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2006/10/06

★☆★ 北の大地・発 《0049》★☆★

==================================== 2006/10/6(vol.49 )===

  ★☆★  メルマガ 北 の 大 地 ・ 発  ★☆★

         発行:北海道生活科・総合的な学習教育連盟
           http://www.fan.hi-ho.ne.jp/douseiren/
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 昨年同様,今年もとても暑い夏でした。しかし,ここ北国では一
気に秋がやってきます。美味しい物がたくさんの秋。個人的には1
年の中で一番この季節が好きです。
 10月20日(金)には倶知安にて,研究大会が行われます。大
会参加をかねてニセコ方面へのお出かけなどはいかがでしょうか?
ここにも美味しい物がたくさんありそうですね。

○●○ INDEX ○●○
【1】第16回北海道生活科・総合的な学習教育研究大会
   後志(倶知安)大会のお知らせ
【2】学力低下論争とPISAテスト
【3】PISA型の読解力を高めるための総合的な学習

編集後記

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【1】第16回北海道生活科・総合的な学習教育研究大会
   後志(倶知安)大会のお知らせ

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 10月20日(金)後志地区倶知安町内の2つの小学校を会場に
行われる,本連盟研究大会の期日まで一カ月を切り,運営面および
研究面での準備も最終段階を迎えています。
 そこで,今号では,6月発行のメルマガでは「未定」となってい
た授業の単元名等について,また大会へ向けて授業づくりの中心と
なって推進してきた後志地区の研究部長からのメッセージも加えて
お知らせいたします。

[全道研究主題]
  自ら学びの世界を拡げ,よりよい自分を創る子ども

[後志研究主題]
  思いや願いの実現を目指し,自らの学びを拓く子
   〜身近な人々・自然・社会とのかかわりを通して〜

[期日] 平成18年10月20日(金)

[会場] 倶知安町立北陽小学校(授業公開・分科会・全体会ほか)
    倶知安町立倶知安小学校(授業公開・分科会)

[日程]
  8:00 受付   (北陽小・倶知安小 2会場)
  8:40 授業公開   ↓   ↓
  9:25 休憩     
  9:40 授業分科会  
 11:00 移動
 11:30 開会式・全体会(北陽小)
 12:15 昼食       ↓
 13:00 ワークショップ  
 14:30 休憩       
 14:50 講演会      
 16:20 閉会式      
 16:40 終了       

[授業公開] 〜学年・授業者・単元名・単元のねらい〜
1年生活 北陽小(逢坂奈津子教諭)
  「はっぱのいろがかわったよ」
     〜あきのしぜんをたのしもう〜
・秋の遊び場などで,身近な自然に関心をもってかかわり,季節の
 変化に気づくとともに,そこで見つけた木の実や落ち葉などの自
 然を利用して,友達や地域の人などと一緒に,さまざまな遊びを
 工夫しながら楽しく遊ぶことができる。

2年生活 倶知安小(中村  泉教諭)
  「作ろう!マイたいこ」
     〜自分の作った太鼓を使って発表しよう〜
・地域の活動や行事へ積極的にかかわり,地域の人や文化への関心
 を深め,人々と適切に接することや地域に愛着をもつことができ
 る。

3年総合 倶知安小(大谷  修教諭)
  「倶知安大好き!」
     〜倶知安大好き○○マップを作ろう!〜
・倶知安町のじまんアンケートを通して,人との関わりから,倶知
 安町のよさや倶知安町に暮らす人々のよさを追究することにより,
 倶知安町への愛着を深めることができる。

4年総合 北陽小(中村 和男教諭)
  「『倶知安:雪・人再発見!物語』を作ろう」
・雪や雪に携わる人との関係に着目することで,自ら課題を見つけ,
 自分なりに選んだ方法で課題を解決しようとする。
・倶知安に住む人や雪に携わる人と関わる中で,いくつかの情報を
 選択し調べ,そこから得たことを,自分なりの方法で表現しよう
 とする。
・倶知安に住む人や雪に携わる人のよさに気づき,友達と協力して
 それを周囲に知らせようとしたり自分の生活に生かそうとしたり
 する。

5年総合 倶知安小(武村 綾子教諭)
  「ニセコの魅力 大調査」
・地域の特色を生かしたラフティング体験や人とのかかわり合いを
 通して多様な価値観に触れ,今まで気がつかなかったニセコの魅
 力に気づくことができる。

