2009/05/25
ニシキプリントNEWS vol.191「オフセット印刷」
┏━━━━━━━━━━━┓┏┓━┓┏┓┏━━┓┏┓┏┓┏┓┏┓┏┓┏┓ ┃ どのような印刷を ┃┃┃┓┃┃┃┃━━┛┃┗┛┃┃┃┃┏┛┛┃┃ ┃ ご希望ですか? ┃┃┃┃┃┃┃┏━━┃┃┏┓┃┃┃┃┗┓┓┃┃ ┗━━━━━━━━━━━┛┗┛┗┛┗┛┗━━┛┗┛┗┛┗┛┗┛┗┛┗┛ ┏━━┓┏━━┓┏┓┏┓━┓┏━━┓┏┓━┓┏━━┓┏┏━┓┓┏━━┓ ┃━━┃┃━━┃┃┃┃┃┓┃┗┓┏┛┃┃┓┃┃━━┓┃┃┃┃┃┃━━┛ ┃┏━┛┃┏┓┓┃┃┃┃┃┃ ┃┃ ┃┃┃┃┃━━┛┃┃┃┃┃┏━━┃ ┗┛ ┗┛┗┛┗┛┗┛┗┛ ┗┛ ┗┛┗┛┗━━┛┗━━━┛┗━━┛ ━印刷会社がお届けするメールマガジン 【ニシキプリントNEWS】━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 当マガジンでは、印刷を必要とされる企業や個人事業主の皆さまへ ☆賢い印刷発注☆にお役立ていただける実用的な情報をご提供します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ >> 2009.05.25 191号 ★今回のコラムはよくわかる印刷講座「オフセット印刷」です。 ─────────────────────────────────── 皆さん、おはようございます。ゴールデン・ウィークが過ぎたと思ったら、あ っという間に5月ももう終盤。今年は例年以上に暑い日が続いていますが、間 もなく衣替えの季節。これからますます暑くなりそうですので、皆さん体調に は十分気をつけてください。 さて、今回は「オフセット印刷」をお送りします。メルマガ189号で「印刷と 環境」というテーマを取り上げた中で、既に印刷方式の一つとしてご紹介しま したが、日本での印刷方式のシェアNo.1でもあり、今回はこのテーマを取り上 げることにしました。一部内容が重なる部分もありますが、ご容赦のほどを。 (定額給付金を見込み、すでにその分は使ってしまった、皮算用のシン) ※このメルマガは等幅フォントでお読み下さい。 ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆ ★よくわかる印刷講座 ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆ ▼知っておくと便利な印刷知識や印刷用語をご紹介。 ■ 「オフセット印刷」とは オフセット印刷とは、刷版からゴム等で作られたブランケットを介して インキを紙に転写する印刷方法です。一般には、水と油(インキ)の反 発性により、インキがのる画線部と、のらない非画線部とを分かれるよ うな加工をした版にインキを付け、版胴(胴とは分かりやすく言えばロ ーラーのこと)に巻きつけ、転写胴(ブランケット胴とも。ゴムなどの 柔らかい材質でできています。)にインキを一度転写した後に、転写胴 と圧胴(圧力を与える胴)の間を通る用紙にインキをまた転写すること によって印刷するもので、版自体に凹凸が無い刷版を使用する、平版 (へいはん)印刷の一種です。 このように2回転写するプロセスが、「オフセット」という名称の由来 になっています。つまり、版を転写胴へインキを移すことを「オフ」す るといい、転写胴から紙にインキを移すことを「セット」するというの で、この2つを合成したものだそうです。 なぜ、このように2回転写を繰り返すかというと、版が平らなので版か ら直接紙に印刷すると、紙との摩擦により版の磨耗が激しいことと、水 を用いるため直接だと印刷用紙の収縮が大きくなるというのが理由です。 印刷する用紙の形態で大別すると、平判(ひらばん)の紙(あらかじめ 一定の大きさにカットした紙)に一枚一枚印刷する「オフセット枚葉印 刷」と、ロール状の巻取紙に連続して印刷する「オフセット輪転印刷」 があります。よく、テレビドラマなどで新聞の紙面が刷られた輪転印刷 機のロールペーパーが延々と流れて行く様が「大ニュース」が起きた時 のイメージ映像として頻繁に使用されるので、イメージがわきやすいか も知れません。 オフセット印刷機(枚葉機の場合)は、紙の給紙をする給紙装置(フィ ーダー)、印刷をする印刷部及び印刷された紙を積み揃える排紙装置( デリバリー)とからなります。(輪転機の場合はさらに複雑で大がかり になります。 