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女好きでない男はダメ、独り寝するなんて粋じゃない…そんな兼好法師さんが、退屈に身を任せてお書きになった『徒然草』。 「オンライン古本屋」の番頭が、つれづれなるままに読み、書き作ります。

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2006/01/08

『オン・つれ』 第百九十三段 〜 「自分の領域にいない人を…」

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 [本の紹介・夏目書店]          2006.01.08.(日)
 http://www6.ocn.ne.jp/~natume/ _________________________



   「オンライン古本屋」にて、『徒然草』を読む。


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          第 百九十三 段


  くらき人の、人を測りて、その智を知れりと思はん、さら

 に当るべからず。

  拙き人の、碁打つ事ばかりにさとく、巧みなるは、賢き人

 の、この芸におろかなるを見て、己れが智に及ばずと定めて、

 万の道の匠(たくみ)、我が道を人の知らざるを見て、己れ

 すぐれたりと思はん事、大きなる誤りなるべし。 文字の法

 師、暗証の禅師、互ひに測りて、己れにしかずと思へる、共

 に当らず。

  己れが境界にあらざるものをば、争ふべからず、是非すべ

 からず。

                         (全文)

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 ● 訳 ○

  知力のとぼしい人が、他人を推測して、その智恵の程度を
 知ったと思う、そんなのはとうてい当るはずがない。

  くだらない人で、碁を打つことばかりに頭がはたらいて達
 者である人が、賢い人がこの芸に下手であるのを見て、自分
 の智に及ばないと決めつけたりする。 また、さまざまな道
 の職人が、自分の専門とする道を人が知らないのを見て、己
 れを優れていると思う。 そのような事は、大きな誤りであ
 る。

  仏典の教理の研究ばかりして修行のことを忘れている僧と、
 坐禅ばかりして教理の方面にくらい僧が、互いを推し測って、
 己れに及ばないとするのは、共に当らない。

  己れの領域にいない人を、争そうべきでない。 よい、わ
 るいを批評すべきでない。


 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 ○ つれづれなるままに ●


  近ごろ、英語ばかり読んでいる。 するとどういうわけか、
 他の外国語にも興味が出てくるようで…


  「えりにぜ、さーるっく」


  これはトルコ語で「ごちそうさま」。 近所のトルコ料理
 屋のテーブルの上に、簡単なトルコ語の一覧表があって、食
 事をしながら密かに覚えた。

  密かに覚えたのは、この店に“ものすごく愛想のいいお姉
 さん”がいて、帰り際にこのトルコ語をしゃべってビックリ
 させようと思ったのである。

  はたして、これはウケた。 ウケたついでに、次から食事
 をするときには、食後のチャイをサービスしてくれるように
 なった。

  簡単な挨拶が出来るようになると、それだけではチョット
 もの足りなくなってくる。 かくして簡単なトルコ語の入門
 書を買ってきて、新しい表現を仕込んでいる。


  「しず、ちょく、ぎゅぜるしにず」


  これで、「あなたはとても美しいです。」になるらしい。


                          (留)

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 ◎ 編集後記 ◎


   店長:いやはや、すっかりご無沙汰してしまいました。

 留五郎:どうぼすびばせんね。 すびばせーんねー。

  店長:あのー もしかしてちっとも悪いと思ってないんじゃ
     ないんですか?

 留五郎:あんた、私をそんな人だと思うんですか!

  店長:その、桂枝雀師匠のギャグだけで会話するところが
     怪しいんですよ。

 留五郎:君だって、そうやって読んでいる人に説明するよう
     にしゃべるところがイヤらしい。

  店長:…。 まあ、いいです。 こちらをお読みください。

 −−−

 松本 留五郎 様


 ご無沙汰しております。
 三重の○○ともうします。大分以前に本を2回ほど(?3回かな)いただいたこと
 があります。まぐまぐ読んでます!と言って・・・つれづれぐさですが。
 最近はめっきりメールが入ってこなくなりました。ね?

 ・
 ・
 ・

 −−−


> 最近はめっきりメールが入ってこなくなりました。ね?


  店長:イターイところをつかれてしまいました。

 留五郎:ごめんよごめんよ。

  店長:で、「もうしばらくしたら出せると思います。どう
     ぼすびばせん。ありがとうございます。」みたいな
     返事を書いてだしたらですね…

 −−−

 いえいえ、こちらもいい加減な読者ですもので、
 おんつれ・・・受け取り損なっているのでは?とか、あるいは、
 忘れ去られているのでは?と、
 危惧の念を捨てきれないのでございます。
 少し安心しました。

 −−−

  店長:『オン・つれ』のことは、いつも気にかかってるん
     ですけど、去年はなかなか出せませんでしたね。

 留五郎:うん、今年はがんばるります。

  店長:なんですか、その“がんばるります”ってのは。

 留五郎:あんた、長いことメルマガ編集していて案外もの知
     りませんねー。 「がんばるよ」を「がんばります」
     に書きなおそうとして「る」が残っちゃったんじゃ
     ないですか。 そんなこと分かりませんか?

  店長:気がついたなら、あなたが直せばいいじゃないです
     か。

 留五郎:だって直すのメンドくさいんです。

  店長:あなたがメンドくさいなら、私だってメンドくさい
     ですよ。

 留五郎:じゃ、ほっときましょうか?

  店長:ほっときましょう。

 留五郎:…で、二人とも焼け死んでしまった、と。

  店長:わかってもらえますかね?

 留五郎:わっかんねだろなー。

  店長:でも説明していると、どんどん長くなっちゃうので、
     ここらでまとめないと…

 留五郎:今年はがんばるりまーす!

  店長:本年もどうぞよろしくお願いいたします。


                       (留・店長)

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         『オン・つれ』、今年はがんばるります。
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 ◇参考文献◇
 『新訂・徒然草』岩波文庫 (西尾実・安良岡康作、校注) 
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  入りました。 本来なら割引セールか何かやりたいんです
  けど、そういう余裕がないので、一月中のご注文に限り、
  メルマガ読者さん限定でチロルチョコ(きなこもち味)を
  2コ、同封してお送りいたします。 これは築地市場の売
  店で買ったもので、きなこ味のチョコレートのなかに小さ
  いもち(本当はグミらしい)が入った一品で、これが微妙
  に美味いです。 あんまり微妙に美味いんで、ハコ(100コ
  入り)で買って、いろんな人にあげてます。 この冬は夏
  目書店で本を買って、あなたの大切な人と二人で、きなこ
  もち味のチロルチョコをお楽しみいただいてはいかがでしょ
  うか。 大切な人がいない人は… このチョコをあげて意
  中の人の心をワシヅカミしましょう。(つかめないと思い
  ますが…。) 「メルマガ読んでます」みたいなことを書
  き忘れちゃイヤーん。

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 〔発行〕 夏目書店  http://www6.ocn.ne.jp/~natume/
 〔文章〕 松本留五郎
〔メール〕 tomegoro@athena.ocn.ne.jp
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