2006/11/24
★☆★ 北の大地・発 《0050》★☆★
=====================================2006/11/15(vol.50 )=== ★☆★ メルマガ 北 の 大 地 ・ 発 ★☆★ 発行:北海道生活科・総合的な学習教育連盟 http://www.fan.hi-ho.ne.jp/douseiren/ ============================================================ すっかり冬の気配が漂うようになりました。札幌では初雪も観測 され,人もまちも,車も冬支度です。 さて,先日行われました倶知安大会は,参加者に様々な成果と課 題を与えてくれました。残念ながら参加できなかった方も,こちら の授業報告をご覧になれば,わずかながらも感じることができるの ではないでしょうか? ○●○ INDEX ○●○ 【1】第16回北海道生活科・総合的な学習教育研究大会 後志(倶知安)大会参加報告 生活科編 【2】第16回北海道生活科・総合的な学習教育研究大会 後志(倶知安)大会参加報告 総合的な学習編 編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】第16回北海道生活科・総合的な学習教育研究大会 後志(倶知安)大会参加報告 生活科編 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『はっぱのいろがかわったよ 〜あきのしぜんをたのしもう〜』 倶知安町立北陽小学校 第1学年 授業者:逢坂 奈津子 教諭 本時では,「つくってあそぼう」ということで,子供たちは自然 のものを使って,自分のやりたい遊びやおもちゃ作りに取り組んで いた。やじろべえ,どんぐりでの的当てゲーム,貼り絵,玉手箱… などなど,思い思いに生き生きと活動していた。 授業の最後では,作業をしていて,「困ったこと」の交流が行わ れ,うまくできた子がアドバイスをしていた。次時以降の活動につ ながっていくことと思う。 授業分科会でも話があったが,逢坂先生が子供たちの実態をよく 捉えており,的確な声かけや手だてをし,それにより瞬時に子供の 姿が変わっていく様子が印象的であった。 (文責:千葉 重智) 『大すき!倶知安町〜みんなといっしょに!羊蹄太鼓〜』 倶知安町立倶知安小学校 第2学年 授業者:中村 泉教諭 倶知安町の自慢である羊蹄太鼓を自分たちも覚えて演奏してみよ うと,子供たちは,全校のみんなの協力で集めた牛乳パックを材料 に「マイ太鼓」を作成中。 ゲストティーチャーの迫力ある生演奏で始まった本時は,太鼓の 皮にあたる部分を取り付け,いよいよ音が鳴るようにしていた。何 を挟んだらよりよい音が鳴るだろうかと,子供たちは綿や糸など挟 む材料を工夫しながら段ボール製の皮(板)を取り付けていた。 ゲストティーチャーと一緒に練習を始める子,こだわりを持って 音の鳴り方を研究する子など,各自が自分の思いを持って活動して いた。 授業後の分科会では,子供たちが意欲を持って主体的に活動する ために,テーマ選びや,太鼓の作り方・材料の集め方等の個々の活 動において,教師側からの準備や指示は,どうあるべきか等につい て,活発な意見交流が行われた。 (文責 藤後新吾) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】第16回北海道生活科・総合的な学習教育研究大会 後志(倶知安)大会参加報告 総合的な学習編 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『倶知安大すき!』〜倶知安のじまん大ちょうさ!〜 倶知安町立倶知安小学校 第3学年 授業者:大谷 修 教諭 この単元は,総合的な学習に初めて取り組む3年生に, 課題を見 付ける力をつけさせたいという教師の願いのため,23時間中9時 間も課題を見付ける時間に振り分けている。本時は8時間目にあた る。 自分達で収集してきたアンケートを4〜6年生, 中学生,大人の 順に発表し,さらに総合ランキングの発表をした後,自分たちのラ ンキングと比較する。自分たちの気づかなかった回答について,ど うしてそれは「じまん」なのか子供達に予想させ,次の活動への課 題としようとしていた。 