2009/06/22
ニシキプリントNEWS vol.193「印刷用語の基礎知識(その1)」
┏━━━━━━━━━━━┓┏┓━┓┏┓┏━━┓┏┓┏┓┏┓┏┓┏┓┏┓ ┃ どのような印刷を ┃┃┃┓┃┃┃┃━━┛┃┗┛┃┃┃┃┏┛┛┃┃ ┃ ご希望ですか? ┃┃┃┃┃┃┃┏━━┃┃┏┓┃┃┃┃┗┓┓┃┃ ┗━━━━━━━━━━━┛┗┛┗┛┗┛┗━━┛┗┛┗┛┗┛┗┛┗┛┗┛ ┏━━┓┏━━┓┏┓┏┓━┓┏━━┓┏┓━┓┏━━┓┏┏━┓┓┏━━┓ ┃━━┃┃━━┃┃┃┃┃┓┃┗┓┏┛┃┃┓┃┃━━┓┃┃┃┃┃┃━━┛ ┃┏━┛┃┏┓┓┃┃┃┃┃┃ ┃┃ ┃┃┃┃┃━━┛┃┃┃┃┃┏━━┃ ┗┛ ┗┛┗┛┗┛┗┛┗┛ ┗┛ ┗┛┗┛┗━━┛┗━━━┛┗━━┛ ━印刷会社がお届けするメールマガジン 【ニシキプリントNEWS】━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 当マガジンでは、印刷を必要とされる企業や個人事業主の皆さまへ ☆賢い印刷発注☆にお役立ていただける実用的な情報をご提供します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ >> 2009.06.22 193号 ★今回のコラムはよくわかる印刷講座「印刷用語の基礎知識(その1)」です。 ─────────────────────────────────── 皆さん、おはようございます。6月も終盤になりました。もうじき梅雨も明け、 本格的な夏がやってきます。暑さで体調を崩さないようにしましょう。 さて、本メルマガが第200号をもって休刊が決定し、私の担当も残すところ今 回を含めあと4回となりました。これまでその都度思いつきでテーマを決めて いた私ですが、遅ればせながら最後にレギュラー的なコーナーを作って締めく くりたく、「印刷用語の基礎知識」と題して3回の予定でお届けすることにし ます。どうか最後までお付き合いのほどを。 (税金やら車検やら出費続きで、預金残高も底をつき、息も絶え絶えのシン) ※このメルマガは等幅フォントでお読み下さい。 ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆ ★よくわかる印刷講座 ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆ ▼知っておくと便利な印刷知識や印刷用語をご紹介。 ■ 用語集について 【凡例】 → : 関連する項目を示します。 ←→: 反対の関係にある項目を示します。 ★以下の用語集は日本実業出版社様の『印刷の最新常識』(2001年刊)を 参考にさせていただきました。 ■ 【あ】 《アート紙(あーとし)》 上質紙または中質紙の表面に塗料を塗り、強光沢機を用いて仕上げた最 高級紙で、塗工紙(コーテッドペーパー)の中でもコート紙より平滑で 強光沢であり、網点(あみてん)再現性などに優れた印刷効果があるた め、本の口絵や多色刷の高級印刷物などに使われます。 →コート紙 《RGB(あーるじーびー)》 印刷で一般的なプロセスカラーと呼ばれるCMYKが、Cyan、Magenta、 Yellow、Blackの各色を混ぜ合わせて目的の色を作るのに対し、パソコ ンのモニタ表示、カラースキャナ、デジカメ等で用いられるRGBは、 光の3原色と呼ばれ、Red、Green、BlueVioletの3色を混ぜ合わせて目 的の色を作ります。 一般にマイクロソフト・オフィスや一太郎などのビジネス系ソフトは、 RGBカラーを基調としているため、これを印刷するためにCMYKに 変換した場合、色がかなり変わってしまいますので、しばしば問題にな ります。RGBよりもCMYKの方が色域がかなり狭いため、RGBを CMYKに変換するとくすんだような色になることが多いです。 RGBのデータを印刷業者に渡す場合にはこのことを良く理解しておく 必要があります。 《アウトラインフォント》 文字の形状をアウトラインで表現する方式のフォントです。 一つの文字が複数の線の集合によって構成されており、輪郭の曲線をベ クトル化しているため「ベクトルフォント」とも呼ばれます。アウトラ インフォントは○△□などの幾何学図形と同様に、拡大・縮小などの変 形処理をしても、ドット文字(ビットマップフォント)のようにギザギ ザにならないという特徴があり、DTPの世界ではフォントと言えば今 やアウトラインフォントが当たり前になっています。 《網点(あみてん)》 写真や図版など、階調のある原稿の連続的な濃淡を印刷物で再現するた めに使う点の集合を言います。