2009/07/15
【BRASIL NEWS】ニッケイ新聞メルマガ版 360号
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ┌────────────────────────────┐ 【BRASIL NEWS】ニッケイ新聞メルマガ版360号 2009/07/11 └────────────────────────────┘ これであなたもブラジル通!!! 様々な顔を持つこの国の魅力の一端を紹介 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ※ニッケイ新聞は、ブラジル国サンパウロ州サンパウロ市で発行されている移住者 や日系人、駐在員向けの日本語新聞。紙印刷版は週5回発行。このメルマガ版は本 紙記事の一部を使って、日本在住者向けに、ブラジルや日系社会に興味を持っても らえるよう、編集し直したものです。 ☆☆☆☆☆アマゾン日本人入植80周年企画「アマゾンを拓く」☆☆☆☆☆ 1929年に最初の日本移民がアマゾンへ入植してから、今年で80周年を迎えます。 今年9月には第1回移民が入植したトメアスー、東部アマゾンの中心都市ベレン、西部ア マゾンの大都市マナウスの3カ所で記念式典が予定されているほか、1年を通じて各地で さまざまな記念行事が計画、実施されています。 この記念すべき年にあわせ、ニッケイ新聞編集部は6月から、特別連載企画「アマゾン を拓く」を始めました。バックナンバーとそのほかの関連記事をホームページに掲載して おりますので、この機会にご覧ください。 →http://www.nikkeyshimbun.com.br/2009-amazon80.html アマゾン日系社会の歴史、そして現在の姿を身近に感じていただければ幸いです。 ニッケイ新聞編集部 =============================== ◎ニッケイ新聞社ホームページ http://www.nikkeyshimbun.com.br/ ※このメルマガに対する感想やメッセージをお願いします。 ※メルマガ相互紹介をしませんか? 気軽に一報ください。 E-mail nikkeyshimbunmz@hotmail.com =============================== ****▽ニュース目次▲********************************************** ●今週のおすすめ記事● ☆日伯論談=第10回=日本発=堀坂浩太郎=グローバル時代の人材形成の場 ○日系社会 ■イタリアで日伯首脳会談=社会保障協定の交渉開始へ=アフリカ農業支援に 連携も ■県連=日本祭いよいよ17日から=今年は「環境」テーマに=与儀会長らが来場 呼びかけ ■「コロニアの協力に感謝」=旧神戸移住センター改修に=伯国から募金30万余レ =西村委員長ら来伯、謝礼 ■日本語版百年史=『農業編』目次を公表=「日本移民の貢献明らかに」 ■『合同記念句集』を刊行=アマゾン移民80周年で ○ブラジル社会 ■伯仏主導の新サミットを=G8に期待しない=大統領が前以って根回し=IMFと 世銀改革が急務 ■G8サミット=伯仏同盟、世界をリードか=イラン以外で一致=新秩序の骨格を 構想=政治が変わり全て変わる ■オバマ米大統領=「米国消費市場に頼るな」=伯国は自主独立を=危機以前の 水準回復は困難=今回はG13の橋渡しか ■インフルエンザA=二次感染者増え始める=保健省が検査基準を変更=薬の 自己処方にも注意を ■セー広場=市警が犯罪組織を急襲=45日間の囮作戦で内偵=清掃夫が突然 拳銃を=捜査官の変装に驚愕 ■聖市にモトタク登場=無理難題にも応じます ■東西南北(ニュース短信) *********************************************************** ━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆日伯論談 ━━━━━━━━━━━━━━━━ ■日伯論談=第10回=日本発=堀坂浩太郎=グローバル時代の人材形成の場 2009年07月11日(土) 本文はサイトでご覧ください →http://www.nikkeyshimbun.com.br/2009rensai-rondan.html ━━━━━━━━━━━━━━━━ ★日系社会 ━━━━━━━━━━━━━━━━ ■イタリアで日伯首脳会談=社会保障協定の交渉開始へ=アフリカ農業支援に 連携も 2009年07月11日(土) 麻生太郎首相とルーラ伯大統領が九日、イタリア中部ラクイラで開催された主要 国首脳会議(G8ラクイラ・サミット)の会場で会談した。