弊社を含む軽印刷業界では、オフセット印刷といえば枚葉印刷が普通で すが、新聞や雑誌さらにはチラシ印刷に代表される大ロット印刷には輪 転印刷が使われています。輪転印刷は高速ですが、当然、設備投資は高 額になるため、使用しているのは大手の印刷会社などに限られています。 ■ オフセット印刷のメリットとデメリット (1)メリット 1. 写真がきれい 2. 版製作費が安価である 3. 多色印刷に適している 4. 大きなサイズの紙が使用できる 5. 大量ロットに対応しやすい 6. 印刷速度が非常に高速である 1. はグラビア(凹版)印刷の品質には及ばないものの、2. の項目に おいてグラビア印刷に勝っています。 今も雑誌の写真ページをグラビアページと呼ぶことがありますが、こ れは以前は写真ページのほとんどがグラビア印刷によっていたためで す。しかし、最近では大量印刷のものを除き、コストの面から、かな りの部分をオフセット印刷によっています。 (グラビア印刷は印刷方式で日本で2番目のシェア。) 1.、3.、5.、6. においてフレキソ(凸版)印刷よりも勝っています。 (フレキソ印刷は印刷方式で日本で3番目のシェア。) これらのメリットにより、日本におけるオフセット印刷は様々な印刷 方式の中で最もシェアが高くなっています。(メルマガ189号参照。) しかし、欠点らしい欠点がない印刷方式であると言われながらも、次 のようなデメリットがあるのもまた事実です。 (2)デメリット 1. 耐候性能が弱い 2. インキ盛りの厚みが薄い 3. 小ロットは割高になる 4. インキや水(浸(しめ)し水)に有害な化学物質が含まれている 5. 水を使用するので多色刷りでは位置の見当が合わせにくくなる 1. と2. はオフセット印刷の印刷方式に由来する欠点ですが、印刷用 のインキには耐候インキと呼ばれるインキもありますので、これを使 用すれば1. の欠点はカバーできます。もちろん普通のインキよりも割 高にはなってしまいますが。耐候インキは屋外で使用されるポスター などに使われます。弊社の仕事では特に選挙用のポスターなどで使用 されることが多いですね。 3.も良く知られたオフセット印刷の欠点ですが、この欠点は、小ロッ トの印刷物にオンデマンド印刷を用いることでカバーできるでしょう。 これは弊社でも以前より実行しています。 4.はメルマガ189号で詳しくご説明しましたので、そちらに譲ります が、これについては現状では圧倒的にフレキソ印刷が有利であり、欧 米ではオフセット印刷からフレキソ印刷への移行が進んでいることも 189号でご説明した通りです。 5.は紙が水によって伸縮するために起こり、多色刷りでは特に問題に なります。使用する水の量を適切にコントロールすることによりかな り防げるのですが、根本的な解決のためには、メルマガ189号で取り 上げたような、水を使用しない「水なしオフセット印刷」方式が有効 かも知れません。 ■ オフセット印刷と水の関係 冒頭に述べたように、通常のオフセット印刷は水と油の反発を利用して 印刷しています。 つまり、インキが付かないでほしい部分の版にはうっすら水が付いてい るのです。こう書くと、紙を水に濡らしたりして大丈夫なの、と思われ る方もいらっしゃるでしょうが、もちろんごく微量なので問題ありませ ん。しかし、オフセット印刷ではこの水の量の調節が印刷の品質を左右 するので、非常に重要です。 今の機械は進歩してほぼ自動で調節されるようになっていますが、ちょ っと前までは微妙な加減が必要だったそうです。 水が少ないと、印刷したとき汚れてしまいます。必要のないところまで インキが付いた状態になるからです。 逆に水が多すぎるとベタの部分にインキがのらなくなります。「水負け」 と言ってベタでも色がうすく感じられます。 印刷機を回す速度を変えると、適正な水の量が変わるのでまた調整が必 要です。回転を速くすると水が相対的に多くなってしまうからです。 印刷に理想的な水の量は、汚れるぎりぎりまでに少なくした水の量だそ うです。これ以上少ないと汚れてしまうというギリギリの水の量が一番 キレイに印刷できるのです。 こういった職人的な技は難しいのですが、うまくいった時には良いもの ができます。逆に機械で自動で調整されるものはこういう苦労はないも のの、仕上がりもそこそこだと言います。 例えていいますと、手作業で調整すると50点〜100点の幅があるのに対し て、自動調整の場合は常に80点という例えが分かりやすいかも知れませ ん。 