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2009/04/16

【音声付】[特効薬!No.288] It's Get-Off-the-Couch Time in America

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<TOEICリスニング・リーディング特効薬!>                No.288
   〜 同時通訳方式で世界を読む 〜 (毎週木曜日配信)     4/16/2009
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 TOEICマスター、ダン上野Jr.です。

 日本初の本格的学習メルマガ <TOEICリスニング・リーディング特効薬>

 その No.288号 をお届けします。

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                ダン上野Jr. プロフィール
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 ではさっそく、私の音声レクチャーです(↓)

  http://www.tokyo-sim.com/file/dan/tky090416.mp3
 
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 今日のトピックは、

 【It's Get-Off-the-Couch Time in America】
 〔ソファから降りて庭に出よう〕です。



  …それでは、学習スタート!

 



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◆ CONTENTS ◆
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1.Today's News Story
2.Words & Phrases
3.解説
4.SIMうんちく 〜  「SIM同時通訳方式」の素晴らしい世界
                   英語を読む醍醐味 その2
5.編集後記    〜   自由と不自由




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■1■ Today's News Story ■
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☆ 初めての方は記事を読む前に、必ずこちらを読んでください。☆
 < 同時通訳方式とは?> →  http://www.tokyo-sim.com/tkytowa.html
 < 学習の仕方> →  http://www.tokyo-sim.com/tkyhowtoz.html
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■本日のニュース音声を聞く→→ http://tokyo-sim.com/atkyd/sound288/
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
It's Get-Off-the-Couch Time in America
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ソファから降りて庭に出よう
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It's spring,
春です、

when young men's - and some women's - fancies
そして春になると若い男たちの、そして一部の女性たちの気持ちは

turn to . . . lawns!
向かいます・・・芝生に!


Older people's fancies, too.
年配者たちの気持ちもです。


For some American homeowners,
一部の米国の住宅所有者にとって、

a perfect lawn is an obsession,
完璧な芝生は強迫観念です、

for others an obligation,
ある人々には義務です、

and for some -
そしてまた人々にとっては――

who'd rather look at green, weed-free expanses of grass
緑色の、雑草のない広々とした芝地を眺めたいと思う(人々)

than mow them -
芝を刈るよりも――

a triumph of landscape architecture.
(完璧な芝生は)造園術による偉業です。


A couple of years ago,
2〜3年前、

we reported that old-fashioned push-style lawn mowers
我々はお伝えしました、旧式の手押し式の芝刈り機が

were making a big comeback.
大いに盛り返してきていることを。


The so-called green revolution was in full thrall,
いわゆる緑の革命が最高潮に達していました、

and seven times the number of muscle-powered mowers were being sold
そして7倍の手動芝刈り機が売れていました

than in the 1980s,
1980年代の(7倍)、

when power mowers were king.
動力芝刈り機が王者であった。


Even so, millions of sales are still rung up
それでも、依然として何百万台も売れています

for electric, gas-powered, self-propelled and riding mowers as well.
電動、ガソリン・エンジン、自走式、そして乗車型の芝刈り機も同様に。


Ted Steinberg, a history professor
テッド・スタインバーグ氏は、歴史学の教授ですが

at Case Western Reserve University in Cleveland,
ケース・ウェスタン・リザーブ大学の、クリーブランドにある、

has even written a book
本を書きさえしました

about lawns and mowers.
芝生と芝刈り機についての。


He comes down on the obsession side of things,
彼はその強迫観念的側面を批判しています、

asserting that the quest for the perfect lawn
主張して、完璧な芝生の追求は

has changed the American landscape
米国の景観を変化させてしまったと

as profoundly
同じくらい大きく

as did tree-clearing in earlier centuries,
森林伐採が前の数世紀で景観を変化させたのと、

as the nation spread westward.
国が西方に広がるにつれて。


Steinberg notes
スタインバーグ氏は指摘します

that Americans have 16th-century British aristocracy,
アメリカ人は16世紀の英国貴族を持つと

with its legions of scythe-wielding gardeners,
草刈りがまをあやつる多数の庭師を抱える、

to blame for the idea
考えの責めを負うべきものとして

that grassy glades should be trimmed
草で覆われた空き地は手入れされるべきだという

with manicured precision.
きちんと刈り込んで。


Showplace lawns became such a status symbol
人目を引く美しい芝生はステータス・シンボルとなりました

at tract developments in the American suburbs
米国郊外の住宅団地で

that, as Steinberg points out, the first words
それで、スタインバーグ氏が指摘するように、最初の言葉は

that a neighbor had for comedian Alan King
隣人がコメディアンのアラン・キングにかけた

when he moved into a subdivision were,
彼が分譲地に引っ越してきたときに、(次の言葉)だったほどです、

Whaddya gonna do about the crabgrass?
メヒシバはどうするんですか?