両首脳の会談は三回目。 デジタルTV、高速鉄道や在日ブラジル人問題など最近の両国間の案件に加え、日 伯が連携してアフリカの農業開発に協力していく方向性を確認した。 麻生・ルーラ両首脳の会談は、昨年十一月にワシントンで開かれた金融・世界経 済に関する首脳会合、今年五月の電話会談に続いて三回目。 外務省広報によれば、今回の会談は現地時間の九日午後六時四十五分から三十分 間行なわれた。 両首脳は、昨年の日本・ブラジル交流年を経て両国関係が近年で最も良好な状態 にあるとし、今後は二国間に加え国際社会における戦略的パートナーとしても、ま すます関係を進展させていくことで一致した。 五月の電話会談でも話題に上ったデジタルTV日伯方式については、今後も南米 諸国への普及に連携して取組んで行く方針を確認。 リオ―聖市間の高速鉄道計画については麻生首相が新幹線の優秀性や運用のため の技術支援について説明した。ルーラ大統領から高い評価を受けたという。 世界不況にともない雇用・生活の困難に直面している在日ブラジル人の問題では、 ルーラ大統領が日本政府の支援策に対し感謝の意を表明。また、在日伯人やブラジ ルで活動する日本企業などのため、両国間の社会保障協定締結交渉を開始すること で一致した。 このほか、世界の食料安全保障について、両国が連携してアフリカでの農業開発 支援を行なうことになった。セラード開発での実績を生かし、まずは農業の潜在力 の高いモザンビークでの取組を進めていくという。ルーラ大統領からは、ブラジル としてこの協力に共に取組んでいけることを大変有意義と考えているとの発言があ った。 ---------------------------------------------------------------------- ■県連=日本祭いよいよ17日から=今年は「環境」テーマに=与儀会長らが来場 呼びかけ 2009年07月09日(木) ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、与儀昭雄会長)が主催する国内最大の 日本文化イベント、「第十二回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭)」が十七日 から十九日まで、聖市のイミグランテス展示場(Rod.dos Imigrantes,km1.5)で開 催される。今年のテーマは「環境保護年」。郷土食・郷土芸能の二本柱に加え、今年 も様々な趣向をこらして日本の文化をブラジルに紹介する。六日、県連事務所で与 儀会長、山田康夫副会長が会見し、来場を呼びかけた。 環境をテーマにした今年は、会場内でも種類別のゴミ箱を準備し、分別などを指 導し、地球に優しい祭りを目指す。また、ブラジル・ニッポン移住者協会とオイス カ・ブラジル総局が中心となって会場内で「緑の羽根募金活動」を行う。 日本祭の目玉は、何と言っても各県の郷土食。今年は四十二の県人会が〃お国自 慢〃の味を提供するほか、福祉五団体、カルモさくらの会が出店。舞台ではYOS AKOIソーランや健康体操、太鼓などのほか、平田ジョー、伊藤カレンさんらコ ロニア歌手、来伯中の中平マリコさんのショーも開催される。(各団体のメニュー、 芸能プログラム等は十一日発行の「フェスティバル特集」で紹介) パビリオン内には企業・団体ブースをはじめ、様々な広場を設置。日本文化広場 では、折り紙や切り紙、生け花、お茶などが体験できる。スポーツ広場では古武道 や空手などの演武が披露される。 援協のブースでは、血圧や血糖値測定など、簡易健康診断を行なう。 