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2009/01/07

[PGPN280] あけましておめでとうございます。プチグラ福袋発売中!

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  Petit Grand Publishing News 280

http://www.petit.org/

                           2009.1.7

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新年明けましておめでとうございます
本年もどうぞ宜しくお願い致します

さて、世界的に厳しい年となった2008年ですが、個人的にもいろいろあり。
年末に引越を致しまして、目黒の碑文谷から同じく碑文谷へという、
スープのさめない距離での転居だったこともあり、家電など大物以外は
自分で運ぼうと思ったのが間違いでした。

荷物の量を甘くみていたのです。事前に処分しておいた書籍や雑誌が
段ボール35個もあったので(苦笑)、2日あれば充分だろうと思っていたら
身体を壊して年末はほぼ休養、年始は初詣程度しか出歩けませんでした。

そんな経緯もあり、装苑でのレビュー用に預かっていた
『プロフェッショナル 仕事の流儀スペシャル 宮崎 駿の仕事』の
DVDを3度程繰り返し堪能し、ものづくりの英気を養ったのでした。

そもそもNHKで放映された時も観てまして、この度のDVD化では特典として
未放映インタヴューも収録されるので、それを楽しみにしてました。

凡庸な紹介をしてはレヴュアーとして最低なので、
具体的にご紹介しましょう。

point1:宮崎駿の出来てない人間ぶりが楽しめる
point2:宮崎駿が死力を尽くして最後の作品に打ち込む姿に感動する
point3:スタジオジブリであっても共同作業は難しい
point4:自然との共生、日々の生活の重要性を感じる
point5:努力・才能・運。すべてが大切
point6:物語力にも様々あるということ
point7:子供が好き。でも付き合い方はわからない
point8:茂木健一郎がきらい、みたい

ざっと挙げるとこんなところ。ではそれぞれについて。


point1:宮崎さんは、自ら自分が出来てない人間だということをはっきり
アピールした上で、執拗に追いかけるカメラに度々文句をつけます。

確かに、小型カメラでの撮影とはいえ、自分の近くに常に人がいて、
しかも極めて重要な思慮や作業を行う際に無遠慮な撮影が行われたら、
宮崎さんじゃなくてもキレたくなるだろう。
とはいえ、それ以上に宮崎さんのワガママ感がにじみ出てます(笑)


point2:しかし、ワガママが悪いなんて僕だって毛頭思ってやしません。
それは、宮崎駿という一個人が、本当に死力を尽くして作品づくりに
取り組んでいるということが手に取るようにわかるからです。

『崖の上のポニョ』完成時には既に67歳という高齢になられており、
握力がなくなってきていることから普段使いの鉛筆をHBから5Bに
柔らかくして取り組むという執念。
とにかく、その強い意志の力に掛け値なく感動します。


point3:ジブリだからこそ、共同作業は難しいのかもしれません。

誰もが宮崎の力を信頼しているからこそ、多くのスタッフがジブリを
支えているわけですが、とはいえ、トップの作業が思うように進まないと、
100人からいるアニメーターの手が止まることになり、その裏では
膨大な損失を生むということも、画面の裏側からひしひしと感じます。

なぜジブリは手描きにこだわれるのか、ということの裏もここにはあり、
その他のスタジオで手描きをベースにするのは制作資金的にも無理がある
からこそデジタルを多用するのです。アニメの制作費=ほぼ人件費なので。

ジブリ作品は大きな経済力を持っているからこそ、大所帯に耐えられる
のですが、しかしそのスタッフたちが宮崎のコンテ待ちで待機しなくては
ならないとなると、当然リスクも非常に高いわけです。

だからこそ、進行スタッフに急かされて、無理を押してさらに頑張る
宮崎駿の姿には、心打たれます(小さな会社のトップとして)。


point4:宮崎さんのアトリエとスタジオジブリは小金井市にあるのですが、
アトリエの窓から降り注ぐ木漏れ日がとにかく素晴らしい。
華飾ない調度品も、非常に好感が持てていい。愛用のケトルは柳宗理です。

このおだやかな環境こそが、宮崎作品の中で極めて重要な役割を担っている
ことは周知の通り。中でもトトロの森として知られる渕の森は、
日本における森林トラスト活動の成功例として知られ、宮崎さんはこの
渕の森保全連絡協議会の会長になっています。

DVDの中ではわずかに一言、「朝、雑木林の掃除をしてからアトリエに〜」
と何気に語られますが、これは渕の森を指しているのでしょう。
とにかく、自然や街並といったありふれた環境を豊かにすることこそが、
宮崎作品にとって非常に重要な意味を持つことは明白です。


point5:ディープなアニメファン以外にはあまり知られていませんが、
宮崎さんにも不遇な時代がありました。

それは、『ルパン三世 カリオストロの城』を撮ってからの数年間。
今でこそ名作として知られる同作、実は劇場公開時は大コケでした。
そんなわけで暫く監督のオファーはなく、自ら持ち込む企画も全然通ら
なかったのだとか。