機械はどんどん進歩しているので自動でもかなり100点に近づいてきては いますが、少し前まではこういう状況だったそうです。 ■ オフセット印刷用のインキの種類 オフセット印刷に用いられるインキは、オフセットインキと総称されま す。これは、着色材料である「色料」(顔料や染料)と、これを分散さ せ、流展性を与え、印刷面または塗料面に顔料を固着させる役目をする 「媒質」の展色剤(ビヒクルとも。油・樹脂・溶剤などからなる。)と をよく練り合わせ、さらに必要に応じて「助剤」と呼ばれる、色料と展 色剤の機能を助け、または印刷インキの他の特性を補う役割をするドラ イヤー(乾燥剤)やコンパウンド(合成ロウ・ワセリン)などを加えて 作られています。 オフセットインキには、枚葉インキ、オフ輪インキ、新聞インキ、金属 インキ他、印刷用途、乾燥方式等に応じて各種のインキがあります。 オフセットインキ使用できる溶剤は常温では安定で、蒸発しないような 高沸点の石油系溶剤です。以下に代表的な枚葉インキとオフ輪インキを 説明します。 (1) 枚葉インキ 枚葉インキは断裁されたカット紙使用の枚葉印刷に用いられるインキ で、通常の乾燥方式は浸透・酸化重合乾燥型で、乾燥に4時間以上か かり、印刷後すぐに後加工はできません。枚葉インキの組成上の特徴 は、高沸点の石油系溶剤を15〜25%、植物油を20〜25%含有している ことです。 浸透・酸化重合乾燥の仕組みは、インキ中の石油系溶剤がまず浸透し、 その後植物油の酸化重合によってインキは乾燥固化します。石油系溶 剤の役割はインキの主要成分である樹脂に対して、適正な溶解力、希 釈力と所望の浸透速度を持ち、インキに必要な粘度と流動性を与える ことです。 (2) オフ輪インキ オフ輪インキは巻紙使用のオフ輪印刷に用いられるインキで、乾燥方 式は加熱蒸発乾燥型(ヒートセット型)です。この方式は乾燥が速く、 高速印刷方式のオフ輪印刷に適したものです。オフ輪インキの組成上 の特徴は、高沸点の石油系溶剤が主体で使用量が30〜40%と多いこと です。 乾燥(ヒートセット)は印刷機に装備されているドライヤーと呼ばれ る加熱乾燥装置により、印刷直後に熱風でインキ中の石油系溶剤を強 制的に蒸発・除去して行われます。また、この方式のオフ輪印刷機に は、排出される石油系溶剤を燃焼処理する処理装置が標準装備されて います。石油系溶剤の役割はインキの主要成分である樹脂に対して適 正な溶解力または希釈力と所望の蒸発速度、溶剤離脱性、乾燥性を持 ち、インキに必要な粘度と流動性を与えることです。 ■ オフセットインキの乾燥の過程 印刷後のインキは正常に乾燥されなければ汚れのトラブルを起こします。 紙に移ったインキは、時間とともに乾燥過程を経ますが、その程度はイ ンキの種類と使用量、印刷方式、温度・湿度・通気などの外気条件や乾 燥方法、絵柄、印刷媒体(紙、フィルム等)などによって差があり、ト ラブルになることがあります。 乾燥の目安となるのが、インキの粘着性です。インキの乾燥過程には、 「セット」と「乾燥」があります。乾燥過程の第1ステップが「セット」 であり、第2ステップが「乾燥」です。なお、広義には「乾燥」の中に、 「セット」も含まれますが、この場合、セットを「1次乾燥」、狭義の 乾燥を「2次乾燥」と呼ぶこともあります。 印刷インキは印刷機上では流動特性を持っている必要がありますが、印 刷後は速やかに固化して、機械的な摩擦に耐え得るように硬い被膜を作 らなければなりません。この液体から固体に変化(流体から固化)する ことを「乾燥」といいます。 印刷インキは、顔料(固体)がビヒクル(液体)中に分散していますが、 紙面上に印刷されると、インキ中のビヒクルおよび低粘度のワニスや溶 剤などが毛細管現象により紙層内へ浸透し始めます。その結果、紙面上 のインキ内の流体量が少なくなり粘性が増加し、この粘性の増大により インキ被膜は固まり、粘着性がなくなりますので、指で軽くこすった程 度の力が加わっても付着しなくなります。 このような状態をインキが「セット」したといいます。すなわち、セッ トとは動かないように固定するという意味で、インキ乾燥の初期の段階 で、完全には乾燥していないものの、印刷物を積み上げたり、動かした りしても、汚れない状態になることをいいます。しかし完全に乾燥して いる状態でありませんので、急激に印刷物を動かしたり、振動を与えた り、あるいは強い力が加わるとインキが取れたり、裏移りして汚れのト ラブルが起きることがあります。