2009/09/26
【緊急お詫び号】文芸同人「主婦と創作」2009年9月26日発行 通巻 たぶん338-3号
【緊急お詫び号】文芸同人「主婦と創作」2009年9月26日発行 通巻 たぶん338-3号 ┏テ┃キ┃ス┃ト┃系┃創┃作┃メ┃ー┃ル┃マ┃ガ┃ジ┃ン┃━━━━☆ ┃━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ ┃ ┃ 文芸同人 主婦と創作 ┃ ┃ 2009年 9月26日発行 通巻 たぶん338-3号 ┃ ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵¨∵ 初めましてのかたは、初めまして。 そうでない方は、こんばんは。【「自称・文芸同人誌」主婦と創作】発行人の 銀凰@大莫迦物です。 今号掲載の高野聖さまの作品ですが、私の大ポカで誤って前号と同じ作品を 掲載してしまいました。 高野聖さま及び、高野聖さまの作品を楽しみにしておられた皆様に 多大なご迷惑とご心労をおかけいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます。 大変申し訳ありませんでした。 このような大変な失敗は、お詫びしてお詫びしきれる物ではありませんが、 どうかお許し下さいませ。 それでは、あらためて、高野聖さまの作品をお楽しみ下さいませ。 ∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴...∴..∴..∴..∴∴..∴..∴ @━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━@ ◇本日の目次… 338-3号 ◆連載……高野聖 Neo horror Fantasy 黄龍(ウォン・ロン) 17 @━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━@ ★文芸同人「主婦と創作」ではあなたの作品のご投稿をお待ちしています。 投稿は専用メールフォームで(http://mm.9no1.gozaru.jp/mmagazine.html) 作品投稿に際しては投稿規約(http://mm.9no1.gozaru.jp/03.html)必読です。 ○相互リンクメルマガ・サイト募集中↓お問い合わせはこちらのフォームで↓ http://mm.9no1.gozaru.jp/mmagazine.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ _________________________________ ■Neo horror Fantasy 黄龍(ウォン・ロン)連載 第17回 by 高野聖■ (※本作品には残酷な描写/グロテスクな描写が含まれています) _________________________________ 灰色の町だった。人の気配がするのに、廃墟のように荒れていた。 切れ目なく軍用トラックが通り過ぎ、後から来たジープの上から男が 拡声器で家の中の住民にむかって何かを怒鳴っていた。 「革命に参加せよ!」 しかしどの家も固くドアを閉ざしたまま立った。 あちらこちらの窓から目が、外の様子を覗いては、すぐに隠れた。 やがて軍用トラックが数珠つなぎのように何台も止まると、荷台から 完全武装した兵士の群れが下りてきた。 家を一軒一軒回り、住民に家を出るよう命令していた。 ドアを開かなければ、ドアをたたき壊した。時々激しい銃声がした。 抵抗した住民を射殺しているのだ。 ある家から、中年の女性と15歳ぐらいの姉娘、12歳ぐらいの弟が抱き 合いながら出てきた。子供達の肩を抱く女の手は震えていた。 朱雀の隣には、いつの間にかハインが並んで立っていて、呟きのように 静かに語った。 「あれがぼくだよ。いっしょにいるのは母さん、姉さん....................... 父さんは、前の政権の兵士だった。戦争が終わってすぐ、家に帰ってきた。 父さんは『【あいつら】が来るからすぐに逃げよう』といっていた。 でも【あいつら】が来るのが先だった。最初にお父さんが呼び出された。 次はぼくたちの番だった。誰も逃げられなかった.」 住民は町から追い出され、行き先も不明なまま歩き続けた。 人々の中には、病院から追い出され、点滴の袋をぶらさげたまま、歩いて いる者もいた。 老人は看護婦の肩にすがって歩いていたが、すぐに座り込んでしまった。 支えられて立ち上がっても、数歩歩くとまた地面に倒れた。 スイッチを押したように、兵士がふりむいた。 「革命に、歩けない者は必要ない」 看護婦は小刻みに震えながら老人から少しずつ遠ざかった。 兵士は黒光りするAK47ライフルを荒々しく構えた。 銃声が響いた。 どこへ向かっているのか誰も知らなかった。一晩野宿して朝になると、 かならず人数が減っていた。 多くの人が、衰弱し眠ったまま死んでいた。 ハインの母親は息子を息苦しいほど強く抱きしめていた。 ハインの姉も弟に抱きついて低い声ですすり泣いていた、 突然、目の前に武装した兵士3人が立っていた。 黒い軍服に、チェックのクロマー(カンボジア独特のスカーフ)を巻い ている。 母親は恐怖に凍りつき、兵士の足元から顔へ、ゆっくり視線を這わせた。 