2009/06/23
【BRASIL NEWS】ニッケイ新聞メルマガ版 357号
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カセギが欲している支援活動の一つが、帰伯後の就職紹介であることは間違いない。 今一番必要とされている支援活動の灯火を消してはいけない。(深) (2009年06月19日) ===================================== ◎ニッケイ新聞社ホームページ http://www.nikkeyshimbun.com.br/ ※このメルマガに対する感想やメッセージをお願いします。 ※メルマガ相互紹介をしませんか? 気軽に一報ください。 E-mail nikkeyshimbunmz@hotmail.com =============================== ****▽ニュース目次▲********************************************** ●今週のおすすめ記事● ☆日伯論談=第7回=ブラジル発=デカセギ現象の回顧と展望(下)=渡部和夫= 在日伯人は日伯つなぐ絆 ○日系社会 ■日本移民101周年の「移民の日」=今年も聖市でミサ、法要=新時代へ決意 あらたに ■新百年紀の日伯緊密化へ=新幹線方式を伯国に=首都で盛大にセミナー= 伯日議連主催、下院で ■浜松女子校生ひき逃げ事件=2審判決、最低給10カ月分に=被告側は控訴 しない方針=初の国外犯処罰、来月にも結審か ■百周年協会=協力者に感謝状贈呈=ボランティア3万人へ ■人マチ点描■不況に負けずに布教=米国に帰化した伯人牧師=静岡 ■浜松=2世の児玉氏にリオ・ブランコ章=空手修業で訪日19年=日系青少年の 育成に献身 ○ブラジル社会 ■BRICsがG7に代わるか=政治経済の舵取りへ=新基軸通貨の設定は?=第 一回首脳会議を開催 ■スーパー3社が不買宣言=違法伐採地飼育の牛の肉=検察庁指示に他社も続くか ■アフリカ=資源開発に挑戦か=伯産開相と使節が訪問=特別な連帯意識深める =インフラ整備に協力へ ■考え方や意識変化現れる=労組や高齢者の参加も増加=第13回ゲイ・パレードで ■上院事務局=三重隠蔽工作の実体究明=伏魔殿解明に迫る=局長と人事部長が 陣頭指揮=パンドラの箱が開いた? ■レイ・セッカ施行1年=交通量増だが死者減少=聖州は浮いた金で病院建設 ■ルーラ=EU移民排斥を糾弾=責任者でない者に責任転嫁 ■サントス埠頭を改修=歴史と観光名所に化粧直し ■新型インフルエンザウイルス検出に成功 *********************************************************** ━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆日伯論談 ━━━━━━━━━━━━━━━━ ■日伯論談=第7回=ブラジル発=デカセギ現象の回顧と展望(下)=渡部和夫= 在日伯人は日伯つなぐ絆 2009年06月20日(土) 本文はサイトでご覧ください →http://www.nikkeyshimbun.com.br/2009rensai-rondan.html ━━━━━━━━━━━━━━━━ ★日系社会 ━━━━━━━━━━━━━━━━ ■日本移民101周年の「移民の日」=今年も聖市でミサ、法要=新時代へ決意 あらたに 2009年06月19日(金) ブラジル日系社会は六月十八日、日本移民百一周年となる「移民の日」を迎えた。 今年も聖市内各所で恒例の慰霊行事が営まれ、出席者らは先人へ感謝の思いを捧げ た。百周年を祝った一年が過ぎ、新たな世紀へと入ったコロニアの歴史。節目の一 日の表情を伝える。 ■130人集い先駆者慰霊ミサ=過去と未来へ感謝と祈り 日本人ブラジル移民百一周年を迎え、六月十八日午前八時から「先駆者慰霊ミサ」 (ブラジル日本文化福祉協会、日伯司牧協会共催)が、聖市ジョン・メンデス広場 のサンゴンサーロ教会で厳かに執り行われた。「移民の日」最初の記念行事には、教 会が埋まる約百三十人が参列し「ブラジルを作りこの地に眠った先人へ、またこれ からの日系社会のために」(司祭)神に祈りを捧げた。 ◎ ◎ 連日の寒さが和らぎ穏やかな日差しに恵まれ、ロウレンソ主任司祭らによってミ サが執り行われた。