Then came garden shows
その後 ガーデン・ショーが行われるようになり

and televised golf tournaments,
また、ゴルフの試合がテレビ放映されるようになりました

with their immaculate greens,
その完璧な芝生とともに、


and the stampede
そして殺到が

for new lawn mowers, trimmers, fertilizers, watering systems and
weed-killers
新しい芝刈り機、剪定ばさみ、肥料、散水装置、除草剤への

was on.
起こりました。


For some Americans, Steinberg points out,
一部のアメリカ人にとって、スタインバーグ氏は指摘しますが、

lawn care represents
芝生の手入れは表しています

the single most important engagement
唯一の最重要な関与を

with the natural world.
自然界との。


An engagement
それは関わりです

that, as often as not, the crabgrass wins!
たいてい、メヒシバが勝利する!


I'm Ted Landphair.(6 April 2009)



■このニュースストーリーの音声を聞く
■■ →→  http://www.tokyo-sim.com/atkyd/sound288/
※当サイトおよび音声ファイルはメルマガ配信60日後に削除します。

■SIM音読用英文を見る
■■ →→ http://hypertoeic.exblog.jp/i9/

■オリジナル英文を見る
■■ →→ http://hypertoeic.exblog.jp/i10/




>>> WARNING!  

 このメルマガの音声は、英語を「英語の語順」でセンスグループ(意味の
 切れ目)ごとに聴く学習理論「Hop,Skip&Jump」(ホップ、スキップ&
 ジャンプ)のうちの Jump に当たります。

 Jumpそのものは元の英語そのままですので、そればかり聴いていても
 「本物のリスニング力」は、ほとんど身に付きません。

 「英語の語順」で英語が理解できる「英語の思考法」を身に付けるため
 には、「Hop、Skip」の課程が最も重要です。リスニング力を爆発的に
 伸ばしたい方は、「Hop,Skip&Jump」でリスニング力を養成する教材、
 「スーパーエルマー」を受講してみてください。   

                      
 ・スーパーエルマーの「Hop,Skip&Jump」とは?
       ⇒  http://tokyo-sim.com/hsj_tky/#hop     
 
 ・「Hop,Skip&Jump」を聴く
       ⇒ http://www.tokyo-sim.com/front/win02cbs.html
                    
           
                          ダン上野Jr.




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■2■ Words & Phrases ■
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☆音声レクチャーはこちらから
    ⇒ http://www.tokyo-sim.com/file/dan/tkywp090416.mp3
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◆It's Get-Off-the-Couch Time in America
couch = ソファ、長いす、寝椅子

◆when young men's - and some women's - fancies
*whenは継続用法の関係副詞。and in springの意。
fancy = 想像力、嗜好

◆turn to . . . lawns!
turn to〜 = 〜に移る、〜に向かう
lawn = 芝生、芝地

◆Older people's fancies, too.
= Older people's fancies turn to lawns, too.

◆For some American homeowners,
homeowner = 住宅所有者

◆a perfect lawn is an obsession,
obsession = 頭から離れないこと、強迫観念

◆for others an obligation,
obligation = 義務、責任
= for others, a perfect lawn is an obligation

◆who'd rather look at green, weed-free expanses of grass
who'd = who would
weed-free = 雑草がない
expanse = 広がり

◆than mow them -
mow =(機械などで芝を)刈る

◆a triumph of landscape architecture.
triumph =成功、賜物、偉業
landscape architecture = 景観設計、造園術
*自分で芝生の手入れをしない人は感心して見ているということ。

◆we reported that old-fashioned push-style lawn mowers
old-fashioned = 旧式の、昔風の

◆were making a big comeback.
make a comeback = 盛り返す、復活する

◆The so-called green revolution was in full thrall,
green revolution = 緑の革命 *この言葉は、1960年代の発展途上国の農
業生産性の向上を指す場合と、工業国における環境に対する関心の高まりを
指す場合がある。ここは後者の意。
in thrall = 束縛されて、とらわれて   *ある事柄が流行している様を表す。

◆and seven times the number of muscle-powered mowers were being sold
muscle-powered = 筋肉を動力とする、手動の

◆Even so, millions of sales are still rung up
ring up =(売上げを)得る、(売上金額を)レジに打ち込む
*ここでは受動態で用いられている。

◆for electric, gas-powered, self-propelled and riding mowers as well.
self-propelled = 自動推進の、自走式の

