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アメリカからソーシャルビジネス(企業の社会的責任ーCSR、NPOの活動)や社会起業家の具体的事例をレポートし、そこからの学びをまとめます。また、米国で子育てをする親の視点から、身近におきた環境に優しい出来事などについても紹介していきます。お楽しみに!

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2009/11/01

【アメリカ発 ソーシャル・ビジネス】サステナビリティ導入のための12のステップ 後編

★★アメリカ発ソーシャルビジネス・ニュース★★
~社会責任ビジネスで社会を良くし、楽しく儲ける~

第61号 2009年11月1日

--------------------------------------------------By ASU International LLC

こんにちは、米国在住ASU Int’lの斎藤 槙です。地球温暖化は新聞やニュース
で見かけない日はないぐらい社会問題の中心的トピックとなってきています。それ
に伴い、環境への意識の高い消費者が増えてきており、企業はサステナブルである
ことは地球市民として「正しいこと」だけでなく、利益を追求するために「しなけ
ればならないこと」になってきています。Kanal Consulting
(http://www.kanalconsulting.com/index.htm)が発表した12のステップ、今回は
その2回目、ステップ7からお伝えします。どうぞお楽しみください。

■■■今日のテーマ■■■
実践的サステナビリティ導入のための12のステップ 後編 

●サステナビリティでどう環境配慮と利益向上を両立させるか●
7.省エネをフックとする。
サステナブルな経営を実現するために企業は具体的な取り組みを始めてい
ます。まずは日常業務の中で、どの程度エネルギーを消費しているか、そし
て持っている資源をどう使っているのかを洗い出します。さらに、この課程
を「見える化」するために、エネルギー効率の高い設備や器具を導入します。

例えば、Verizon(http://www22.verizon.com/)はリサイクルし、アップグ
レードし、さらに再利用を可能にした5万7千トン分の通信用設備を導入す
ることで、3千6百万ドルの収益を上げることに成功しました。また、
Johnson & Johnson(http://www.jnj.com/connect/)は10箇所の施設に
太陽光発電システムを導入し、4.1メガワット以上も自家発電することを
可能にしました。

8.出張などを減らすためにテクノロジーを利用し、制度化する。
特にサービス業において、従業員の出張費は膨大だと言われています。これ
を解消するために、思い切ったテクノロジーの導入が功を奏している事例が
あります。

Sun Microsystems(http://www.sun.com/)は、インターネット接続環境さえ
整っていれば基本的にはどこから仕事をしてもよいというOpen Work Platform
という考え方を導入しました。業務内容にもよりますが、家でもカフェでも
空港でも、インターネットの接続があり、社員同士、あるいはクライアント
とのコミュニケーションが取れさえすれば問題なしだそうです。実際には、
全社員の半数を上回る数の社員が、少なくとも週に2日はこのシステムを利
用しています。これにより、通勤費の削減と通勤によるストレスなどからく
る医療コストの低下などが実現し、結果的には1年で6千万ドルのオペレー
ティングコストと5万2千トンのCO2排出量が削減できました。

さらには、遠距離でのジョブ・サポートシステムを取り入れることで、オフ
ィスを持つことの必要性を大幅に少なくする方法もあります。それにより、
実は顧客のクレーム処理に関する業務速度を大幅に上げた例もあります。

9.無駄をなくすための分析ツールを導入する。
プロダクト・ライフサイクルを精査に分析することで、商品の改良が実現
するだけでなく、商品にかかるコストを大幅に削減できることが分かって
きています。

また、商品に使われていた有害物質をそうでない材料に取り替えることで、
それまで、有害物質を取扱うための規制に従って特別な輸送方法や保管方法
にかけていた余分なコストがなくなり、総コストの大幅削減ができた例もあ
ります。

例えば、P&Gが洗剤のライフサイクル分析を行ったところ、洗濯に使用される
お湯にかかるエネルギーが最も大きなエネルギーだと分かりました。その結
果、開発・改良が繰り返され、お湯を使わなくても汚れ落ちのよい、Tide 
Coldwaterが登場することになりました。