また、今年入植八十周年を迎えるトメアスーから関係者が参加し、ブースでピメ ンタをはじめ、熱帯果実やゼリーを販売する。 例年郷土食コーナーに出店している弓場農場は、今年はパビリオン内のブースで 参加し、生味噌、福神漬け、千枚付け、椎茸から作った佃煮、マンゴーやゴイアバ、 グレープフルーツなどのジャムなど多彩な品を販売する。 そのほか、SEBRAE(小・零細企業支援サービス)が十七日から十九日まで、 今年初めて起業家育成セミナーを開催する。人気のミス・フェスティバルは十八日 午後六時から。 ---------------------------------------------------------------------- ■「コロニアの協力に感謝」=旧神戸移住センター改修に=伯国から募金30万余レ =西村委員長ら来伯、謝礼 2009年07月08日(水) 「コロニアのみなさんの協力で募金目標を達成し、無事に開館しました」。移民が 日本最後の数日間を過ごした思い出の建物、旧神戸移住センターを改修・再整備し て開設された「神戸市立海外移住と文化の交流センター」への伯国側の募金活動に 感謝するために、海外日系人会館協力委員会・西村正委員長(財団法人日伯協会理 事長)とカワサキプレシジョンマシナリ社・園田誠代表取締役社長が来伯して六日 に来社、冒頭のようにコロニアに感謝した。 昨年の百周年、第一回移民船笠戸丸が出航した四月二十八日にあわせて同移住セ ンターで「友情の灯火」採火式が行われ、商船三井の貨物船に乗せられてサントス 港に届けられた。聖州政府が特別に仕立てた移民列車で聖市百年祭式典会場まで運 ばれ、元伯サッカー代表のカフー選手らの聖火リレーを経て、六世の大西優太くん らによって会場に点火されたことは記憶に新しい。 移民と縁の深いこの建物は昨年六月頃から改築工事に入り、今年六月三日に「神 戸市立海外移住と文化の交流センター」として生まれ変わった。 西村委員長らは昨年一月に来伯し、コロニアに二千万円を目標とする募金を呼び かけ、県連、文協などが取りまとめする形で、多くの日系団体や企業が寄付を寄せ た。各県人会、南青協、学移連のほかマナウスの西部アマゾン日伯協会、エフィジ ェニオ・デ・サーレス自治会なども浄財を寄せ、伯国からの寄付総額は三十万七千 レアルにのぼったという。 新装なった同センターの総工費は六億七千万円で、内部には移住ミュージアム(博 物館)「希望と未知への船出の広場」、地域在住の外国人の支援を行う「多文化との 共生の広場」、国際芸術交流を目的とした「芸術を生かした創生の広場」が設けられ た。 寄付者・団体の名前は、開館の時点までの分は既にセンター内の壁面に刻まれて いる。 ---------------------------------------------------------------------- ■日本語版百年史=『農業編』目次を公表=「日本移民の貢献明らかに」 2009年07月07日(火) ブラジル日本移民百周年記念協会の主催事業の一つ、日本語版百年史編纂委員会 (森幸一編纂委員長)が三日午後、同協会事務所で記者会見を開き、本編第一巻『農 業編』の内容に関する発表をした。年末までに刊行し、日本語で五百頁となる予定。 森編纂委員長は「日本移民の九〇%は農業移民として入った。農業分野の経験は 移民史において重要な位置を占めているのみならず、農業技術の普及や食生活への 影響など、ブラジルへの貢献も大きい」と第一巻の重要性を強調した。 コーディネーターを務める田中規子さんは「日系農業がブラジル農業に質的、量 的にどんな貢献をしてきたのかを明らかにするのがテーマです」と編集方針を説明 する。 農業編の名称は『ブラジル近代農業史における日系農業』。第一章は「日本移民送 出と受け入れ」として、日本の近代移民政策と農村・農業政策におけるブラジル移 民の位置と意味、ブラジル近代国家形成と日本移民の関係などが論じられる。 第二章は「ブラジル農業の変遷における日系農業」で、主要な生産物の推移、生 産地域・主産地の移動、日本人の地域移動、日本人の定着、産業組合の事業の変遷 などを、時代区分ごとに書き込んでいく。 