◆He comes down on the obsession side of things,
come down on〜 = 〜を非難する、〜を批評する

◆asserting that the quest for the perfect lawn
assert = 断言する、強く主張する
quest = 探求、追求

◆as profoundly
profoundly = 大いに、深く

◆as did tree-clearing in earlier centuries,
= as tree-clearing changed the American landscape in earlier
   centuries
tree-clearing = 森林伐採

◆that Americans have 16th-century British aristocracy,
have A to blame for B = BはAのせいである、Bに責任があるのはAである
*ここのhaveは、後段のto blame以下と呼応している。ここではまず「持つ」
とし、これを保持しながら次に読み進み、あとで解釈を修正するとよい。
aristocracy = 貴族

◆with its legions of scythe-wielding gardeners,
legions of〜 = 無数の〜
scythe = 草刈り鎌
wield = (道具などを)巧みに使う、扱う

◆to blame for the idea
*ここまで読んで、前段のhaveと併せて(have A to blame for B)、「ア
メリカ人が〜という考えを持つようになったのは英国貴族のせいだ」という
意味だということが分かる。

◆that grassy glades should be trimmed
glade = 林間の空き地
trim = 刈り込む、手入れする

◆with manicured precision.
manicured =(庭・芝生などが)とても手入れの行き届いた
precision = きちょうめんさ、細心

◆Showplace lawns became such a status symbol
Showplace = 名所、美しさなどで有名なところ
such〜 that・・・= とても 〜 なので・・・、 ・・・するほど 〜 だ

◆at tract developments in the American suburbs
tract = 造成地、住宅団地
development = 開発、造成

◆when he moved into a subdivision were,
subdivision = 分譲地
*wereは先のthe first wordsに続く述語動詞。

◆Whaddya gonna do about the crabgrass?
Whaddya gonna = What are you going to
crabgrass = メヒシバ(の類) *芝生や畑を荒らす雑草の名前

◆Then came garden shows
*この文は倒置で、came(動詞)がgarden shows and televised golf
  tournaments(主語)の前に出ている。

◆and televised golf tournaments,
televised = テレビ放映された

◆with their immaculate greens,
immaculate = ちり1つない、完璧な
green = 緑地、芝生

◆and the stampede
stampede = 殺到、衝動的な大衆行動 *次に示される道具類を買おうと皆
が躍起になったということ。

◆for new lawn mowers, trimmers, fertilizers, watering systems and
  weed-killers
fertilizer = 肥料
weed-killer = 除草剤

◆was on.
on = 始まって、起こって

◆the single most important engagement
engagement = 関与、参加

◆that, as often as not, the crabgrass wins!
as often as not = たいてい、しばしば  *雑草にやられてしまって、
完璧な芝生を保つのは難しいということ。


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語注情報の一部は、英辞郎(Ver.115)を利用して作成しました。
制作グループ「EDP」(http://www.eijiro.jp/)の許諾取得済み。
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■3■ 解説 ■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いかがでしたか?
それではここで、この記事をどのようにしたら速く正確に読めるのか、具体
的に解説していきます。

後半、Steinberg notes で始まる文を取り上げてみましょう。

まず、
Steinberg notes ですから
「スタインバーグ氏は指摘します」ですね。これは問題ありません。でもこ
れがこの文のS・V(主語・動詞)ですからここをバシッと頭に入れておい
てくださいね。スタインバーグ氏が指摘した、というのですね。さてここで
「指摘した」と言うのですから「何と」指摘したのでしょうか? その答え
を期待しつつ進みます。

すると
that Americans have 16th-century British aristocracy,  とあります。
どうやらthat節の中で「指摘した」内容を説明するようですね。「アメリカ
人は16世紀の英国貴族を持つと」このように指摘しているということです。

次に
with its legions of scythe-wielding gardeners, とあります。
これは直前の 16th-century British aristocracy を詳しく説明する前置詞
句です。「草刈りがまをあやつる多数の庭師を抱える」そういう16世紀の英
国貴族を持っているというわけですね。

次に
to blame for the idea  とあります。
「考えの責めを負うべきものとして」持っている。つまり the idea「この
考え」を持つようになったのは16世紀の英国貴族のせいだ、と言っているの
です。さてここで「この考え」とはどんな考えなのでしょうか。

that grassy glades should be trimmed
「草で覆われた空き地は手入れされるべきだという」そのような考えなので
すね。

この文はまだ続きまして、最後に
with manicured precision.  とあります。
つまり、ただ手入れされるべきだというのではなく、「きちんと刈り込んで」
手入れされるべきだという考え、アメリカ人がそのような考えを持つように
なったのは、16世紀の英国貴族のせいだ、と最初に保留しておいたスタイン
バーグ氏が指摘しているというわけですね。


このように前からどんどん理解していけば、戻る必要はありませんよ。
このような感じでぜひ、SIM音読を実行してください!!

