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2008/10/15

太田ジオメールマガジン[131]~排水アンカーデビュー、の巻~

◆太田ジオメールマガジン第131号!!!◆

秋が深まってまいりました。地球温暖化が続くか、寒冷化に変わるかは5年以内
にわかるのだそうです(『科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説は嘘だと知っ
ている』丸山茂徳著、宝島新書より)。寒冷化に一票!

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          ━ Vol.131 ━ 2008.10.15 ━

………広 告………………………………………………………………………………
排水不良に起因する盛土・擁壁の災害予防工・・・排水アンカー工法
 http://www.ohta-geo.co.jp/reports/004/haisui-anchor.html
 身近な擁壁が急激に倒壊するのは、豪雨や地震です。それ以外に慢性的・断続
 的に変状が進行している場合もあります。解決しなければならない一番目は、
 排水不良の改善です。簡易で確実な排水アンカー工法がお薦めです。
………………………………………………………………………………………………

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┏━━━━━INDEX━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃★怖い擁壁を安心できる擁壁にかえる「排水アンカー」
┃ 高度で画期的な工法がいろいろありますが、目の前の擁壁の排水不良を改善
┃ するのに適した工法がありませんでした。その工法のご紹介です。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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■怖い擁壁を安心できる擁壁にかえる「排水アンカー」
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朝日新聞「わが家のミカタ」に怖い擁壁の記事が載ったあとの反響はいままでに
なかったようなものでした。谷埋め盛土の危険性の方が本当は大きいのですが、
目に見えないものは怖さを実感できないので、目に見える擁壁の心配をしている
人が多いのだと気づかされました。

数多くの個人からのご相談で擁壁への懸念がありましたが、やはりというべきか、
水との関係が深いものが多数でした。また個人ではなく、公共事業をされている
方々からも擁壁の排水不良に関する相談、ハラミだしの相談などが増えてきてい
ます。新しく造るのではなく、上手に長持ちさせましょうという時代に変わって
きたのだと思います。

いままで、擁壁の排水不良に関しては「見て見ぬふり」ということが多かったよ
うに思います。土木技術者がこの態度をとる場合の最大の理由は、対策するため
の適切な工法がない場合です(リングネット工が現れる前の落石問題と似ていま
す)。排水の改善なのですから水抜ボーリングをすればよいということになるわ
けですが、それでは大げさに感じてしまいます。正面から地震対策を考えるので
あればその選択肢はもちろんありますが、「排水不良の改善」という動機ではな
かなかそこまでやれません。

排水補強パイプを用いた排水不良の改善は以前からやっていたのですが、擁壁に
穴を開けるという作業がやはり大変なので、かなりの重傷箇所で、かつ依頼者の
問題意識が高い場合にしか実施してきませんでした。もっと簡易に!というご要
望にお応えする形で、今回は既存水抜穴を利用した排水アンカー工をご紹介しま
す。

排水不良に起因する盛土・擁壁の災害予防工 排水アンカー工
http://www.ohta-geo.co.jp/reports/004/haisui-anchor.html

排水不良の改善だけであれば「アンカー工」の名称は不要です。でも折角やるの
ですから、地震時にも強く、豪雨時にも強く、当初よりも安全なものにする方が
良いに決まっています。そのためには、裏込め砕石や現地発生土砂の裏込め材を
打ち抜いていける強固で長持ちする排水補強パイプ利用の排水アンカー工が最適
です。「耐震・耐雨擁壁化」を実現しましょう。

少し調べてみたところ、土木研究所でも同様の研究をされているようです。擁壁
の排水不良が認識されているのですから、いまの排水穴の設計仕様の変更をでき
るだけ早い時期にやっていただきたいと思います。

土構造物の排水性能向上技術の開発
http://www.pwri.go.jp/team/sekou/kenkyu.html#haisui
要点:”既設の排水施設の調査・点検手法および機能回復技術が確立されておら
ず、排水能力の低下、地震による破損等の問題もあります。新設ののり面や擁壁
の裏込め排水工の設計手法の提案、および既設のり面等における調査・点検手法、
簡易で効果的な機能回復方法の開発を行っています。”・・・だそうです。

我が方の排水アンカー工ですが、内径50mmの塩ビを使った擁壁排水穴の機能回復
には外径φ48.6mmのサビレスパイプを用います。ぎりぎりですが、先端コーンを
つけて打ち込めば難なく入ります。75mm程度の排水穴の場合にはφ60.5mmの排水
補強パイプを打設すれば良いです。裏込め土と地山との境界を打ち抜いて地山に
少し突っ込むくらい打ち込みます。これで、造ったときより丈夫で安全な擁壁に
リニューアルできます。街の工務店さんでも十分施工できますし、素人だってす
ぐに慣れて施工できるようになるでしょう。

今後増えるであろう、個人の擁壁の補強や、老朽化しはじめた社会資本の維持管
理(道路擁壁など)に利用できるものと思います。この工法は短尺なので打込み
です。長尺(数10m)の場合には集水ボーリング工事になるのでプレボーリン
グとなりますが、実際には孔壁が崩れて密着してきます。ですから結果的に集水
ボーリング保孔管の孔口に受圧板をつけると、ソイルネイリングのような機能も
発揮するでしょう。受圧板一つあるだけで、ぐっと適用範囲が広がります。

高耐食性メッキを使っていますのでメッキ寿命は80〜100年です。いろいろ知恵
を絞って簡易で効果的で、かつ長寿命の工法をこれからも開発していきたいと思
います。


((((((( 編集後記 )))))))
国際地学オリンピック(http://jeso.jp/)というのがあるそうです。日本では
地学が相当軽んじられているのですが、人間が生きている地面や地下のことを知
らずして安全に生きられるわけがありません。地質出身の技術者は、土木の知識
や技術を身につけないと飯が食っていけないので皆努力するのですが、逆の立場
の土木出身の人は地質の知識を身につけなくても食っていけるので「地質屋はヘ
ンだ」と嫌った振りして地質の知識を身につけない言い訳をします。地質図を読
めないで地盤問題に取り組めるはずはありません。高校生が受けるレベルの問題
くらいはサラサラとわかるようになってください。答え付きでご紹介しておきま
す。この地質平面図から瞬時に地質の3次元構造が想像できるようになってくだ
さい。http://www.ohta-geo.co.jp/image08/2008jeso_1st.pdf     (H.O)


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地すべり抑止工法;側部抵抗を有効に利用した地すべり防止工法
耐震構造;地下水排除・間隙水圧消散、並びに地盤補強による地盤の耐震化工法
受圧板付き補強管、及び地表面の崩落防止工法、並びに斜面の補強工法
堤防の崩壊防止工法;堤防の浸透防止を実現する簡易・廉価な工法
その他実用新案、特許申請中数件
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□マスコミの方:http://www.ohta-geo.com/cgi-bin/app7/app2.cgi
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□建設系企業の方:http://www.ohta-geo.com/products/komon.htm
□一般企業の方:http://www.ohta-geo.com/products/komon_kigyou.html
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