コチアや南伯などの中央会の盛衰史はもちろん、その後、現在の五十八日系農協 に至った経緯と変化の様子を分析し、田中さんは「今も地域の農業をリードしてい ることを書いていきたい」という。 第三章は「大規模プロジェクト及び地域開発における日系農業の貢献」で、セラ ード開発、サンジョアキンのリンゴ団地、バイーア州のブドウ生産などを例に、大 規模な農業開発の歴史をたどる。さらにアマゾン、東北部、中西部などへの進出も 描いていく。 第四章は「ブラジルにおける農業関連産業と日系農業」で、肥料、農薬、農業機 械からセアザなどの市場流通、日本食関連の食品産業、今後の農村活動について展 望する。 第五章は「主要作物の発展過程と農業技術(品種改良等)への貢献」、第六章は「ブ ラジル農学への日本人・日系人の貢献」となっている。 同コーディネーターによれば、全部で十三人程度の執筆者に依頼中で、すでに九 割ぐらいが決まっているという。すでに執筆者を集めた会議を二回開催し、記述に 重複がないよう調整している。 同編纂委員会では来年中にも第二巻『産業史・社会・政策』、第三巻『生活と文化』 を刊行予定で、同時並行して準備作業を進めている。 ---------------------------------------------------------------------- ■『合同記念句集』を刊行=アマゾン移民80周年で 2009年07月09日(木) 【パラー州ベレン発】アマゾン日本人移民八十周年を記念して編纂された『合同 記念句集』がこのたび発刊された。 この合同記念句集は、パラー州内の次の四俳句会によって編集された。トメアス ー俳句会(代表=新井範明)、サンタイザベル俳句会(代表=竹下澄子)、カスタニ ャール俳句会(代表=工藤未敏)、ベレン風みどり俳句会(代表=大嶽一) 『合同記念句集』の編集委員を代表して、トメアスー俳句会の新井代表は、その 序文に「明治、大正、昭和、平成と各時代に生まれた人たちの八十年にわたって流 れた時間は、日本文化をアマゾンに定着させ、アララ句会、大河句会、木陰、樹海、 花胡椒、アマゾン拓土句会、ベレン風みどり句会、サンタイザベル句会、カスタニ ャール句会、トメアスー句会が誕生した。このように現在も脈々と受け継がれてい ることは喜ばしい限りである」としたためた。 ━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ブラジル社会 ━━━━━━━━━━━━━━━━ ■伯仏主導の新サミットを=G8に期待しない=大統領が前以って根回し=IMFと 世銀改革が急務 2009年07月07日(火) イタリアで八日開催のG8サミットに招待されたルーラ大統領は六日、同サミット に賭ける抱負を披瀝と同日付けグローボ・オンラインが報じた。七日には先ず フランスに立ち寄り、サルコジ仏大統領とエネルギーや環境問題、食糧確保、 国際政治について意見調整を行う。またルーラ大統領は、G8でIMF(国際通貨 基金)や世銀の改革を訴える意向だ。同行のアモリン外相は、国際問題をリード するためG8に代わる、伯仏主導の多極外交の展開を提起した。 今回のG8サミット首脳会議は、九月に米国で開かれるG20への橋渡し的意味 をもつ。その意味で二日目には、新しく頭角を表したG5(ブラジルや中国、インド、 南アフリカ、メキシコ)も同席の拡大会合も開く。 アモリン外相は、現在の世界がG8と非G8に二分したことで遺憾の意を表した。 国際間の大切な問題を協議するにも、余裕のある国を探さねば成らない有様だ。 中米の勃発事件や海水の異常増水、アフリカの旱魃、急激な地球温暖化などを、 どこへ相談に行ったらよいか分からないのが、現在の実情だと外相は訴えた。その ため伯仏両国は緊密に提携して従来のサミットを改革し、新たな国際サミットを 設定する計画だと構想を述べた。 ルーラ大統領の出席には、二〇一六年のオリンピックをリオ・デ・ジャネイロへ 招致する任務も課せられている。G8サミット出席の他に、ユネスコで平和貢献に 尽くした記念品の授与式にも招かれている。 サルコジ仏大統領との会見前夜には、ポルトガル首相との個別会議がある。