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2008/05/01

太田ジオメールマガジン[124]~ライフサイクルコスト、の巻~

◆太田ジオメールマガジン第124号!!!◆

5月です。夏日や真夏日にはまだ早いと思うのですが・・・

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 Ohta Geo mail Magazine 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
          ━ Vol.124 ━ 2008.5.1 ━

***********************広 告*******************************************
集水ボーリング保孔管材料の機能比較表
http://www.ohta-geo.co.jp/reports/others/hokoukan-hikaku2.pdf
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地質リスクの「伝達」には地球統計学が役にたちます
http://www.ohta-geo.co.jp/image06/tisitutotyousa.png
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四次元可視化ソフトウエアEVS/MVS
http://www.ohta-geo.co.jp/software/mvs_evs.html
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★ライフサイクルコストからみた経済性
 平成18年度会計検査報告にライフサイクルコストからみた経済性の観点からの
 指摘が行われています。

★平成19年度技術士二次試験の合格率など
 受験者数のなかの合格者数は。16.1%だったようです。

★人材募集の継続
 4月30日まで緊急募集をしていましたが、5月1日以降は通常募集で人材募集を
 継続します。


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■ライフサイクルコストからみた経済性
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会計検査院のホームページに、平成18年度決算報告書の特徴についてという報
告書が出ています。

http://www.jbaudit.go.jp/report/summary18/pdf/h18toku.pdf#page=4

この4ページ目に、検査手法に関する特色の章があり、その中の3番目は「ライ
フサイクルコストから見た経済性の観点からの指摘」です。例として、高速道路
の鋼道路橋における塗装のライフサイクルコストの指摘が挙げられています。

この指摘は具体的にどういうことかというと、会計検査院広報誌、2008年1月号
(Vol.21)にわかりやすく紹介されています。

◆メンテナンス費用 ライフサイクルコストの節減効果
http://www.jbaudit.go.jp/pr/print/pdf/kensain_21.pdf#page=27

(解説)「一般に、経済性を考えるとき、初期投資の額だけでなく、耐用年数も
考慮に入れると思います。でも、当面の初期投資にどうしても目が向きがちでは
ないでしょうか。高速道路の鋼橋の塗装仕様を変えれば、40年後で43億円の節減
効果があるという試算が出ました。
 東日本、中日本、西日本の各高速道路株式会社では、高速道路の鋼道路橋につ
いて、鋼材の腐食を防止するため、塗装を行っています。塗装の仕様を、ポリウ
レタン樹脂塗料を使用するC2塗装(期待耐用年数20年)に代えて、耐久性に優
れたふっ素樹脂塗料を使用するC4塗装(同30年)にすれば、ライフサイクルコ
ストが低減できるというもので、40年経過後の効果額は、3会社で計43億円と試
算されます。
 3会社では、防食性能及び塗装費用を総合的に判断し、平成19年8月からC4
塗装を採用する処置を講じました。」

とのことです。安いけど寿命の短いものを買うか、高いけど長持ちするものを買
うかというのは、消費者がものを買う場合に必ず思案するところです。これまで
の基本設計時の工法比較表では、経済性の欄にあるのは「買うときの価格のみ」
でした。今回の指摘により、「メンテナンスから買い換えまで含めたトータルな
経済性」を比較するという、一般消費行動と同じ目線になるということでしょう。

当社が取り扱っているサビレス管(サビレス100、PDR、LPDなど)は、
長寿命ということが大きな特徴です。これからは少子高齢化の時代と言われます
が、防災施設も容易に「更新できない」時代だということです。

集水ボーリング保孔管の例をとると、そのライフサイクルコストは、保孔管材料
より圧倒的に削孔費が高価であることから、耐用年数の差が即ちライフサイクル
コストの差になります。

 製品名     耐用年数    強度       その他
サビレス100  80〜100年  STK400相当  地すべり恒久化対策として実積多数
塩ビ管(40A) 約20年     弱い    施工時に割れることがある
ガス管(40A) 約15年     強い    錆による目詰まり・腐食が問題
波形ハイポール  約50年   鋼管と塩ビの中間 強酸・強アルカリに強い