6年総合 北陽小(桑原奈穂美教諭)
  「WELCOM TO KUTCHAN!」
・倶知安町とかかわりのある外国や外国人についての調べ活動や,
 交流を通して,世界には自分たちとは異なる文化を持った様々な
 人々が存在していることを知り,その違いを認めることができる。
・倶知安町と外国とのつながりについて自分なりの課題を設定し,
 「人とのかかわり」などを通してそれらを解決しながら,「コミ
  ュニケーション」の力を高めることができる。

[講演] 演題:「新学習指導要領における
             生活科・総合的な学習の時間」
    講師:田村 学氏
       (文部科学省初等中等教育教育課程教科調査官)

[ワークショップ]
  全道各地区の生活科と総合的な学習の時間の研究を提言し合う
 とてもユニークな交流の場です。

[後志地区研究部長からのメッセージ]
 これまで,十数回の授業部会を重ね,それぞれの学年の授業案を
研究部で練ってきましたが,「これで,本当に生き生きとした子供
たちの姿が見られる授業になるのか?」と,何度も何度も練り直し,
原稿締め切りの日ぎりぎりまで悩みぬきました。授業者の先生方に
は,日々多忙な中,「全道大会」というプレッシャーを感じながら
も,授業案づくりに真剣に取り組んでいただき,また,研究部から
のいろいろな要望にも,その都度柔軟に応えていただきました。大
会当日はたくさんの先生方から,ご助言をいただき,その授業者た
ちに「してよかった!」と思ってもらえるような大会になればと願
っております。
            山下 秀一(倶知安町立倶知安小学校)

[参加費] 3,000円

[大会事務局] ニセコ町立ニセコ小学校/事務局長・齊藤信之
          (TEL 0136-44-2252 / FAX 0136-44-1216)


 参加申し込みにつきましては,上記事務局へご連絡いただくか,
インターネットの場合は,道連盟のサイトからお申し込みください。
(北海道生活科・総合的な学習教育連盟ホームページ)
http://www.fan.hi-ho.ne.jp/douseiren/

 また,今後の詳しい情報を後志地区のホームページからご案内し
ていきますので,どうぞそちらもご覧ください。
(後志生活科・総合的な学習研究協議会ホームページ)
http://www.ne.jp/asahi/seisou/shiribeshi/

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【2】学力低下問題とPISA調査
              /札幌市立北都小学校・紙谷健一
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 教育にたずさわる者であれば,学力低下問題という言葉を耳にし
たことがあると思います。新聞でも大きく取り上げられていました
し,それ以外の各種マスコミなどでも大々的に扱っておりました。
 経済協力開発機構『OECD』という,先進工業国が中心となっ
て作られた,国際的な経済協力を目的とする組織があります。そこ
が実施した,国際的な学力比較のための調査をPISA調査と言い
ます。この調査は,おおむね義務教育を修了している年齢というこ
とで,満15歳を対象にしています。
 学力低下問題とは,このPISA調査の結果,『読解力』の得点
が参加各国の平均点以下まで低下してしまっているという点が注目
され,取り上げられるようになったのです。
 この記事を読んだ時,
「たしかに,今の子供たちは本をあまり読まないからなぁ。」
と妙に納得したことを覚えています。
「これからは,読書の時間などが重要視されるのだろうなぁ。」
とも思ったりもしました。自分自身,読書が好きなもので,読解力
をつけるという方向性は悪くはないと考えていたのです。
 その学力低下の原因の一つとして挙げられていたのが,総合的な
学習でもありました。私の職場の中には,
「もう総合は終わった。」
などと平気で言う人もいました。なんだか寂しいなと思いながら,
専門家の講演会がありましたので,参加して話を聞きました。
 意外なことに,
「総合的な学習の時間はなくなりません。」
「それどころか,ますます充実させていくことになります。」
などという言葉を聞くことができました。
 さらに,PISA調査で求められる『読解力』というものは,私
が普通に考えていた『読解力』とは違うようなのでした。
「どんな問題なのかを見てください。」
と言われたことを思い出し,ネットで検索をしてみました。そこで,
目にした問題は,たしかに普通の国語の読み取り問題とはかなり違
うものでした。
http://www.ocec.ne.jp/linksyu/pisatimss/koukaimonndai.htm
 『読解力』というと,長めの文章を「正しく読む」とか,登場人
物の「気持ちを考えながら読む」みたいなことだと思っていました。
しかし,この調査の読解力の問題は,
「自らの目標を達成し,自らの知識と可能性を発達させ,効果的に
 社会に参加するために,書かれたテキストを理解し,利用し,熟
 考する能力」
を求めるというものでした。具体的には,
・グラフを読むもの。(単純に読むものだけではありません。)
・図を読むもの。(樹形図なんかは頭を使いました。)
・○×を含め,自分の考えを述べるもの。
 (良いか悪いかまで問うのです。)
・作品の表現方法を評価するもの。
など,ここに書ききれないほど,多様な問題がありました。もちろ
ん,「正しく読む」というような,私がよく取り組んできた読解力
的な問題もあることはありました。
 世の中は,色々な面で世界標準へと向かっていくことでしょう。
ということは,『読解力』というものも,このPISA調査で求め
られているようなものへと変わっていくことになるのではないでし
ょうか。だとすると,これは「総合的な学習の時間を充実させてい
く。」という意味が自分の中で見えてきました。
 PISA調査が求める,『読解力』を高める手段として総合的な
学習は十分使えそうなのです。
 まずは,PISA調査の問題を皆さんにも見てもらいたいです。
そして解いてみると,『読解力』の概念が広がることでしょう。