東映アニメーションに入社した頃よりその才能は誰もが評価していたにも
かかわらず、不遇時代があったことは、結果的にはよかったのでしょう。
そこに当時アニメージュの編集者だった鈴木敏夫さんが連載を持ちかけ、
『風の谷のナウシカ』が誕生するのですから。


point6:物語力とは何かということもありますが、宮崎さんの映画作りは、
イメージボードの制作からはじまります。そして具体的な絵コンテへと
繋がっていくのですが、このコンテが連載マンガの様を呈していて、
映画制作と平行して少しづつしか上がらないから前記のような問題が起こる。

しかし、脚本として先にドラマやセリフをまとめていたら、ジブリ特有の
絵のゆらめきからくる感動の強度が弱くなるのだろうことも感じます。
でもこれは、宮崎さんの絶対的な評価があるからこそ許される手法でしょう。

物語を紡ぐ力、その発露方法は人それぞれなんですね。それにしても、
1枚の絵からひろがってゆくファンタジー、やっぱり素敵ですよね。


point7:子どもたちにつまんないと言われたくないと笑う宮崎さん。
実の息子、宮崎吾朗さんの『ゲド戦記』に対する評価の仕方をみても、
コミュニケーション下手なのは今更言うまでもない。

小さな女の子たちに話しかけられるエピソードを嬉しそうに語るのですが、
5歳の子どもとやり取り出来ることを本気で喜ぶ宮さんが可愛いんですよ。
子どもたちの一瞬を逃さないことの大切さなど、グサグサ心に刺さる。
で、そういうピュアさがジブリの良心なのだとやっぱり感動。


point8:これが実は本DVD最大の笑いどころ。

手を動かしてものを作ることを信条に、全身全霊を傾けて制作する宮崎さん。
だからこそ、その仕事に美しい言葉でカタルシスを与え、むしろ言葉の方
にこそ価値を見出す様な上澄み仕事を良しと思っていない節があるようで。
脳科学的に言えば〜という紋切り型が陳腐に感じるんですよ、どうも。

茂木さんがアトリエを訪れて行ったインタヴュー中に散見される微妙な間、
居心地の悪さがものすごくおかしくて。。特に特典部分が見物です。
といっても些細な表情や空気の動きなので、気付かない程度ですが。



とまぁ、いろんな感情がにじみ出る、アーティストのドキュメンタリーは
発見が多くて非常に面白い。村上隆さんにしても、奈良美智さんにしても、
しっかり何かに怒ってたりして、怒りのパワーも重要なんだなと感じたり。

宮崎さんも、40歳のベテランアニメーターに、背景の小さなかもめの描き方
ひとつで、「作品の全否定になる」「ケンカ売られてるような気がします」
と口走り、カンカンになって怒っています。

それでも頑張れる人にだけ未来はあるんだなぁと思ったのと、もうひとつ、
宮崎さんが語る言葉の中で、強く心に残るものがありました。

“つまらない仕事でもふんだんにアイデアを出して人に認められること”

どんな些細な仕事でも楽しみながらやること。
若い頃から不遇時代も含め、とにかく誰かがどこかで見ててくれるので
手を抜かず全力でアイデアを注ぎ込むべき、という経験からのお言葉。
これ、自分でもとても感じるんですよね。
だって、おろそかにした仕事は次に続かないですから。

とにかく反骨精神の塊、宮崎駿という偉大なる作家の素顔は、
母のことや半生も含めてあまりに人間的で、本当に魅力的。
ああ、書くべきことがまだまだある(苦笑)

とにかく、あれほど最後の作品になると言っておきながら、
完成後はもう1本出来るかも発言も出るなど、まだまだお元気でなにより。


新年早々長話しで恐縮ですが、
自分が30年後にあれほど頑張れているのか自身がないだけに、
宮崎さんの爪のあかを煎じてのみたい2009年のお正月でした。
(Co Ito)

+――――――――――――――◇TOPICS◇――――――――――――――+

PETIT NEWS:
 今年も恒例のプチグラ福袋、絶好調発売中!
 桂樹舎しおり、Helveticaカードなど、プレゼントも続行中。

EVENT:
 「考えるキノコ -摩訶不思議ワールド-」展 大阪先行で開催中!


∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵◆ PETIT NEWS ◆∵∴∵∴∵∵∴∵∴∵∴∵∴

       ☆今年も恒例のプチグラ福袋、絶好調発売中!☆

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プチグラオンラインショップ新年恒例の福袋が登場です!

ちまたでは10億の福袋が販売されたなんてビックリな話しもありますが、
プチグラオンラインショップでもお馴染みとなった福袋、
今年は4種がエントリーしています!!

まずは、昨年展覧会でのみお披露目されたアイテムをしっかり盛り込んだ

◯プチグラ福袋 Helvetica

銀座・伊東屋とのコラボレーションによるステーショナリーや、
オリジナルの透かし入り和紙を用いた一筆戔や封筒、
さらには人気デザイナーたちによるTシャツ、本国より直輸入した
Helvetica Film公式トートバッグなど、気になるアイテムがずらりと
ある中からセレクトされた商品が!