――――――――――――――――――――――――――――――――――
いかがでしたか? この方法で読むことで「返り読み」をしなくても前から
どんどん理解できることを体験できたのではないでしょうか?
この方法でこの記事を繰り返し音読することが非常に大切です。
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「SIM音読」が学習のカギを握る!
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SIM音読とは、上記「解説」にあるようなやり方で英文を音読することで
す。SIM音読が学習のカギを握りますので、必ず実行しましょう。

英語の部分を大きな声で読み、区切りごとに頭の中で意味を考えたり、次を
期待(Anticipation)したりしながら実行します。ただし「期待」はすべての
文でする必要はありません。何度も音読しているうちに「期待」できる部分
も少しずつ増えてきます。
区切りごとに意味を考えるわけですが、これは声には出さず、頭の中で考え
ます。

※詳しい学習の仕方はこちらをご参照ください。
< 学習の仕方> →  http://www.tokyo-sim.com/tkyhowtoz.html

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ダン上野Jr.の学習相談室
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 あなたの英語学習に関するご質問をお寄せください。

 私、ダン上野Jr.が懇切丁寧にお答えします。

 もちろん無料です。

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  よいのかわからない方も、お気軽にご相談ください。




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■4■ TOEICマスター、ダン上野Jr.が、こっそり教える
        ためになるSIMウンチク  【No.242】
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☆音声はこちら http://www.tokyo-sim.com/file/dan/tkyu090416.mp3
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     ● 「SIM同時通訳方式」の素晴らしい世界 ●

          「英語を読む醍醐味」その2



 「SIMうんちく」では、「SIM同時通訳方式の素晴らしい世界」

 というシリーズが始まっています。


 今日はその14回目で、「英語を読む醍醐味 その2」です。



 前回は、SIM訳をしながら英文を読むと、

 「返り読み」をしていた時とは、全く違う感じを持つはずだ、

 というお話をしました。


 例として、このような英文をあげました。

----------------------------------------------------

  Perhaps it had grown tired of us,

  as we later grew tired of ourselves.

----------------------------------------------------


 前半のセンスグループを読んだだけでは、

 読み手は何の衝撃も受けません。


 「猫が私たちに飽きてきた」という日常的にありふれた出来事を、

 伝えているに過ぎないからです。
 

 ところが、そこに後半のセンスグループが付け加わると、

 ありふれた日常性がひっくり返ります。


----------------------------------------------------

  as we later grew tired  /  of ourselves.

----------------------------------------------------


 「私たちもあとで飽きてきたように、自分たちに」
 

 このセンスグループは、ちょっとしたショックを

 私たちに与えます。

 
 ここでは、猫がどうこうという問題をはるかに超えて、

 倦怠期を迎えてしまった二人の重い現実が、

 強いメッセージ性をもって語られているから、

 ということでしたね。


 ここに英語ならではのドラマがあるのです。

 
 ですから、この文章の核心は当然ながら、

 「猫が私たちに飽きてきた」という部分にあるのではなく、

 「私たちが自分たち自身に飽きてきた」という部分が、

 この文章の一番言わんとするところであり、

 それを猫にかこつけて象徴的に語っているところに

 この文章の醍醐味がある、ということでした。



 ところが、この文章を「返り読み」して、

 通常の日本語にまとめてみると、こうなりました。


--------------------------------------------------------- 
 
     私たちもあとで自分達に飽きてきたように、

   多分それ(猫)は私たちに飽きてきたのよ。

---------------------------------------------------------


 これでは、英語の持つドラマ性が消え失せて、

 インパクトが弱くなっています。

 
 このように、「返り読み」で英語を読むと、

 「英語の思考法」が「日本語の思考法」に置き換わってしまい、

  新鮮な印象がなくなってしまう、ということでしたね。



 …前回はここまででした。

 今日は、この続きです。
 


 今回も前回と似たような例を考えてみましょう。


 Margaret Mitchell (1900-49) の有名な唯一の小説に

 “Gone with the Wind”というものがあります。


 ちなみに、この場合、Gone with the Wind. では、

 It has gone with the wind. のIt hasが

 省略されています。


 英語上達には、Gone with the Wind.のような短文も

 「英語の語順」で感じ考えることが大切です。


 Gone「去りぬ」には、「一つの時代が終わった」という感慨が

 込められています。


 その寂しさのようなものを、Goneの一語で表現した後で、

 with the Wind「風と共に」と、状況が説明されています。


 Gone … with the Wind.