聖歌や祈りを交えながら、朗らかな雰囲気で進められた。 マタイによる福音書六章七節から十五節までが福音朗読され、続いてアレシオ司 祭は日本語で説教を行い、日本人の祈り深い心を例にあげ、祈ることの大事さを説 いた。 「共同祈願」では、出席した木多喜八郎文協会長、森口イナシオ援協会長、松尾 治百周年協会執行委員長、丸橋次郎在聖首席領事らが、日系社会、日伯社会、また 困難な状況にあるデカセギ、すべての青少年の安泰を祈った。 「感謝の典礼」で参列者たちは「平和のあいさつ」として握手や抱擁をかわし、 聖体拝領を受けてミサが終わった。 参加者の中には老人の姿も多く、同教会に通い半世紀という錦田やす子さん(9 2、二世)は、「日系社会がこれからも大切にされていくように願いました」と杖を ついて参加していた。 ミサ終了後は、聖母婦人会(畑中アリセ会長)らによって用意されたカフェと軽 食を囲んだ。同婦人会会員の中矢キサさん(88、福島)は、五十年近く、毎年慰 霊ミサに参加している。「この日を忘れちゃいけない。子弟に日本文化や日本語を伝 えていくのは難しいけれど、これからも繁栄していって欲しい」。 文協会長として移民百一周年を迎えた木多さんは、ニッケイ新聞の取材に対して 「初期移民がいなければ私たちは存在していないし、ブラジルも違った国になって いるだろう」と先人らに感謝し、「百周年は全伯で祝賀され、日系への認識がさらに 上がった。新文協会長として、これからもっと日本文化を広め、より多くの日系人 を活動に取り込んでいきたい」と話していた。 ■イビラプエラ=開拓先没者慰霊碑で法要=先人の苦労あって今がある ブラジル日本都道府県人連合会(県連、与儀昭雄会長)は十八日午前十時半から、 聖市イビラプエラ公園の開拓先没者慰霊碑前で、「ブラジル日本移民百一周年慰霊法 要」を執り行った。県人会、日系団体代表ら約百人が列席した。 ■文協大講堂=開拓先亡者法要に5百人=先人に感謝、未来へ誓い 日本移民百一周年記念開拓先亡者追悼大法要が、各日系団体の共催により十八日 午後一時半からブラジル日本文化福祉協会大講堂で開催され、約五百人が来場した。 ---------------------------------------------------------------------- ■新百年紀の日伯緊密化へ=新幹線方式を伯国に=首都で盛大にセミナー= 伯日議連主催、下院で 2009年06月18日(木) 伯日議連主催の高速鉄道セミナーが十六日午後二時から、ブラジリアの下院ネレ ウ・ラモス講堂で行われ、数十人の連邦上下議や各地の日系市長を始め、多くの地 元学生など、会場が満杯になる二百五十人以上が駆けつけ、注目を浴びた。伯国政 府の高速鉄道プロジェクトに対し、同議連が全面支援する日本の新幹線方式技術導 入のメリットを、「創業以来四十五年に八十億人を運んだが、旅客をまきこんだ致命 的事故は一度もない」など安全性をはじめ、技術の高さ、環境への好影響など、幅 広い視点から日本国国土交通省の専門家らが分かりやすく説明した。 主催した飯星ワルテル伯日議連会長は最初に、「日本の技術は大変信頼性が高く、 デジタルTV方式と同様にブラジルに相応しい」と支援する理由を挙げ、「伯国のさ らなる発展に必要なプロジェクト。日本移民の新しい百年紀の開始にあたり、日伯 関係の絆を深めるものになる」とのべ、百一年目の移民の日にちなんだセミナーと した。 続いて、高速鉄道審議をする、連邦議会の交通機関委員会のマウロ・ロペス副委 員長(下議)はまず、官民共同での実施に向けて法的整備が終わっていると進行状 況を報告し、「リオ、サンパウロ、カンピーナスはもちろん、ベロ・オリゾンテ、ク リチーバも視野に入っている」と改めて国家的広域事業であることを強調した。 スペインの成功例を挙げつつ、「間違いなく日本方式は大量高速輸送網として、速 さ、信頼性、正確性などの点で最先鋒にあり、印象深い」と高く評価し、「このセミ ナーで最新情報が得られる」と喜んだ。 ---------------------------------------------------------------------- ■浜松女子校生ひき逃げ事件=2審判決、最低給10カ月分に=被告側は控訴 しない方針=初の国外犯処罰、来月にも結審か 2009年06月20日(土) 一九九九年に静岡県浜松市で落合真弓さん(当時16歳)ひき逃げ死亡事故を起 こし、ブラジルに逃亡、初の国外犯処罰制度で罪に問われたミルトン・ノボル・ヒ ガキ被告(34)に対し、聖州高等裁判所は十八日、罰金額を最低給料十カ月分(四 千六百五十レアル、日本円二十二万三千円)とする判決を下した。 業務上過失致死と救護義務違反の罪で昨年十一月二十一日、地方裁判所から受け た四年間の社会奉仕活動と三百万円相当(判決当時)の賠償金の判決を不服として、 同年十二月一日に聖州高裁に控訴していた。 ニッケイ新聞の電話取材にヒガキ被告は、「まだ判決文を読んでないので何もいえ ない。弁護士に聞いて欲しい」と答えた。 担当弁護士のアレサンドロ・テッシ氏は、「以前の判決は扶養家族のいる彼にとっ て不可能だったが、今回のものは支払える金額だ。控訴はもうしない。検察側の動 きがなければ、来月にも結審するのでは」との見通しを話し、「加えて三年間の社会 奉仕活動も課せられる」とした。 ---------------------------------------------------------------------- ■百周年協会=協力者に感謝状贈呈=ボランティア3万人へ 2009年06月18日(木) ブラジル日本移民百周年協会(上原幸啓理事長)は、昨年の百周年事業に協力し た全伯二百八十九の団体(個人含む)に対する感謝状の授与式を十六日夜、文協大 講堂で開催、約四百人が出席した。 表彰者選考のコーディネーターを務めた蛯原忠男さんによれば、六月二十一日の 祭典(二万一千人)、日本週間(三千人)など、ボランティア約三万人が主な対象。 すでに日本側の協力者千二百人に感謝状は郵送済みだという。 ---------------------------------------------------------------------- ■人マチ点描■不況に負けずに布教=米国に帰化した伯人牧師=静岡 2009年06月17日(水) 【静岡県発】「アメリカにいるブラジル人の90%は不法滞在。いつもプレッシャ ーを感じながら生活しているが、一日の仕事量は決まっていて、生活を楽しんでい る。日本にいるブラジル人は合法でも仕事、残業というプレッシャーを感じ、家族 や友人と過ごす大切な時間をもてないでいる」 リオ生まれの〃元ブラジル人〃。11歳でアメリカ・ニュージャージー州に家族で 移り住み、牧師に。米国籍に帰化し、同じく牧師のアンドレアさん(ミナス州ベロ・ オリゾンテ市出身)と知り合い、結婚。1年2カ月前、妻と3人の娘らとともに、3 年間の宗教ビザで来日した。 9歳の娘を公立学校に入れた。英語、ポルトガル語を理解する娘にとって、さら に「日本文化と日本語を学ぶよいチャンス」と前向きに捉える。 在日伯人コミュニティーの展望については「残念ながらまだ日本社会からの偏見 と差別がある。今後10年の短い期間では在日ブラジル人が日本社会に溶け込むの は難しい」と分析。「でも私たちの子どもの世代が大きくなれば」と期待を託す。 日本への永住は「デウス次第」とピニェイロ神父。アメリカと日本の社会構造は、 食事以外はほとんど似ていると言う。「昔はダメだったけど今は寿司が大好き」。初 めての日本での生活にもすっかり馴染んだよう。 在日ブラジル人だけでなく、日本社会にも聖書の教えを広めていくのが夢。バス ケット、サッカー、ゴルフとスポーツ万能の33歳。菊川市在住。(池田泰久通信員) ---------------------------------------------------------------------- ■浜松=2世の児玉氏にリオ・ブランコ章=空手修業で訪日19年=日系青少年の 育成に献身 2009年06月16日(火) ブラジル外務省は十日、ブラジル最高勲章の一つ、リオ・ブランコ勲章オフィシ アル位を静岡県浜松市在住で二世の児玉哲義さん(43、世界空手道連盟士道館静 岡県本部長師範)に贈った。空手指導とともに日系青少年の育成活動に携わってき た児玉さんは、十九年間の日本滞在を振り返り、関係者へ感謝の気持ちを表わした。 叙勲式はアクトシティ浜松コングレスセンター52会議室にて行われ、駐日ブラ ジル大使館ブラジリアン・コミュニティ部担当のパトリシア・コルテスさんが勲記 を読み上げた。