2009/11/24
【アメリカ発 ソーシャル・ビジネス】グリーンを証明するシール
★★アメリカ発 ソーシャルビジネス・ニュース★★ ~社会責任ビジネスで社会を良くし、楽しく儲ける~ 第63号 2009年11月24日 ---------------------------------------------By ASU International LLC こんにちは、米国在住ASU Int’lの斎藤 槙です。スーパーで買い物をする際、 「無農薬認定」や「環境にやさしい」といった言葉やマークの付いた商品が目につ くようになってきました。私も基本的には、食べ物であれば無農薬のものを、洗剤 などパッケージグッズであれば環境や人に優しいと表示されたものを、またプラス チックで出来た商品の場合は、リサイクルであることを確認してから買うことにし ています。でも、その表示、本当なの?と不安になる場合も少なくありません。そ んな消費者の心理を読み取ってでしょうか、環境に優しいことを「保証する」シール が発表されました。今回はそのレポートです。どうぞお楽しみください。 ■■■今日のテーマ■■■ Green Good Housekeepingシール ●グリーンの証明● この9月Green Good Housekeepingシール(GGHシール)が発表されました。これは、 Good Housekeeping誌とGood Housekeeping誌の研究機関のGood Housekeeping Research Institute(GHRI)によるプロジェクトです。これは、巷に「環境に優しい」を謳った 商品が溢れる中、消費者が本当に環境に優しい商品を選択できるようにガイドラインと して作られました。 メーカーがこのGGHシールを獲得するためには、GHRIの科学者やエンジニアによっ て構成されるチームの厳しい審査に通過しなければなりません。基本的には、商品が 環境に対して及ぼす影響を調査します。生産段階における水の削減量、エネルギー 効率、商品の成分や安全性、パッケージが過剰ではないか、などに加えて、商品を 生産している企業の社会責任までが検討項目です。GH誌に広告掲載するために、全 ての商品はこの審査を受ける必要があります。 実はGGHシールを取得するためには、まずはGood Housekeepingシール(GHシール) を取得することが前提です。これは、Good Housekeeping誌が当該商品の性能につ いてお墨付きを与えたことを意味します。このシールが貼られた商品は、2年間の 製品保証がGood Housekeeping誌によってなされるという画期的なものなのです。 2年間以内に商品に欠陥が見つかった場合は、Good Housekeeping誌が商品を交換 するか、もしくは購入金額を全額返金。このGHシールを取得した商品がさらに 環境基準をクリアすればGGHシールが取得できるわけです。 このGGHシール、開発のためにGHRIは、環境コンサルタント会社や様々な環境 専門家、学術団体、業界団体、NGOなどからの協力を得て実現しました。現在は 洗剤や美容関係に限った商品カテゴリーのみが対象ですが、ゆくゆくは建材、家電、 子供用品などを含めた12以上のカテゴリーに広げていく考えのようです。 ●消費者と企業のWin-Winの関係● このシール開発のゴールは、2つ。ひとつは、より環境に優しい生活を追求する 消費者に信頼できるガイドラインを設けることで、商品選択の際の助けになること。 いわゆるグリーン・コンシューマー、つまり商品が持つ性能や機能に妥協せず、 環境に優しいものを買いたい意思を持っている消費者たちのサポート役となること です。 もうひとつは、消費財メーカーに対しての啓蒙です。消費者の環境意識が高まる中、 メーカーにとっても具体的な基準を目標として開発に取り組むことで、商品力が 高まり、その結果、消費者からも好印象を持って受入れられるというプラスのサイ クルを作り出すための施策なのです。 環境意識の高い人たちを満足させる高いハードルのおかげで、一般消費者に対する 商品イメージの向上にも繋がり、消費者と企業がWin-Winの関係を構築した事例だ と思います。 ●GGHシール取得商品の例● 9月に発表されたGGHシール取得商品の一部をご紹介します。 1 バス用パウダー(Aveeno)(http://www.aveeno.com/productDetail.do?prodid=3662) 2 ボディクリーム(Physicians Formula) (http://www.physiciansformula.com/en-us/productdetail/organic-wear/02154.html) 3 風呂掃除用洗剤(Green Works)(http://www.greenworkscleaners.com/cleaners/detail.php?id=nbc) 4 掃除用洗剤(Nature’s Source)(http://www.naturessourcecleaners.com/all-purpose-cleaner.aspx) ■■■今回の学び■■■ 環境ブームと言われて久しいですが、だからこそ巷には自称「環境に優しい」商品 が溢れかえっています。「環境」がマーケティング上のうたい文句だけなのか、 実証された環境に優しい商品なのかを区別するのは難しくなってきています。自社 の環境への取り組みを消費者に伝えるには、第三者からのお墨付きをもらう方法と 自社調べによる自己申告の方法があります。どちらが良いかは別として、大事なの は常にaccountableであること、そしてdata-orientedであることです。つまり、 どんな時でも説明責任を果たす企業であり、その説明が客観データに基づいている、 という意味です。それこそが信頼獲得のための基本動作であり、無論、それはソー シャルビジネスに限るものではありません。 ■■■お知らせ■■■ ●新しい翻訳本を10月に出しました。「社会起業家の条件 ソーシャル ビジネス・リーダーシップ」(日経BP)(マーク・アルビオン著 斎藤槙・赤羽誠 訳)http://www.amazon.co.jp/dp/4822247732/ ●7月に出した翻訳本「ソーシャルビジネス入門~社会起業で稼ぐ新しい 働き方のルール」(日経BP)は以下から見れます。http://www.amazon.co.jp/dp/4822247538/ ●アメリカ発 ソーシャル・ビジネス・ニュース編集部から 編集部では、皆様からのメッセージを受け付けています。記事に関するご意見、 ご感想などがありましたら、遠慮なくご連絡ください。アメリカ発 ソーシャル・ ビジネス・ニュースでは、アメリカからソーシャル・ビジネス(企業の社会的責任 -CSR、NPOの活動)や社会起業家の具体的事例をレポートし、そこからの 学びをまとめています。同テーマに関する投書は、本誌において、掲載対象に なります。皆様に関するニュースを是非、お知らせ下さい。 Email maki@asuinternational.com まで。 ●ASU International LLCについて 企業も社会もハッピーな結果を生むBusiness For Social Responsibility (社会責任を果たすビジネス)を目指し、ASU International社はお手伝い いたします。 ● ASU International LLCのホームページ www.asuinternational.com ●このメールマガジンの購読を中止したい場合は、まぐまぐ上の http://archive.mag2.com/0000090131/index.html から解除をお願いいたします。アドレスの変更は、登録解除後、新しく配信 を希望するアドレスを登録してください。 ●アメリカ発 ソーシャルビジネス・ニュースー社会責任ビジネスで社会を 良くし、楽しく儲けるのバックナンバー ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000090131/