 「去りぬ … 風と共に」ですね。


 このように「英語の語順」で捉えるからこそ、

 この文章が持つ寂寥感を感じ取ることができるのです。



 ところが、これを通常の日本語で表現すると、

 「風と共に去りぬ」となります。


 これでは、当たり前すぎて、寂寥感を感じ取ることができません。

 このように「返り読み」をして、「英語の語順」を

 「日本語の語順」にすると、英語のインパクトが失せてしまうのです。


 ここはやはり、Gone … with the Wind.

 「去りぬ … 風と共に」と「英語の語順」で捉えるべきです。


 それでこそ、英語特有のインパクトを正しく感じ取ることができます。

 ここに、英語を読む醍醐味がある、と言えるでしょう。


 
   …この続きはまた来週!



           …お楽しみに!



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   ● 過去の「SIMうんちく」は、こちらでご覧になれます ● 
        ⇒ http://hypertoeic.exblog.jp/i8/

   ※2005/9/20以降の「SIMうんちく」(↑)が掲載されています。
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■5■ 編集後記 ■    自由と不自由
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 ある時、小学生の息子がポツリとこう言いました。

 「あーあ、自由になりたいなー!」



 思いがけない言葉に驚いた私は、「エーッ!○○○は自由じゃないの?」

 ときき返しました。


 すると息子は、「だって、学校に行かなきゃダメだし、

 勉強しなきゃダメだし…。」


 フンフン、そういうことね。

 しばらく考えて、息子にこう答えました。


 「○○○は、早く結婚して子供が欲しいんだろー。

 そして子供をかわいがったり、一緒に遊んだりしたいんだろー。

 そのために、学校に行って勉強するんだよ。」

 
 息子は「フーン」と納得したようでした。


 
 「人間の自由って何なのだろう?」

 このやりとりの後、私は考えたものでした。


 人間が自分の欲することだけをして暮らせる環境にあったなら、

 そこに本当の自由はあるのでしょうか?

 私は、それは不自由だ、と思うのです。


 なぜなら、いくら自由と思える環境に置かれても、

 依然として人間は自分というものの奴隷であり、

 自我の支配下にある不自由な存在に過ぎないからです。


 酒を飲む自由は、酒に支配される危険と隣り合わせですし、

 たばこを吸う自由は、止めたいのに止められない、

 という不自由をもたらす可能性が大です。



 ならば、なおさらのこと、自制心の弱い子供に対して、

 大人が制限を設けるのは当然でしょう。


 子供の頃から適切な制限を受けなかった人間がどうなるか、

 悲惨な例が、毎日のようにTVや新聞をにぎわせています。


 新幹線が速く走るためにはレールが必要です。

 レールという制限がなければ、新幹線はかえって不自由に

 なってしまいます。


 結局、制限こそが守りであり、人間に本当の自由と安全を

 もたらすのではないでしょうか。


 
 もちろん、その制限を背後で支えるものは親の愛です。

 「お前を、愛しているからこそ、放ってはおけないんだよ。」

 ここが最も大切なポイントかもしれません。 




 ※子供の教育について非常に参考になるページがあります。
   http://www.geocities.jp/hecaress/He/Messages/AyKosodate.html



       Jesus said,"If you hold to my teaching, you are

   really my disciples. Then you will know the truth, and

   the truth will set you free."
        
                      Bible(John 8:31,32)


  〔イエスは言われた。「もしあなたがたが、わたしのことばに
   とどまるなら、あなたがたは本当に私の弟子です。そして、
     あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします」〕
                 聖書(ヨハネ伝 8章31,32節)




Until next time.
Dan Ueno Jr.

                 ◆ ご意見・ご感想など、ダン上野Jr.へのメールは
                     こちらへ       ⇒      danjr★tokyo-sim.com
                              (メール送信時は★を@にしてください)
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発行: 東京SIM外語研究所  教育企画室  tokyosim★tokyo-sim.com
                             (メール送信時は★を@にしてください)
配信システム:『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/
配信システム: melma! http://www.melma.com/
※本メールマガジンの無断転載はできません。 All rights reserved.
※本メールマガジン内音声リンクは配信60日後に削除します。
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  ださい。代理解除は受け付けていません。
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免責事項:弊誌は、あくまで英語学習を目的とした読み物です。従って、
東京SIM外語研究所は、本サービスを介した情報により発生あるいは誘
発された損害、情報の利用により得た成果、またはその情報自体の合法性
や道徳性、正確さについての責任を負いません。
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