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アメリカからソーシャルビジネス(企業の社会的責任ーCSR、NPOの活動)や社会起業家の具体的事例をレポートし、そこからの学びをまとめます。また、米国で子育てをする親の視点から、身近におきた環境に優しい出来事などについても紹介していきます。お楽しみに!

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2009/11/13

【アメリカ発 ソーシャル・ビジネス】ミートレス・マンデー

★★アメリカ発 ソーシャルビジネス・ニュース★★
~社会責任ビジネスで社会を良くし、楽しく儲ける~

第62号 2009年11月13日

-----------------------------------------------By ASU International LLC

こんにちは、米国在住ASU Int’lの斎藤 槙です。娘が通う幼稚園の年長クラス
は毎日8時半から1時半までで、その間にお弁当の時間があります。土地柄もあり、
私は近くで開催されるファーマーズ・マーケット(青空市場)で買う無農薬野菜を
中心にした弁当を持たせています。お弁当を作る余裕がのないときは、学校給食も
利用可能です。驚いたことに、学校でも無農薬を売りにしたサラダバーがあり、
アメリカのランチメニューへの興味は尽きません!そんな中、Meatless Monday
(http://www.meatlessmonday.com/)という面白い試みに出会いましたのでご紹
介します。文字通り、月曜日はお肉なし、つまりベジタリアンの日、を推奨する
プロジェクトです。どうぞお楽しみください。

■■■今日のテーマ■■■
Meatless Monday(ミートレス・マンデー)

●月曜日はベジタリアンの日●
Meatless MondayはThe Monday Campaignの一環として行われている非営利のプロ
ジェクト。アメリカ東海岸メリーランド州ボルチモア市の公立中学の約8万人の
生徒を対象に行われています。体の健康と、地球の健康の両方を目指すために、
肉の消費を15%削減しようというのが狙いです。

ジョン・ホプキンス大学の公衆衛生学部のCenter for a Livable Future
 (http://www.jhsph.edu/clf/)(CLF)と提携しており、プロジェクトを通じて様
々なアカデミックな研究もなされています。

The Monday Campaignの会長であるSid Lerner氏によるとMeatless Mondayキャ
ンペーンそのものは2003年にスタートし、個人や団体、さまざまなコミュニティ
の間で広がり今では国際的な活動となっています。

ところで、なぜ、肉なのでしょうか。キャンペーンのサイトによると、週に1回肉
を食べないと癌、心臓病、糖尿病、肥満などのリスクを軽減するとの調査結果が出
ています。また、カーボン・フットプリントを減らし、水や化石燃料の使用量を削
減できます。実際、国連食糧農業機(http://www.fao.org/)は、地球上の温室効果
ガス発生の18%は家畜が出すゲップやオナラ(!)のメタンガスや二酸化炭素によ
るものであり、クルマなどの交通手段が発生する量を上回っていると報告してい
ます。

栄養の点では大丈夫か、という疑問もあるかもしれませんが、肉の代わりに豆、ナ
ッツ類、種子類を取ることでたんぱく質摂取量は十分に確保されます。キャンペー
ンスタッフは、新鮮な野菜を供給してくれる地元の農家や、ディストリビューター
などと情報を交換しつつ、栄養面での偏りがないよう配慮しています。

では一体何故月曜日なのでしょうか。多くのアメリカ人にとって1週間が始まるの
は月曜日。月曜日は自由でリラックスした週末から、学校や仕事といった社会の仕
組みに戻っていく日です。その月曜日をあえて、肉を食べない日にし、自分たちの
健康や地球の健康のことをい週間考えるきっかけ作りとしています。

●アカデミックな視点●
アカデミックな視点を主目的としているCLFの活動には、次の内容が含まれます。
1 Meatless Mondayをモニターし、このコンセプトが受入れの調査
2 活動結果をまとめウェブサイトなどで情報提供
3 活動概要に関するブックレットやレシピブックの作成

●食肉業界の反応●
一方、食肉業界の反応も興味深いです。業界団体によると「肉は栄養バランスとい
う点で非常に重要であり、成長期の子供にとって、肉に含まれているアミノ酸は
不可欠なものです」と栄養面からキャンペーンそのものへ反論を示しています。

■■■今回の学び■■■
週一回肉を食べない日にする。業界団体からの反発や栄養面についての保護者へ
の説得を考えると骨の折れるプロジェクトかもしれません。しかし、あえて誤解を
恐れず言うと、対人地雷の撤去やアフリカの水問題の解決、などといった問題と
比べると簡単に参加できるプロジェクトです。何しろ、日常の行動を変えるだけ
なのですから。これはある意味ソーシャルビジネスのひとつの有り様を示唆して
いるのではないでしょうか。半径5メートルでの行動を変えて社会を良くするのは、
コストの観点からも合理的です。日常の簡単な行動変化は低コストでできます。
低コストであるということは、言い換えるとリスクが少ないことであり、それは
つまり、皆が参加しやすいことを意味します。こうした小さな行動に皆が共感し、
参画することで世界が変わるのではないでしょうか。

■■■お知らせ■■■ 
●新しい本を10月に出しました!リンクは以下からです。「社会起業家の条件 
ソーシャルビジネス・リーダーシップ」(日経BP) (マーク・アルビオン著 
斎藤槙・赤羽誠 訳)
http://www.amazon.co.jp/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E8%B5%B7%E6%A5%AD%E5%AE%B6%E3%81%
AE%E6%9D%A1%E4%BB%B6-%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%93%
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●アメリカ発 ソーシャル・ビジネス・ニュース編集部から                       
編集部では、皆様からのメッセージを受け付けています。記事に関するご意見、
ご感想などがありましたら、遠慮なくご連絡ください。アメリカ発 ソーシャル・
ビジネス・ニュースでは、アメリカからソーシャル・ビジネス(企業の社会的責任
-CSR、NPOの活動)や社会起業家の具体的事例をレポートし、そこからの
学びをまとめています。同テーマに関する投書は、本誌において、掲載対象に
なります。皆様に関するニュースを是非、お知らせ下さい。 
Email maki@asuinternational.com まで。

●ASU International LLCについて
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(社会責任を果たすビジネス)を目指し、ASU International社はお手伝い
いたします。

● ASU International LLCのホームページ www.asuinternational.com

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