(裏移りについては後述します。) さらに時間が経過しセットが終わりますと、インキ中の樹脂が空気中の 酸素と化学反応を起こし重合、いわゆる酸化重合して高分子となり、顔 料を固着し強固なインキ被膜を形成するようになりますが、これが第2 ステップのインキの乾燥過程です。 つまり、インキの乾燥とは、インキの表面粘着性がなくなり、後加工に 耐えられる状態をいいます。 ところでインキの乾燥機構は、インキ中のビヒクルの種類・配合によっ て違いますが、化学変化による乾燥と物理変化による乾燥の2つに大別 されます。通常これらのいくつかが組み合わさって乾燥します。 化学変化による乾燥には、酸化重合、熱重合(例えば、赤外線乾燥型イ ンキ=IRインキ)、光重合(紫外線硬化型インキ=UVインキ)によ るものが主なものです。一方、物理変化による乾燥には、浸透、蒸発、 沈殿、凝固(ゲル化)、冷却固化などがあります。 ■ 乾燥不良によるトラブル 印刷が進行するに従って、印刷機排紙部の荷重は紙の量に伴って増して 行きますが、印刷されたインキはこの荷重に耐えるようにセットが進む 必要があります。 セットが何らかの原因でうまく行かないと、印刷物の裏面が汚れる「裏 移り」トラブルが発生し、極度の場合には「ブロッキング・スティッキ ング現象」が発生し印刷物は不良となってしまいます。 a) 裏移り 積み重ねられた印刷物の状態で発生するトラブルで、印刷されたイン キが接触した紙の裏面の限られた場所や部分的に付着し汚れる現象を いいます。他に「セットオフ」(オフセットの逆の意から?)、「裏 づき」、「裏汚れ」ともいい、インキがまだ不完全な乾燥状態、すな わちインキセット途中で、印刷内容にベタの部分が多い場合に起こり やすくなります。 このトラブルは、インキの乾燥しにくい冬季などに、インクジェット プリンタなどで連続して印刷する場合にもしばしば起こるトラブルな ので、印刷業界以外の方にもなじみが深いのではないでしょうか。 裏移りを防ぐためには、セットを速めたり、外から強い力が加わらな いように注意する必要があります。印刷後の用紙全体に軽い力が加わ る程度に積まれれば、一般にトラブルは発生しませんが、用紙に凹凸 があったり、局部的な力が加わったりしますと、その部分で裏移り現 象が発生することがあります。 b) ブロッキング(blocking) 裏移りの程度がひどい状態をいい、紙がインキによって印刷物が互い に接着し、一枚一枚がはがれにくくなる現象をいいます。ひどい場合 には、紙をはがそうとすると紙の表面が破れることがあります。 ブロッキング(裏移りも含む)の原因としては、インキの盛り過ぎ、 インキの乾燥不良、低粘性のインキ、グロス(つや)のあるインキの 使用、スプレーパウダー(注1)過少、用紙の吸油度不足などや、印 刷後の保管状態に起因する印刷物の高積み、長期保存時の過度の圧力 や熱を加えた場合などがあります。 (注1)スプレーパウダー 排紙部で紙が重なった際に裏移りを避けるために、排紙部の上 からシャワーのように白く細かい粉を降らせるもの。文字のみ の場合はほとんど使用されないが、写真などベタの部分が多い ものには使われることが多い。オフセット印刷のみで使われ、 グラビア印刷などすぐにインキが乾く方式では使われない。 c) チョーキング(chalking) これは乾燥した印刷面を指などで軽くこするとインキ顔料が簡単にチ ョークのように粉状になって取れる現象をいい、パウダリング(粉化、 白亜化)ともいいます。 要因は吸油度の大きい紙に発生しやすく、印刷後のインキ被膜は乾燥 しているものの、インキ中のビヒクル成分が紙に選択吸収され、イン キ顔料主体が紙の表面に取り残された状態になるため、紙面と顔料と の接着力が弱く、力を加えれば、顔料が容易に取れてしまうようにな ります。 d) スマッジング(インキ擦れ汚れ) 印刷後の扱いや製本工程、または輸送時などの際にインキがこすれて 汚れる現象をいい、チョーキングの場合よりも強い力が必要です。 なお、類似のトラブルに「スカッフィング(scuffing)」というのがあ りますが、これはインキ被膜の耐摩耗性の弱さに起因するもので、原 因がインキそのものの性質にあるという点と、インキが取れ、汚れが 生ずるためにはスマッジングの場合よりも強い力を加える必要があり ます。 例えば、雑誌や書籍等の表紙などが製本工程や輸送時に一定以上の強 い摩擦により印刷面が擦られ汚れが発生することがありますが、これ がスカッフィングです。