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【3】PISA型の読解力を高めるための総合的な学習
              /札幌市立北都小学校・紙谷健一
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 9月13日(水)に第16回札幌市生活科・総合的な学習教育研
究大会が札幌市立厚別通小学校で行われました。最近,PISA型
の読解力というものに,ちょっと興味を持っていた私は,この大会
の6年生の総合的な学習の授業部会へと参加をしてきました。

単元名 「Think Globally,Act Locally」
授業者 6年生担任 大野睦仁 教諭

 この授業は,「ユネスコ世界寺子屋運動」へ参加をするというも
のです。これは,「世界中のすべての人が,読み書きや計算が学べ
るように支援する活動」でした。具体的に言うと,書き損じはがき
を集めて,学校(寺子屋)を世界中に作っちゃおうという活動なの
です。今回の対象国はインドでした。
 
<活動の開始時点での設定>

○書き損じはがきを集める活動である。
○集めることでインドに学校を建てることができる。
○子供たちははがき20000枚を集めようと決めている。
 20000枚の根拠は,昨年度取り組んだ学校が,10人で20
 00枚集めたので,100人程の厚別通小の6年生ならば10倍
 の20000枚は集めたいという理由である。
○集まるだろうと予想される場所に回収ボックスを設置し,PRの
 ポスターを貼っている。
○チェックポイントとして,10日後,30日後,90日後,直前
 という日にちが設定されている。
○10日後の目標は2000枚である。

<本時 授業開始>
 本時は,10日後のはがき回収後の場面でした。
 設置された回収BOXの回収枚数の一覧表が掲示されています。
回収枚数が0枚というBOXがかなり目立っていました。集まった
枚数は二百数十枚です。子供たちの反応は,かなり少ないというも
のでした。
 授業では,ここで,「どうしたらよいか?」と先に進んでしまう
のでしたが,この結果をどのように分析するのか(表をどう読み取
るのか)と子供たちに問うとさらに面白かったのではないかと考え
ました。実際,子供たちの話し合いの中で地区会館での回収枚数が
多く,回収枚数とお年寄りとの関係に着目した子などもいました。
現実の結果(資料)を読んで,そこから新たな関連付けを見つけて
いくということも,PISA型の読解力につながると考えてよいと
思います。
 また,1回目の回収枚数を考慮し,目標の20000枚という数
の見直しが必要なのではないかと考える子も現れるかもしれません。
○×を含めた,自分の意見を表出する場にもなる可能性があります。
 授業は,どうすればより多くの書き損じはがきを集めることがで
きるかという話し合いになっていきました。
・設置場所を増やそう。
・設置場所の変更をしよう。
・PR用のポスターの質を上げよう。
などと,様々は方法が活発に出されていました。これは,この寺子
屋運動のよさであると感じました。その中でも,PR用ポスターに
関しては,作品の表現方法を評価するという面で,大切にしていき
たいと思いました。
 この時間は,1回目の回収時点で子供たちに色々な解決すべき問
題点が見えてきた場面でした。こういう場面は,PISA型の読解
力を駆使して読み取りを行う絶好の学習機会であると感じました。
たしかにはいまわるだけの総合は終わったのだと思います。総合的
な学習の時間をますます充実させていかないといけないと感じた授
業との出会いでした。

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□ 編集後記
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 ちまたには色々な情報が氾濫していますね。いち早くキャッチす
ることも大切ですが,そのまま受け入れないでしっかりと吟味する
ということも大切だなぁ〜と思う,今日この頃です。
 自分の目で見るまでは,地球が丸いということも信じちゃだめな
のかなぁ〜(笑)
                           (紙)
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