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2009/08/30

【アメリカ発 ソーシャル・ビジネス】ハイブリッドなベンチャーキャピタル

★★アメリカ発 ソーシャルビジネス・ニュース★★
~社会責任ビジネスで社会を良くし、楽しく儲ける~

第52号 2009年8月30日

------------------------------------------By ASU International LLC

こんにちは米国在住ASU Int’lの斎藤 槙です。最近ソーシャルミッション
をもったビジネス、いわゆるソーシャルビジネスが増えているという記事が
とてもよく目に付きます。先日もフォーチュン誌のオンラン版に「ビジネスを
通じて世界を救う」というテーマでソーシャルビジネスが紹介されていました。
記事によると、ソーシャルミッションを持った営利企業が増えてきている中、
それをサポートする新しい形のベンチャーキャピタルが登場してきていると
いうことです。今日は、その記事にも登場しているベンチャーキャピタルと
投資先企業について紹介していきます。どうぞ、お楽しみください。

■■■今日のテーマ■■■
ソーシャルビジネスの最新事情

●ハイブリッドなベンチャーキャピタル●
ソーシャルビジネスの増加によって、それをサポートする新しい形のベン
チャーキャピタルが登場しており、その一例として挙げられているベンチャー
キャピタルGood Capitalを見ていきましょう。詳しくは以下から。
http://www.goodcap.net/index.php

投資家からお金を集め、事業に投資をし、そこから得られた利益を投資家
に還元する。これが従来型のベンチャーキャピタルの基本的なビジネス
モデルです。ところが、Good Capitalの違う点は投資先を社会起業家とし
ている点です。世界で起きている不平等や貧困問題の解決のためにベンチャー
キャピタルという立場で、投資という手法を使って参加しているのです。

彼らが投資対象としているのは、営利、非営利に関わらず、パフォーマンスの
計測可能なビジネスモデルを持ち、しかもそれが社会を根本から変えるような
システムを作り出す可能性がある団体です。

●ソーシャルミッションの遂行を支援●
勿論、ベンチャーキャピタルである以上、投資家に対して魅力のあるリターンを
もたらす可能性のある事業であることが前提ですが、投資を通じてソーシャル
ミッションを掲げる団体を支援し、「ソーシャルミッションの遂行」をサポート
しているという点が従来型のベンチャーキャピタルとの違いと言えるでしょう。

これまでの支援先としては、途上国の農家の自立援助、低所得家族の健康保険
取得のサポート、地球規模での教育問題や識字率向上などといったソーシャル
ミッションを抱える団体です。

さらに、ただ単に、投資対象となる団体や事業を見つけるための目利きをする
だけでなく、自らも事業運営に関わるさまざまなことに深く携わっていくのが
特徴です。

例えば、事業運営にあたり働き手を求めている団体と就職先が見つからない
人をマッチングさせたり、その延長で、投資家と社会起業家、そして職を探
している人を一同に集める会議をスポンサーするなどといった活動です。

創業メンバーであるKevin Jonesはこう言います。「我々は、利益追求の欲求
と世の中を良くしたいという望みがブレンドされたものを、ソーシャル・キャピ
タルと呼んでいます。ソーシャル・キャピタルのある事業は成長がものすごく
早いのです。」

それでは彼らが支援している団体のひとつであるBetter World Booksについ
てご紹介しましょう。

●	ソーシャルミッションも掲げたオンラインブックストア●
Better World Books(http://www.betterworldbooks.com/)はオンラインで
本を販売することで識字率向上を目指す営利団体です。2002年にノートルダム
大学の学生3人がオンラインで教科書を販売し始めたことがきっかけでスタート
しました。

そのソーシャルミッションの考え方の土台にあるのは、教育を受けることと、
本を読むことは人間の持つ基本的な権利であるということ。そして、世の中
に出されたあらゆる本は、長期にわたって使用する価値があり、世界を良く
する可能性を秘めている、ということです。対象としている支援先はアメリカ
だけでなく、世界中です。

新刊本の販売だけでなく、ネットワークしている1,600を超える大学やパー
トナーシップを組んでいる世界の約1,000の図書館から不要になった本を回収し、
必要としているところに届けます。

売りたい、寄贈したいという人や団体に、送料負担をかけないだけでなく、Better 
World Booksから本を買う際にも、配送料は基本のものであれば無料(海外向けは
3ドル97セント)としています。しかも、全ての商品はCarbonfund.orgと提携し
カーボンニュートラルで配送されています。

これまでのところ、2,500万冊以上の本が寄贈され、それを活用し650万ドルを
識字率向上と教育のためのファンドに寄付しています。売上げも2005年の400万
ドルから、今年は3,100万ドルにアップするなどビジネスとしても順調です。

主要な提携先に、Books for Africa, Room to Read, Worldfund, the National 
Center for Family Literacy, Invisible Childrenなどがあります。Room to Read
 は既に日本でも知られた存在になっていますが、その他の団体についても興味
深いところが沢山あるので、今後改めてご紹介したいと思います。

■■■今回の学び■■■
ソーシャルミッションには、お金がつかないと言われていた時代がありました。
寄付だけが唯一の収入源だった時代です。その後、ビジネスを通じてソーシャル
ミッションを遂行する、いわゆるソーシャルビジネスが生まれました。今まさに
ソーシャルビジネスが増えて成長している時代です。そして、同時に、ソーシャル
ビジネスに投資することで、その事業の使命をサポートしながらリターンを期待
するこれまでになかったベンチャーキャピタルが登場しており、また新しい
フェーズを迎えている気がしています。

■■■お知らせ■■■ 
●アメリカ発 ソーシャル・ビジネス・ニュース編集部から                       
編集部では、皆様からのメッセージを受け付けています。記事に関するご意見、
ご感想などがありましたら、遠慮なくご連絡ください。アメリカ発 ソーシャル・
ビジネス・ニュースでは、アメリカからソーシャル・ビジネス(企業の社会的責任
-CSR、NPOの活動)や社会起業家の具体的事例をレポートし、そこからの
学びをまとめています。同テーマに関する投書は、本誌において、掲載対象に
なります。皆様に関するニュースを是非、お知らせ下さい。
 Email maki@asuinternational.com まで。

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企業も社会もハッピーな結果を生むBusiness For Social Responsibility
(社会責任を果たすビジネス)を目指し、ASU International社はお手伝い
いたします。

● ASU International LLCのホームページ www.asuinternational.com

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