2008/05/10
太田ジオメールマガジン[125]~今日5/10は地質の日、の巻~
◆太田ジオメールマガジン第125号!!!◆ 今日は「地質の日」だそうです。知ってました? 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 Ohta Geo mail Magazine 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ━ Vol.125 ━ 2008.5.10 ━ ***********************広 告******************************************* 集水ボーリング保孔管材料の機能比較表 http://www.ohta-geo.co.jp/reports/others/hokoukan-hikaku2.pdf ************************************************************************ 四次元可視化ソフトウエアEVS/MVS http://www.ohta-geo.co.jp/software/mvs_evs.html ************************************************************************ 地質リスクの「伝達」には地球統計学が役にたちます http://www.ohta-geo.co.jp/image06/tisitutotyousa.png ************************************************************************ このメルマガは、ご自身でマグマグに登録された方にのみ配信しています!! ---------------------------------------------------------- ★阪南市舞5丁目の道路&宅地陥没事故速報 子どもの日の5月5日に陥没事故が起きました。今年の2月から3ヶ月ほどで3度 目の陥没だそうです。とりあえず現地を見てきました。 ★「地質の日」と「地質リスク」について 5月10日は「地質の日」です。この日に因んで、「地質リスク」を考えてみま しょう。 ★東京都でも盛土造成地耐震化へ 東京都都市整備局が、地震時の宅地の滑動崩落を防止する事業を始めるとアナ ウンスしました。 -------------------------------------------------------------- ■阪南市舞5丁目の道路&宅地陥没事故速報 -------------------------------------------------------------- 5月5日に発生した大阪府阪南市舞5丁目での陥没事故は、同じ場所で3回繰り返 したということで大きく報道されていましたので、5月8日に現地を見に生きまし た。原因は、これから地質調査が行われるようなので遠からず明らかになること と思います。 現地の状況写真等 http://www.ohta-geo.com/siryou43/hannan.html 被災直後の写真は、kenplatzのページのものがよくわかります。 大阪府阪南市の住宅街の道路で深さ3mの陥没 http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20080508/519420/ ここは大規模造成地です。報道では約40年前とのことでしたので、高度経済成長 期に日本中で一斉に造成された時期のものと思われます。今回の陥没が、この造 成地特有の理由によるものか、それとも一斉に造成された盛土が時間の経過とと もに劣化して起きた問題なのかによって、地盤技術屋にとっての課題は大きく異 なります。このため直後の状況を見ておくために現地を見てきました。 外から見るだけなので少ない情報の中だけですが、陥没しているところ以外に目 立った変状はありませんでした。ちょうど1985年頃に東大阪生駒電鉄のトンネル 工事の際に、石切神社奥の院のそばの地表面が80m陥没した事故のミニチュア版 のような印象でした。 現地で原因を推定することはできませんでした。いま行われている調査の結果の 公表を待ちたいと思います。でも、造成地ですので、造成前の地形と比べてみる ことくらいはできますのでやってみました。 あんしん宅地.関西(あんしんたくち・どっと・かんさい)のページトップに重 ね合わせをアニメーションGIFにして表示しました。陥没地はちょうど深い谷 の真上のようですが、それが原因の一端となっているかどうかはわかりません。 「あんしん宅地.関西」のHP http://www.あんしん宅地.jp/kansai/kansai_index.html -------------------------------------------------------------- ■「地質の日」と「地質リスク」について -------------------------------------------------------------- 今日5月10日は地質の日です。この日は、日本で初めて広域的な地質図ができた 日なのだそうです。そんな日があったことを初めて知りましたが、それもそのは ずで、昨年の3月に定められたもののようです。 人間が社会の中で生きていくためには「読み書きそろばん」が必要ですが、地学 は自然の中で人間が生きていく上での「読み書きそろばん」に相当します。知っ てて当然、知らなきゃ大変、というのが地学です。地学教育が疎かになっている 現状を打破するという願いが込められているのだと思います。という私も実質的 には大学で初めて地学に接したのですが。。。 地質の日 http://www.gsj.jp/geologyday/ 最近、地質業界には「地質リスク」というテーマで熱心に研究が行われているよ うです。全地連のHPなどをみるとその熱心さがわかります。「掘ってナンボ」 の時代が激烈な価格競争により終焉を迎え、次の価値を創造する時期に来ている のでしょう。 全国地質調査業協会連合会(全地連) http://www.zenchiren.or.jp/ 地質調査では、地表踏査と自然の法則(地層累重の法則等)によって地下の地質 状態を推定し、ボーリング調査などで情報を補完し地質モデルを作り上げます。 かつては、図面や活字になったものは「正しいもの」という仮定で、設計・施工 へとうつっていきました。低密度でボーリングしても、高密度でしても、図面に なれば一緒というのはあり得ないのですが、往々にしてそのような扱いを受けて きました。どの程度の調査量が適切かを示す指標がなかったことがその理由の一 つです。仮にマニュアルで調査密度を決めても、地盤は場所によって異なるので 一律規定ではなかなかうまくいきません。 そこで、当社では上記で予測された「モデルの正答確率」を使うことにしました。 