施工面では、削孔後ケーシングを引き抜く際に、保孔管とケーシングの間にレキ
などが入り込んだら、ケーシングの回転によって低強度の管は割れてしまいます。
高強度の管や、鉄材のように「ねばい」材料だと割れませんので、施工の手戻り
がないというメリットがあります。排水トンネルなどからの打設の場合には高角
度の孔になりますから、保孔管先端を地盤に噛ませるために少し打ち込みますが、
低強度管だとその際にも割れることがあります。工期が迫っているときなどは、
サビレス管は計画通り余裕を持って工程を進めることができます。

保孔管の選択については、「国土交通省土木工事積算基準」に次のように書かれ
ています。この文言の中の「活動中の地すべり」という言葉の解釈によって考え
方、すなわち採用する材料が変わりそうです。対策をする以上は「活動中」とい
うのが前提になっているともいえますので、SGP管→時代はサビレス管で不都
合はないように思いますが、日本では「錆」に対するアレルギーが非常に大きい
ようで、「鉄といえば錆」という拒否反応が出る場合が多々ありました。サビレ
ス管は、鉄を長期にわたり錆びにくくすることによって、そのアレルギーを排除
したものです。

[集排水ボーリング工]
(適用範囲)呼び径90〜135mm、削孔長80m以下、削孔角度は+10度〜-10度
(保孔管材料)保孔管の使用区分は、VP管を標準とするが、活動中の地すべり
地区等で、挿入後せん断よじれ等によって保孔管破損のおそれのある場合はSG
P管とする。

サビレス管については、下記を参照してください。
http://www.ohta-geo.co.jp/sabiless/sabiless.html

どれくらい錆びないかということは、強制的に腐食を進行させる試験で推定して
いるわけですが、それと平行して実際に設置したものを継続観察もしています。
まだたったの5年ですが。

黒皮(メッキ無し)とサビレス管の経年変化(5年しか経ってませんが)
http://www.ohta-geo.co.jp/image07/zam20080423.jpg

日経コンストラクション最新号(2008.4.25号)にサビレス管を使った新技術の
紹介があります。採用実績数等も明記されていますのでご覧下さい。

p.83 護岸・堤防の14番 河川堤防の浸透崩壊防止工法(LPD)
p.87 その他の40番 恒久集排水ボーリング保孔管(サビレス100)
p.93 法面補強の37番 恒久排水補強パイプ(PDR)


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■平成19年度技術士二次試験の合格率など
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技術士会からの資料で、第二次試験の受験申込者数・合格者数が書かれていまし
た。それをスキャンし、OCRしてエクセルデータにして、集計し直してみまし
た。

合格者数の経年変化等
http://www.ohta-geo.co.jp/image07/goukaku.png

申し込みして受験しない、いわゆる「敵前逃亡」は旧技術士制度の時には、半分
くらいあったようです。会社から「受けなさい」と命令されて、願書だけは出し
たが実際には受験する気はなかった、とういものでしょう。新技術士制度になる
と受験率が70%前後になっていますので、冷やかしが少なくなったようです。

受験料を14000円とすると、平均的に毎年3億円以上の受験料が敵前逃亡により
無駄になっています。パンダが3頭レンタルできる額です。技術士会総本山への
お布施じゃないのですから、願書を出した以上はしっかりと受験しましょう。建
設部門が受験者の多くを占めているはずですが、この不況下に業界で純利益3億
円を捨てるのは何とももったいない話なので、受験しないのであれば願書を出す
のは辞めましょう。

合格率は14〜5%だったものが平成13〜16年には20%前後になっています。最近
は16%代に戻ってきたようです。

前年度から経験問題の記述が無くなり、筆記試験合格者は増えたのですが、口頭
試験で落ちる人が多くなり、結果的に最終合格率がその前年度とほぼ同様になり
ました。口頭試験で落ちた人数は、建設部門で365人、総合技術監理部門で125人
でした。

年齢別の合格率は次のようになっており、19年度は70代以上の人がずいぶんと頑
張られたようですね。

       20代  30代  40代  50代  60代  70代以上
平成18年度  14.8  17.1  16.5  15.1   9.8  0   (%)
平成19年度  10.8  15.7  17.2  16.5  14.1  10.6 (%)

