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2006/12/13

★☆★ 北の大地・発 《51》★☆★

=====================================2006/12/13(vol.51)===

  ★☆★  メルマガ 北 の 大 地 ・ 発  ★☆★

         発行:北海道生活科・総合的な学習教育連盟
           http://www.fan.hi-ho.ne.jp/douseiren/
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 いよいよ12月,研究大会が行われた倶知安では,スキーシーズン
到来といったところでしょうか。
 今回の『メルマガ 北の大地・発』では,前号に引き続き研究大
会の様子をご報告します。お楽しみください。


○●○ INDEX ○●○
【1】第16回北海道生活科・総合的な学習教育研究大会
              後志(倶知安)大会参加報告:ワークショップ編

編集後記

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【1】 第16回北海道生活科・総合的な学習教育研究大会
              後志(倶知安)大会参加報告:ワークショップ編
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○札幌地区
 『「家族」の授業って・・・』
           札幌市立札苗緑小学校 教諭 田川 純平

 昨今,家庭の教育力の低下が指摘され,家族の人間関係も希薄に
なってきていると言われる。そのような中,授業で扱うことは難し
いと言われる家族の学習を,保護者の協力も呼びかけながら,あえ
て 取り組んだ1年生生活科の実践紹介。
 単元前半で「おむすび作り」の体験を取り入れ,お母さんに手伝
ってもらうことによって家族の偉大さやあたたかさ,ともに活動す
ることの楽しさに気付き,次の「おうちの仕事に 1 週間」への意
識の高まりにつながった。
 この単元で親子の関係性に一歩踏み込んだことによって,子供た
ちは家族の大切さや自分の役割に気付き,自立のきっかけを作るこ
とができたとの報告であった。
                     (文責:藤後新吾)


○札幌地区
 『国際理解教育の新たな試み「think globally act locality」
            〜世界寺子屋運動から世界を考える〜』
          札幌市立百合が原小学校 教諭 蝦名 悠太

 国際理解教育としてユネスコの「世界寺子屋運動」に取り組んだ
実践紹介であった。具体的には,書き損じはがきを集め,それを換
金して得たお金を投入してインドに学校を建てるという活動である。
 この活動で大切にしたことは,「同年代の子供」に関わる外国の
情勢を知ることで切実感をもって自分ごととして課題をとらえ活動
を持続させること。もう一つは,単なる「枚数集め」にとどまらな
いよう,この運動の経験校との「学校間交流」,「ゲストティーチ
ャー」との交流など,活動の質を高めるための数々の工夫を取り入
れたことである。
 まだ活動途中での報告であったが,今後の展開が楽しみな取り組
みである。
                     (文責:藤後新吾)


○旭川地区
 『ちょっとした違いから始まる自然学習
     〜タンポポから広がる気付きの目〜』
            旭川市立忠和小学校 教諭 千葉 重智

 旭川地区は,『ちょっとした違いから始まる自然学習』であった。
単元全体で「よく見てみよう」をキーワードにし,身近にあるタン
ポポを教材化した実践を紹介していた。
 自分の見つけたタンポポの葉に名前をつける活動を通して,「自
分の葉っぱ」という愛着を持たせるとともに,「よりよく見てみよ
う。」という意識が高まるという報告があった。
 また,単元の最後に子供たちによるクイズ作りを設定することに
より,「発見した喜びや伝えたい気持ち」を表出させることができ
ていた。一つ一つの作品はとても子供らしいもので,タンポポをよ
く見る活動が大変生かされたものであった。
                     (文責:伊藤善一)


○釧路地区
 『共に生きあう子供の育成を目指して
          〜やさしさの追求から共生へ〜』
               釧路市立大楽毛小学校 教諭 宮原美里

 「子供たちに望ましい人間関係を構築させたい」という思いは,
教師なら誰もがもっている願いであろう。本発表は,子供たちの実
態をしっかり踏まえ,「共生」とは何かについて繰り返しかかわり,
考えていく実践の紹介であった。発表後には,事前に準備されてい
た「この実践が総合的な学習として適切なのか?」などの検討課題
について,活発に議論されていた。新しい総合的な学習の形として,
大変提案性の高い発表であった。
                            (文責:植村博行)