続いて外務省在外ブラジル人コミュニティ担当局のオット・アグリ ピーノ・マイア局長があいさつし、叙勲理由読み上げと記章の伝達を行なった。 児玉さんは十九年前に、両親の故郷である日本で空手の修業を目的として訪日。 タクシー運転手の傍ら通訳ボランティアを務めていたが、その時に非行に走った日 系青少年たちに出会い、それがきっかけで青少年健全育成活動を始めた。 空手の武士道精神を通じて日系ブラジル人青少年健全育成に取り組む傍ら、浜松 市内の繁華街での夜回り活動を行なう。若者たちに声を掛けて不就学や未成年の就 労問題などの実態調査と非行や犯罪の道に行かないように活動を続けている。 また、昨年の移民百周年には国や流派、宗教を超えた世界ジュニア空手道大会開 催に尽力し、国際的な相互理解に大きな役割を果たした。こうした功績が叙勲の理 由となったようだ。 児玉さんが師範を務める児玉道場は浜松市にあり、現在、在日ブラジル人らが稽 古に励むと同時に憩いの場となっている。 児玉さんは「この十八年間、日本の皆様に大変お世話になりました。本日このよ うな勲章を受章する運びとなり、今日までのご協力ありがとうございました。今後 も頑張って参りますのでご指導ご協力をよろしくお願い申し上げます」と受章の感 想を述べた。 ━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ブラジル社会 ━━━━━━━━━━━━━━━━ ■BRICsがG7に代わるか=政治経済の舵取りへ=新基軸通貨の設定は?=第 一回首脳会議を開催 2009年06月17日(水) BRICs四カ国は、国際的地位強化のため七月開催予定のG7サミットの向うを 張り、第一回首脳会議を十六日にロシアのエカテリンブルグで開催と十六日付け エスタード紙が報じた。同首脳会議は今後、金融システム改革などの経済分野や 国際政治の分野をも指揮すると声明を発表する予定だ。ブラジルと中国の間で 先に合意した、貿易決済でのドル通貨に代わる新基軸通貨の設定も同会議で 話合われる。BRICsは最近、IMF(国際通貨基金)へ七百億ドルを融通し、名実 ともに債権国入りを果たした。 BRICsの四首脳、ルーラ大統領と胡錦濤主席、メドヴェージェフ露大統領、シン 印首相が一堂に会し、新たな政治パワーの設定を内外に宣言する。BRICsの 名称は、経済成長著しいブラジル、ロシア、中国、インドが世界経済の新リーダー となることを見越したゴールドマン・サックス銀行が使い始めた。 主要テーマは二つで、国際政治経済の舵取りと新基軸通貨の設定。 国際政治経済についてBRICs四首脳は、国際危機克服の他、国際通貨基金 (IMF)改革などを話し合う。この会議は、七月八―十一日にイタリアのアーキラで 行われるG7を前に、世界の趨勢に影響を及ぼすほど重要な会議となる可能性 がある。 他に議題へ挙がる可能性があるのが、新基軸通貨または新興国通貨による 地域決済制度の設定。 ブラジルとアルゼンチンの域内貿易は、地域通貨による決済を打ち合わせたが、 関税障壁で座礁。ドルに代わる地域通貨による決済が行われる前に、各種の 障壁問題を解決する必要がある。 四カ国のGDP(国内総生産)は、世界経済の一五%、国際貿易の一五%、 人口は世界の四〇%、国土の面積は二五%を占める。しかし、政治面では、 遥かに大きな比重を占める。アモリン外相の言葉を借りるなら、G7(ロシアを 含めG8)は「死に体」であるという。 クレムリンのロシア政府が十五日、金融システムなどのような件についてはG8 の言い分も考慮すべきだとする声明を発表したので、同首脳会議でも配慮はする。 ブラジルや中国、インドは景気回復の緒についたため、IMFや世銀などの国際 機関を通じて発言の機会が多くなる。七百億ドルの財政支援が援護射撃となって、 新興国に政治的発言の機会が与えられるようになる。 恐慌後の国際経済は、BRICsの活躍如何にかかっているとインドのシン首相が 確言した。 ---------------------------------------------------------------------- ■スーパー3社が不買宣言=違法伐採地飼育の牛の肉=検察庁指示に他社も続くか 2009年06月17日(水) 大手スーパーのポン・デ・アスーカル、カレフール、ウォール・マート各社グループ が、違法伐採地飼育の牛肉を扱う食肉加工業者一一社の製品不買宣言をした。 