぎです。撮影前に使い方の
勉強はしていても、そうは簡単にはできません。逆に言うと、実践
を積み重ねて上達するのです。そのためにも、積み重ねる活動は重
要となります。子供主体の活動型の学習ですから、時間はかかりま
す。
この振り返りの意図は、自分たちの目的のために使えそうな部分を
探すことです。編集作業の前に、(というか、もう編集作業の第一
歩に入っていますね。)番組に使えそうな部分を見つけ出すことと、
それをもとに、子供会の会長さんや副会長さんへどのようなインタ
ビューをするのかを考えるのに役立たせるのです。
ここまで来ると、そんなにずれたインタビュー計画はさすがに出て
きません。番組の中心を常に意識させてきたので、大事な部分はつ
かんでいます。子ども会の歴史についての質問や、どうしてこの活
動へ参加するようになったのかということや、子供たちに出店させ
て稼がせる意図や、子供たちへのメッセージなどなかなかよい質問
内容を考えています。勿論、教師の意図的なかかわりはあるのです
が、その度合いは少なくなっていきます。まあ、そうでないと総合
的な学習の時間としては困る訳ですよね。
インタビューのシナリオができた段階で、インタビューの日程を調
整します。ありがたいことに、お二人とも来校していただけるとの
こと、会議室に撮影セットを準備し、本番に挑みます。

8の3 インタビュー開始

さて、いよいよインタビュー本番です。この内容によっては、作品
の良し悪しが左右される訳です。インタビューをする子は緊張しま
す。何度も、練習を重ねてきたそうです。事前に授業の中で、練習
の時間も持ちました。教師がインタビューの相手になってあげたり
もしました。考えさせるポイントは前回も書きましたが、相手の回
答に対して、つなげるアドリブ質問ができるかどうかです。この子
は家では、お姉ちゃんにつきあってもらい練習を重ねたそうです。
総合的な学習の時間の良さは、本物とかかわることで、適度な緊張
感があるところです。
インタビューかスタートしました。練習を重ねたとはいえ、そう簡
単には撮影は進みません。まあ、そんなものです。
子供たちもそうですが、マイクを向けられると、インタビューされ
る大人もかなり緊張するようです。
テイク2、テイク3と何度も撮影のやり直しが続きました。撮影に
参加しているスタッフも真剣な顔です。真剣な顔って良いものです
ね。
撮影が終わると、みんなほっとします。

さて、次は編集です。情報の取り出しとそれの整理と思考の場です。
次号へ続きます。

              (札幌市立北都小学校 紙谷健一)


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【4】連載3・「ネット研NOW」<8>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「生活・総合は生き残ると思う?」みなさんはこの問題をどのよう
にお考えですか。ネット研MLでは次のような意見が出されました。

・私は、このままいくと「生き残らない可能性はある」と思ってい
ます。それは、生活科ではなく、総合という限定での話です。

・座学ではない学習のおもしろさを本当に知っている先生は、ちゃ
んとこっそりやると思います。系統主義と体験主義のシーソーゲー
ムですから、またじいっと15年くらい潜伏します(笑)。

・予測通り学習指導要領の内容が明らかになりましたね。英語が入
り、総合が1時間ぐらい削減されるだろうという私の予測は、ぴた
りと当たりました。横浜は、英語を高学年だけでなく、全学年でや
るという横浜版学習指導要領を現在作り上げているところです。

・歴史的な経緯からみて、まったく消えることはないでしょうが、
今回の時数削減案によって、ますます下火になるだろうと予想しま
す。そして、英語活動が中心になり、それは実質総合の英語活動で
はなく、中学校の前倒しの英語科になってしまうのではないかと思
います。

・ずっと皆さんの意見を拝見してきました。なるほど〜と全ての意
見が正しいのでは?と思ってしまいます。つまり、これが今の総合
の時間の曖昧さなのかなと思います。現場にいて、その学校の同僚
の話もそうですが、考え方に温度差があって「これだ!」というも
のが無いのが不安なのでしょう。私もその一人なんですが…。考え
方それぞれを踏襲していい事例や実践がたくさんあるのも分かるの
ですが、「生き残るか、生き残れないのか」となるとこのままだと
生き残れないような気がします。

