2009/08/12
印刷だより
-------------------------------------------2009/08/10 ◆◆◆◆◆◆◆ ◆┃印刷だより #82┃◆◆◆◆ http://business.hey.ne.jp -------------------------------------------------------------------- 株式会社ビジネス印刷センター ==================================================================== 建設的野党たれ 中学時代はまだ「ニュースキャスター」と言う言葉は知らなかった。 TVに初めて田英夫や戸川猪佐武が登場した時のことは鮮烈に覚えている。 NHK政治討論番組では唐島基智三や江田三郎達の論客に魅せられた。故江田 三郎は江田五月(現、民主党参議院議員)の父親で、子供心に少し理屈っぽ いなとは感じていたが、大人の知識人の歴史観・地理感覚・世界観・洞察力 ・奥深さに魅せられ、大いなる憧れを抱いた。 「あの発言はどういう意味なのか?」中学生の理解力の限界を超えていたの で、学校でも数人の友人とその話で持ちきりだった。先生に聞いてもあま り納得のいく答えは返ってこず「そんな暇があったら学業に励め」と逆に叱 られた。 仕方ないので、それぞれの親に聞いて納得できたことを報告し合うことにし た。学校の先生と同じ反応だった親もいたらしいが、我が家では父親が殆ど の質問に適切なアドバイスをしてくれた。 それを友人達と報告し合うのが楽しみだった。Journalismには興味を持って いたので、人生の一時期をOpinion Leader(キャスター)として過ごすのも悪 くないな、しかしそれだけの力量を付けた大人になれるだろうか?などと 思いを巡らしていた。 しかし高校を卒業する頃には、政治討論番組は全く見なくなっていた。与 党、野党を問わず、各政党の低次元な揚げ足取りや言い逃れや詭弁の連続に 不毛を感じた。 以後40年以上、政治嫌い・政党不審は続いている。 そうさせたのは、傲慢な与党の姿勢にも問題があるが、野党の国民を無視し た思い上がりが政党不信感を募らせた。NHK・民法問わず、今でも政治討論 番組は殆ど見ない。 それでも今回の総選挙を目の前にして、末期症状の与党を凌駕するだけの野 党になっていただきたく、素人ながら一家言してみたい。 【自民党にもの申す】 「55年体制」は、日本の行く末を危惧した財界の主導により、自由党と日本 民主党が合同して自由民主党が結成された時から始まり、世界に互していく ために必要だったと聞いている。以来、間違ったことも数々行ってきたが、 官僚とともに戦後の復興に寄与してくれたことにはご苦労さんでした、と申 し述べたい。天下り官僚同様に、すでに自民党の役割は終わったと自覚され たい。 バックンボーンだった経済界(経団連)でさえ「55年体制は終わり、民主党 に政権交代しても自由主義経済がおかしくなることはない」と捉えている。 当初、経団連は「見返りを求めないClean Moneyで、自由主義経済を維持す る保険料」として多額の政治献金をしていた。それが次第にひも付きにな り、逆に献金額も漸次大幅にダウンした。「経済界が政治に口出しするのは 発展途上国のみ」と唄い、自民党との人脈・金脈は更に縮小しつつある。 しかし今やお手盛りとも言うべき多額の「政党助成金(共産党のみ受け取っ ていない)」があるのだから政党運営には困らないだろう。 ここは、永年政権を維持し続けたKnow-howを役立てて、この際潔く民主新政 権に協力すべきではあるまいか。 【知事会に望む】 ・大阪府知事発の「直轄事業負担金拒否」は痛快そのもの! 既得権益ごり押しに邁進する霞ヶ関官僚の税金泥棒達を駆逐していただき たい。 ・大阪府と大阪市の反目による二重行政こそ地方行政の税金の無駄遣いの 典型! 大阪府公務員・大阪市公務員の陰湿で不毛な権力抗争という抵抗勢力に負 けず「二重行政の無駄」を徹底的に打破していただきたい。 ・東京都を代表する「地方行政機関の天下りシステム」はミニ政府そのもの 東京都議選敗北は、国レベルでの与党への不信感のみならず、石原都政へ の都民からの「No」宣告でもあるはず。 「地方の天下り悪弊システム」は、規模では霞ヶ関よりミニサイズだが、 会計検査院もなく責任追求の曖昧さは国以上で、かつ全国都道府県一律の 天下りシステムによる税金の無駄遣いは天文学的数字になろう。その無 駄遣いの半分でも地方活性化のために回したら、一気に地方が活性化する かも? 国と地方の税金無駄遣いを徹底的に洗い直したら減税も可能になるし、民 主党言うところの「財源」を賄うどころかお釣りが返って来そうに思える のだが。 ・東国原の国政選挙色気は、身の程知らずな軽挙で、自民党総裁候補条件出 馬は茶番! ・全国知事会員の中には、各論では異論もあろうし、知識人の集まりの筈だ から夜郎自大もいるだろうが、大同団結して一大政治改革パワーを発揮し ていただきたい。 