一日、十二日付G1サイトや十三日付エスタード紙によれば、この不買宣言は パラー州連邦検察庁の指示を受けたもの。ブラック・リスト掲載の食肉業者からの 食肉や製品不買で、違法伐採根絶を目指すための行動だ。 法定アマゾンの違法伐採は、環境省、農務省、国立インジオ保護財団などの関心事 でもあるが、今回の不買宣言は、NGOのグリーンピースの数年がかりの調査による 勝利でもある。 国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)などが追跡する違法伐採地の多くは 牧畜向けで、そこで飼育された牛は当然違法飼育となる。 また、違法飼育牛を購入する地域内の食肉加工業者は、違法飼育、違法伐採の 推進者で、当該企業の製品を買う小売業者や消費者も間接的な違法行為容認者 となる。 ---------------------------------------------------------------------- ■アフリカ=資源開発に挑戦か=伯産開相と使節が訪問=特別な連帯意識深める =インフラ整備に協力へ 2009年06月16日(火) ミゲル・ジョルジェ産業開発相は、経済使節団を引率してアフリカのガーナと セネガル、ナイジェリア、ギニアなどサハラ以南諸国訪問から帰国した十三日、 同大陸は「原油や鉱物資源など戦略物資の豊富な土地であるが、道路網と水力 発電所が不在のためブラジル企業の活躍が期待される場所である」と述べたこと を十五日付けアジェンシア・ブラジルが報じた。同相は十月に、今年三回目となる アフリカ再訪を予定しており、それまでに、雇用と所得の創出につながる持続可能な 経済開発の立案を急ぐよう、財界に呼びかけた。 アフリカはブラジルと歴史的つながりばかりでない。金融危機で損害の少なかった アフリカは人口十億人を擁し、ブラジルが進出を狙う大市場となっている。 帰途の途中レシッフェ空港に立ち寄った同相は、アジェンシア・ブラジルの取材に 応じ、今回のアフリカ訪問の成果を次のように述べた。 今回、八十五人の伯人事業家が経済的関係を深め、中には契約の締結にもこぎ 付けた者もいた。伯国製品のアフリカ配給業者も手配し、販売ルートの確立も行った。 「今回訪問の主な目的は、ブラジル産品の売り込みと団員がアフリカの経済人に 会い、通商関係を結ぶことで、これまで見えなかった部分も見え、アフリカ貿易の 未来図を描くことにあった」と同相は述べた。 一行は各地で歓迎を受けた。売り込みばかりでなく人材養成についても話ができた。 これは、アフリカが特にブラジルへ関心を抱くポイントだ。アフリカ諸国は、ブラジルに 対して先進国とは異なる見方をしている。 アフリカ諸国はブラジルを信用し、先進国に対するような疑心暗鬼はない。ブラジル はアフリカに対し連帯意識を持つことが、認められたようだ。ブラジルは、人種的にも アフリカの一部と見られているらしい。 ブラジルはアフリカ諸国より高い生活水準を持っている。それが、アフリカの一般 市民にとって羨望の的となっており、伯国のようになりたいとの願望が強く、ブラジル もそれに協力したいと考えている。 ブラジルとアフリカの間に横たわる問題は、クレジットや支払いの保証など行政上 のことではなく、アフリカ自身に資金力がないことだ。アフリカ諸国は、外貨準備高 が少ない。資金は商品だ。 資金がなければ、商品は動かない。金融危機に直面し流通量枯渇に見舞われた 企業の窮状が、現在のアフリカ。ブラジル企業は、社会開発銀行(BNDES)によって 救われたが、「アフリカにない」と同相はいう。大陸を越えた相補関係構築への模索が 始まったようだ。 ---------------------------------------------------------------------- ■考え方や意識変化現れる=労組や高齢者の参加も増加=第13回ゲイ・パレードで 2009年06月16日(火) 十四日に聖市パウリスタ大通りからセントロのルーズベルト広場にかけて行われた 第十三回ゲイ・パレ―ド(パラーダ・ゲイ)は、様々な治安問題はあったものの、一つ の節目を迎えた事を示したようだ。 