まだ10代半ばぐらいの無表情な少年だった。 「この2人は、禁止されているのに泣き声をたてた」 姉は羽交い締めにされ、兵士の腕をふりほどこうとメチャクチャに暴れ て、殴りたおされると、仕返しに兵士の手に歯を突き立てた。 「痛い!」 次の瞬間、姉の頭上に重いAK47ライフルがふり下ろされた。 頭蓋骨が、果物のように割れ、首が不自然な方向に折れ曲がった。 返り血が兵士の顔を真紅に染めた。 姉娘は頭から血をほとばしらせながら、両目を見開いたまま絶命した。 朱雀は爪が食い込むほど強く顔をおおい、両目を固く閉じた。 しばらくしてから深呼吸をし、肩から力を抜くと、ふたたび目をひらいた。 「ハイン.....どこにいるんだ?」 返事はなかったが、ハインの記憶の中の映像は続いていた。 赤だ.......................赤一色だった。 赤色の旗がびっしりと視界を埋めていた。 クメール・ルージュ(カンボジアの赤)という別名とおり、ポル・ポトの シンボルは赤い旗だった。風で揺れる旗と旗の間には、赤いクロマーを首に 巻いた少年・少女兵士がビッシリと、同じポーズで同じ方角をにらみながら 秩序正しくならんでいた。 頭上の拡声器から、演説が繰り返し割れるような大音響で流されていた。 「わが祖国をおおう赤い旗よ、血には血で報いよ!血には血で報いよ! 敵の血を流せ!」 生きる人形が同じ形に口を開いて同じ言葉を繰り返していた。 「敵の血を流せ!敵の血を流せ!」 1人の少年が、他のクメール・ルージュと同じ黒い軍服に伝統のクロマー を巻き、AK47ライフルを持ち、群衆の先頭に押し出された。 ハインだった。 拡声器は叫び続けた。 「革命万歳!偉大なる指導者に感謝せよ!敵のスパイは常にあたりにいる。 スパイを探し出し、敵を滅ぼせ!」 ハインもまた周囲と同じように、頭上にAKライフルをかかげて大声を出し ていた。ただ1つ周囲と異なっていたのは、他の少年兵が感情のないガラス の目をしているのに、ハインの瞳だけは深い悲しみで陰っていた。 それは周囲にとけ込めないことを必死で隠している焦りと、孤独感だった。 ハインは痛みに耐えているように、腕に力を入れ、歯を噛みしめた。 (To be continued) _________________________________ よかったら、こちらのサイトも覗いてみてくださいね 「英国歴史散歩~薔薇の王国~」 http://www.kingdom-rose.net/ __________________________________ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは サイト/ブログなどの購読フォームから購読のお申し込みを戴いた皆様や、 無料レポートのご請求を戴くなどした際にメールマガジン購読を ご希望いただいた皆様に配信しています。 お申し込みのお心当たりの無い場合は、 メールアドレスの間違いやいたずらの可能性がありますので、 お手数ですが下記の解除URLより購読登録の解除をしてくださいますよう お願い申し上げます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━【奥付】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆テキスト系創作メールマガジン 文芸同人「主婦と創作」◆ 発行人:銀凰恵(P.N.神光寺かをり) サイトURL :http://mm.9no1.gozaru.jp/ ブログURL :http://ohimesamaclub.seesaa.net/ お問合用メールフォーム:http://mm.9no1.gozaru.jp/mmagazine.html 登録・解除用フォーム :http://mm.9no1.gozaru.jp/02.html このメールマガジンは、以下のメルマガスタンドを利用して発行しています。 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000093007.html めろんぱんhttp://www.melonpan.net/mag.php?004900 アルファポリス http://www.alphapolis.co.jp/maga.php?maga_id=1000313 メルマ! http://www.melma.com/backnumber_175552/ マリンNAVIお知らせメール http://www.marine.ne.jp/mm/user.asp?id=75141 お知らせメールの登録解除は http://www.marine.ne.jp/scripts/mente.aspの <おしらせメール申込サイトの解除>フォームに ご登録のメールアドレスを入力し、 解除したいマガジンを選択して「削除実行」ボタンをクリックして下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンに掲載されている文章は、 それぞれに表記のある著作者が著作権を有しています。 無断転載・複製・改変・転用は、著作権法により禁止されております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