さらに教師が仕掛けたのは羊蹄山が自慢だと思う理由(感想)を 大人(職員)が語るビデオを見せることだった。 続いての分科会では,「アンケートは体験学習といえるのか」 「本時に込められた教師の意図とは。子供をどこに導くための時間 だったのか」「3年生の意見の中に,自分の意見が埋もれ薄まって しまったのではないか」などの指摘があった。 助言者からは,「アンケートは,生活科や社会科との関連を考え ると総合的な学習の時間の体験として適当だったろうか」「知識に ついて質や量を指導者がおさえているかどうか。今回は,認知的・ 教科的な総合的な学習だった」「お願いとして指導案だけでなく教 育課程も載せてほしい。そして,生活科や総合はぜひTTで行って ほしい」「単元構成の際,言葉と体験の両方を重視する必要があ る」「総合は現実社会ありきで,生の体験からいろいろ感じ取る。 ただの体験に終わらせないために壁を設けるなどの工夫が必要 だ。」などの助言をいただいた。 (文責:高橋 祐之) 『倶知安発「雪のプロフェッショナル!」』 倶知安町立北陽小学校 第4学年 授業者:中村 和男教諭 「農家の人は雪をどう思っているのだろう」授業の目玉は,人材活 用。実際の農家の人を招いて,雪をプラスに変える活動をしている 人の生の声から考えさせる授業である。さらに越冬キャベツまで用 意して雪の臨場感を与える工夫も興味を引くのに有効であった。 授業後の分科会では,「雪」という素材に対してどのようにス タートとゴールを設定していくかなど,今後の授業の指針などにつ いて参観者から活発な議論がなされていた。 (文責:平田 考寿) 『ニセコの魅力 大調査』 倶知安町立倶知安小学校 第5学年 授業者:武村 綾子教諭 ニセコの魅力の1つであるラフティング体験や人との関わりを通 して,よりニセコの魅力に気づかせていこうとする単元であった。 本時では,「乗馬」や「温泉」など自分が調べてきたことを発表 し,それを聞いた子供たちが「いいな」と思う所や「もっとこうし たら」と感じた所について交流していた。和やかなクラスの雰囲気 の中で,自分と友達の調べ方を比較したり,友達が困っている点に ついていろいろな考えを出したりと,共に高まり合う授業展開であ った。 分科会では,個人課題と共通課題について様々な意見が出された。 また,「いい学級がいい総合を作っていく」など,学級経営のよさ についても触れられた話し合いだった。 (文責:鈴木 真由美) 『WELCOME TO KUTCHAN』 倶知安町立北陽小学校 6学年 授業者:桑原 奈穂美 教諭 倶知安町はここ数年で大きく変化している町である。この町がオ ーストラリアで評判となり,パウダースノーを求めて,観光客が近 年多く押し寄せるようになってきた。町の中にも色々な所に,外国 語の看板や案内などが見られる。 本時の授業は,町の中心部で外国人観光客に対する町のあり方の 調査活動の報告の場面であった。子供たちは,多くの外国語の案内 板や外国の観光客とかかわるお店の人々の様子などを報告していた。 なかなか,報告の内容は面白いものであった。コミュニケーション のためにも,生活するためにも,この町には英語を学ぶことが必要 なんだと感じた。その地域らしさを表出した授業であった。 ただ,この調査活動は,教師の立場からでは,本当に追究すべき 課題を見付けるための活動であったが,子供たちは調べて,満足し ている様子が見受けられ,多少の意識のギャップがあった。また, 調べた内容を一方的に発表するという学習のスタイルに,一工夫必 要であるという意見が多く出された。 (文責:紙谷健一) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ PISA型読解力の記事を読んで,「良質な思考」ができる子供 を育てる必要があるなと思いました。その訓練をするために書かれ たある本にあったのですが,その「良質な思考」は具体的に3つの 内容を含んでいるのだそうです。それは,「問題に対して注意深く 観察し,じっくり考えようとする態度」「論理的な探求法や推論の 方法に関する知識」「それらの方法を適用する技術」です。 どうです? 生活科や総合的な学習の時間に培うべき力だと思い ませんか? これで,情報化社会もこわくない! (高)