一五日付エスタード紙は、三五〇万人が集ったパレードではケンカや飲酒、押し 倒されたり失神したりの混乱、窃盗多発が目立ったと報じたが、フォーリャ紙は、政治的 色合いがより強いパレードだったとも報道。 各紙の着眼点の差だが、四〇万の観光客も加わった行事には、セーラ聖州知事や カサビ聖市長、マルタ元聖市長も参加。同性愛者や両性愛者、性転換者他、差別反対 を唱える人々も参加したイベントは、パウリスタ大通りが手狭と感じられる程だった様だ。 今パレードにはナイトクラブやキャバレー不参加の一方、聖州での禁煙法支持の 看板が掲げられ、全国労働者センター、中央労組なども楽隊付きの車(トリオ)を 仕立てて参加。テレマーケティングや看護婦、教師の組合も加わったのは、同性愛者 を巡る問題が一般にも浸透し、人種や社会格差と同様の差別問題として見られる 様になったことを反映したようだ。 同イベントでは、同性愛者らへの差別を禁ずる法令擁護の署名も募られたが、十四日 付エスタード紙は、ラ米諸国の世代間の考えが均質化し、同性愛者が子供または自分 の教師となってもよいとする人は大人七四%、一八〜二九歳の青年八〇%などと、差が 縮小との調査結果も報じている。 また、同紙には、今回のパレードには六〜七〇歳代の同性愛者や同性愛支持者の 参加も増加する筈との記事も掲載。従来は社会的な目を気にして外には出られなかった 人も、自分の気持ちに正直に生きようとし始めている事を窺わせる内容だ。 二二時頃、遅くまで騒ぐ参加者に立腹した住民が自家製爆弾を投げ二〇数人が負傷 した他、一〇分間に三件のケンカなど、大量の酒が振舞われた事による混乱も発生。 一七歳の青年が集団暴行を受け大怪我とか、救急車が大通りに進入して逃げ惑う人々 が混乱、窃盗事件多発などの治安問題は、定着化した大型イベントでの今後の課題と なりそうだ。 ---------------------------------------------------------------------- ■上院事務局=三重隠蔽工作の実体究明=伏魔殿解明に迫る=局長と人事部長が 陣頭指揮=パンドラの箱が開いた? 2009年06月20日(土) 上院事務局の隠蔽工作解明に挑む調査委員会は十八日、超極秘と極秘、丸秘と 三重の秘密類別システムが事務局にあったことを明らかにしたと十九日付けエスタード 紙が報じた。超極秘は、事務局長扱いで上議有力者との癒着で外部に漏れることは ない。極秘は上院事務局の帝王、人事部長が指揮する違法行為。ジョルナル・ダ・ タルデ紙八日付けでは、過去十年間における上議有力者の友人や親族の採用が 焦点とされ、超極秘扱いで不要な役職を捏造して高給を支払っていた実態の一部が 報道されている。 ---------------------------------------------------------------------- ■レイ・セッカ施行1年=交通量増だが死者減少=聖州は浮いた金で病院建設 2009年06月20日(土) レイ・セッカ(飲酒運転禁止法)施行から一年経ち、国道の死者は交通量増加にも 拘らず減少、聖州では事故減少で節約できた資金で病院建設などが報じられている。 十七、十八日G1サイトや十九日エスタード紙などによると、〇八年六月二十日から 〇九年六月十六日までの国道での事故統計では、全国の死者は二%、死者を伴う 事故の発生も三%減少した。 この数字は、同時期の交通量が九・五%、事故が七%、負傷者が四%増えたこと からいえば、被害者の出なかった事故が六二%という数字と共に、重大な事故が 減少していることを意味する。 死者の減少率は、州毎に差があり、減少率の高かった聖州では、事故の三・二% 増に対し、死者と負傷者は二一%と五・四%の減少を記録した。 これは、検問率などによって生じた差ともいえるが、入院を必要とする負傷者は、 〇八年前半から後半にかけ二八・三%減少。歩行中の被害者入院数は三〇%、 運転者や同乗者の入院も三六・五%減っているという。 ---------------------------------------------------------------------- ■ルーラ=EU移民排斥を糾弾=責任者でない者に責任転嫁 2009年06月17日(水) ジュネーブで開催された国際労働機構(ILO)会議でルーラ大統領は十五日、 EU議会の右翼政党による移民差別キャンペーンを厳しく非難と十六日付け エスタード紙が報じた。 「移民は金融危機を引起こした責任者ではないし、貧乏人がEU混乱の元凶 ではない」と糾弾した。金融危機を引起こしたのは先進国であるのに、失業の 責任者かのように移民排斥が過激化していることを非難した。右翼政党は外国人 排斥で失業を阻止し、選挙運動の点数稼ぎに利用しようとしていると報告。 イタリアではベルスコーニ政権が、労働ビザの発給を停止した。英国では、入国 希望者に卒業証書の提示を求めた。スペインは、スペイン人の失業率一八%に対し、 移民は四〇%も解雇されている。移民を雇用の安全弁に利用してはならないと 大統領は訴えた。 移民削減を政策にして、今年だけで五千万人の移民労働者を路頭に迷わせたと 大統領が発表した。これは金融危機のしわ寄せを、底辺の弱者に押しかぶせたのだ と訴え、これが卑劣なグロバリゼーションの隠れた顔であると述べた。 外国人差別と移民労働者解雇は、金融危機による混乱の生贄にされた。これらの 事実を国際社会に知らせ、断固阻止するべきだと国連人道委員会でも大統領は 訴えた。 ---------------------------------------------------------------------- ■サントス埠頭を改修=歴史と観光名所に化粧直し 2009年06月17日(水) サントス市は十二日、港湾会社(Codesp)の協力で、移民上陸の埠頭サントス 港五万五千平方米と税関倉庫九棟の化粧直しを行うことを発表と十五日付け ジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。 港湾の改修計画では、ロサンジェルスやバルセロナ、ロッテルダム港に倣い、 歴史遺産としてのヴァロンゴ・サントス港を再現し、観光名所とする。二〇一一年に 始め、二〇一三年完成予定。 改修の一つは、ペリメトラル大通り。現在はトラックと鉄道が交差しているのを 移動して、埠頭が展望できる市街地とする。港湾に鉄道のプラットフォームを設置 し、税関倉庫一と二の間に地下道を設け、グルメやギフト・ショップなど文化と観光 の呼び物にする。 税関倉庫三は、海洋博物館。四は水産学校。五は水上駅。六は港湾ターミナル。 七は海洋科学館と水上機空港。八はペトロブラス館。九は消防署とフェリー・ポート。 ---------------------------------------------------------------------- ■新型インフルエンザウイルス検出に成功 2009年06月17日(水) 聖州のアドルフォ・ルッツ研究所が、州内と連邦直轄区の患者から、米国で検出 された型とは違う新型インフルエンザウイルス検出に成功と十六日付G1サイト。 予防接種ワクチン作製への第一ステップ克服を意味するが、H1N1ウイルスは 変異が早く、注意深い観察が必要だ。国内患者は十五日にも五人増え、七四人と なっている。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 《邦字紙用語解説》リベルダーデ=日本人移民が集住する地区、別名は東洋人街、 聖市=サンパウロ市、聖州=サンパウロ州、ポ語=ポルトガル語、日語=日本語、 コロニア=移民一世を中心とした日系社会の一部、伯国=ブラジル、伯人=ブラジ ル人、南大河州=リオ・グランデ・ド・スル州、亜国=アルゼンチン、R$=ブラ ジル通貨単位レアル。 ■■メールマガジンの登録・解除■■ 「BRASIL NEWS」は下記URLよりいつでも登録・解除可能です。 http://www.nikkeyshimbun.com.br/magazine/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行責任者 :ニッケイ新聞社 BRASIL NEWS(毎週1回発行) Editora Jornalistica Uniao Nikkey Ltda. 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