○函館地区
 『関連的な指導を視野に入れた授業実践
  〜他教科等との関連性を重視した指導の工夫〜』
            函館市立東山小学校 教諭 紺田 智
            函館市立中央小学校 教諭 目黒 範和

 ますますこれからの生活科や総合的な学習の時間のポイントにな
っていくであろう他教科との関連についての実践発表であった。
「学びがより深く豊かになる」という一般的な関連的な指導のよさ
に加えて,「思考が未分化である低学年の児童には関連的な指導が
一層有効である。」と主張されていた。だからこそ,生活科の年間
計画でも教科との関連を位置づけるべきだと提案されていた。
 発表は,ある1つの単元の中に様々な教科を関連付けてみるとい
うワークを取り入れたもので,参加者の関連付けがそれぞれ違うこ
とも興味深かった。
                     (文責:大野睦仁)


○函館地区
 『「確かな自己評価能力を高める指導の工夫」
  〜5年総合的な学習「地球のSOS」の実践を通して〜』
             函館市立亀田小学校 教諭 田上 悟

 自己評価を高めるために,児童が振り返りにどう書き,それに対
する教師のかかわりはどうあるべきかという実践提案であった。例
えば,課題追究段階での振り返りには,「理由をはっきりさせて課
題を考えることができましたか」という設問を設けていた。
 また,学習のまとめの振り返りでは「発見する力」「追究する
力」「まとめる力」と視点をあらかじめ設定していた。視点を「○
○る力」と明確にすることで,子供たち自身が身についた(あるい
は身につけるべき)力をより意識でき,自己評価能力が高まるとい
う主張であった。
                     (文責:大野睦仁)


○留萌地区
 『自分らしさを表現し,輝き続ける子供をめざして』
  〜主体的な活動を生かした「総合的な学習の時間」を通して〜
             留萌市立沖見小学校 教諭 鹿島嘉節

 沖見小学校の総合的な学習の時間の研究についての提言された。
「目的」「相手」「状況・場面」「方法」「評価」の5つの意識を
持たせた表現の仕方,「自分で考える力」「関わる力」「表現する
力」の3つの育てる力についての説明があった。
 子供たちの発達段階をとらえた指導,活動のゴールが見えること
による子供たちの活動意欲の高まり,伝え合う力を念頭に置いた国
語科との関わりなどについて,軽快かつ熱い口調での提言が行われ
た。
                     (文責:剱地紀子)


○網走地区
『環境に進んでかかわり,自分なりの思いや学びを創る生活科』
  〜旭小2年「まちまちたんけんたい!」の実践から〜
           美幌町立旭小学校 稲垣 ともみ 教諭

 昨年行われた全道大会で公開された生活科の授業の続きについて
の発表であった。
 発表の中心は,活動中に遭遇するハプニングと対処についてであ
った。例えば,1度目におみやげをくれたところがあり,ものにつ
られて2度目の探検の行く先にしようとする子がいた。そのとき担
任は単元の目的を話し,子供たちは思いとどまったという事例だっ
た。後に,このおみやげのために店を変更することは是か否かにつ
いて,参加者と意見交流が行われた。
 その他にも,行くはずだった店が急にお休みになってしまったり,
2回目の探検はカメラを持って撮影してきたが,説明しないと何の
写真かわからなかったりと,ハプニングは生じたが,その都度柔軟
な変更により,無事単元を終えることができたということであった。
                     (文責:高橋祐之)


○網走地区
『ひとりひとりの思いや願いをいかした総合的な学習の展開』
  〜自己評価能力の形成を図る評価と支援の工夫〜
             北見市立北光小学校 伊藤 翼 教諭

 自己をよりよく振り返り自己を変えるための評価についての取り
組みを発表していた。(1)ポートフォリオ,(2)教師と子供が
共同で取り組む評価だった。
 ポートフォリオには自己評価も取り入れた。具体的な項目は「目
標の認知」「達成状況の認知」「価値基準の高まり」など。
 教師と児童でポートフォリオを使った「検討会」が一人ひとりに
開かれ,課題や追究の方法などが妥当なのかどうかを検討する機会
が設けられる。こうして,共同で評価について取り組んでいくのだ
そうだ。
 次に具体例の説明のとき,自分なら課題をうまく持てない子にど
う接するか参加者に問いかける場面があった。
 参加者からは,振り返りの視点が子供たちに育っているのか,ポ
イントで視点を子供たちに提示してあげなければ,きちんと振り返
ることができないのではないか,という意見が出ていた。
                     (文責:高橋祐之)


