2012/04/29
「イタリア式スローライフのすすめ。」
[]*[]*[]*[]*[]*[] 「イタリア式スローライフのすすめ」 []*[]*[]*[]*[]*[] [4月29日号 ] 「イタリア人に学ぶ、未来を信じるポジティブ・ライフ」 *目次* 1.ブルネッレスキの卵 2.未来を信じて *~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~* Ciao a tutti ! 読者のみなさま、お元気ですか? 今回はいつもメールマガジンを担当している美術のスペシャリストのスタッフではない ので、だいぶ雰囲気が違うと思います。 「たまには軽めの白ワイン」という広い心でお楽しみ頂けたら幸いです。 さてイタリアでは、クリスマスと同じくらい重要な行事であるパスクア(復活祭)も明け 5月になれば初夏のようなとても気持ち良い季節になります。 ゴールデンウィーク時期の旅行はおすすめですよ。 いつ食べても美味しいジェラートがより美味しく感じる季節ですね。 そんな中、みんな個人的に一番美味しいと思うジェラート屋さんを各々持っています。 日本では人気ランキングなどが目安になったりしますが イタリア人10人集まれば11個の意見が出てしまう!?と言われるほど 自分の意思を本当に大事にしています。 さて今号ではこうしたイタリア人気質を建築の分野からアプローチしてまいります。 いつの時代もそうかもしれませんが、特にゴシックから初期ルネッサンスの時代への変革は、 周りの意見に流されないからこそ成し得た偉人たちによって、牽引されたものだったのです。 1.ブルネッレスキの卵 日本でもブルネッレスキにスポットをあてた番組や雑誌の特集などで 知名度が上がってきたことと思いますので、詳しい説明は割愛します。 まずフィレンツェ洗礼堂北扉の制作コンクールの作品では 当時の有識者や一般市民が求めるゴシック彫刻の概念を打ち破る 自分の信じる美の在り方や技術を追求し、新しい表現方法の作品を制作しました。 結果はご存じの通り、ギベルティとの同時優勝という形になりました。 自分が彫刻に求める美の価値は、まだすべての人には伝わらないという もどかしさや悔しさをバネに、今度はフィレンツェ市民だけではなく フィレンツェ以外のより多くの人々にも自分の信じる新しい美の在り方を 何とか伝えたい!という意志を貫き通すための行動に出ました。 この同時優勝で与えられた洗礼堂北扉の共同制作という栄誉を辞退し、 建築の道へ進んだと言われています。 (勿論、方向性の違う相手との共同制作というのも理由の一つだと思いますが・・・) 当時の建設技術では不可能とされていたフィレンツェのドゥオーモのドーム型屋根の建設。 この難題を解決することができれば、保守的な人達をも新しい時代へ目を向けることが できるのでは?と考えたのでしょう。 ブルネッレスキは、当時失われていた古代ローマ時代の巨大建築技術を独自に研究し直します。 その結果、建築不可能とされていた最大の問題「ドーム屋根を組み立てる際に必要な仮枠」 を使用しない、当時としては画期的な工法を考案します。 これを聞いた当時の有識者たちは誰も信じず、逆にブルネッレスキを嘘つき呼ばわりし、 「本当だと言うならその方法や模型を見せてみろ!」と一斉に攻め立てました。 古代建築技術をヒントに、ようやく発見した新工法をパクられることを恐れたブルネッレスキは、 傍にあった卵を手に取り、「この卵をそこの大理石のテーブルに立てることができた人に クーポラの建築を任せてみてはどうだろう?」と提案しました。 皆が一斉に挑戦するが、予想通り立てることができない。 最後にブルネッレスキが卵の先をテーブルで軽くたたいて平らにし、見事に立てて見せた。 「そんなことなら誰だってできる!」と皆が言い出すと、 間髪いれずに彼は「そう、2番目からは誰にだってできる」と言ったのでした。 この話は年代的に考えると、間違いなく「コロンブスの卵」の話よりも早かったので 特にイタリアに興味のある読者の皆様には、これからは「ブルネッレスキの卵」の方で 広めて頂きたいものです。 ところで、なぜ大規模なドームを建築する技術がないのに ドーム天井の下の聖堂部分の建物を先に建築したのでしょうか? 2.未来を信じて イタリアでは現時点でそれに必要な技術がなかったとしても、「作っている途中で解決方法が 見つかるかもしれない。」 「自分の代では解決できないかもしれないが、次の世代がきっと解決してくれる」 と未来を信じて、今できることをがんばる。という考え方があります。 まだ長いトンネルを掘る技術がなかったころ、イタリアからオーストリアへ向けて 電車を通すために、とにかく山の手前まで線路を敷き始めました。 一見すると無意味な線路に考えられますが、いつかこの山に電車を通すほどのトンネルを 掘ってくれる技術が発明されると未来を信じ工事を進めたという話を聞いたことがあります。 20世紀の前半のまだトンネル掘削技術が未熟だった頃の話です。 記憶に新しい昨年3月11日の東日本大震災から1年以上が過ぎましたが、 私たちも未来を信じ、一歩づつでも確実に前に進むべく努力と協力を続けていきましょう! 弊社では今後も微力ながら支援を継続して行ってまいります。 それでは今シーズンもスローライフで行きましょう! 楽しいゴールデンウィークをお過ごし下さい。 編集・発行 EBA ITALIA ********************************************************************* トップページ http://www.ebaitalia.jp 今月のスローライフ http://www.ebaitalia.jp/slowlife.html ご意見・ご感想 http://form.mag2.com/thaichaege
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