10.社内外とコミュニケーションをとる。
まずは、サステナビリティの取り組みの必要性と、そのベネフィットを全て
の従業員に理解させます。ニュースレター、イントラネット、ブログ、イベ
ントなどを最大限利用している会社もあります。一方的に伝えるだけでなく、
フィードバックをもらうなど、双方向のコミュニケーションにすることが成
功の秘訣のようです。

勿論、従業員だけでなくその他のステークホルダーへのコミュニケーション
も重要です。顧客へのコミュニケーションを例に取ると、地球環境という視
点で企業の製品情報と理解を促すことが重要です。

Motorola(http://www.motorola.com/)では、充電が済んだらチャージャー
を外すよう理解促進に努めていますし、HP(http://www.hp.com/hpinfo/abouthp/)
ではプリンター用インクカートリッジの買換えの際、使用済みのものをリサイ
クルのために送料企業持ちで返却をお願いしています。

11.サプライチェーン全体を考える。
企業が自社だけでサステナビリティを目指しても完璧とは言えません。サプ
ライチェーンの中での全ての関係者を巻き込む必要があります。サプライヤー
と行動規範に関する契約を結び、サステナビリティについて共通の目標を持つ
ことは大切なことです。

勿論、サプライヤーに無理な目標を押し付けることで、非倫理的な労働環境
に結びついてはいけません。サステナビリティの専門性の低いサプライヤー
に対しては、無料で研修をしてあげることも有効です。

12.様々なステークホルダーを巻き込む。
通常のサプライチェーンにおける関係者だけではなく、NGOや業界団体のよう
な第三者を巻き込むこともサステナビリティのプロジェクトの効果を高める
有効な方法です。それにより、自社ブランドをより信頼できる印象を与えら
れます。

例えば、Clorox(http://www.thecloroxcompany.com/)はそのGreen Works
という商品ラインの市場導入において環境NPOのSierra Club
(http://www.sierraclub.org/)とEPA米国環境保護庁(http://www.epa.gov/)
からのアドバイスを受けました。これは第三者評
価によるお墨付きを受けたことを意味します。それにより、商品と企業の信
頼感をさらに向上させることに成功したわけです。

■■■今回の学び■■■
サステナビリティ。概念は分かっても行動に移すとなるとなかなか簡単ではありま
せん。しかし、既にやるかやらないかの選択ではなく、どうやるか、という時期に
来ていることは明らかです。今回の学びをまとめると次のようになります。1.早い
段階で「見える化」して、取り組みを制度化する 2.プロダクトサイクルを今一度
見直して客観的に分析する 3.自社だけでなくサプライチェーン全体の中で考え
る 4.やろうとすること、やっていることを社内外にわかりやすく声高にコミュ
ニケーションする 5.第三者機関を巻き込む などです。いずれにしても、サス
テナビリティに対する取り組みは新たなフェーズに入っているようです。

■■■お知らせ■■■ 
●新しい本を出しました!リンクは以下からです。「社会起業家の条件 ソーシャ
ルビジネス・リーダーシップ」(日経BP) (マーク・アルビオン著 斎藤槙・
赤羽誠 訳)
http://www.amazon.co.jp/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E8%B5%B7%E6%A5%AD%E5%AE%B6%E3%81
%AE%E6%9D%A1%E4%BB%B6-%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%
93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC
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●アメリカ発 ソーシャル・ビジネス・ニュース編集部から                       
編集部では、皆様からのメッセージを受け付けています。記事に関するご意見、
ご感想などがありましたら、遠慮なくご連絡ください。アメリカ発 ソーシャル・
ビジネス・ニュースでは、アメリカからソーシャル・ビジネス(企業の社会的責任
-CSR、NPOの活動)や社会起業家の具体的事例をレポートし、そこからの
学びをまとめています。同テーマに関する投書は、本誌において、掲載対象に
なります。皆様に関するニュースを是非、お知らせ下さい。 
Email maki@asuinternational.com まで。

●ASU International LLCについて
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(社会責任を果たすビジネス)を目指し、ASU International社はお手伝い
いたします。

● ASU International LLCのホームページ www.asuinternational.com

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