身近な例では、新聞などの写真を拡大鏡 などで見た時に、写真が小さな点の集まりでできていることが分かりま すが、これがそうです。 網点は等間隔に並んだ点の大小で濃淡を表現します。その密度は1イン チあたりの網点の列の数(lpi=line per inch)で示され、これを「線 数」または「スクリーン線数」といいます。線数が大きくなればなるほ ど写真は美しく再現できますが、それに見合った印刷の品質で印刷しな いと美しい仕上がりにはなりません。例えば、一般的なオフセット印刷 ではモノクロで133線程度、カラーでは175線程度が適切な線数です。 ■ 【い】 《色校正(いろこうせい)》 原稿と比較して色の調子がきちんと再現されているか、色のバランスが くずれていないか、色指定した部分は指定どおりの色になっているかど うかなどを点検し、確認する作業を言います。 弊社では、カラーものの校正は通常はカラー複合機の出力で行っていま すが、より色を厳密に校正する必要がある場合には、簡易校正と呼ばれ る校正、さらには本校正(実際に本番と同じ方法で印刷したもので色校 正するもの)を必要とするものもあります。 →簡易校正 《色分解(いろぶんかい)》 カラー原稿をCMYKそれぞれのインクに対応するよう画像の成分を分 解し、4種類の画像にすることです。 通常、CMYKのプロセスカラーで印刷することが多いので、4色分解 とも言います。最近はCTPなどのデジタルワークフローが一般的にな っているので、この分解作業は、面付ソフトなどで自動で行われるのが 普通ですが、カラー印刷のコストを減らす目的で2色・3色のみを使用 して印刷する場合には、DTPで組版する段階であらかじめそのように 正しく分解されるようなデータにしておく必要があります。 ■ 【お】 《凹版(おうはん)》 印刷の4版式(凸版、凹版、平版、孔版)の一つで、印刷版の凹部にイ ンクを詰めて印刷します。代表的なものにグラビア印刷があります。 凹版では文字の輪郭が凹凸状になるため、文字印刷には不適当ですが、 その反面、写真印刷には適しており、写真の濃淡を原稿の調子に近く複 製できます。 →グラビア印刷 ■ 【か】 《外字(がいじ)》 JIS漢字コードに含まれていない文字のことです。DTPでは日本語の 文字データを交換するためにJIS漢字コードが使われていますが、外字 に関してはフォントの種類によって外字の扱いが異なり、基本的にク ライアントと印刷業者間でデータの交換ができませんので、外字につ いては印刷業者側で再入力することになります。 印刷業者は外字専用のフォントを利用したり、その外字用フォントに もないような文字については、カスタムで作成(これを私たちは「作 字(さくじ)」と呼んでいますが)したりして対応しています。 もしWindowsの外字エディタなどで独自の文字を作られている場合、必 ずその旨を印刷業者に渡す際に伝え、さらにデータのプリントアウト も一緒に渡すようにすることが外字の文字化けを防ぐのに有効です。 《解像度(かいぞうど)》 一定の幅にどのくらいの点が打てるかを表す数字です。 デジタル機器ではドット単位で表現しますので、単位はdpi(1インチ あたりのドット数=dot per inch)を使用します。(ちなみに線数は1 インチあたりの網点の列の数でした。) この単位は、プリンタなどの出力機だけでなく、スキャナなどの入力装 置でも使われています。一般に、数値が小さいほど画像は粗く、大きけ ればより自然な表現ができますが、当然解像度が高い(数値が大きい) ほどデータは大きくなります。 一般に、印刷に必要な写真などの解像度は、「実際に使用する大きさで」 モノクロで300dpi、カラーで350dpiが必要とされています。これより低 い解像度の写真が全く使えないというわけではありませんが、低い解像 度の写真はジャギーと呼ばれるギザギザが発生したりしますので、美し い仕上がりにはならないと思っておいた方がよいでしょう。 《階調(かいちょう)》 濃淡の調子のことで、システムによって段階が決まっています。16階調 とあれば、モノクロの場合、白から黒までの間に16段階の濃度が表現で きることになります。DTPで扱う階調は通常256階調とされています が、印刷用のスキャナの中には1024階調以上に対応したものもあり、高 品質を望む場合はこのようなシステムを利用する必要があります。 《型押し(かたおし)》 凸型、凹型を使用して、厚紙などに凹凸を付ける加工のことです。 弊社の仕事で多いのが、名刺に会社などのロゴを型押しするものです。 この型押しの原版は専門の業者に依頼して作成しますが、製作には1週 間以上かかりますので、型押し入りの名刺をご希望の際には、早目に手 配を依頼していただくよう、お勧めします。 