ただし、特定政党を指示すると、改革への動きや影響力に支障を来すの で、特定しない方が良いのでは? 【民主党に望む】 ・裏金(政治献金)問題等に関する不透明性は「ミニ自民党」? 小沢弁護・鳩山擁護には「自民党と同じ穴の狢か」と不潔感を感じる。 ・「民主党主体の新政権がうまくいくかどうか、とにかくやらせてみれば よい」国民の審判にさらされながら、命がけで切磋琢磨し続けて頂きた い。 ・官僚の上に立って、官僚を取り仕切れるほどの組織になって頂きたい。 【公明党に望む】 ・都議選全員当選したものの得票総数は78万~74万(24.7~18.4%)ダウン に安堵! ・心許せるお人柄の学会員から、創価学会記念館の催しに誘われれば喜んで 見学させていただくし、「潮」を読めと手渡されたら半分以上の記事には 興味深く目を通す。 大きな組織である以上、とんでもない考え方や発言をされる会員も散見す るが、それが創価学会だとイドラすることはない。 ・宗教政治か、政治宗教か判断付かないが「宗教が政治の主流になってはな らない」のは歴史的にも自明の理であることを自覚して頂きたい。 宗教による政治支配は否定されるし、宗教的価値観を政治の場に持ち込む べきではない。 宗教的良心や宗教的規範も備えておられる筈だから100歩譲っても(失礼 ながら)議席数が10%以上にならないことを願っている。 【社民党に望む】 ・「時代は今、社民党に風が吹いている」福島党首の張り切る気持ちは分か るが、肩肘張りすぎて発言の焦点がぼけている、どころか頓珍漢。もしか して彼女は本当に頭が悪い人かも? ×戦後最悪内閣の双璧「片山内閣」「村山内閣」のことは今更問わない。 ×かつての「中国が核を持つのは専守防衛だから許される」暴言も今更問わ ない。 ×「北朝鮮外交を円滑に進めるために拉致家族は騒ぐな」発言も今は敢えて 問わない。 ×戦後、本気で政権をとる気もなく、自社安泰状態に胡座をかき、あれだけ の議席を失ってしまったのは、いったい誰の責任か? と糾したいが敢え てそれも問わない。 ・どんな人間でも、どんな組織でも間違いは犯すのだから、歴史的間違いは 衰退が如実に物語っており、悲惨な現状を真摯に見つめ、反省し「建設的 野党」であって欲しい。 ・民主党に「インド洋給油継続しない」ことを譲歩させたのは、社民党の存 在感あり! そこで提案だが、各国に無償補給していた費用を「アフガン構築のための インフラ整備」に回す設計図を描いてはどうだろうか? アフガン女性の識字率は低く、当然のことながら一人の女性が平均7人の 子供を産んでいる。そのことは「戦争予備軍」の子供達の数が増加するこ とはあっても減ることはないと予測される。今のアフガンに何より必要な のは、英米軍の軍事力制裁よりも教育施設「学校建設」と福祉施設「病院 や職業訓練所建設」だと思える。 子供達の教育はもちろんのこと、女性の識字率を挙げることにより、女性 の地位向上こそが喫緊の課題に思える。 それは給油費用よりも高く付くかも知れないが、まず日本が率先垂範して 欲しい。日本が給費用を負担しないことには大文句を言いたくても、「日 本は給油以上の費用をアフガンのために負担している」と言う世界世論の 前では、強欲米軍も黙らざるを得ないのでは? ベトナム戦争・イラク戦 争同様に、アフガンがオバマ政権のアキレス腱になることは目に見えてい るので、それを阻止してあげようではないか? ・万年野党根性が染みついて、ただ為政者の足引っ張りしては悦に入ってい るようでは日本の政治は良くならない。ましてや外交には懸け引きも不可 欠なのだから、上記大局高所から日本のとるべき進路を模索して頂かない と、世界から尊敬される国にはなれないのでは? 社民党の建設的野党としての存在感もなくなるのでは? 【日本共産党に望む】 ・ある党員がまたぞろ「幸福党はあれだけの候補者を擁立して気が知れな い」などと宣っていた。どこの組織にでも原理主義者もいれば低次元の者 もいるので「猿の知り笑い」などと貶す気持ちは毛頭ない。 しかし今までも当選の確率が1%もなく、立候補することにより他の野党が 落選して自民党を手助けしたこともあった。結果論かも知れないし、幸福 党ならJokeや洒落ですまされるであろう。疑問符を挟めば「ああだ、こう だ」の攻撃(口撃)には辟易させられ、「ファシズムさえ感じる」を良く耳 にしている。 ・労働組合のバックアップもなく、企業献金も恐らくゼロであろうし、清潔 度では社民党を凌ぐクリーンな政党であろう。それなのに、どの党よりも 苦言を呈したくなる。 苦言を「改善提案」と理解されるか、単なる「貶し」と反論されるか判ら ないが…… ・まず党名が良くない。多くの日本国民は中国共産党やロシア共産党をイメ ージしてしまう、どころかOverlap(同一視)してしまう。 しかも、党員の殆どは、私有財産を投げ出し、本当に共産主義になること を望んではいないはず。反論はあろうが、Nonpolitical(ノンポリ)日本 国民の多くに負のイメージを植え付けている原因は何より「党名」に由 来するものであろう。 ・すでに過去の亡霊とも言うべきMarx信奉には滑稽さと危うさを禁じ得な い。