さらに ポルトガルのソアレス前大統領から、民主政治の奨励と人権運動、平和運動、貧困 撲滅に尽くした功績を称える式典に呼ばれている。 大統領は過密スケジュールで忙しい六日、金融危機で喘ぐ貧困諸国への経済支援 を仰いだ。金融危機の影響で窮地にある途上国にために、先進諸国は何もできない ことが明白だという。 何もできない頼りないG8に期待するより、IMFや世銀(IBRD)を国際問題の決定 機関に改革し、その役を求めるべきだと大統領は述べた。先進国が協議するのは 経済問題ばかりだが、それならG20が相応しいという。 ---------------------------------------------------------------------- ■G8サミット=伯仏同盟、世界をリードか=イラン以外で一致=新秩序の骨格を 構想=政治が変わり全て変わる 2009年07月09日(木) G8サミット出席に先立ちフランスを訪れたルーラ大統領は七日、サルコジ仏 大統領と国際機構の変革に向けた伯仏同盟を結ぶことで見解の調整を行った ことを同日付けアジェンシア・エスタードが報じた。両者はイランの総選挙と政治 問題を除いて、概ね合意に達したことを表明した。G8サミット下準備のため両 首脳は、国連安保理改革や構造改革、多極外交、環境問題、金融システム改革、 IMF(国際通貨基金)やIBRD(世銀)の改革を訴えた。 伯仏両国は国際金融システムの再構築と管理機関の設置で同盟関係を結ぶ ことで一致した。この同盟関係はさらに国連の安全保障常任理事会へも枠を広げ、 我々の存命中に地球温暖化解決の目処をつけるよう取り組む意向を示した。 多極化しつつある国際社会に多極外交を展開しながら両国は、常に役目を 分かち合うことを両首脳は誓いあった。これはG5も招いたG8に備えた下地作り といえる。 ---------------------------------------------------------------------- ■オバマ米大統領=「米国消費市場に頼るな」=伯国は自主独立を=危機以前の 水準回復は困難=今回はG13の橋渡しか 2009年07月11日(土) 【既報関連】ルーラ大統領は九日、G8サミットに並行してオバマ米大統領と 個別会談を行い、「米国は短期的に金融危機以前の水準に消費を回復するのが 困難であるから、中国や東南アジアのように米国一辺倒ではなく、ブラジルは国内 消費の奨励によって景気回復を図るように」と勧告されたことを十日付けエスタード紙 が報じた。またG8サミットと新興国の勃興は、G13などのグループ形成という 新しい枠組みを生み出したとG8議長国イタリアは見ている。 特別に設定された伯米首脳会談は、米経済の悲観的変貌を知らせるもの。米 政府は数兆ドルの損失を挽回するため八千億ドルの公的資金をつぎ込み、次々 手を打ち渾身の努力を払ったことを米大統領は訴えた。 ルーラ大統領は米大統領に、先進国が口ばかりで実行しないことを抗議した。 G20は昨年十二月、国際経済に最低の安定を求めた。その一つがWTO(世界 貿易機関)が指揮を採るドーハ・ラウンドだ。続いて金融危機で喘ぐ途上国経済 へのIMF(国際通貨基金による)資金投入。 G20会議は九月、ピッツバーグで行われる。しかし、グローバル経済の再建に 向けた基礎作りが疎かなため、失望することが多いことを憂慮しているとルーラ 大統領が警告した。 ---------------------------------------------------------------------- ■インフルエンザA=二次感染者増え始める=保健省が検査基準を変更=薬の 自己処方にも注意を 2009年07月07日(火) 【既報関連】五日現在の新型インフルエンザ患者数が八八五人と報告されている 伯国で、二次感染者が増え始めていると四日付伯字紙が報じた。 外国滞在または旅行中にH1N1型ウイルスに感染した人は、帰国後に発症しても 一次感染で、一次感染者と接触し罹患した場合が二次感染。伯国の二次感染者は 三日現在の患者七五六人中、二三%と報告されている。 この数字は五月八日以来の累計だが、三日の保健相説明によると、三週間前六% だった二次感染が、ここ一週間は三〇%に及んでいるという。 