《紙の目(かみのめ)》 紙をすいた時にできる、すき網の上を原料が流れた方向のことです。 全紙サイズ(A1版、B1版など)の紙の長い辺と平行なものをタテ目 (T目と表記)、短い辺と平行なものをヨコ目(Y目と表記)と言いま す。ただ、印刷業以外の方に、紙にタテ・ヨコの目があるという話をし てもピンと来ないと思いますし、紙の目が逆になっていても、ほとんど 弊害はないでしょう。しかし、紙の目というのは特に製本などの後工程 で大きな意味を持って来るのです。 紙の目を逆にしてしまいますと、折りの加工をした際に、折り目のとこ ろで紙が割れてその部分に白い筋が入ってしまったり、並製本で表紙を 巻いた際に本の背に近い部分が波打ったりしますので問題になります。 実際、紙の目が逆の紙で誤って印刷して、製本まで回って発覚して印刷 し直しということもあり、印刷業界ではこの紙の目を非常に気にしてい ます。このように紙の目が本来と逆になることを「逆目」と呼びます。 →逆目 《簡易校正(かんいこうせい)》 実際の紙やインキ、校正印刷機を使用せず、写真的なプロセスを経て一 枚の紙に4色画像を形成する方法を言います。 本校正と比べると色の再現性が異なりますが、短時間で出来上がるため、 印刷会社内の色のチェックやクライアントへの仕上がり確認などに利用 されます。 メーカーによっていろいろな方式があり、写真的色校正、ハードコピー、 カラーアート、コンセンサス(略してコンセ)、プルーフなどと呼ばれ ています。またインクで刷った画像を電子的に形成する方法もあります。 ■ 【き】 《逆目(「ぎゃくめ」または「さかめ」)》 製本する時、紙目と綴じる方向が垂直になること。本が開きにくくなっ たり、波打ったりしてしまうので注意しなくてはなりません。 ←→順目(じゅんめ)、→紙の目 《級数(きゅうすう)》 文字の大きさの単位。1級(記号はQ)=0.25mm。DTP以前の写真植 字では級の単位を用いており、印字位置の移動(送り)は歯車によって いましたので、送りの最小単位の1歯(記号はH)=0.25mmでした。従 って、1級(Q)=1歯(H)=0.25mmという関係があります。(逆を 言えば4級=4歯=1mmということになります。)文字の大きさの単位 としては、他に「ポイント」も用いられています。 →ポイント 《金赤(きんあか)》 プロセスカラーのMの濃度100%とYの濃度100%の掛け合わせで得られ る色の通称です。はっきりとした鮮やかさがあるため、印刷物ではよく 使われる色の一つです。 《斤量(きんりょう)》 印刷用紙の重さの単位。かつては紙の重さを全判500枚を1単位(連) として斤(約600g)で表現していました。現在では全判1000枚を1単位 としてkgで示すキロ連量が一般的ですが、紙の重さを意味する言葉とし て今も使われています。 ■ 【く】 《グラデーション》 網点をなだらかに変化させ、濃い部分から淡い部分へと徐々に変化する 色にすることをいいます。グラデーションはデザインの効果的な一手法 として多用されていますが、WORDなどのビジネス系ソフトなどで作 ったものや、DTPで作成したものでもデータの作り方に問題がありま すと、印刷でうまく出力できないなどの印刷トラブルの原因にもなりま すので注意が必要です。グラデーションと並んでトラブルが起きやすい のがビジネス系のアプリケーションでもよく使用される「半透明」と呼 ばれる処理です。 →半透明 《グラビア印刷》 凹版印刷の一種で、版面の凹部に速乾性のグラビアインクを流し込んで 印刷するものです。高速印刷でも写真の濃淡を原稿の調子に近く複製で き、写真の再現性に優れた印刷方法です。 (グラビア印刷については、メルマガ189号・191号でも触れています。) ■ 【け】 《毛抜き合わせ(けぬきあわせ)》 (1) 写真と写真をぴったりくっつけてレイアウトをすることです。合わ せ目の網点を半分ほど重ねて、境目を目立たないようにします。 (2) 色分解した際、スミ文字の部分の背景が、そのスミ文字と全く同じ ように白く抜けている状態です。本来、スミ文字部分の背景は白く 抜けずに、背景の上にスミ文字がのった「スミのせ」の状態になる 方が、印刷時のずれで白い部分が出ずに美しい仕上がりになるため、 スミ文字が毛抜き合わせになることは好ましくないこととされてい ます。 《下版(げはん)》 校了になった組版(校正刷)を次の製版、印刷作業工程へと回すこと。 《ゲラ》 校正刷のこと。「ゲラ刷」を略した言い方です。本来ゲラ(galley)と は、かつての活字組版の活字を置く盆(箱)に由来する言葉ですが、コ ンピュータ組版になった今でも校正刷を示すものとして使われています。 ■ 【こ】 《校正(こうせい)》 校正刷の誤字、誤植を原稿どおりに正しく直すことです。また、原稿指 定や組方の一般的なルール(組方原則)に従って、組方の体裁を確認す る作業です。 《校正刷(こうせいずり)》 校正用に仮に出力した印刷物のこと。「校正紙」ともいいます。 《孔版(こうはん)》 凸版、凹版、平版と並ぶ4版式の一つ。版に孔を空けて、その孔を通し てインクを転写する印刷方法。スクリーン印刷や、かつて小・中学校の 文集づくりなどに使われていたガリ版刷(謄写版印刷)などがこれに当 たります。 →スクリーン印刷 《校了(こうりょう)》 校正が完了し、訂正が一つも入らない状態のこと。また、校正刷に「校 了」と朱書きして、印刷所に戻すこと。校了になった校正紙を校了紙と いいます。なお、修正が少しだけ入り、校了ではないけれども後は印刷 所の責任で直して欲しいという場合は「責了(せきりょう)(=責任校 了の略)」といいます。 《コート紙(こーとし)》 上質紙または中質紙の表面に塗料を塗って仕上げた印刷用紙。アート紙 よりも塗工量が少ないものを指します。アート紙に比べると印刷効果は 低いですが、アート紙よりも安価なので広範囲に使用されている紙です。 《ゴシック体》 書体の一種で、文字の線がほぼ同じ幅を持つ書体。明朝体に次いで使用 頻度が高く、書体指定または校正の際にはゴチあるいはGと略して表記 されます。 代表的なものにWindowsに標準で搭載されている「MSゴシック」があ ります。 《誤植(ごしょく)》 文字の誤り、または組版の体裁上の不備や誤りのこと。活字で誤って植 字した文字の間違いを示すことから来ています。 ■ 最後に 〜第1回を終えて〜 第1回で印刷用語【あ】〜【こ】を取り上げましたが、いかがでしたか。 編集時に感じたのは、用語の取捨選択の難しさでした。原稿の枚数の都 合上、載せられない用語も多く出てくると思いますが、印刷で重要と思 われる用語はもらさず載せたいと考えていますので、あと2回、どうか ご期待ください。 【 読者の皆様へ:告知 】 日頃から弊社のメールマガジンをご愛読していただき、まことにありがと うございます。この度弊社メールマガジンは「ブログ」へ移行することに なりました。つきましてはメールマガジン「ニシキプリントNEWS」は まことに勝手ながら200号をもちまして終刊とさせていただきます。 ブログに移行しても読者の皆様に役立つ情報を配信していきたいと思いま すので今後ともよろしくお願い申し上げます。 ▼ニシキプリントブログをオープンしました! URL: http://www.nishiki-p.co.jp/wp/ 〜次号(7月6日配信)は「デジタルサイネージジャパン2009」をお届けします〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ニシキプリントホームページ大幅リニューアル! ついにホームページがリニューアルとなりました!ニシキプリントでは印刷 から製本・ホームページ・電子ブック・デジタルサイネージをご提案! >>>http://www.nishiki-p.co.jp ★今のホームページに満足していますか? ニシキプリントではホームページ制作のお手伝いをさせていただきます! ホームページの他にも電子ブック制作も承ります! 詳細は下記URLから↓ >>>http://www.n-webcreate.com ★デジタルサイネージコンテンツ制作承ります! 市場が熱くなってきたデジタルサイネージ!弊社ではデジタルサイネージの ディスプレイ販売、コンテンツ制作も承ります! >>>http://www.n-signage.com ★メルマガ相互広告&サイトの相互リンク募集中! ご連絡はこちらまで。ご意見・ご感想もお待ちしています。 >>>info@nishiki-p.co.jp ─────────────────────────────────── 印刷会社がお届けするメールマガジン 【ニシキプリントNEWS】 ─────────────────────────────────── ■発行周期 隔週(隔週月曜日)配信 ■配信元 株式会社ニシキプリント http://www.nishiki-p.co.jp/ ■お問い合わせ info@nishiki-p.co.jp ■バックナンバー http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000095734 ■配信システム まぐまぐ(ID 0000095734) http://www.mag2.com/ メルマ! 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