前年度は、沖縄県のコンサルタント会社で技術士の名義貸しが大量に問題になり、
「技術士は高い職業倫理を備えること」(平成12年の技術士法改正の第一番目の
目的)ということが危うくなった年でした。その大問題に対し、本土からの名義
貸ししていた人の家を営業所登録して「常勤問題」を解決されていますが、この
ような規則の隙間をかいくぐるようなやり方は、とても「高い職業倫理」とは言
い難いものでしょう。

職業資格(弁護士など、その資格がないと仕事ができないという種類のもの)で
は、職業の独立性を守り、外部からの介入を避けるために、会への加入を義務化
して職業倫理に抵触する場合の自浄作用をもつようにされています。技術士資格
は職業資格ではありませんし、技術士会への加入も任意なので、組織率は低く、
昨年の名義貸し事件においても自浄作用はありませんでした。これは資格の存在
意義に関わることなので技術士会のあり方を考え直す必要があるような気がしま
す。


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■人材募集の継続
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4月30日まで緊急募集をしていましたが、5月1日以降は通常募集で人材募集を継
続します。なお、前回の緊急募集時に、年齢についての枠を書いてしまいました。
その後社会保険労務士さんに聞いたところ、昨年に雇用対策法の改正があって年
齢制限での縛りもダメになったのだそうです。ということで、年齢制限について
は撤回します。

人材募集の継続
http://www.ohta-geo.co.jp/kyujin.html

雇用対策法  最終改正:平成一九年六月八日法律第七九号

(募集及び採用における年齢にかかわりない均等な機会の確保) 
第十条  事業主は、労働者がその有する能力を有効に発揮するために必要であ
ると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、労働者の募集及び採用
について、厚生労働省令で定めるところにより、その年齢にかかわりなく均等な
機会を与えなければならない。 

(助言、指導及び勧告) 
第三十二条  厚生労働大臣は、この法律の施行に関し必要があると認めるとき
は、事業主に対して、助言、指導又は勧告をすることができる。 


((((((( 編集後記 )))))))
企業は法の下での人なので「法人」です。日本において、人は社会の中で法律の
範囲内で自由に生きることができますが、法人も同様です。しかし人も法人も
「法律と税金は、知らぬことが罪」なので注意を払っていましたが雇用対策法の
改正には気がつきませんでした。念のために社会保険労務士さんに聞いてわかっ
たのでよかったです。

昨年の会計検査の指摘で、ライフサイクルコストについて今年から工法比較の際
に検討するようになると思います。食事をするということを検討するのに、単純
に高級料亭とマクドの値段を比較するということはあり得ません。これと同様に
今後、イニシャルコストは検討項目の中の単なる一つの要因ということになって
くるものと思います。(H.O)

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KK-030018 簡易測量システムSUGDAS −レーザー測距儀利用地形図作成システム−
KK-050008 3D-SLIDE−地すべり・崩壊3次元安定解析システム−
KK-050007 EVS−地盤空間環境データ3次元可視化システム− 
-----------------------特許等---------------------
斜面安定化工法;土塊をブロック化し、側部抵抗力を有効にした斜面安定化工法
地すべり抑止工法;側部抵抗を有効に利用した地すべり防止工法
耐震構造;地下水排除・間隙水圧消散、並びに地盤補強による地盤の耐震化工法
受圧板付き補強管、及び地表面の崩落防止工法、並びに斜面の補強工法
堤防の崩壊防止工法;堤防の浸透防止を実現する簡易・廉価な工法
その他実用新案、特許申請中数件
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当社への、お問い合わせは下記URLからお願いします。
□マスコミの方:http://www.ohta-geo.com/cgi-bin/app7/app2.cgi
□一般市民の方:http://www.ohta-geo.com/cgi-bin/app8/app2.cgi
□建設系企業の方:http://www.ohta-geo.com/products/komon.htm
□一般企業の方:http://www.ohta-geo.com/products/komon_kigyou.html
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