MarxもKeynesもSchumpeterも、経済学しか知らない私にとっては神様 に近い存在であることは間違いない。しかし100年近く前の先哲であって、 現在の高度に発達・複雑化した社会情勢や経済システムを彼らの理論で 押し切ろうとすること自体に無理がある。 「共産主義」も「資本主義」も人間が作ったモノだから完璧な仕組みでは ないのに、両者とも相手が間違っており自分たちだけ正しいと思いこんで いる低次元には呆れる。Macro経済云々、Micro経済云々で屁理屈重ねてい る経済評論家同様に「不破元委員長も過去の人」と言った烙印を押されて も致し方ない。最近不破はMarxに関して著述しているが、なるほど理路整 然とした文脈からはそれなりに魅せられるモノがある。しかし1,000年も 前のPlatonの哲人政治を連想させられ首を傾げる。「世の中は一人の絶対 に正しい人間に政治をさせればよい」一見(or一聞)なるほどと思わせら れるが、まず世の中から絶対に正しい人をどうやったら見つけだすことが 出来るか?世の中に絶対正しい人が存在するのか? と言う二つの疑問符 をクリアできない。Sophist(詭弁家)「ソクラテスは人間である。しかる にコリスコスはソクラテスではない。ゆえにコリスコスは人間ではない」 と言う理屈に合わないこじつけ(詭弁)さえ連想させられる。 (こんなの、初歩数学でいとも簡単に論破できるのに……) ・最近の経済学では「Game理論」が注目されている。説明が長くなるので、 掻い摘んで紹介すると、どんなに素晴らしく、どんなに数学的・統計学 的・金融工学的に完成された経済理論でも「人々の心理状態」「民衆の心 の奥底」までを理論で定義づけることは出来ない。疑り深い人もいれば、 すぐに付和雷同する人もいるし、信用取引で大儲けしたい人もいれば、 現物取引だけで大損しないことに力点を置く人もいるし、金儲けに全く 興味ない人もいる。 不破のMarx解析には「殆どの世の中の人は不破同様に、真面目で前向きな 人ばかり」と言う前提に成り立っているように思える。世の中には退廃 的な人や、お日様西西(その日暮らし)で過ごしたい人、人をけ落として でも自分だけ利権をむさぼりたい人、その他諸々の価値観を持っている人 が存在する。 何よりも不破に疑問を呈したいのは、それほどMarx理論が理想的なのであ れば、なぜ世界中から共産主義は崩壊したのか? それを信奉する日本共 産党の議席数は、何故一向に増えないのか? 我々政治素人を論破するこ とよりそのことを優先して自問していただきたい。 ・よく耳にする批判に、日本共産党および党員は独自理論はあまり示さず 「この本に良いことが書いてある。これを読めば理解できる(本人は読ん でない)」 「欧州の彼の国ではこんなに素晴らしい制度がある、それに比べて日本は ……」発言には、良識ある日本国民が辟易しているのに何故気づかないの だろうか? 建設的野党はどんなことがあってもPuppet(傀儡)ではあって欲しくない し、国民から親しまれても嫌われる存在であって欲しくない。 ・議席数こそ少ないが、かなり大きな組織故に「共産党内の官僚主義者」が 跋扈している現実、教条主義・他者の疑問符には執拗に口撃……etc. 日 本共産党には頷けない一面もあるが、万が一日本共産党が20%の議席数を 確保したら、世界中で最も住みやすい国、世界中の貧しい民を救う手だて の出来る国になれるのではあるまいか? ・20%と言う数字はParetoの法則(2割8割の法則)を捩ったモノだが、せめて 10%の議席数も確保できない日本共産党は本気で政治主導権をとる気構え がないように思える。やれ「反共主義が」やれ「国家弾圧が」なぞと言い 逃れできる時代はとっくに終わっており、戦後一貫して議席数を増やす真 の努力をしてこなかったのは日本共産党幹部の責任だと猛省を促したい。 ・国民のための政党を標榜しながら国民からそっぽを向かれており、庶民の ための政党が庶民から辟易されている現実を真摯に見つめ直して頂きた い。反論はいくらでもあろう。望みたいのは我々のような政治門外漢の疑 問符に対して、執拗に論破することに憂き身をやつさず、自省して、自省 して開かれた党に、ひいては日本を、世界を良くするよう勤しんでいただ きたい。 OGRE 詳しくはこちらのホームページをご覧下さい →→→http://business.hey.ne.jp ==================================================================== ◇ご意見・ご感想◇ business@x.age.ne.jp ◇このメールマガジンの解除はこちらから◇ →→ http://business.hey.ne.jp/magajin/magajin.t.htm ==================================================================== 発行:株式会社ビジネス印刷センター (〒732-0052 広島市東区光町二丁目2‐1) 第83号は10月01日予定です