何らかの目的を持った事業で行う地質調査の場合、すべてが正答である必要はな く、肝心の所の正答確率がわかりさえすれば良いのです。そして、当たる確率と 外れたときの損失から、調査精度の評価を経済的価値(お金)で表せば、最適な 調査密度もわかりますし、予算の制約があってその密度で調査できない場合のリ スクを貨幣価値という尺度で施主に説明することもできます。 この手法の実現のために、当社ではMVS(Mining Visualization System)と いうソフトウエアを使っています。このソフトウエアの中には、モデルの確から しさを数値で示すアルゴリズムが入っています。鉱山の調査や、土壌・地下水汚 染浄化計画のために使われるため、「不確実さ」の評価が発達しているのです。 一時代前は、地質調査を提案して、それを予算の都合等で拒否された時に「どう なっても知りませんよ」という恫喝型交渉術で駆け引きをしていました。これか らは「この地点に調査を追加するのとしないのとでは、経済価値に換算してこれ くらいのリスクの差がありますよ」、とスマートに説明する時代へ移っていくこ とでしょう。下記にはその事例を示しています。 3次元モデルを用いた地盤調査リスク評価事例 http://www.ohta-geo.co.jp/reports/003/080312hayashi.pdf ソフトウエアを使うからといって、「誰がやっても同じ」ということはありませ ん。組み込む情報量と質が精度に大きな影響を与えますので、むしろ地質調査の 技量や腕(すなわち現場からの情報収集力)は、以前にも増して結果に強く影響 を与え、出来不出来が明瞭になります。今まで以上に「フィールドの達人」が必 要になることは間違いありません。 -------------------------------------------------------------- ■東京都でも盛土造成地耐震化へ -------------------------------------------------------------- 2006年9月に施行された改正宅造法で大規模盛土造成地の耐震化の推進が謳われ ました。上屋の耐震化も遅々として進まない現状で、目に見えない地面の中の耐 震化まで思いがいくかどうか、ということが懸念されていましたが、一番必要な 地域で腰があがりましたので、弾みがつくかもしれません。 東京都都市整備局の地震時の宅地の滑動崩落防止事業の記事 http://www.ohta-geo.co.jp/image07/tokyo_morido.png 「あんしん宅地」では、5月17-18日と診断書付き宅地分譲が始まります。 「日当たりや、景色、駅からの距離などが本当に一番重要ですか?その前にもっ と大切なものが・・・家族の生命と建物を守る 安心!安全!な土地ではないで しょうか」 あんしん宅地診断書付き目黒区東ヶ丘宅地分譲(5/17-18) http://www.あんしん宅地.jp/ffr/buken/NO1-hanbaikai.htm ((((((( 編集後記 ))))))) 京大防災研の釜井先生の研究によれば、古墳は大規模盛土構造物で現在も存在し ているため、「盛土というのは時間の経過とともに丈夫になるものだ」という通 説がありますが、それは嘘なのだそうです。古墳は地震で大きく変動しているも のが多く、決して盛土が丈夫になるということはないそうです。一方、先日別の 研究フィールドを見せていただきましたが、そこでは平安時代〜室町時代の盛土 が、幾多の大地震を受け、周辺では崩壊が発生しているにもかかわらず一度も変 動していないとのことでした。1596年の慶長伏見地震でも変動していません。そ の秘密はこれから明らかにされると思いますが、鍵は「地盤の透水性」のようで す。「地盤を壊すものは水」ということです。地層科学研究所の里社長からも、 地下深くの岩盤を壊しているのも水だと教えてもらっています。間隙水圧対策が 即ち地盤安定化対策になるということですね。(H.O) ========================================================= 太田ジオメールマガジン http://www.ohta-geo.com/mag2/index.htm このメルマガに対するご意見・ご質問などは以下のアドレスへ お願いいたします。mailto:ohta@ohta-geo.co.jp (スパムメール対策のため@を全角で表記しています) ========================================================= 3次元地質/汚染表示ソフトウエア EVS http://www.ohta-geo.co.jp/software/mvs_evs.html 3次元可視化の受託業務 http://www.ohta-geo.com/products/mvs/mvs_jutaku.htm ========================================================= ■■■■■■■■■■太田ジオの新技術■■■■■■■■■■ -----------------------NETIS---------------------- KT-040081 恒久排水補強パイプ−地震および豪雨時における法面補強工− http://www.ohta-geo.co.jp/reports/002/takuti_kouji.html KK-030021 恒久集水ボーリング保孔管−錆びない、破断しない高強度鋼製 集水ボーリング保孔管・・・まだ塩ビ管をお使いですか?− KK-030018 簡易測量システムSUGDAS −レーザー測距儀利用地形図作成システム− KK-050008 3D-SLIDE−地すべり・崩壊3次元安定解析システム− KK-050007 EVS−地盤空間環境データ3次元可視化システム− -----------------------特許等--------------------- 斜面安定化工法;土塊をブロック化し、側部抵抗力を有効にした斜面安定化工法 地すべり抑止工法;側部抵抗を有効に利用した地すべり防止工法 耐震構造;地下水排除・間隙水圧消散、並びに地盤補強による地盤の耐震化工法 受圧板付き補強管、及び地表面の崩落防止工法、並びに斜面の補強工法 堤防の崩壊防止工法;堤防の浸透防止を実現する簡易・廉価な工法 その他実用新案、特許申請中数件 ========================================================= 当社への、お問い合わせは下記URLからお願いします。 □マスコミの方:http://www.ohta-geo.com/cgi-bin/app7/app2.cgi □一般市民の方:http://www.ohta-geo.com/cgi-bin/app8/app2.cgi 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