◯プチグラ福袋 キャラクター

プチグラ的に最もアツイキャラは、何故かクルテク。あのぼんよりとした
おじさんクサさがいいんですよね。なので、クルテクをメインにしつつ、
プチグラで取り扱って来たキャラクターたちにもご一緒していただきます。
正直、楽しいです、コレ。

◯プチグラ福袋 ステイショナリー

プチグラパブリッシングオリジナルのレター&文具系を集めました。
ROVAはもちろんのこと、ここしばらくちょっとプッシュしていきたい
沖縄の多年草・月桃を用いた月桃紙による紙製品諸々など、
商品としてサイト上で紹介していないものも多数ありますよ!

◯プチグラ福袋 クラフト・ハンドメイド

実は、プチグラオンラインショップではアクセサリーも少し扱っています。
それらはほとんどハンドメイドによるもので、ミャンマーのシルバーもの
から、タイニークラウンプラスのアーティストものまで様々。
他にも、クラフト感溢れるアイテム&書籍をセレクトします。

いずれもお値段に偽り大アリな、この時ばかりのお得感満載!

早めにゲットしてください!!


プチグラ福袋コーナーはこちら
  >>  http://shop.petit.org/?mode=cate&cbid=288031&csid=0



Helvetica関連商品はこちら
  >>  http://shop.petit.org/?mode=cate&cbid=264873&csid=2

キャラクター関連商品はこちら
  >>  http://shop.petit.org/?mode=cate&cbid=59998&csid=0

ROVA関連商品はこちら
  >>  http://shop.petit.org/?mode=cate&cbid=59995&csid=20

月桃紙関連しょうひんはこちら(今後増えていきます)
  >>  http://shop.petit.org/?pid=11369168

タイニークラウン プラス関連商品はこちら
  >>  http://shop.petit.org/?mode=f7

ミャンマー関連商品はこちら
  >>  http://shop.petit.org/?mode=cate&cbid=200258&csid=7



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  ☆桂樹舎しおり、Helveticaカードなど、プレゼントも続行中。☆

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先月に引き続き、Fennica Style Book刊行に合わせて特別に漉いてもらった
桂樹舎さんのしおりを、Fennica Style Bookご購入の方にもれなく
プレゼント中です!

非常に好調な売れ行きを見せている本書。
特別装丁版が買えるのは今やプチグラオンラインショップのみ。
こちらを強くオススメ!

特別装丁版のFennica Style Bookはこちら
  >>  http://shop.petit.org/?pid=11174533


また、こちらも先月に引き続き、Helveticaの活版印刷ポストカードを
オンラインショップでお買い物をされた方全員にプレゼント中!

サイズは193mm×120mmで、裏面は無地です。

ここでしか入手出来ない希少なものなので、この機会をお見逃しなく!


プチグラパブリッシングのブログでカードを紹介しています
  >>  http://blog.petit.org/?eid=12425


∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵◆ EVENT ◆∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴

 ☆「考えるキノコ -摩訶不思議ワールド-」展 大阪先行で開催中!☆

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そろそろキノコの話題も乏しくなって来たんじゃないかと思われるかも
しれませんが、今年もキノコ、盛り上がってます!

国立科学博物館では今週末まで『菌類のふしぎ ―きのことカビと仲間たち』
展が開催されていますが、こちらも相変わらず盛況のよう。

そして、実はお知らせが遅くなって恐縮なのですが、
2008年12月11日(木)から2009年2月19日(木)まで、
INAXギャラリーのギャラリー大阪にて、
「考えるキノコ -摩訶不思議ワールド-」展が開催中です!

こちらでは菌としてというよりも、キノコの不思議な生態から、
凍結乾燥標本をはじめ、様々なサンプル、北陸のきのこ図鑑』の著者、
池田良幸氏によるキノコ絵の原画、そして飯沢耕太郎さんのキノコ切手
コレクションなど、様々なキノコを紹介しています。

東京、名古屋には後に巡回しますので、どうぞお楽しみに!


「考えるキノコ -摩訶不思議ワールド-」展はこちら
  >>  http://www.inax.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_001325.html

『世界のキノコ切手 around the world with mushroom stamps』はこちら
  >>  http://shop.petit.org/?pid=5321340


『菌類のふしぎ ―きのことカビと仲間たち』展の国立科学博物館はこちら
  >>  http://www.kahaku.go.jp/

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おまけ情報ですが、科博で開催中の『菌類のふしぎ』展のサイトでは、
菌類のふしぎ展ワークシートなるものがダウンロード出来るのですが、
これ可愛いので是非チェックしてみてください。
あとお詫びです。『お手紙ハンドブック』なる書籍を出しているくせに、
冒頭のような状態で年賀状が出せませんでした。こんなとこから恐縮ですが、
お年賀いただいたみなさま、ありがとうございました。(Co Ito)
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 ☆登録・解除・変更はこちらから
http://www.mag2.com/m/0000090455.html

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  Petit Grand Publishing News 280

  発行:プチグラパブリッシング   web...www.petit.org

  info...info@petit.co.jp
  editor in chief:Co ITO
  editor : Mitsuhiro Nishiwaki
  発行部数:3181(2008.3.3現在)

  Copyright(c) 2008 Petit Grand Publishing, nc. All right reserved.
  掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。

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