このように、厳密にはスマッジングとスカッ フィングとは定義上、区別されていますが、実際には難しく、両者を 合わせて「スマッジング現象」とか、「インキ耐摩擦性不良」という ことが多いです。 ■ 最後に 〜これからのオフセット印刷〜 メルマガ189号でも取り上げましたが、印刷業界でも環境への負荷低減が 近年一層求められています。 まず、オフセットインキの溶剤代替製品として、枚葉インキでは溶剤代 替製品として溶剤含有量が少ない大豆油インキなどが開発・販売されて います。一部には溶剤使用が1%未満のノンVOCインキもあります。現状 では、インキ成分として石油系溶剤をごくわずかしか使用していないこ れらのインキは、植物油が溶剤よりも粘度が高く、用紙への浸透速度も 遅いため、セット・乾燥が遅い傾向にあり、インキ組成上からVOC排出抑 制には寄与すると思われますが、まだ普及率は低いのが現状です。 また、残念ながら、オフ輪インキは加熱蒸発乾燥という乾燥機構から、 石油系溶剤の蒸発成分は必須であり、いまのところ溶剤代替製品として 製品化されているものはないようです。 また、現在では紙器、プラスチックフィルム、金属、フォームオフ輪印 刷等の分野では一般的になっている無溶剤型UVインキについては、VOC 排出抑制策の一つとして、以前も商業オフ輪、薄紙枚葉印刷でも検討さ れた経緯はありますが、技術的課題もさることながら、対応するための 設備投資による採算性の問題が大きく影響し、残念ながらまだこの分野 での普及は進んでいません。 現在、景気の悪化で各印刷会社が思うように設備投資ができない中、日 本の印刷業界が環境負荷の問題を解決しつつ、これまで通りオフセット 印刷主導で進んで行くのか、逆に欧米のようにフレキソ印刷のような低 環境負荷型の方式へと移行して行くのか、はっきり見極めるにはもうし ばらく時間が必要なようです。 【 読者の皆様へ:告知 】 日頃から弊社のメールマガジンをご愛読していただき、まことにありがと うございます。この度弊社メールマガジンは「ブログ」へ移行することに なりました。つきましてはメールマガジン「ニシキプリントNEWS」は まことに勝手ながら200号をもちまして終刊とさせていただきます。 「ブログ」はまだ準備中ですが、徐々にそちらにシフトしていきたいと 思います。ブログに移行しても読者の皆様に役立つ情報を配信していきた いと思いますので今後ともよろしくお願い申し上げます。 〜次号(6月8日配信)は「デジタルサイネージ」をお届けします〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★今のホームページに満足していますか? ニシキプリントではホームページ制作のお手伝いをさせていただきます! 詳細は下記URLから↓ >>>http://www.nishiki-p.co.jp/web ★メルマガ相互広告&サイトの相互リンク募集中! ご連絡はこちらまで。ご意見・ご感想もお待ちしています。 >>>info@nishiki-p.co.jp ─────────────────────────────────── 印刷会社がお届けするメールマガジン 【ニシキプリントNEWS】 ─────────────────────────────────── ■発行周期 隔週(隔週月曜日)配信 ■配信元 株式会社ニシキプリント http://www.nishiki-p.co.jp/ ■お問い合わせ info@nishiki-p.co.jp ■バックナンバー http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000095734 ■配信システム まぐまぐ(ID 0000095734) http://www.mag2.com/ メルマ! (ID m00071692) http://www.melma.com/ カプライト(ID 8164) http://kapu.biglobe.ne.jp/ ※当メルマガの登録や解除はそれぞれの配信システムからお願いします。 >>このメールマガジンの無断転載・無断引用は禁じます<< All Rights Reserved (c)2002 by Nishiki Print Inc. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