○渡島地区
 『他と積極的にかかわり,相互交流できる子の育成をめざして
  〜「伝え合う力」を活かした生活科・総合的な学習の時間〜』
            北斗市立島川小学校 教諭 宮森 仁之

 「伝え合う力」でイメージする教科は?生活科・総合こそ「伝え
合う力」を鍛えることができる!そう思える提言だった。
 郷土の名産「マルメロ」を題材にした実践では,ただ体験するの
ではなく地域の方や保護者から感想をいただくことで相互交流でき,
児童の次への意欲につながった。生活科の「川遊び」の実践では1,
2年合同での発表会で子供たちの気付きや体験の様子が生き生きと
交流された実践の紹介があった。
 本メルマガ49号の「PISA型の読解力」にもふれながら生活科・総
合的な学習の時間の充実を明るく訴えるワークショップであった。
                      (文責:岸美香)


○上川地区
 『自分たちの町を知り,
   自分たちの活動に生かしていく学習展開の工夫』
                美深町立美深小学校 教諭 竹内 直樹

 提言では「自分を発揮し,いきいき活動する子供」を目指した生
活科の実践が報告された。活動の中心は町探検である。子供たちは
町探検で地域へ飛び込み,そこで生活する人たちから様々なことを
学ぶ。竹内実践はここで止めず,子供たちが町探検から得た学びを
「お店屋さんごっこ」で表現する活動へとつなげた。自らの学びを
「お店屋さんごっこ」を通して再構築させたのである。これは子供
たちに気付きの価値を自覚させたり,思いや願いを高めさせたりす
るのに効果的であった。また,竹内先生は幼小連携についても探っ
ておられ,この「お店屋さん」には幼稚園の園児を招待している。
                     (文責:山本和彦)


○後志地区
 『知的な広がりや深まりを生み出す指導体制の工夫
  〜多様な学習活動の展開をサポートしてくれる人材確保〜』
        倶知安町立西小学校樺山分校 教諭 木村 孝司

 生活科の学習を深めるためには,繰り返しかかわる人を意識する
ことが大切であるという主張のもと,二つの取り組みが紹介された。
おうちでのお手伝いの単元と校区探検の単元であった。どちらの実
践でも,実際にかかわってもらう方々に学習の趣旨・その学習の中
での役割を早目に連絡することの大切さが語られていた。また,か
かわってもらうだけではなく,その学習の様子や成果を発表会やビ
デオ視聴により,相手へ知らせる取り組みも紹介されていた。
 課題として,まだまだ地域の人たちにとって,学校は敷居が高く,
普段から気軽に学校にかかわっていただける体制作りの必要性につ
いて語られていた。
                     (文責:紙谷健一)


○ネット地区
 『世界寺子屋運動 私たちにできること』
                石狩市立生振小学校 教諭 山本和彦

 このワークショップでのキーワードは,「本物」と「計画」であ
った。ユネスコ世界寺子屋運動プロジェクトとしての取り組みの実
践紹介である。参観者にワークシートを配り,「書き損じはがき」
回収活動の計画を考えさせていく。子供になった気持ちで一緒に考
えてもらう工夫もあった。
 この他に1年間の活動を映像で紹介。学習を積み重ねていく程に
子供たちが「本物」になっていく様子がはっきり伝わった。子供た
ちが確実に育つ実践であった。興味をもたれた方はぜひ,ネット地
区までアクセスを!!
                                        (文責:平田考寿)


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□ 編集後記
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 ニュース番組や新聞記事では,連日のように教育問題が取り上げ
られています。いじめ,自殺,高校履修科目,不適格教員・・・。
暗いニュースが多い中,このような研究大会で活躍した先生方のよ
うに様々な分野でがんばっている先生方がいることをもっと広げて
いけたらと思います。
                       (文責:宮森)
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