一方、国内の検査機関では、結果判定までに一週間を超える聖州や、三日を超え 始めたリオ州など、患者や被疑者の拡大に検査体制が追いつかないという事態も 発生。 判定の遅れは診断や処置の誤りや不必要な投薬といった問題を引起す可能性も あるため、保健相は、今後の検査は、重症者や六〇歳以上や二歳以下の患者、 免疫力の弱い人、妊婦の他、これまで患者発生が報告されてなかった地域の被疑者 などに限定すると説明した。 また、風邪の症状が出た場合、最初は保健所や救急病院、保健プラン提携病院で 診察を受ける様にも指示。医師が自宅療養を指示した時は他の人との接触をなるべく 避けるなど、ある意味で一般の風邪と同じ注意事項を上げて協力を要請した。 特に感染力の強い発症直後は要注意だが、これまでの検査では、聖州のアドルフォ・ ルッツで二四%、リオ州のフィオクルースで二九%が真性と判定された一方、何の ウイルスも検出されなかったケースも五一%と五〇%あったという。 保健省では、現段階の二次感染は一次感染者と直接接触した場合に限られ、流行 状態にはないと判断している。 新型インフルエンザにより、学校の休暇前倒しやイベント自粛、アルゼンチンや チリへの旅行延期勧告でアルゼンチンを避けた旅行者が北東伯などに流れ、北伯で 飲物価格高騰などのニュースの他、デンマークや日本、香港で特効薬タミフルに 耐性を持つ患者例報告という気になる報道も。処方箋なしの薬服用は後の診断を 狂わせたりもするから、むやみな自己処方は避けることも大切だ。 ---------------------------------------------------------------------- ■セー広場=市警が犯罪組織を急襲=45日間の囮作戦で内偵=清掃夫が突然 拳銃を=捜査官の変装に驚愕 2009年07月08日(水) 聖市の中心セー広場で六日、果物の露天商や清掃夫の一団が犯罪映画を地で 行くように突然拳銃を構え、通りすがりの市民を驚かせたと七日付けジアリオ・ド・ コメルシオ紙が報じた。一団はゼロ地点作戦の一環で変装した市警八十人で、 四十五日間にわたってセー地域の麻薬取引や詐欺、窃盗、盗品売買、公文書偽造 などの違法行為を内偵していたもの。犯罪の背後に組織があり、市警は五日から 六日の二十四時間にクラコランジアとセーで二回の手入れを行い、三百五十五人の 容疑者を拘束した。 市警組織犯罪課(DEIC)は、セー広場に根を張るアングラ世界に踏み込んだ。 組織のメンバーは、付近のビル七階と駄菓子店を根城にしていた。清掃夫に変装し 街路の掃除をしながら、またビル前に果物の屋台やポップコーンの車を据え、同所に 出入りする人物をチェックした。 セー広場では、何でもありだ。外国人にブラジル人の身分証明書を発行したり、 試験も受けずに運転免許証を取得、医師や弁護士その他の国家免許、診断証明書、 無犯罪証明、居住証明、大学の卒業証書など。医科大の卒業証書が千四百レアルで 購入できる。 あらゆる犯罪カルテルの吹き溜まりがセー広場周辺にあり、ここで取引される。 盗品売買の資金が直ちに麻薬取引に再投資され、違法資金が瞬く間に増えると 市警当局がいう。 セー地域は盗品売買が今年第1四半期に前期比三・八%増、前年同期比で三一% 増となったことでゼロ地点作戦の候補地に挙がった。セー地域で今年、通行人から 財布などを盗った窃盗犯罪は九百四十二件。 セー地域では、犯罪の内容ごとに構成された独特の組織が六つある。セー広場で 屋台を構える露天商は、殆どが犯罪組織の連絡係りとなっている。屋台の上に並ぶ 商品は、表向きに過ぎない。商品を売りながら、組織の指揮を採っている。 文書偽造組織は今、あらゆる公的機関の用紙とスタンプを常時準備している。 所轄官庁責任者のサインを収集し、必要に応じてどんなサインでも精巧に真似る。 偽造診断書は、四十レアルから百五十レアルで販売されるという。 ---------------------------------------------------------------------- ■聖市にモトタク登場=無理難題にも応じます 2009年07月07日(火) 聖市で「渋滞時にも遅刻することなく、時間内に目的地へ到着します」の触れ 込みでバイクがモトタクシーのもぐり営業を開始と五日付けフォーリャ紙が報じた。 