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2006/01/26

★★★★☆「日本はなぜ敗れるのか」今日の名言、名著06/01/26

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<目次>                               since 2002/7/17
 ■今日の名言 小利口者は大局を見誤る
 ■今日の名著 ★★★★☆「日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条」
 ■読者の声
 ■編集日記
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■【今日の名言】
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 ・「小利口者は大局を見誤る」日本の戦後三十年は、
  残念ながら氏の言葉を立証してしまった。(p268)


「日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条」山本 七平、角川書店(2004/3)¥820
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●日本の場合は、大局を見誤る小利口者が組織の中で勢力を持ってしまう
 傾向にあるということなのでしょう。


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■【今日の名著】
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「日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条」山本 七平、角川書店(2004/3)¥820
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●著者紹介・・・山本 七平

 1921年生まれ。砲兵としてマニラで捕虜となる。戦後、山本書店を
 設立し、ユダヤ系翻訳出版に携わる。「日本人とユダヤ人」が300万部
 の大ベストセラーとなる。その他、名著多数。1991年逝去。


●著者は、太平洋戦争で日本が敗れた原因は、
 日本人に固有の特性によるものであり、
 その特性は、現在でも変わっていないとしています。


●たとえば、わが社には技術力がある!と社長が言っていたとしても、
 その技術力とは、関係会社の現場の担当者が独力で仕事を覚えて、
 職人として頑張っているだけだったりするわけです。

 ・「日本軍の強さ」なるものの謎は一体なんなのであろうか。
  それは一言でいえば、中小企業・零細企業的な強みなのである。
  (p179)


●上が無能でも、現場がなんとかこなしてしまうという状況では、
 無能な人が出世できるのが日本なのかもしれません。

 ・軍人たるや、自らの専門である軍事知識さえまことにあやしげで、
  アメリカ軍の装備や編成についてすら、何も知らなかったのが実情で
  あった。そしてこの奇妙な現象は、常に日本に発生するのである。
  (p54)


●また、こうした状況が原因なのかもしれませんが、
 達成不可能な目標を掲げたりするのも日本人の特徴であり、
 温室効果ガスの排出制限の目標設定など、その最たるものでしょう。

 ・「軍の計画はその意気を示すだけである」といった人が
  あったが、歩いてみて、つくづくそう思わざるを得ない
  事ばかりだ。(p293)


●さらに、合議制のため、ひとつの戦略を推し進めたり、
 極端な方針転換ができないなど、外部から見るとまったく意図を持たずに
 行動しているように見えるのでしょう。

 ・当時日本を指導していた軍部が、本当は何かを意図していたのか、
  その意図は一体何だったのか、おそらくだれにもわかるまい。というのは、
  日華事変の当初から、明確な意図などは、どこにも存在していなかった。
  ただ常に、相手に触発されてヒステリカルに反応するという「出たとこ
  勝負」をくりかえしているにすぎなかった。(p65)


●私も日本人であるかぎり、そうした傾向はあるはずです。
 自戒するためにも繰り返し読みたい一冊として★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・奇妙なことに、精兵主義があれば精兵がいることになってしまい、
  強烈な表現の軍国主義があれば、強大な軍事力があることになって
  しまう。これはまことに奇妙だが、形を変えれば現在も存在する
  興味深い現象である。(p75)


 ・根本的には、日本の「タテ社会」に基因する、陸海に共通する
  決定的な「タテ組織」にあったのであろう。これは単に陸海の
  不協力だけではなく、陸軍内の空地・歩砲の協力すら行わせない
  ほど徹底していた。(p176)


 ・日本人は命を粗末にする(小松真一)(p227)


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<私の評価基準>
 ★★★★★(絶対お薦めです!家宝となるでしょう)
 ★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
 ★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です)
 ★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ)
 ★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかもしれません)
 ☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)
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※注意書き※
 よいことを書いている人が、よい人とは限らないのが世の常です。
 本メルマガが紹介するのは「本の内容」であって、書籍の著者及び著者に
 関係する団体とその活動を推薦するものではないことにご注意ください。




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■読者の声
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読者からこんなメッセージが届きました。・゜゜☆

 ●W・Sさん

   いつもわかりやすい解説をありがとうございます。
   このメルマガを見て、本を購入することが多くなってきました。

   ただ、そう何冊も読めるわけではありませんので、
   メルマガを読んで終わりになってしまうこともありますが、
   大事なキーワードはメモするように心がけています。

   これからも楽しみにしています。


 ●本のソムリエより

   >ただ、そう何冊も読めるわけではありませんので、
   まったく同感です。

   私も一日に一、二冊しか読めないわけですから、
   いかに多くの本を手に取り、効率的に読む本を決定するかが勝負ですね。




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■日本で編集日記⇒ http://plaza.rakuten.co.jp/japantn/
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 ・故小松真一氏が掲げた敗因二十一カ条は、次の通りである。
   一、精兵主義の軍隊に精兵がいなかった・・・
   二、物量、物資、資源、全て米国に比べ問題にならなかった
   三、日本の不合理性、米国の合理性
   四、将兵の素質低下・・・
   五、精神的に弱かった・・・
   六、日本の学問は実用化せず、米国の学問は実用化する
   七、基礎科学を研究しなかった事
   八、電波兵器の劣等(物理学貧弱)
   九、克己心の欠如
   十、反省力のなき事
   十一、個人としての修養をしていない事
   十二、陸海軍の不協力
   十三、一人よがりで同情心の無い事
   十四、兵器の劣悪を自覚し、負け癖がついた事
   十五、バアーシー海峡の損害と、戦意喪失
   十六、思想的に徹底したものがなかった事
   十七、国民が戦いに厭きていた
   十八、日本文化の確立のなき為
   十九、日本は人命を粗末にし、米国は大切にした
   二十、日本文化に普遍性なき為
   二一、指導者に生物学的意識がなかった事(p35)

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