2008/01/29
太田ジオメールマガジン[121]~LPD工法のお披露目、の巻~
◆太田ジオメールマガジン第121号!!!◆ 地球温暖化のハズなのに、やたらと寒いですね。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 Ohta Geo mail Magazine 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ━ Vol.121 ━ 2008.1.29 ━ ***********************広 告******************************************* 河川堤防用補強兼用ドレーン工法(LPD工法:Levees keeping Pipe-Drain) http://www.ohta-geo.com/siryou41/river_pdr.html ************************************************************************ 集水ボーリング保孔管材料の機能比較表 http://www.ohta-geo.co.jp/reports/others/hokoukan-hikaku2.pdf ************************************************************************ このメルマガは、ご自身でマグマグに登録された方にのみ配信しています!! ---------------------------------------------------------- ★河川堤防用鉄管挿入ドレーン工法(LPD工法) 昨年から実験等で効果を確認してきた河川堤防の浸透による裏法面崩壊防止工 法のご紹介です。 ★教訓を活かし事前の予防対策が効果を発揮 国土交通省のHPに新潟県中越沖地震で予防対策工が効果を発揮したことが掲 載されています。 -------------------------------------------------------------- ■河川堤防用鉄管挿入ドレーン工法(LPD工法) -------------------------------------------------------------- 盛土法面や切土法面の崩壊防止工法として利用されている恒久排水補強パイプ (PDR)工法をご存じの方から、これを河川堤防の浸透破壊防止工に使えないかと いうご要望が以前から時々ありました。 道路盛土や宅地盛土であれば、とにかく地中に存在する地下水を排除するか、急 激な間隙水圧上昇時の安全弁(間隙水圧消散工)として機能すればよいので比較 的問題がありません。しかし、木の根が腐った穴でもパイプ流の流れ道になりま すし、異物が地中にはいるとそこにパイプ流が形成されやすいことは山地水文の 調査などで明らかになっています。そのようなパイプ流が堤防内にできるのはマ ズイんじゃなかろうか、、という思いがあり躊躇しておりました。 しかし再三のご要望がありましたので、智恵をひねりだしてみました。その結果 開発したのが、LPD工法です。 河川堤防用補強兼用ドレーン工法(LPD工法:Levees keeping Pipe-Drain) http://www.ohta-geo.com/siryou41/river_pdr.html 何処に知恵を絞ったかというと、「パイプを下向きに打込む」というところです。 これによって、豪雨時に浸潤線があがってきたときのみに地下水を排出し、普段 はじっと何もせず堤防に刺さっているだけという状態にしました。いざという時 にだけ機能するようにしたわけです。野外実験の結果では、課題であった地中洗 掘がほとんど起きないこと、浸潤線がうまく下がってくれることを確認し、これ ならば効果的な工法として利用できるであろうという結論に達しました。 対策工なしの実験では、教科書通りの(1)法尻小崩壊→(2)堤体の円弧滑り破壊→ (3)堤体天端の円弧滑りに伴う沈下→(4)河川水が天端沈下部で越流→(5)越流水 が堤体を侵食し決壊、の順に破壊が起きました。この破堤形態は、2000年9月に 愛知県の庄内川水系新川の左岸決壊時に目撃されたものと同じです。実験映像は、 上記URLにアニメーションGIFにして公開していますのでご覧下さい。 土工がほとんど発生しませんので、緩みに対して神経質になる必要はなく、施工 もとても簡単なので、地場の建設会社さんが地域の河川を計画的に守るというこ とができるようになります。このコンセプトは、道路の沢埋め盛土対策や、宅地 の谷埋め盛土対策などにすべて共通する考え方です。地域のことは地域で守る、 というのが防災の基本だと考えています。 浸透破壊対策工としては、従来工法から法尻ドレーン工法があります。それとの 違いを比較表にしてありますので参考にしてください。 従来工法との比較表 http://www.ohta-geo.com/siryou41/LPD_hikaku20080129.pdf また、専門家でない人向けの「やさしいLPD工法の説明」もつけておきました。 http://www.ohta-geo.com/siryou41/LPD_presen.htm なお、浸透流解析は、数値解析の専門家集団である地層科学研究所にやってもら いましたが、見事に実験結果が再現されました。