バイクは、宅配や書類の発送ばかりでなく、乗客を乗せて渋滞の中をジグザグ 運転で潜り抜ける。料金は交渉次第だが概ねタクシー並み。呼び出し情報は電話帳 やインターネットで探せる。 モトタクシーは、地方都市の半分以上で定着している。それが、聖市の新商売と して登場。上院でモトタクシー営業規則の審議を始めたが、乗客の安全と交通安全 を巡って震撼している。 乗客の注文に応じて、超特急かノロノロ運転に応じる。どっちにしても自動車より 早いのは確実。どのモトタクシーも、毎日の特約がある。時間を争うビジネスには、 欠かせない存在だ。 ---------------------------------------------------------------------- ■東西南北(ニュース短信) ◎ 米国ロスアンゼルスで七日に行われた〃POPの王〃マイケル・ジャクソンの 葬儀はテレビなども競って中継。テレビ視聴率は平日と大差なかったが、インター ネット接続は相当増えたという。バイア州サルバドールでは一四時から、九六年の 訪伯時にMジャクソンと共演したオロドゥンのメンバーが、Mジャクソンが着用して いたのと同じ絵柄のシャツを着て追悼演奏も行った。ロスの葬儀では、「世界一の お父さんだった」と語る娘のパリスちゃんの姿が多くの人の涙を誘った。 ◎ 六月三十日にカカーとの契約を発表したレアル・マドリードが、六日にポルトガルの クリスチアーノ・ロナウドとの契約発表。最優秀選手争いでも移籍料でもカカーを 上回った同選手は、〃怪物〃ロナウドが付けていた背番号9に、ロナウドと記名 されたユニフォームを使用する。一方、〃怪物〃ロナウドは、コリンチアンスとの 契約更新と、チーム設立一〇〇周年(二〇一〇年)のリベルタドーリス杯での活躍、 ひいては伯国選抜チーム入りを希望。Rといえば、最近話題の少ないミランの ロナウジーニョ・ガウーショの活躍も期待されるところか。 ◎ 新型インフルエンザについて、異常に高い致死率を指摘されたアルゼンチンでは、 保健対策費の増額や国政選挙の延期を避けるため、特別な警戒態勢を敷かなかった ことが患者の蔓延をもたらした可能性があるという。六日付G1サイト掲載の世界保健 機構統計では、同国の患者数は二四八五人で死者六〇人とされているが、四日付 伯字紙では、五月以降報告された風邪の患者一一万人中、八五~九〇%は新型 インフルエンザの可能性ありという。世界中の患者数が九万四五一二人と前記サイトに あるが、四日の報道が正しければ、ア国の患者は世界総数を超えるかも。検査基準 変更の伯国でも、コントロールが不能となる事を心配する声があるが…。 ◎ 護憲革命記念日の九日、聖市では約二〇〇〇人が集まり、一九三二年当時を 偲んだ。今週発行の護憲革命についての子供向けの本は、州立校などに無料配布 される他、近日中に書店でも販売開始となるという。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 《邦字紙用語解説》リベルダーデ=日本人移民が集住する地区、別名は東洋人街、 聖市=サンパウロ市、聖州=サンパウロ州、ポ語=ポルトガル語、日語=日本語、 コロニア=移民一世を中心とした日系社会の一部、伯国=ブラジル、伯人=ブラジ ル人、南大河州=リオ・グランデ・ド・スル州、亜国=アルゼンチン、R$=ブラ ジル通貨単位レアル。 ■■メールマガジンの登録・解除■■ 「BRASIL NEWS」は下記URLよりいつでも登録・解除可能です。 http://www.nikkeyshimbun.com.br/magazine/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行責任者 :ニッケイ新聞社 BRASIL NEWS(毎週1回発行) Editora Jornalistica Uniao Nikkey Ltda. 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