2009/09/05
太田ジオメールマガジン[140]~政権交代後はどうなる?、の巻~
◆太田ジオメールマガジン第140号!!!◆ 政権交代だそうですが、先行き不透明な楽しさを満喫しましょう・・・ 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 Ohta Geo mail Magazine 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ━ Vol.140 ━ 2009.9.5 ━ このメルマガは、ご自身でマグマグに登録された方にのみ配信しています!! ┏━━━━━INDEX━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃★学会発表等の情報 ┃ ┃★政権交代のビジネスへの影響 ┃ ┃★本のお知らせ&火山工学・斜面工学講習会 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ EVS 自動配信システム http://www.ohta-geo.co.jp/auto_evs/index.html 谷埋め盛土の自己診断 http://www.ohta-geo.co.jp/morido/morido.html ----------------------------------------------------------------------- ■学会発表等の情報 ----------------------------------------------------------------------- 今年の春先からこれまでに当社から(あるいは当社が絡んで)情報発信した話を 少しお伝えしようと思います。 5月20日 日本地球惑星科学連合2009年大会 1.一般市民からの斜面相談事例(太田英将) http://www.ohta-geo.com/tech_rep/20090520wakusei.pdf 2.「地盤脆弱性評価システム」の試作と検証 (中埜貴元;小荒井衛、釜井俊孝、太田英将) 6月2日 宅地造成設計・施工研修、(財)全国建設研修センター 盛土の耐震設計-工事・設計-(NPO理事の立場で太田英将) http://www.ohta-geo.com/tech_rep/20090602taniume.pdf 6月10日 日本地すべり学会関西支部シンポジウム「斜面健康診断の可能性」 谷埋め盛土地盤の安全性評価事業(太田英将) http://www.ohta-geo.co.jp/tech_rep/2009JLSkansai.pdf 6月19日 写真測量学会 写真測量技術を使った大規模造成宅地の地盤脆弱性評価 (小荒井衛、中埜貴元、星野実、吉武勝宏 , 太田英将) http://www.ohta-geo.co.jp/tech_rep/2009syasoku.pdf 7月 (社)日本地すべり学会誌Vo.46,No.2 「相談事例に見る市民にとっての斜面問題」(太田英将・林 義隆・美馬健二) http://www.ohta-geo.co.jp/tech_rep/2009JLS_vol46_no2.pdf 8月18日 地盤工学会研究発表会 DS9 地盤工学におけるリスクマネージメント 地盤に関するセカンドオピニオンの必要性(太田英将) http://www.ohta-geo.co.jp/tech_rep/2009JGS.pdf 以上のように、民間からの相談および造成宅地に関するものばかりになっていま す。地すべり・斜面問題に関しては、調査・試験から得られる情報に基づいて組 み立てられる地盤モデルの精度が、解析等の精度に追いつかず乖離し始めていま すので、細かいことを定量的に論じても「パズル解き」状態になっています。も ちろんそれは実務技術者の分野ではという意味で、研究分野ではまだまだやるこ とがあるのだろうと思います。このため、より解決が望まれている分野へ力を注 ごうということで宅地盛土に傾注し始めているということです。 宅地谷埋め盛土の地震時滑動崩落現象の研究から導かれたことは、「地震時の斜 面安定問題は、底面に発生する過剰間隙水圧でフリクションレス状態となうこと が主原因で、抵抗部は地下水に不飽和となっている主に側部が担っている。阪神 の事例で構築されたこの力学的解釈でのモデルは、他の地震の被災地でも高い的 中率が検証された。」ということです。 これらは、盛土の事例ですが、自然現象である「地震地すべり」も同様の機構に よるものではないかと想定されます。ただし、学問分野では、(1)移動によって 滑り面の強度低下が起きることが原因説、(2)軽石などの骨格が壊れる際に発生 する過剰間隙水圧でフリクションレスとなることが原因説、(3)滑動によって粒 子が破砕されることにより発生する過剰間隙水圧が原因説等、まだ複数の仮説が 出ているところです。私自身は、尋常でないことが起きる時には尋常でない原因 が存在すると思いますので(2)を支持しますが、これだとその地層は永久免疫を もつことになることや、軽石層のような地層がないところでは発生しにくい等の 検証が必要になります。これらは(社)日本地すべり学会に本年設置された「地震 地すべりプロジェクト」でいずれ検討されることになると思います。 もうひとつ見逃してはいけないのが、「擁壁」問題です。一般市民からの問い合 わせの多くは擁壁問題です。地震が怖いということです。5m以下のブロック積 擁壁などは地震に対する検討がなされていません(必要ないとされていました)。 しかし、その盛土の上に住んでいる人は必ずしも安心していません。むしろ一度 不安に思い始めたら怖くてしょうがない、というのが実感です。実際、静的地震 力を入れて計算するとちっとも持ちません。計算で持たないこと=地震で壊れる こと、ではありません。過度に神経質になると、日常生活に危機が発生する恐れ がありますので、安心確保と日常生活とのバランスについて安心感を与えるのも 市井の技術者の大切な職務の一つだろうと思います。 ----------------------------------------------------------------------- ■政権交代のビジネスへの影響 ----------------------------------------------------------------------- 8/30の選挙で政権交代が起きました。建設コンサルタント業は公共事業の比率が 多いため、その影響を予測して事前に対処するということがビジネスでは必要に なります。民主党マニフェストのうち、ビジネスに関係しそうなところをピック アップしてみました。 ---------*---------*---------*---------*---------*--------- 民主党マニフェスト http://www.dpj.or.jp/special/manifesto2009/index.html 1.現在の政策・支出を全て見直す ○政策コスト、調達コストを引き下げる。 ○実施方法・調達方法を見直し、政策コスト、調達コストを引き下げる。 2.特別会計、独立行政法人、公益法人をゼロベースで見直す ○独立行政法人の実施する事業について、不要な事業や民間で可能な事業は廃止 し、国が責任を負うべき事業は国が直接実施することとして、法人のあり方は 全廃を含めて抜本的な見直しを進める。 ○実質的に霞が関の天下り団体となっている公益法人は原則として廃止する。公 益法人との契約関係を全面的に見直す。 3.国が行う契約を適正化する ○政府調達をオープンにして、多くの国民が参加できるようにする。 ○随意契約、指名競争入札を実施する場合には、徹底的な情報公開を義務付ける。 ○契約の事後的検証と是正措置を担う「政府調達監視等委員会」を設置する。 28.国の出先機関、直轄事業に対する地方の負担金は廃止する ○国の出先機関を原則廃止する。 36.中小企業憲章の制定など、中小企業を総合的に支援する ○政府系金融機関の中小企業に対する融資について、個人保証を撤廃する。 ○自殺の大きな要因ともなっている連帯保証人制度について、廃止を含め、あり 方を検討する。 40.最低賃金を引き上げる ○全ての労働者に適用される「全国最低賃金」を設定(800円を想定)する。 ○景気状況に配慮しつつ、最低賃金の全国平均1000円を目指す。 48.災害や犯罪から国民を守る ○大規模災害時等の被災者の迅速救済・被害拡大防止・都市機能維持のために、 危機管理庁(仮称)を設置するなど危機管理体制を強化する。 ---------*---------*---------*---------*---------*--------- 防災分野にあっては、いままで独法や公益法人を軸に回っていたような気がしま すので、大きな変化がありそうです。また公共事業を受注しようと思えば、「徹 底的な情報公開」に耐えるような企業にしておかなければならないようです。国 の出先機関が無くなるのは、当社にとってはかなりの痛手となる可能性がありま す。個人補償・連帯保証人制度の廃止は、非常に歓迎されるべきことです。金融 機関が賢くなる必要があります。最低賃金改正は現実的にはほとんど影響ないと 思います。 企業が具体的に準備できることは、「徹底的な情報公開に耐えるような企業にし ておくこと」ということになるように思います。 ----------------------------------------------------------------------- ■本のお知らせ&火山工学・斜面工学講習会 ----------------------------------------------------------------------- 7/31刊『火山工学入門』土木学会 地盤工学委員会 火山工学研究小委員会編 http://www.jsce.or.jp/publication/detail/detail2367.htm 近日刊『家族を守る斜面の知識-あなたの家は大丈夫?-』 土木学会 地盤工学委員会 斜面工学研究小委員会編 これらの本の出版に合わせた講習会が開催されます。 火山工学・斜面工学講習会 http://www.jsce.or.jp/journal/kaikoku/m200909/08.shtml 2009年10月8日(木) 9時30分~16時30分 午前の部:火山工学「火山工学入門」 午後の部:斜面工学「家族を守る斜面の知識-あなたの家は大丈夫?-」 場 所:土木学会講堂 〒160-0004 東京都新宿区四谷1丁目外濠公園内 当社の役割は、下記になっています。 13:45-14:15 第3章 地震による斜面の災害 太田ジオリサーチ 太田英将 ((((((( 編集後記 ))))))) 今年の夏は天候不順で涼しい夏でした。山を歩く仕事をしていましたので、実は 大変助かりました。よくないと一般に言われることでも、ある人にとっては良い ことになることもあります。政権が代わり、建設コンサル業界もどうその影響を 受けるのかわかりませんが、すべてをチャンスに変えるようにして行けばよいこ とだろうと思います。ある社長からのメールには「独立した経営でやってきたこ とが報われるよう、一緒に協力してがんばりましょう」と書かれていました。全 くその通りです。また、昨日ある地盤工学の先生とお話をしていたところ、地盤 工学会の特別セッションでNHKや毎日新聞社の方々は、学会に対して個人の宅 地選定などについて力を注ぐように求められたそうです。それが時代のトレンド なのでしょう。(H.O) ========================================================= 太田ジオメールマガジン http://www.ohta-geo.com/mag2/index.htm このメルマガに対するご意見・ご質問などは以下のアドレスへ お願いいたします。mailto:ohta@ohta-geo.co.jp (スパムメール対策のため@を全角で表記しています) ========================================================= EVS 自動配信システム http://www.ohta-geo.co.jp/auto_evs/index.html 3次元地質/汚染表示ソフトウエア EVS http://www.ohta-geo.co.jp/software/mvs_evs.html 3次元可視化の受託業務 http://www.ohta-geo.com/products/mvs/mvs_jutaku.htm ========================================================= KK-050007 EVS-地盤空間環境データ3次元可視化システム- ========================================================= 当社への、お問い合わせは下記URLからお願いします。 □マスコミの方:http://www.ohta-geo.com/cgi-bin/app7/app2.cgi □一般市民の方:http://www.ohta-geo.com/cgi-bin/app8/app2.cgi □建設系企業の方:http://www.ohta-geo.com/products/komon.htm □一般企業の方:http://www.ohta-geo.com/products/komon_kigyou.html