解析には、同研究所の2D-FLOW が用いられています。 地層科学研究所 http://www.geolab.jp/index.html -------------------------------------------------------------- ■教訓を活かし事前の予防対策が効果を発揮 -------------------------------------------------------------- 1月21日の国土交通省のHPに、下記の報告が掲載されました。 平成19年(2007年)新潟県中越沖地震における液状化に関する被害調査報 告について 〜平成16年新潟県中越地震の教訓を活かし事前の予防対策が効果を発揮〜 http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/05/050121_.html ここで紹介されている「新潟県中越地震後、地盤対策工により家屋被害が軽減さ れた事例」は刈羽村で2004年中越地震のあとで、自腹で750万円(当時の報道よ り)をかけて”排水管(ドレン)を建物下に配して、地下水位を低減した工法” をされた事例です。 地震時の液状化に関わる地盤変動を見ていると、「”土が土のまま”でいてくれ たら大ごとは起きないが、土と水が一緒にいると”土が水になる”」ということ のようです。水=水圧がなければ何も起きないわけですから、原因を除去する事 前対策が一番有効です。 ((((((( 編集後記 ))))))) 防災やメンテナンスといったものは、地域の人が率先して仕事をできることが一 番重要だという話を以前からしておりました。山の仕事をするために都会から来 た人も、日給制の収入の不安定さから数年で離れていくということを聞いて、技 術的に難しくなく定常的な仕事がそれぞれの地域に必要だと考えるようになりま した。サビレスパイプを使った各種工法は、大ゼネコンには収益的に魅力が無く ても、地域の地場企業にとっては十分やっていけると思っているのですが、どう なりますでしょうか。(H.O) ========================================================= 太田ジオメールマガジン http://www.ohta-geo.com/mag2/index.htm このメルマガに対するご意見・ご質問などは以下のアドレスへ お願いいたします。mailto:ohta@ohta-geo.co.jp (スパムメール対策のため@を全角で表記しています) ========================================================= 3次元地質/汚染表示ソフトウエア EVS http://www.ohta-geo.co.jp/software/mvs_evs.html 3次元可視化の受託業務 http://www.ohta-geo.com/products/mvs/mvs_jutaku.htm ========================================================= ■■■■■■■■■■太田ジオの新技術■■■■■■■■■■ -----------------------NETIS---------------------- KT-040081 恒久排水補強パイプ−地震および豪雨時における法面補強工− http://www.ohta-geo.co.jp/reports/002/takuti_kouji.html KK-030021 恒久集水ボーリング保孔管−錆びない、破断しない高強度鋼製 集水ボーリング保孔管・・・まだ塩ビ管をお使いですか?− KK-030018 簡易測量システムSUGDAS −レーザー測距儀利用地形図作成システム− KK-050008 3D-SLIDE−地すべり・崩壊3次元安定解析システム− KK-050007 EVS−地盤空間環境データ3次元可視化システム− -----------------------特許等--------------------- 斜面安定化工法;土塊をブロック化し、側部抵抗力を有効にした斜面安定化工法 地すべり抑止工法;側部抵抗を有効に利用した地すべり防止工法 耐震構造;地下水排除・間隙水圧消散、並びに地盤補強による地盤の耐震化工法 受圧板付き補強管、及び地表面の崩落防止工法、並びに斜面の補強工法 堤防の崩壊防止工法 その他実用新案、特許申請中数件 ========================================================= 当社への、お問い合わせは下記URLからお願いします。 □マスコミの方:http://www.ohta-geo.com/cgi-bin/app7/app2.cgi □一般市民の方:http://www.ohta-geo.com/cgi-bin/app8/app2.cgi □建設系企業の方:http://www.ohta-geo.com/products/komon.htm □一般企業の方:http://www.ohta-geo.com/products/komon_kigyou.html