メディアで学力低下が話題になり出して以降、「大事なのは基礎・
基本である」というのが一般的な見解となりました。しかし、総合
が始まった頃を思い出すと、「総合こそが大切だ」という意見が多
かったように記憶しています。雰囲気に流されず、で語っているよ
うな気がしてなりません。今回の削減を契機に総合についてきちん
とした議論がなされるとしたら、それは総合にとってプラスではな
いでしょうか。

次号、総合が生き残る道を考えたときに求められる総合についての
議論の様子をお届けします。

                     (文責 石狩市立生振小学校 山本和彦)

★ネット研とは、生活科や総合的な学習について学ぶ意欲があって
も地理的な事情や家庭の事情などで機会に恵まれない人たちのため
に、学びの場を提供する研究会です。北海道生活科・総合的な学習
教育連盟の12番目の地区として、ワールドワイドな活動をしてい
ます。遠隔地に住む人同士をインターネットで結び、生活科・総合
的な学習教育の質の向上を図る者同士のネットワークを構築するこ
とを目指しています。

★ネット研ホームページURL(http://net-ken.org/index.htm


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【5】リレー連載・「北の大地発」<後志地区>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

*申し訳ございません。
 都合により休載いたします。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   
【6】生総ニュース 
   「総合的な学習の時間の時数削減、決定的に!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月18日に中央教育審議会が文部科学省に、学習指導要領の改訂
に向けての答申した。これを受けて、文部科学省では、学習指導要
領等の改訂のための具体的な作業に入る。以下の文部科学省のサイ
トに詳細がある。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm

答申ということで、これが以下のポイントが具体的になって、新し
い学習指導要領に反映されていくことが決まった。

1)1980年度以降、減少を続けた授業時間が約30年ぶりに増
  加へ転じ、軌道修正が図られる。

2)学習内容を3割削減し、授業時間を短縮した現行指導要領の反
  省に立ち、基礎知識の定着と活用を図るため、時間数増が必要
  であると判断した。

3)国語や算数・数学など主要教科の授業時間数を小学校で301
  時間、中学校で360時間増やすとした。授業時間は小学校1、
  2年で週2時間、3年以降と中学で週1時間増える。

4)総合学習の時間を削減し、小学5年から英語活動の導入する。

5)「徳育」として教科に盛り込むよう求めていた道徳の教科化は
  見送り。

小中については2月中旬までに、学年ごとの具体的な学習内容や時
間配分などを盛り込んだ改定案をまとめ、1カ月間の意見募集を経
て3月末までに新指導要領を告示する。高校は今年中に告示、20
09年度から一部を前倒し実施し、11年度から完全導入するそう
だ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【7】読者の声
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
本メールマガジンは、双方向性の誌面づくりを目指しています。
皆様からのお声をお待ちしております。


○第63号「生活・総合の1年間のまとめはどんな形で?」 
                    に関する疑問やご意見。
             * 締め切りは2月10日

○第64号「新年度の向け、改善したい・見直したい
           『生活・総合』」 に関する疑問やご意見。
             * 締め切りは3月10日

○生活科や総合に関する素朴な疑問や日頃感じていること。
○本メルマガに関するご質問やご意見。
             * こちらは随時受け付けております。
 
いずれも下記アドレスにてお待ちしております。
       douseiren@fan.hi-ho.ne.jp


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□ 編集後記
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まず、発行日が数日遅れてしまったことをお詫びします。
申し訳ありませんでした。

3学期が始まりました。私の受け持っている学年は、総合のカリキ
ュラムがまだ一つ残っています。環境に関するテーマで取り組んで
いますが、学年末に向けて、一年間の学びが凝縮された学習活動に
なればよいと思っています。

ぜひお知り合いの方にも、本メルマガをご紹介下さい。
下記アドレスからお申し込みが出来ます。
 http://blog.mag2.com/m/log/0000096407/

次号63号は、2月20日の発行です。

  (北海道生活科・総合的な学習教育連盟・情報部 大野睦仁)
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